『light of the hope』
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プロローグ――世界に灯った、ひとつの光
その日、世界は変わった。
人間の学力を飛躍的に引き上げるはずだった脳科学実験。
だが、その副産物として生まれたのは、知識でも理性でもなく――力だ
った。
「脳力(のうりょく)」と呼ばれるその能力は、やがて思考と感情を起点に発現する新たなエネルギーとなった。
その力は、超常の域に達し、神話に語られる奇跡や絵本の夢物語をも現実に引き寄せた。
世界で最初に脳力を覚醒させた者は、神に等しい存在と称された。
そんな時、その力を研究する者がいた。
彼女の名は――天貝 未琴(あまがい みこと)。
その少女が開いた扉を、人々は「希望」と呼んだ。
そして、その希望を、右手に宿した少年がいた。
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第一章 ──右手に希望を(ライト・オブ・ザ・ホープ)
「……嘘だろ。姉ちゃん……生きてる……?」
夏の終わり。
汗が額を伝い落ちるほどの暑さの中、天貝 晋太郎(あまがい しんたろう)は、埃の被った段ボール箱の中から一枚の写真を取り出した。
そこに映っていたのは、かつて“天才”と呼ばれた姉、未琴。
そして、彼女の背後にそびえる建物。看板にはこう記されていた。
「天宮脳力研究都市開発庁」――通称、“天宮町”。
「……姉ちゃんが、最後にいた場所だ」
右腕が、うずいた。
人工の神格者の右腕。それは晋太郎の“希望”であり、“呪い”でもある。
6歳のあの日。両親を失い、瀕死の自分に未琴が移植したという伝説の腕。
それ以来、右腕だけが他の部位と違い、雷を宿すようになった。
力は強大であればあるほど、それを持つ者は孤独になる。
だからこそ、彼は知りたいのだ――
「姉ちゃん、あんたは何を知ってて、俺に何を託したんだ……?」
写真を胸にしまい、少年は天宮町へと向かう決意を固めた。
これは、“希望”を宿した右手を持つ少年が、
失われた絆を追い求め、世界の真実に触れる物語。
その手に宿るのは、雷の咆哮。
その想いは、――希望の光(light of the hope)。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 14:17:24
3616文字
会話率:40%
夜空を裂いて落ちた一筋の青い光――人々はそれを「彗星の涙」と呼び、“奇跡”をもたらす存在として語り継いできた。
静かな村の片隅で暮らす少年・リオは、亡き祖母の遺した日記を通じて、その彗星の欠片「彗星の飴」の存在を知る。それは青く輝く丸い結
晶で、願いを叶える力を秘めているという。しかし、それを手にするには、広い世界を巡る覚悟が必要だった。
伝説はただの物語――そう思っていたリオだったが、日記に書かれた手がかりが真実だと気づいたとき、彼の運命は静かに動き出す。
これは、ひとりの少年が“空からの贈り物”を求めて旅立つ、希望と奇跡のファンタジー冒険譚。
星が記憶を宿す地へ。願いが空とつながるその場所へ。
リオの旅が、今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-06 08:46:35
29815文字
会話率:42%
時は“虎暦二十五年”──かつて百年にわたり混迷を極めた群雄割拠の時代に、関西の地に突如として現れた新興勢力「阪神王国」。その象徴は、猛虎の意志を受け継ぐ五人の将たち──人は彼らを畏敬とともにこう呼ぶ。
**「五虎大将軍」**と。
軍神
・近本光司──風の如き速さで先陣を切り、敵を撹乱する俊足の将。
参謀・中野拓夢──柔らかき言葉に秘めた鋼の知略で、戦の流れを操る智将。
弓使い・森下翔太──一矢で戦局を変える若き遊撃の神射手。
雷撃・佐藤輝明──雷鳴と共に戦槌を振り下ろす、力の化身。
守護神・大山悠輔──沈黙の中に揺るがぬ意志を持ち、陣の背を預けられる重鎮。
彼ら五人は、互いの力を認め合い、王国の勝利を信じて矛を取り続ける戦友である。
時を同じくして、天下には四強が割拠していた。
空を翔ける「燕連邦」(東京)、
炎を纏いし「竜帝国」(名古屋)、
闇に潜む「巨人軍」(読売山)、
そして流れの如き「鯉国連盟」(広島)。
王国は、これら列強の侵攻を受けながらも、戦いの中で強くなる。
風、知、弓、雷、守──五つの力がひとつになるとき、敵はいかなる大軍であろうと退けられた。
しかし、五虎大将軍にはそれぞれ過去があった。
孤高の魂、師との約束、敗北からの再起、王の重圧、そして守るべき民。
戦場では語られぬ「信念」と「苦悩」が、やがて王国の真の強さを形づくっていく。
