カルナク神殿の神官ケペトは、人と神の心を繋ぐ不思議な「愛の力」を持つ少女。ある日、案内の神アヌビスから「愛の調停者」としての使命を告げられる。
太陽神ラー、癒しの女神イシス、音楽の女神ハトホルをはじめとする個性豊かな神々たちと出会い、共
に暮らすうちに、神殿には今まで感じたことのない温かい調和が生まれていく。
街の人々との交流、騎士アケムとの淡い恋、異国の文化との出会い、そして自分の力への疑問と向き合いながら、ケペトは愛の本当の意味を学んでいく。
料理が下手な太陽神、恋愛小説を読む知恵の女神、元敵だった混沌の龍神...完璧ではないからこそ愛おしい神様たちと、優しい少女が紡ぐ心温まる愛の物語。
愛にはいろんな形がある。恋愛も、友情も、家族愛も、すべてが美しい調和を奏でていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 19:00:00
16014文字
会話率:60%
『コードネーム:ブラックネット 〜影の五重奏〜 影の指揮者より』
何気ない日常を生きていた、20歳の社会人・高橋悠斗。
彼の人生は、深夜の社内サーバーで“存在しないはずのファイル”《KUREHA-01》を開いた瞬間から音を立てて崩れ始
める。
そのファイルは、人類の医療未来を変える禁断の技術の断片だった。
やがて彼の前に現れる、謎のビジネススーツの男女。
手渡された一つのUSBメモリと、スマホに勝手にインストールされた謎のアプリ《Ω-GATE》。
そして、そこに記された五つのコードネーム──
•[Noir] 黒澤 蓮:影の支配者。ITの仮面を被る情報帝王。
•[Vega] 星野 真奈美:元政府高官にして、医療倫理の審判者。
•[Hermes] ジャック・ハリス:姿なき生体科学の怪物。
•[Swan] イリーナ・ヴォロノワ:遺伝子を操る冷徹なる天才。
•[Echo] 天城 蓮司:メディア操作の魔術師にして世論の黒幕。
彼らは「ブラックネット」と呼ばれる、世界の“裏側”を共有する五人の影の指揮者たち。
国家も企業も超え、倫理も正義も超えた場所で、彼らは独自の“未来”を奏でている。
なぜ悠斗は彼らにマークされたのか?
封じられた暗号《KUREHA-X》に眠る“彼女”とは誰なのか?
そして、彼がやがて手にする「鍵」とは――。
世界を操る“影の五重奏”と、それに導かれる一人の若者の物語。
運命の楽譜(スコア)をめくるのは、誰かの意思か、それとも……
——指揮者の手か。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 16:00:00
29109文字
会話率:27%
メロディ・ヒストリア伯爵は、類希なる容姿や実力をもって「氷柱の白百合」と謳われている少女だ。
幼少の悲壮な経験とともに順当に実績を積んできた彼女は優しい婚約者とともに貴族として果てると思っていた、のだが……「真実の愛を貫かせてほしい」と婚約
解消を提案されてしまった。
平然と受け入れてみせたものの、数少ない気を許せる存在だった婚約者の心変わりに動揺し、年若い乙女は人知れず涙を流した。
一夜明けて、ぐっすり眠ったメロディは気持ちを切り替えると憧憬を胸に真実の愛を解明しようと決意。周囲を巻きこんで研究を進めていく。
そんな彼女の言動に導かれるように時代を揺るがす大事件、運命の歯車は動き出した。
【エレアの子守唄】
綾なす波に誘われ
炎にくべた言葉 集めて旅路を紡ごうか
とこしえ待てず 影は征く
凍りついた静けさは 焦がれる地に綻ぶ花
あせない調べにつつまれて
ささやかな風にゆられよう
重なる季節の訪れを
八千代の夜をこえて 願う
昨日は 舞い降りた光抱き
あなたはひとりねむるのでしょう
夜のまにまによすが得て
涙雨がさらう心 奏でて記憶を綴ろうか
奮い立たせて こだま聴く
悠久に流るるは 宿木知らぬ渡り鳥
ちとせの灯に花が咲き
蝶はわらう宝に留まる
待ちわぶ季節の過ぐときを
八千代の時をこえて 祈る
明日は 光る風に迎えられ
あなたはひとりさめるのでしょう折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-26 22:00:00
