光の聖女アーリアは、その強すぎる力ゆえに王国から疎まれ、嫉妬深い新聖女ロゼリアと宰相の陰謀により、『悪魔憑き』の汚名を着せられ辺境へ追放されてしまう。絶望の中、倒れた彼女を救ったのは、人間界が最も恐れる存在――魔王ゼノスだった。
魔王城で目
覚めたアーリアは、魔王から自身の真の力が「闇と共鳴する魔界の聖女の力」であることを告げられ、祝福として受け入れられる。褐色に染まった肌と銀色の髪は、人間界での「呪い」ではなく、魔界では「悲願」として崇められた。魔族たちから「慈愛の聖女様」と慕われ、不器用ながらも深く愛してくれる魔王の隣で、アーリアは初めて心の安らぎと幸福を見出す。
一方、聖女を失った王国は急速に荒廃し、かつてアーリアを石で罵った民衆も後悔の念に駆られる。好機と見た魔王軍が王国へ進撃を開始すると、王国はアーリアに帰還を懇願するが、「私の居場所は愛する魔王様の隣です」と一蹴。王国は無血開城し、ロゼリアと宰相は自らの行いの報いを受け滅び去る。
新たな「魔界の女王」として魔王の隣に立つアーリアは、魔族と人間が手を取り合う平和な世界を築き始める。これは、追放された聖女が、真の愛と居場所を見つけ、世界で一番優しい魔王と共に永遠の幸福を掴む、逆転の物語。 (* 異世界恋愛、ざまあ/ざまぁ、悪堕ち要素を含みます)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 07:20:00
8392文字
会話率:35%
結婚して2年。「甲賀 蓮」は幸せな生活を送っていた。唯一の悩みはまだ子供ができないこと。それも深刻な悩みではなく妻が少し不安がる程度だ。
その悩みを解消すべく、妻と子作りに励んでいる最中、急に視界が暗転し意識を失う。そして気づくと目の前に
美しい女性が立っており、彼女はこう告げた。
『あなたは不幸にも亡くなりました。しかし、後悔の念が強く魂の救済システムによる転生の条件を満たしました。転生しますか?』
蓮は妻には悪いと思ったが憧れの異世界転生が出来ることに胸躍らせた。
続けて彼女はこう告げる。
『転生に際しスキルが一つ付与されます。そのスキルは前世の死因に影響を受けたものとなります。』
前世の死因・・・
『スキルはシステムが付与するので、私もどのようなスキルが付与されているか知りません。あなたの最期を映像に映し出しますので、なぜそのスキルが付与されたのか一緒に確認しましょう』
一緒に・・・確認!?
波乱に満ちた異世界転生が始まるー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 08:49:10
31240文字
会話率:40%
「お父さんなんて死んじゃえばいいのに……」その日、父親は本当に死んでしまう。父親を呪い殺してしまったと本気で思い悩む少女・高梨李依(たかなしりえ)と、そんな彼女の後悔の念を消し去ってあげたいと願う父親・界人(かいと)の時空を越えた現代SFラ
ブコメファンタジー!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-20 19:10:00
105364文字
会話率:72%
偶発的な事故で透明人間になった男が、ひっそりと語る後悔の念。
「誰にも見えないはずなのに、なぜか目立ってしまう」——
最終更新:2025-06-08 15:30:02
298文字
会話率:27%
何処となくファンタジー的な世界で、前世の記憶を取り戻した男。
もうお迎え間近の老境で、前世で夢見た異世界チートライフはかないっこない。
駆け巡る走馬灯に、後悔の念を過ぎらせるばかりだった。
※この作品にはAI(Gemini)を使用して
います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-03 23:35:50
3217文字
会話率:7%
浮かばず流れぬ 後悔の念 佇む姿 ただ酷(むご)く
令和から平成を飛んで昭和のある日、実に半世紀以上前のこと。一人の男の子が死んでしまった。川での事故だった。
男の子の親友であった主人公の男子は自分のせいで親友が死んだと罪の意識に苛
