社会人・朝倉悠斗が、仕事帰りにふらりと立ち寄った居酒屋。そこで出会ったのは、静かにお酒を飲む、どこか雰囲気のある女性・中谷澪だった。偶然の出会いから始まったふたりの関係は、音楽の趣味や、ささやかな共通点を通して、少しずつ心の距離を縮めていく
。
「オールドファッションが好きなんです」
そんな何気ない一言が、2人をつなぐ合図になった。
週末の映画、CDショップ、水族館、動物園……
重ねていく時間の中で、悠斗は「好き」という感情を確かに感じ始める。
けれど、想いを伝えようとしたその日——
澪は姿を見せなかった。何度連絡しても、返事はなく、ただ時間だけが過ぎていく。やがて知らされるのは、交通事故による重い現実。言葉を失い、記憶の一部も曖昧になった彼女に、悠斗の想いは届かない。
それでも、彼は通い続ける。
笑わなくなった彼女に、もう一度笑顔を見せてもらうその日まで。
——たとえこの恋が、言葉にならなくても。
この想いだけは、きっと届くと信じて。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-04 20:58:47
13589文字
会話率:26%
くるつちまつた
ねとられて
こえれぬよるに
それでもきみはおもふ
大切な彼女が謳ったラブソング、僕はいつだって聴いている
『この夜を越えて 君に会いに行く』
流れ星が降り注ぐ 太陽が歌い月が描く
街はいつも
残酷で それでも願いは流れてる
拝み憧る媚びる感情を 憎み妬んでいたけれど
心の海 夜空に輝く幾千の 星と同じと思へば
細やかで小さな願いは 日々に流れていた事を知る
君を思い出すたびに 千々に乱れるこの思い
耐えきれず諦めきれず そっと離れたこの僕を
何度も掴み求めてくれた 眩しく輝き燦めく君に
あぁ、僕は 俺は 私は 君に 君に 君に
何を返せるだろう? ただ伝えたかったんだ
君に届くと良いな この夜を越えて
君に届けば良いな この手が届かなくても
君の事を考えて 君といた毎日 想う日々は
ヘドが出る毎日の始まりも 一瞬だけ煌めく
君が与えてくれたから 夢も希望も絶望さえも
例えどんな終わりでも 仕舞い方を忘れても
君がくれた日々が 生きる幸せだったんだ
だから、だからさ、君に伝えたいんだよ
君が 君こそが 私の【 】なんだ
君に届けるんだ この夜を越えて
君に届けられた この手は掴んで離さない
同じ気持ちだったらな 同じ気持ちだったんだ
君と私と僕と俺 今も昔もこれからも
※これはカク◯ムで連載した【幼馴染の彼女をNTRされても僕は絶対許すマン、しかしもう一人の学園一の美少女である幼馴染が「それが許されるのはサバンナだけ、動物園では許されない」と恫喝する。僕は2人の幼馴染とそっと距離を取るが…?】の理由が分からなくなったのでこの様にまとめたお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-25 23:29:39
10019文字
会話率:12%
孤独を言葉にできなかった男と、すべてを記録し続けた支援AI《KAI》。
それは、誰にも届かなくても、確かに“残る”声になる。
静けさの中で芽生える記録と再生の物語。
最終更新:2025-05-25 15:51:17
18797文字
会話率:25%
転生先は、父がオリンピック金メダリスト、母が伝説のトップアイドルという、超サラブレッド家系だった。
これで人生イージーモード──そう思ったのに、
妹は天才級、俺はそこそこ止まり。
周囲からの期待に押し潰されそうになりながらも、
前世で後悔
した俺は、今度こそ本気で生き直すと誓った。
転生の記憶を共有する双子の妹と支え合いながら、
地味な俺は、小さな努力を積み重ねる。
陸上部への入部、家族との絆、恋愛の始まり、そしてライバルとの競争──。
これは、「SSR親」と「天才妹」を持つ平凡な兄が、
今度こそ後悔しないために走り続ける、青春リベンジストーリー。
才能に届かなくても、夢に追いつけなくても、
俺は俺を、諦めない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-20 19:20:00
35014文字