586985文字
会話率:62%
ーーすぐ横から聞こえた「世界一綺麗な音色」といううっとりとした、自分のものではない、女の子のソプラノの声。
最終更新:2025-06-18 20:46:10
5289文字
会話率:36%
夏燕が駆けゆく空に、浮かぶ雲は真珠の色をして。星空の琴の音色に耳を澄ませつつ、一日一日を、言の葉と言の葉を、重ねながら結びゆくように。
最終更新:2025-06-01 21:04:52
539文字
会話率:0%
涼暮月とも呼ばれる6月の夜空に、三日月はハープのように輝き、こと座は季節を奏でて。今日という一小説を奏でる、心の琴線が鳴らす音色は、夢へのプレリュード。
最終更新:2024-06-09 20:25:02
539文字
会話率:0%
音に魔力を乗せただけで、「魔物の真似事」と糾弾され、婚約破棄され、追放された元王女。
……やったぁあぁああぁぁああああああ!!!
自由になった私は誰にも縛られず、好きな音を奏でて生きていくの。
え? 一緒に来た元護衛がうるさい? いいの
よ、壁って必要でしょ? 魔物が出るんだから。
どんな魔物でも特に大きな問題はないのですが、一応……です。
目指すは、前世に死ぬほど聞いた……病弱だった私は聞くことしかできなかった、音楽をこの世界で実現すること!
"最高の音"を響かせて見せるわ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-30 21:47:45
20121文字
会話率:30%
雨の音に導かれるように、一人の高校生が足を運んだのは、かつて音楽を奏でていた不思議なオブジェ「音の森」。
静まり返ったその場所で、彼は一人の少女と出会う。
青い瞳の少女との会話は、やがて過去と今、想いと願いを静かにつなぎ始めていく――。
音
の鳴らない森に、もう一度、奇跡は訪れるのか。
雨、光、音、そして心が重なる、優しくて少し切ない青春ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-17 01:25:19
9529文字
会話率:27%
小学生最後の秋。
人前で話すのが苦手な僕は、小さなピアノコンクールでサティの「ジムノペディ第1番」を静かに奏でていた。
拍手はまばら——けれど、最前列でひときわ強く手を叩くひとりの少女がいた。
栗色の髪に白いドレス、まるで物語から抜け
出してきたようなお嬢様・美亜ちゃん。
同じ音楽教室に通いながら、接点などほとんどなかったはずの彼女が、その日のお昼休み、なぜか僕を外に誘い出した。
「ねぇ、2人でどこかに行こうか?」
突然の涙。
突然の手。
突然の冒険。
ただの昼休みだったはずが、彼女に誘われて走り出した瞬間——僕の運命は、静かに回り始めた。
音楽と涙が紡いだ、時空を超えるラブストーリー。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-11 09:35:44
230056文字
会話率:29%
朝からさまざまな足音が飛び交う平凡な街。
型崩れの少ないローファーを履いて自転車で駆け抜けるは平凡な女子高生。
彼女への危機は足を掬うようにように始まる。
同時に彼女への救済は他と一線を画す足音と共にやってくる。
だかこらは靴を用いる変身ヒ
ーローが普段から奏でている物でしかなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-08 20:13:36
3106文字
会話率:50%
彼は丘の上で竪琴を奏でていた。たったひとりの聴き手のために。
キーワード:
最終更新:2025-05-01 07:20:00
3608文字
会話率:22%
音楽が物事の全てを左右する力であるこの世界。
そこにはオカリナ王国という小さな国があった。
国の名前のとおり、オカリナがこの国を象徴する楽器だ。
第一王子のクロウリーと、歳の離れた第二王子のミケルは仲睦まじい兄弟であり、彼らもオ
カリナを吹き、二人で完璧なデュエットを奏でていた。