まれながら半世紀以上ずっと生きてきた。それからずっと男子は大人になって、定年間近になった今でもその後悔に人生を縛られ続けていた。いつからか親友の死んだ日になると彼は花を親友の死んだ川へと手向に行くようになっていた。
『後悔』をテーマに綴られる、ひとつの物語。
※この作品はフィクションです。作中で描写される人物、出来事、土地と、その名前は架空のものであり、土地、名前、人物、または過去の人物、商品、法人とのいかなる類似あるいは一致も、全くの偶然であり意図しないものです。
※カクヨムコンテストに応募していた作品です。予めご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-28 00:29:30
9939文字
会話率:42%
朝から始まった体調不良。それでも『ちょっと頑張れば』、何でも出来る気がした。
けれども会社の人最寄り駅で、其れが出来なくなった。
蜻蛉返りして、一人で食べたサンドイッチ。
不登校の子の気分を味わうには十分だった。
別に何も悪いことしてない
のに、苦しいんだよ。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
不登校の子の気持ちを味わう昼下がりです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-19 14:01:32
953文字
会話率:6%
誰かを助ける為に此処にいる。
なんて漫画の主人公は言うもんだけど、其れは軽々しく言っていい言葉じゃない。
地獄へ道連れにされても、何も文句はない。
という事だから。
其の言葉が似合い過ぎるのは、私は一柱しか存じ得ない。
最終更新:2024-03-24 10:56:32
932文字
会話率:44%
ピンポンパンポ〜ン。業務の終了をお知らせします。
脳内に鳴り響く甘い誘惑。
けれども私はその誘いに乗る訳にはいかなかった。
前の表計算ソフトは『帰らせません』と訴えてくる。
意識が遠のくのは、禁断症状。
今日は何を食べようか。
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
夜分は100%私の時間。
という我儘思考の為、禁断症状がよく出るんですよ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-11 19:37:28
808文字
会話率:42%
怨霊………死んだ人間の霊や人々の怨嗟等が集まってできたものの総称。
梧村(あおぎりむら)。そこは、犯罪者が流れ込む場所だと差別されている村があった。
月城陽菜(つきしろ ひな)が中学生の頃。友達の東雲杏恋(しののめ
あれん)に手紙を貰い、約束の日に会いに行こうとして交通事故に遭った。
それから医者を志すものの、挫折。医者になれなかった陽菜は母親から怒られるようになり、耐えかねて大阪で一人暮らしを決意。親友の杏恋を1人にしてしまったことを心の中で後悔していた。
高校大学と適当なところを選び、進学。将来の不安を漠然と抱えたまま過ごす日々。高校で桜(さくら)歌恋(かれん)と出会い、段々と仲を深めていく2人。2人は恋仲になり、付き合い始め
時は流れ、村に対する差別も殆ど無くなっていた。
大学1年生になった陽菜。陽菜と歌恋は同じ大学へ進学した。
ある時、東雲一家の訃報を聞き、実家のある沖縄県の梧村に帰省することにした。
1年前の同じ時期、後悔の念から杏恋に会おうと帰省していたが、何故かその日の記憶が抜け落ちていた。最近、森の中で誰かが殺されている悪夢を見る。それを見たことがある気がするけど、思い出せずにいる。
久しぶりに帰ってきた村で、陽菜はクラスメイトと偶然にも出会う。
クラスメイトが泊まるという旅館で、陽菜たちは異形のバケモノに襲われてしまう。そこを、金髪の若い女に助けられた。女は陰陽師で、なんと姉の知り合いだという。
ぽっかりと穴の空いた1年前の記憶、その日は親友と会おうとしていた、大切な用事だったはず。あの夏の一日には何があったのか、思い出そうとしても何かに邪魔されてるかのように思い出せない。