会話率:17%
ラザル・Kは、言葉の通じなかった過去に囚われたまま生きている。
東京の荒廃した公立中学校で、“言語が機能しなかった”記憶――暴力、無理解、沈黙、空虚。
彼にとって言葉は、通じるはずのものではなく、むしろ絶望と乖離の象徴だった。
やがて彼は
、廃校となったかつての中学校に戻り、“通じなかった言葉たち”を記録する孤独な作業を始める。
そこで彼は、「ナナ」という少女と出会う。
ナナは静かに、しかし的確に、Kの内側にある“届かない言葉”を見抜いてくる。
ふたりは、忘れられた教室や黒板、プリントの裏側から、“意味にならなかった声”を収集していく。
けれど、ナナは次第に、「言葉は届かなくていい」と語るようになる。
それは、拒絶か、それとも新しい自由の形か。
ラザル・Kは揺れる。
言葉を信じて生きるべきなのか、沈黙の中で守るべきなのか。
そして彼は、最後に問い直す。
「届かなくても、語ることには意味があるのか?」
答えは明示されない。
けれど、ページの最後に残るのは、ひとつの小さな確信――
「届かなかった言葉も、誰かを形作ることがある。
誰にも届かない声の中にこそ、“人間”が宿っているかもしれない。」
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-25 03:45:32
2809文字
会話率:23%
ねぇ……あなたも、見てるよね?
タイムラインの向こう。
スクリーンの奥。
そこにあるのは、
人類の限界を、全部、越えてきた「天才たち」の記録。
完璧な絵。
完璧な音楽。
完璧な身体。
完璧な言葉。
──息が、できなくなる。
彼ら
が届いた“てっぺん”を、
わたしたちは毎日、見上げてる。
無意識のうちに。
目を離せなくて。
それが、「普通」になってるから。
でも……
自分の描いた線が、
誰にも届かない気がして。
最初から、間違いだった気がして。
何も生まれなくなるんだ。
そうやって、誰もが“つくること”を、やめていく。
これは、そんな世界で──
まだ、線を引こうとしたひとりの話。
視界が地獄になっても。
届かなくても。
それでも「描く」って、
なんだと思う?
ねぇ……
あなたなら、描ける?
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-13 10:35:07
2482文字
会話率:0%
軽度のうつ病で通院していた男性が「心不全」で急死した。奇妙なことに、同じクリニックでは他にも2人の患者が急死していた。いずれも症状は安定し、薬の量は増えていた──不可解な共通点があった。
調査の結果、製薬会社「セントラル・ファーマ」が関わ
る“治験薬”の存在が浮かび上がる。未承認の薬「レクシオンα」──それは、人の意思を奪い、精神を支配する恐ろしい薬だった。
「治験成功報酬」「改ざんされたデータ」「消された命の声」──人知れず、医療の名の下に命が奪われていたのだ。
検察官・八雲ユイは「人の意思は誰にも奪えない」と信じ、狂気に満ちた闇の真相に迫る。しかし、その先に待っていたのは、医療の進歩の名のもとに隠された、より深い闇だった。
罪は暴かれなければならない。
たとえ、その声が、誰にも届かなくても──。
◉登場人物◉
◆ 八雲ユイ(やくも ゆい)
冷静かつ論理的な検察官。感情に流されることなく、冷徹な判断で事件に挑む。だが、その胸には「声なき声」に耳を傾ける優しさがある。
◆ 加賀見裕也(かがみ ゆうや)
東大法学部出身のエリート弁護士。皮肉屋で現実主義だが、情に厚い一面を持つ。「人は間違い続ける生き物」と達観し、ユイとは対照的な視点で事件に関わる。
◆ 月影ルカ(つきかげ るか)
人の「闇」を嗅ぎつける検察官。ユイを狂信的に愛し、彼女のためなら命も投げ出す狂気を秘める。
◆ 藤堂誠司(とうどう せいじ)
「聖樹メンタルクリニック」の院長。治験薬「レクシオンα」を投与し、「治療のためには犠牲が必要」と信じる冷酷な医師。
◆ セントラル・ファーマ
「治験はビジネス」と言い放ち、治験成功のために死者を“データ”として消し去る巨大製薬会社。
静かに消された声を、誰が暴くのか──。