しかしある日、兄クロウリーはどこからか聴こえてきた別のオカリナの音に心を奪われる。
そこから兄弟の関係は崩れ始め、ある事故が起きる…。
フルート皇国、ピアノ合衆国、パーカッション諸島…さまざまな楽器の国が交わる、自由と優しさの物語!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 23:34:17
39716文字
会話率:25%
生まれつきの完全な聴覚障害を持つ橘ゆいは、幼少期から周囲とのズレを感じながら生きてきた。学校では「特別扱い」されることで孤立し、やがて陰湿ないじめを受けるようになる。どれだけ努力しても「普通の世界」で生きることはできない。そう確信したゆい
は、「まともに生きていけないなら、違う道を歩むしかない」と考えるようになる。
そんな彼女の唯一の理解者が、天才ピアニスト・峯岸蒼一郎だった。音楽の才能を持つ彼は、周囲から「天才」としてしか見られず、そんな中でただ彼自身を見つめてくれるゆいに惹かれていった。しかし、ゆいにとって「音楽」は無意味だった。どれだけ素晴らしい旋律を奏でても、自分には届かない。ただ静寂の世界が広がるだけだった。
ある日、ゆいは「普通の社会」から完全に背を向け、神戸の裏社会で活動する女性暴走族『真里亞』の二代目総長、司美柑と出会う。圧倒的なカリスマ性と暴力による支配で裏社会に君臨する美柑の姿に、ゆいは「本当の強さ」を見出し、彼女の元に身を寄せることを決める。
しかし、真里亞で生きるには「覚悟」が必要だった。彼女が風俗嬢として働くことを申し出ると、「処女はダメだ」と一蹴される。「男を知っていない女をウチの商売には採用できない」と告げられた彼女は、処女を捨てることで「資格」を得ようと考える。
そこでゆいが選んだ相手は、蒼一郎だった。
幼い頃からの幼馴染であり、唯一自分を対等に扱ってくれた彼。ゆいにとって、彼と関係を持つことに特別な意味はなかった。ただの通過儀礼に過ぎない。「私を抱いて」と彼に告げたとき、蒼一郎がどんな表情をするかも気にしていなかった。
しかし、蒼一郎は拒絶した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 22:35:18
68389文字
会話率:35%
緑豊かな田舎町「星見町」。美しい星空で知られるこの町で、天文学者・桜井悠斗と看護師・水瀬凛は運命的に出会う。
悠斗は、かつてタイムリープ実験の失敗で婚約者エリザベスを別の時間軸に飛ばしてしまった過去を持ち、今は亡き父の天文台で隠遁生活を送
る。一方、凛は心臓に重い持病を抱え余命宣告を受けながらも、星空の絵を描き、明るく前向きに生きている。
星空の下、惹かれ合う二人。しかし、凛の病は進行し、特殊な遺伝子異常が原因と判明。その異常は、悠斗の過去の研究と関係している可能性が浮上する。さらに、凛の描く星空の絵には、悠斗にしか見えないはずの"あるはずのない光"が描かれていた…。そして、凛は幼い頃、星見町で不思議な光を見た記憶を、おぼろげながら持っていた。
悠斗は凛を救うため、封印していたタイムリープ研究を再開。凛の夢を叶えるべく企画された天文台での個展「星空の絵画展」の当日、凛は意識を失い、病状はさらに悪化の一途をたどる。悠斗は、凛の遺伝子異常が、過去の実験で別時間軸から混入したエリザベスの遺伝子情報が原因だと突き止める。
凛を救う唯一の希望は、時間軸を超えた遺伝子治療。しかし、それは凛の存在そのものを消滅させるリスクを伴う、禁断の治療法だった。悠斗は、凛の「時間軸を超えて、あなたの大切な人に会わせてあげたい」という言葉に、全てを賭ける決意をする。
そして、悠斗の父が遺した「アルビレオ計画」のデータ、凛の描いた絵、そして別の時間軸から来たという謎の老人の証言…。全ての点が繋がり、悠斗は時間軸を超える治療法の確立に奔走する。
一方、凛の意識は、20年前の星見町へとタイムリープしていた。そこで凛は、幼い自分自身と、若き日の悠斗、そして、エリザベスを元の時間軸に戻すための「アルビレオ計画」の真実と出会うことになる。
果たして、悠斗は凛を救うことができるのか?そして、時間軸を超えた先に待ち受ける、驚愕の真実とは…?