やがて、王国に最大の危機が訪れる。
四強が手を組み「連合四帝同盟」を結成、阪神王国の滅亡を企てるのだ。
敵は王国の“本陣・聖甲子園”を包囲、希望は風前の灯火となる。
そのとき、五人は再び集結する。
誰の命令でもない、自らの意志で──。
「俺たちが、阪神だ」
最終決戦。
風が走り、知が導き、矢が貫き、雷が吠え、守りが揺るがぬ柱となる。
やがて王国は奇跡の大逆転を成し遂げ、阪神王国は虎暦最大の栄光を手に入れる。
これは、ただの戦記ではない。
五人の男たちの絆と誓い、
そして「王国の未来」を背負った伝説の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-05 19:00:00
18397文字
会話率:15%
かつて栄華を誇ったキャメリア王国は、内乱と他国の侵攻により風前の灯。
若き王アーサーは円卓の騎士たちとともに立ち上がるも、戦火は日々広がり続けていた。
そのとき、異世界より一人の“軍師”が召喚される。
彼の名は結城誠。かつて現代で幾多の戦場
を知略で乗り越えた、静かなる戦術家。
騎士たちの誇りと信義、王と臣下の絆、そして裏切りと悲劇の連鎖──。
歴史の歯車が回り出すとき、誠が導く“戦術”は、この世界に奇跡をもたらすのか?
――これは、剣と知略の幻想戦記。
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■ あらすじ案②(感情訴求型・キャラ重視)
> 「戦争で人は救えない。でも、命をつなぐ戦いはある」
現代の戦場で戦術参謀を務めていた青年・結城誠は、突如異世界へと召喚される。
待ち受けていたのは、崩壊寸前のキャメリア王国と、希望を背負う若き王アーサー。
剣も魔法も持たぬ彼が頼ったのは、冷静な分析と戦術だけ――
誰かのために戦いたいと願った男と、皆を守りたいと願った王。
英雄と裏切りが交差する運命の円卓で、誠は“軍師”として歴史に名を刻む。
導かれし者が、伝説を動かす。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 19:26:11
3661文字
会話率:25%
『ルナガディア王国の光、夜空を照らす“月”は、特別な存在となるであろう』
主人公、セレネフォス=三日月は『月の加護を受ける奇跡の子』だと、密かに期待され育つ。その理由は生後二日目に起こった髪色の変化、そして微弱の魔力を発動させ右手の
甲に月の紋章がうっすらと光り現れたことにあった。
月日は流れ――三日月が五歳の誕生日を迎える前日の夜に起きた、ある事件。狙われたのは、人並みならぬ力(能力・魔力)を持って生まれた三日月であった。その事件がきっかけで彼女は心に大きなトラウマを抱え、一部の記憶を失くしてしまう。
どこから情報が漏れたのかと、身の危険を感じた周囲の者たち。ともかく今は三日月の未来を守ることが先決であると考え、月の加護を受けた彼女はこれまで以上に固い護りが張られ、その存在は静かに隠されたのだった。
事件後は、記憶が欠けてしまっていることも影響しているのか、極度の人見知りと魔力コントロールが上手くできなくなった幼い彼女。ただでさえ大人顔負けの魔力を持つ三日月の力は扱えないと彼女自身も危ない。
そこで技術が安定するまでは……と、上級魔法士である母により魔力制限魔法をかけてもらうことを、余儀なくされた。
それから平穏な暮らしを送っていた彼女であったが、九年が経ち、十四歳となったある日。三日月はあの辛い思いをした心を再び夢に見てしまい、苦しめられる。『欠けた記憶(トラウマ)』がうっすら、少しづつ、自分の中に蘇っているのではないか、それがどんなものなのか、という不安と恐怖心。それ以上に、自身の内から湧き上がる、大きな何かを感じていた。
「このままじゃいけない」
誰からも知らされていないはずの宿命を自ら悟ったかのように、無意識に行動し始めた彼女は、過去の記憶(トラウマ)を思い出すために、その苦しみへあえて向き合うことを決意。まずは魔力をコントロール出来るように頑張ろうと王国随一の魔法科のある学園へと入学した。
そこで経験するたくさんの人との、出会い……そして、別れ。
心と力の成長を感じながら、大切な仲間との時間で手に入れた思い出を胸に。この物語は、変えられないそれぞれの宿命に今、力を合わせて立ち向かっていくお話です。
※すべての表現において完全オリジナルです。
※以前、投稿していた作品を加筆修正後、再投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-04 18:33:49
147569文字
会話率:39%
三年前、突如現れた火龍によって、街は炎に包まれた。