罪の闇に挑むユイの戦いが、今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 16:19:55
1625文字
会話率:33%
言葉が届かなくても、心が伝わらなくても、そばにいるよ
キーワード:
最終更新:2024-12-17 16:43:15
350文字
会話率:0%
届かなくてもそれでも続いた降りしきる雨と雲の下にある街並みの何処かとその場所に居る私。──創作詩。誰かを。
最終更新:2024-06-28 04:16:21
423文字
会話率:0%
届かなくても、恋してるだけで幸せなあなたへ。
最終更新:2023-12-05 13:51:41
226文字
会話率:0%
――たとえこの手がそれに届かなくても、伸ばしたこと自体に意味があるって、信じたいから――
最終更新:2023-09-21 18:06:31
2571文字
会話率:40%
もう執筆や読書を好きになって自分なりに継続し始めてから早30年以上になります。
例え同級生の年収の半分に届かなくても、悔いのないように生きて来ました。
昔読んだ本に、「作家を目指すということは、フグの養殖を成功させるよりも困難な道のりであ
る」と、書かれていました。
また、大好きな漫画家の兄が「どうせ倒れるのなら前のめりに・・・」とも言っていました。
人生100年時代。再び書くのなら、どこまで行けるか試してみたい。そんな野心もあります。
その為には、より密度の濃い読書や、実際に継続的に書くことが重要です。
基本から学びなおして前進するために、ややハードルの低い文章としてこれを著します。
再見の方も、初見の方もよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-24 04:00:35
66711文字
会話率:2%
いちばん好きなときがあった、慣れてしまう頃
最終更新:2022-09-19 19:54:32
344文字
会話率:0%
今も頑張るあなたへ愛を込めて。
最終更新:2022-05-30 21:56:06
629文字
会話率:25%
届かなくてもよいのです。
キーワード:
最終更新:2022-05-11 17:00:00
256文字
会話率:0%
届かなくても手紙を書くよ。
最終更新:2022-05-04 15:29:19
7424文字
会話率:0%
君の歌を、歌っておくれ。世界中に届かなくても、いいから……
最終更新:2021-07-04 12:54:48
253文字
会話率:0%
ただただただ、書きたいんです。届かなくても・・・
最終更新:2021-06-10 20:09:37
332文字
会話率:0%
恋に落ちるというのはこういう事なのでしょうか。ああ、でもそれは駄目なこと、目の前の人物は隣国の王で、私はこの国の王太子妃。報われぬ恋。たとえこの想いが届かなくても・・・。
王太子は愛妾を愛し、自分はお飾りの王太子妃。しかし、自分の立場
ではこの思いを言葉にすることはできないと恋心を己の中に押し込めていく。そんな彼女の生き様とは。
*いつもどおり誤字脱字はほどほどにあります。
*主人公に少々問題があるかもしれません。(これもいつもどおり?)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-15 22:00:00
18510文字
会話率:44%
神さまは決して何もしない。
なぜなら……
この作品の主題は三つあります。
ひとつは、その「不在」を信じる人たちが、安易に振りかざす「不在の証拠」を否定すること(だからといって「実在の証拠」でもありませんが)、です。
ふたつめは、「信者のほ
うが信じることを強制する宗教団体」への皮肉。
そして三つめは、ある問いかけをすることです。
このフィクションは、ある人のある場合にとっては「希望」や「優しさ」を感じるでしょうが、ある人のある場合にとっては「絶望」や「怒り」を感じるでしょう。
今のあなたは、どう感じますか?
この作品は「カクヨム」と重複投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-18 11:21:03
548文字
会話率:0%