これは、星空の下で紡がれる、命の尊さと、時を超えた愛の物語。悠斗と凛、二人を取り巻く人々の想いが、星屑のコンチェルトとなって、未来への希望を奏でていく。アルビレオの二つの星のように、決して離れることなく…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 14:51:15
50174文字
会話率:58%
都会の喧騒から逃れ、神奈川県茅ヶ崎市の小さなキャンプ場を訪れた主人公は、焚き火の前で一人静かな夜を楽しんでいた。すると、心地よいギターの音色が彼を引き寄せる。音の先で出会ったのは、ユイという女性。彼女もまた、一人で焚き火を囲み、ボサノバを奏
でていた。二人は焚き火を囲みながら、星空の下で語り合い、お互いの夢や日常を共有する。ユイは東京のデザイン事務所で働きながら、いつか地元の湘南でカフェを開く夢を持っていた。流れ星が夜空を横切る瞬間、彼と彼女はそれぞれの願いを心に秘める。主人公は「ユイとまた会えますように」と願い、ユイもまた彼との再会を祈る。運命の糸が静かに交差する、心温まる一夜の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-01 12:30:00
30624文字
会話率:23%
風が強い夜だった。生温かい空気を巻き上げ、電線を叩き、鞭をふるうような鋭い音を奏でている。
住宅街に靴音が響く。それは次第に人けのない暗い路地へと向かっていく。彼は駐車場に入り、立ち止まった。すると、彼を取り巻くすべての音が突然止んだ。
まるで、彼の言葉を待つかのように……。
「……後をつけているのはわかっている。そろそろ出てきたらどうだ」
彼は後ろを振り返り、そう言った。すると、静寂が終わりを告げた。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2024-07-31 15:00:00
1246文字
会話率:43%
「グラングスト公爵家のフェルメッツァ嬢、あなたとモルビド王子の婚約は、破棄されます!」
コンエネルジーア王国の、王城で主催のデビュタント前の令息・令嬢を集めた舞踏会。
プレデビュタント的な意味合いも持つこの舞踏会には、それぞれの両親
も壁際に集まって、子供たちを見守りながら社交をしていた。そんな中で、いきなり会場のど真ん中で大きな女性の声が響き渡った。
思わず会場はシンと静まるし、生演奏を奏でていた弦楽隊も、演奏を続けていいものか迷って極小な音量での演奏になってしまった。
声の主をと見れば、ひとりの令嬢が、モルビド王子と呼ばれた令息と腕を組んで、令嬢にあるまじきことに、向かいの令嬢に指を突き付けて、口を大きく逆三角形に笑みを浮かべていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-31 04:36:21
6780文字
会話率:63%
「グラングスト公爵家のフェルメッツァ嬢、あなたとモルビド王子の婚約は、破棄されます!」
コンエネルジーア王国の、王城で主催のデビュタント前の令息・令嬢を集めた舞踏会。
プレデビュタント的な意味合いも持つこの舞踏会には、それぞれの両親
も壁際に集まって、子供たちを見守りながら社交をしていた。そんな中で、いきなり会場のど真ん中で大きな女性の声が響き渡った。
思わず会場はシンと静まるし、生演奏を奏でていた弦楽隊も、演奏を続けていいものか迷って極小な音量での演奏になってしまった。
声の主をと見れば、ひとりの令嬢が、令嬢にあるまじきことに、モルビド王子と呼ばれた令息と腕を組んで、その上で向かいの令嬢に指を突き付けて、口を大きく逆三角形に笑みを浮かべていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-13 00:06:38
6520文字
会話率:63%
ああ懐かしのアメリカ青春映画スターたちよ。あの時、君は輝いていた、青い瞳で恋を奏でていたね
キーワード:
最終更新:2023-12-14 06:34:06
5260文字
会話率:6%
少女のエルフがハープを奏でている。ただ、それだけのお話です。