大切な家族、平穏な日々、そして心――すべてを喪った少年、リウス。
絶望の中で生き延びた彼に、ある日、奇跡のように目覚めた一つの力。
その名は、《創律調整(そうりつちょうせい)》。
――
それは、自らの“身体能力”“思考速度”“魔力容量”など、
自分のあらゆる要素を「二倍」または「半分」に調整できるという異質な能力。
冒険者となったリウスは、個性豊かな仲間たちと出会い、レベルを上げ、試練に挑み、成長していく。
その先に待つのは、神の試練が眠る《オーディラス神殿》。
選ばれし者のみが到達できるという“ランク”の伝説。
これは、自分の限界を操り、世界の運命をも調整する少年の、反逆と希望の物語――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-16 20:05:55
11444文字
会話率:58%
遥かな昔、世界は二つの種族によって支配されていた。精霊種と人間。永遠に続くかと思われた戦いの末、ついに両者は疲弊し、長い沈黙の時が訪れる。しかし、その平穏は長くは続かぬ運命にあった。
七つの災厄、かつての伝説に語られた存在が、突如として天
より降り立った。魔王と呼ばれし者たちは、その力を持って、すべてを焼き尽くし、破壊の限りを尽くす。
その中で一人の王女は、死を覚悟し、最後の戦いを挑んでいた。だが、絶望に包まれたその瞬間、一筋の光が天より降り注ぐ。世界の終焉を告げるかのような、ただ一つの希望の兆し。それは、天より墜ちた者がもたらした奇跡――。
破滅を迎えようとする世界に、再び命の灯火をともした。世界は変わり始めた。何もかもが崩壊するようなこの時代に、今、何かが動き始める――新たな希望の兆しが、闇の中に浮かび上がる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 17:06:48
7619文字
会話率:15%
(小田原三部作・第一作)
かつて天文学者を志しながら、現在は地方自治体の観光課で働く〈私〉は、ある日、商店街の裏手に佇む小さな靴修理店で、片足だけ異様に長い革靴と出会う。それは「インド足」と呼ばれた先天奇形を持つ人物の遺品であり、なぜか極
端に精巧な機械仕掛けが施されていた。
靴の持ち主は、昭和初期に実在したとされる曲芸師「道化のアサノ」。彼は戦後の混乱の中で姿を消し、ただ“片足の奇跡”として語られるだけの都市伝説と化していた。〈私〉は記録と噂を追い、小田原の山間部、かつての劇場跡、廃墟となった療養所へと足を運ぶ。そこに残されていたのは、「足を直すことで人生を失った男」の足跡と、周囲の人々が“道化”に投影した歪んだ希望と嘲笑だった。
調査の最中、〈私〉自身もまた、幼少期に足の手術を受けたことを隠してきた過去と向き合うことになる。人間の「左右の不均衡」、身体と社会との摩擦、笑われる側と笑う側との境界。それは常に入れ替わり、揺らぎながら続いていくのだった。
最後に〈私〉は、道化が自らに施した“靴”の改造を解読するが、その中に封じられていたのは、破壊でも復讐でもない、ただ「歩く」という行為への執念だった。
――奇形と正常、道化と正気、希望と嘲笑のあわいに生まれた、もうひとつの歩行論。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-11 17:36:43
541文字
会話率:0%
小さな町の片隅にひっそりと佇む「にまいる動物病院」。その風変わりな名前は、新約聖書の一節から着想を得たという噂を呼び、町の人々の間で謎めいた伝説となっていた。
院長は、クリスチャンとして漢方や鍼灸に情熱を燃やす、何とも個性的な医師。彼と共に
、好奇心旺盛な看護師・木口優愛、地道に粘り強い藤本絵里、クールな藤田友里、几帳面な村田雅子、情熱あふれる夢藤麻美、そして敏腕トリマーの「師匠」や、頼もしい新人「弟子」、そしてキャバ嬢風の看板犬ひまわりといった、風変わりなスタッフたちが勢ぞろいし、日々ペットたちの健康を守る奮闘劇が展開される。
物語の中心となるのは、院長の家に住む19歳の黒サビ猫「ミー様」だ。どこか不思議なオーラを放つミー様は、スタッフの間で「タヌキ」と呼ばれ、時に「猫又では?」という噂までささやかれるほど。だが、毎朝4時に「ニャーニャー」と院長を起こし、朝食を要求するその姿は、厳しさとユーモアが絶妙に混ざり合う、まさにこの病院ならではの風景であった。
ところが、ある日ミー様に慢性腎臓病の兆候が見られ、院長は最新のホモトキシコロジーに基づく「SUC治療法」(Solidago compositum、Ubichinon、Coenzymeの3成分の力で、豚の臓器製剤が腎機能を持ち上げ、毒素を解毒する)を大胆に展開。注射とそれに伴うコミカルな「イカ耳」(怒りを露わにして両耳を伏せる独特のリアクション)も交え、ミー様は着実に回復していく。