きっと忘れてしまった、親友との■■な記憶(おもいで)。あの夏の『記憶(おもいで)』を取り戻すための、月城陽菜の最後の夏休みが始まる───折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 12:23:07
227267文字
会話率:55%
「君はつまらない」
想像を超えようとして、羽に力がないことを飛んでから思い知り、後悔の念を表情に浮かべて地に落ちる……君って、今そんな感じだよ。
キーワード:
最終更新:2025-03-03 19:38:24
1443文字
会話率:32%
仕事も恋も失い、後悔の念に苛まれる29歳の佐藤翔太。彼は古書店で手に入れた不思議なペンダントの力で、意識だけ過去へとタイムスリップする。謎の少女ユキに導かれ、過去の自分や親友、恋人との再会を果たす翔太。変えられない過去と向き合い、学びを得る
ことで、彼は少しずつ未来への希望を取り戻していく。これは、過去からの小さな波紋が未来を変える、再生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-31 17:07:16
14043文字
会話率:25%
───何も覚えてない。
だが、生きているだけで死にたくなるような気持ちなる。
まるで、私を『そちら側』に導いているような。
───何もやってない。
だが、罪の意識が、後悔の念が永遠と後を付いてくる。
償いようのない程の事を犯してしまった、そ
んな気持ちになる。
まるで、私が大罪人だと言わんばかりに。
───憎い。
自分がとてつもなく憎い。
死ね、そう永遠に呟くもう一人の私が居るような気持ちになる。
まるで、『この世界』がこうなったのは私だと言わんばかりに。
死ぬ、それが私に残された選択肢なのだろうか。
まだ私は何も記憶していない。
一歩すら踏み出していない。
それなのに、私は死なないといけないのか?
心の内に渦巻く、負の気持ち。
これすらも分からずに?
⋯⋯⋯⋯⋯⋯そんなのは嫌だ。
『運命』がそう定めたとしても。
私という存在を、自己を理解しなければ。
私は死ねない。
この思いに求めを。
この私に真実を。
⋯⋯⋯⋯⋯⋯
⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯
【全ては、抗い続ける為に】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-18 19:52:06
7972文字
会話率:13%
エルーシアは女神の声を聞いて目を覚ます。目覚めた瞬間、知らない記憶が走馬灯のように押し寄せた。
体験していない記憶に混乱するが、再び聞こえた女神の言葉ですべてを思い出す。
女神に選ばれた聖女の使命を放棄し、自分の想いを優先した結果、魔王討
伐に失敗し、魔王に殺されたことを――――
女神の聖紋が発現した日まで時が巻き戻っていることに気づいたエルーシアは、一度目の人生で愚かな選択をしたと後悔の念に駆られる。今度こそ課せられた使命を全うすると誓う。
聖女の力を身につけるために大神殿へ赴く前日、幼い頃から想いを寄せていたテオドールからテオドールの瞳の色をした宝石のネックレスをもらい、想いを交わす。
テオドールの想いを胸に、エルーシアは聖女として二度目の魔王討伐に向けて一歩を踏み出した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-15 07:00:00
63410文字
会話率:37%
四人の少年少女が、一年前に失った青春を奪還する物語。
※以下、結末まで記載していますのでネタバレ注意※
加々美航は中学校の頃に同級生の夏狩彩智に告白をされた。航は自分が選ばれた理由がわからず、返事を保留する。月日が経ち、
高二になった今も決められずにいた。何故自分なのかということと、他に好きな人が出来てしまい、余計に言うことが出来なくなってしまっていたからだ。彩智も航の気持ちが自分に向いていないことに気付いている。
月光寺ミカ。それが航の想い人の名前だ。一年前の四月、航と彩智、そして勝山朋也と有栖乃々子の四人は一つ先輩のミカの勧誘で新聞部に入部。しかし新聞部とは名ばかりで、その部活内容は全く違った。