最終更新:2023-10-21 12:55:38
382文字
会話率:0%
とある過疎の村。そこには山神さまの力を宿した少女がいた。少女は昔、村の人々によって神さまの器にされた。
そんな彼女のもとに一人の少年が訪れる。少年は純真だった。それでいて、少年は少女に恋をした。そして少女は少年に約束した。
以前、カクヨム
の「5分で読書」に応募して、最終選考まで残って落ちた作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-15 07:00:00
6557文字
会話率:34%
「そうだ、このゲームの様な世界にはBGMが欠けていたんだっ!」
この物語の主人公『ルテット』は自身が転生者である事にしばらく気付かずに暮らしていた。これと言って取柄があるわけでもない彼は、傭兵ギルドに所属して、これと言った強みのない並以
下程度の戦士として、しがない日々を送るだけだった。
ある時、そんな彼は自身が転生者であり、昔遊んだ事があるRPG『ファイナルクエストサーガ』の世界に入り込んでいたのを自覚する。それに気付いた時、彼の人生は一変……しなかった。相も変わらずしがない毎日が続いた。
ただ、RPG世界だと気付いて以降に少々変わった事もあった。魔物と戦っている時、町の中を歩いている時、何をしても何かが物足りない様な気がしていた。ぼんやりと、うっすらと。
そして、ついに。
「そうだ、このゲームの様な世界にはBGMが欠けていたんだっ!」
魔物と戦っている時。RPG『ファイナルクエストサーガ』の通常バトルBGMを奏でると、戦う力の全てが驚異的に強化された。町で町BGMを奏でると魔物の侵入を阻む結界が発生した。それがない時、魔物は簡単に入り込み町を蹂躙していったものだがそれを取り戻してからはRPGの時の様に安心出来る場所へと変わった。
RPG世界がリアル化した事で、いつも、どこでも鳴っていたはずのBGMは喪われてしまっていた。時にはプレイヤーに弛まぬ勇気を与え、時には喜びに華を添えた数々のBGM。それらは世界に、そこに住まう人々に様々な恩恵をもたらしていた。それが喪われた世界では魔王に抗う様々なチカラが衰えてしまっていたのだ。
喪われたBGM。その全てを記憶の中に宿らせている元プレイヤー、転生者のルテット。彼は『魔奏士』を名乗り、BGMのある世界へと塗り替えていく。やがてBGMは神が起こす奇蹟の様なものとして扱われる様になり、ルテットは『神曲の魔奏士』と語り継がれる事になるのである。
※この作品は他サイトにも掲載しております。
※短編として公開したものの連載版です。現段階では中編程度を予定しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-06 17:28:57
23182文字
会話率:38%
「そうだ、このゲームの様な世界にはBGMが欠けていたんだっ!」
この物語の主人公ルテットがそれに気付くまで、いわゆる転生で得たはずの新たな人生は何も始まっていなかったのかもしれない。子供の頃に遊んだ事のあるRPG世界に入り込み、ちょっとく
すぶり続けてしまった者がようやく飛躍の足場を得た。それがBGMが欠けていた事に気付いた瞬間であった。
ゲーム画面ではなく目の前に広がる日常になってしまった事で聴こえなくなってしまったBGMだが、それをこの世界に甦らせた時に何かが起きる!?
ゲームの時、何か胸の奥から勇気と力が湧いてくる様な高揚感を感じていたバトルBGM。魔物との戦いになった際、それを鼻歌程度に歌ったところ自身でも信じられないほどの戦闘力が発揮された。
町の中で流れていたあの曲、フィールドを歩いていた時のあの曲、ダンジョンへ潜った際のあの曲。全てのBGMには意味があり特殊効果が込められている!
その事に気付いたルテットは、BGMの喪われた世界にそれを取り戻し音楽の力で世界を救ってみようと決意する。
※この作品は他サイトにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-16 17:17:38
5486文字
会話率:28%