しかし、SUC治療開始から約1年後、再びミー様の元気が衰え始めたため、院長は伝統医学のワザとして鍼治療の導入を決意。普段は懐疑的だった木口も、その効果を目の当たりにして認識が変化し、伝統医療への信頼が芽生えていく。脾兪と腎兪というツボを刺激することで、内側からの解毒と腎機能の強化を図るこの新たな試みに、スタッフ一同の士気も高まる。
この奇跡の回復劇は、町に笑いと希望を運び、「にまいるフェスティバル」という年次イベントとして結実。スタッフやペットたちが、ミー様の奮闘を題材にしたショーやコントで町の人々を魅了し、にまいる動物病院は単なる治療の場から、笑いと絆、そして健康の象徴として生まれ変わるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 18:38:08
2934文字
会話率:0%
かつて伝説と呼ばれた最高のアイドルが存在した。
彼女の名前はミラクルエイミ、印象的な引退コンサートで伝説を残したアイドルだ。
今でもその名前は伝説として語られている、だが、その正体は……今やただの干物女になっていた。
ブラック企業に勤め
るアラサー干物女、栗間詠美(くりまえいみ)。
彼女こそ伝説の魔法のアイドル、ミラクルエイミの成れの果てである。
魔法の国の住人であるヒカリとヤミに夢と希望を集める為にアイドルになってほしいと言われた彼女は、魔法の力で奇跡を成し遂げ、魔法界の危機を救った。
だが、それから20年後、いきなり彼女の前に現れたヒカリとヤミに、再び魔法のアイドルとして夢と希望を集めてほしいと頼まれた。
どうやら今の子供に魔法の力を与えるからアイドルになってほしいと頼んでみたものの、誰一人としてそれを受け入れてくれなかったので、元経験者の詠美の元にやって来たのだ。
最初は拒否する詠美だったが、魔法の力で10歳若返る事が出来ると聞き、渋々ながらも魔法のアイドルミラクルエイミとして再びデビューする。
そして、かつての悪徳プロデューサーや、彼女を助けてくれた元芸能界のプリンス、多くの人を相手にミラクルエイミのセンターアイドルへの快進撃が始まった!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-02 00:24:12
42321文字
会話率:37%
10歳の少年エルナンは、平穏な村で親友ルシブァと共に日々を過ごしていた。
しかし、ある日、ルシブァが神となり、その力によって村を破壊する惨劇が起こる。
エルナンは絶望の中で両腕を失い、命さえも尽きようとしていた。
そんな時、一体の魔獣と奇跡
的に融合を果たし、彼の命は繋ぎとめられる。
しかし、その代償としてエルナンの両腕は魔獣の異形の手となり、その姿を隠さなければ生きる場を失う運命を背負う。
それから6年後、16歳になったエルナンは『黒翼の冒険者』として旅立つ。
背中に生える漆黒の翼、そして秘められた強大な魔力を武器に、彼はあらゆる願いを叶えると伝説に語られる奇跡の石『オムニストーン』を探し求める。
その願いはただ一つ。
親友でありながらすべてを奪ったルシブァへの復讐。
旅の途中で出会う仲間たち、強大な魔獣、オムニストーンを狙う敵――エルナンは戦いの中で自らの力と心の葛藤に向き合うこととなる。
果たして彼は奇跡の石を手に入れ、悲劇の運命を覆すことができるのか。
そして、復讐の果てに彼が見るものとは……。
運命に抗い、暗闇の中で輝く希望を求める男の物語が今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-10 02:11:44
4617文字
会話率:37%
「埋め合わせ、なんて考えないでよね」
奪われた青。
蛇鹿学園4年生、氷雨レイのくすみきった灰色の夏。
“学校の七不思議”に縛られたままの親友を置き去りにして、新たな怪奇がたった一人の不思議部に訪れる。
気味の悪い呪いの
ラブレターに、片羽のなくなったカラスの死体。有角人の兄妹。居るはずのない兄弟。人間蘇生の奇妙な欠片。都市伝説。正体不明のガスマスク、“ラギョウハカセ”。
怪奇、怪奇、怪奇、いくつもの怪奇が。そして、この世界を取り巻く、言いようのない違和感が。
希望を失った少年の、絶望から這い上がるための3年間が今始まる。
これは、かつてコウモリ少年と恐れられた氷雨レイの軌跡と、これからの奇跡の物語。
取り返し、取り戻して。
救って、掬い上げて。
何もかもを、その手の中に。
「レイ、君じゃボクを救えない」
どこが舞台か分からない!?ニンゲンでないものとニンゲンの入り混じる不思議の詰まった新感覚学園怪キ・ミステリー!