ミカは約百五十年前に絶滅したとされる魔法使いの生き残り。世界で唯一、魔法を使える人間だった。彼女の力で航たちはどこにでも行くことができ、充実した毎日を送っていた。しかし夏休みが始まる前日。航たちの無理なお願いで、ミカは部員を異世界に案内する。ミカは技量を超えた魔法を使ってしまったことが原因で、本来予想していたところとは別の場所に到着してしまう。結果、ミカが犠牲となり航たちを元の世界に返し、彼女だけが異世界に取り残されることになる。新聞部は廃部。ミカが消え、航は後悔の念と共に更に彼女への想いを強くしていく。
現在に至り、高二の二学期始め。航の様子を心配した彩智が新聞部を再結成しようと動いた。光城高校の部活は五人からの為、あと一人を探しているところでミカの妹の花月が一年生として在学しており、花月を含めた五人で再スタートを切る。最初の部活は乃々子の提案で彼女の祖父の家に旅行に行くことになったのだが、有栖家は月光寺家と同じく魔法使いの家系で、ミカの力を悪用しようと考えている祖父に、同盟を結ばないかと迫られる。航たちはそれに反発。自分たちの力でミカを取り戻す決意を固める。そんな中彩智は航に、ミカが帰って来ても来なくても中三の頃の返事を欲しいと伝える。
航たちの健闘も虚しく、ミカはこちらの世界に帰ってこなかった。しかし航は諦めないことを決め、一年以上保留し続けた彩智の告白を、受け入れない決断をした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-19 15:44:36
99623文字
会話率:52%
ルミナ・ドレゴンは、美貌と教養を持つ悪役令嬢で、ライバルのエミリアを貶めることに情熱を燃やしていた。ある晩餐会で、ルミナはエミリアの料理を台無しにする計画を立て、彼女の得意料理に香辛料をすり替える。しかし、料理を通して心の奥底にある懐かしい
気持ちに気づく。
晩餐会当日、ルミナの料理は評価されず、エミリアのリゾットが王子の心を掴む。焦りを感じたルミナは、自らの料理を再度味わい、後悔の念に襲われる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-21 07:08:41
1098文字
会話率:8%
とあるブラック企業に務める柊司(ひいらぎ つかさ)は、過酷な日々にうんざりしていた。
自分に見合っていない仕事量、上司からの嫌がらせ、そしてやり残したことへの後悔の念。
そんな不安や焦り、憤りが募る中、仕事やストレスによる疲労により倒れてし
まう。
そのまま彼は深い眠りに落ちるかと思いきや、そこは高校入学前の朝だった!
「これはチャンスだ…今回こそは本気でサッカーを!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-23 06:29:08
3209文字
会話率:49%
絶望の瞬間、彼はビルから飛び降りたが、地面に着く前に後悔の念が襲った。運命が決まったと思っていた彼は、思いがけない提案を受けることになる。神から与えられた未知の世界での新しい人生。魔法と危険が渦巻くこの世界で、彼は過去の過ちを繰り返さないこ
とを誓う。新たな冒険の中で、彼は与えられた命の本当の価値を見つけ、後悔を贖いへと変えるために戦うことを決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-15 03:08:36
10006文字
会話率:33%
ふとした変化から訪れた受難と葛藤。それらを乗り越えた時に人は成長する。否、成長せざるを得ないのだ。それは私が夏の暑さから逃れる為に禁忌に手を伸ばした瞬間から始まった出来事なのかもしれない。今は後悔の念しかないが、少なくともあの時はそれしか
なかった。選択肢など最初から無かったのだ…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-03 01:55:38
903文字
会話率:0%
穢れの主を二千年もの間封じ続ける巫女セリア。
彼女は封じる直前に自分の前世と、穢れの主との関係を思い出し、共に封じられたのだった。やがて長い年を過ごすうちに訪れたのは後悔の念。
そんなセリアの封印が解け、目の前に現れた皇子に妙な懐かしさに
セリアは…。
前編、後編完結済みです。
聖女と魔王の恋愛を書いてみよう…と思ったらこんな感じになりました。
こういった捻じれた展開と、ほの暗いながらも未来のある終わり方が好きです。
疾走感や爽やかさは皆無ですが、良ければお読みください。
こちらの作品はカクヨムさんでも公開中です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-31 18:43:56
9630文字
会話率:19%
伯爵家の次女として生まれたマリアは、病弱な母親と一緒に母親の実家に預けられ幼少期を過ごした。そのまま病弱な母親は亡くなり、後を追うように祖父は亡くなる。家に戻る事も出来ず、そのまま病床の祖母を看病しながら暮らしていたマリアは、ある日突然父
親に呼び戻される。
家に戻った翌日、祖母の看病と生活の保障と引き換えに、いきなりウエディングドレスを着せられ教会に連れて行かれたマリア。
何も説明をされないまま、自分の名を騙る悪女の代わりにバージンロードを歩くことに。
そんなマリアを悪女本人だと信じて、軽蔑の眼差しを向ける新郎と招待客たち。
穏やかだったマリアの生活は一変した。
覚えのない誹謗中傷の中、ひどい扱いを受けるマリアの心臓は止まった。
彼女を殺したのはいったい誰なのか。
自らもこの殺人に加担していたと後悔の念を抱く夫は、彼女の死後初めて彼女と向き合い、二度と会うことの無い仮初の妻に、叶うことの無い恋をするのだった。
※具体的ではありませんが薬物の話を含みます
※暴力的表現はほとんどありませんが、精神的な虐待シーンがあります。
※他サイトでも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-29 20:00:00
117143文字
会話率:48%
中学校生活最後の中体連の剣道競技に出場する中学生が、試合に出る前から試合開始までの数分間の主人公の心情を描いています。
自分より遥かに強い相手なので勝てるはずもない試合から逃げたい、という試合放棄した気持ちと、でも最後だから試合に勝ちたくて
、自分を奮い立たせていく、この2つの気持ちで揺れる中で頭の中で考えてシーンのみで話が展開していきます。
ゲームやアニメ好きな中学生のため、頭の中は現実の世界がゲームの世界やアニメの世界が投影されている。
誰でも、試合に出るからには、勝つために試合に出ている、そんな気持ちがわいてくる、そんな心情を描いています。
舞台は、中学校生活最後の中体連の剣道競技に出場する日。
剣道の練習もろくに真面目にやっていないし、この大会で優勝する気もない。
いやいや練習してたから当然ながら、大会に出るのもおっくうだった。
それでも、なぜかこれが最後の大会のせいなのか、じわじわと勝ちたい気持ちがわいてくる。
そんな中で始まった大会、個人戦は何の見せ場もなく終わってしまう。
何もできなかった悔しさから、逃げたくもなりつつ昼からの団体戦へと気持ちを切り替えていく。
その団体戦が自分の試合の勝敗がチームの試合結果に直結する展開となるとは、思いもせずに。
仲間の試合を見ながら、その試合ぶりにふがいない試合は容赦ない悪口を、華麗に勝利を勝ち取る試合には賞賛を感じながら、刻一刻と近づく自分の出番に向けて緊張は高まっていく。
そして、仲間の成績は、2勝2敗となり、最後に試合する自分の試合結果がチームの勝敗に直結する大将戦となった。
今ままで真面目に練習に取り組んでいなかった後悔の念、どうしたら勝てるだろうか、と考えをめぐらしながら、初めて試合に勝ちたい、という気持ちが自分に出ていることに気づく。
今まで試合に臨むときは、一度も勝ったことない相手に恐怖心しか感じなかった主人公は、試合前の頭の中でめぐらせた中で、どのように試合に勝ちたい、と思いに至ったのか?、そこまでの心情の変化はどう起きたのか?
そして、初めて試合に勝ちたい、と思えたときに試合開始となります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-27 00:36:30
45058文字
会話率:22%