少年少女の怪奇譚、喜べ!来たれ!
蝙蝠少年と、一回きりの不思議の尽きない青春を!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-01 00:00:00
226880文字
会話率:56%
魔法。
それは、かつて神が村を救った、神の御業。
村の巫女が民を導いた、奇跡の業。
そう伝わる、伝説上の存在であり、希望そのもの。
しかし、いつしか魔法は呪いの存在となる。
親しい者たちの死、デマ、いじめ、差別……。
数多の不幸が、魔法を使
えてしまった少女を襲っていた。
今や、魔法は呪いそのもの、少女を不幸へと縛り付ける、柵となったのだ。
魔法。
それは希望であり、呪いそのもの。
少女たちは幸せになるため、ひたすらにあがく。
たとえそれが、いかなる結果をもたらそうとも。
※この小説は、カクヨムにも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-31 09:07:48
520282文字
会話率:21%
自分の人生は正直、先が見えない闇の中を歩き続けているようだった。
未来に希望が持てない。没頭できる趣味も、大切な人も、特別な能力もない。
その上「人の視線が怖い」という致命的な短所のせいで、他人との関りが苦痛ですらあった。
――だ
が。
「まさか……『目が見える』って、その感覚は……」
それが、ひょんなことから地球とは別の世界に移動してきたことで一変した。
「伝説の種族、メイシア……!」
そう、自分はただ「目が見える」というだけで。
この世界では見るだけで神のごとき奇跡が起こせる、伝説の種族になってしまったのだ……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-14 20:00:00
61700文字
会話率:43%
ハンドルネーム「†漆黒の堕天使†ルシフェル・アシュタロス」を名乗る主人公・鈴木良太はネット中、突如異世界に召喚されてしまう。
そこは、冒険者ギルドやモンスターなどというコテコテな要素はなく、自分のハンドルと同姓同名の、神に反逆し人類
に叡智をもたらした堕天使「ルシフェル・アシュタロス」の伝説が残っており、神とその遣いの天使に滅ぼされようとしていた人類の唯一の希望となっていた。
成り行きで救世主になりきることになった良太は、天使の軍勢を見よう見真似で放った魔法であっという間に壊滅させる。
キ○スト教的禁忌に説教返ししながら、苦しむ民衆たちのためにルシフェル良太は次々と一撃必殺魔法を放ち、天使たちを多彩なトドメの刺し方で葬っていく。
そしてあるときは百合ップルの仲を保つべく奮闘し、またあるときは性別違和感に悩む男の娘にホルモン療法を施し、またあるときはゼロから麦畑を創造するという奇跡を起こす。
これは主人公ルシフェルこと良太とその仲間たちが紡ぐ神殺しの物語である!
著作・みなはらつかさ(当作は著作権を放棄しておりません。また、無断転載を認めておりません)
※天安门事件 天安門事件←最近問題になってる中華サイトの無断転載問題対策です(これを書くと向こうで読めなくなりますので)。普通の読者の方は気にしないでください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-28 21:07:45
86214文字
会話率:44%
古代突如来襲した魔族により、今もなお人族の世界は侵食され続けていた。
すべての魔族は強力過ぎる闇属性に加えて、火・水・風・雷・土の五属性魔法全てに適性を持って生まれてくる。
人族は闇属性に全く適性が無い上に、五属性さえまともに扱える
ものは少ない。そのうち二つに適性を持てば魔導師として名声を上げ、三つ持っていれば宮廷魔導師として名を刻む栄誉を受ける。それ程までの種族の才能の差に、ただひたすら蹂躙される現実。それ程に魔族とその力ーー闇属性ーーは圧倒的であるが故に人族の恐怖の象徴であり、畏怖すべき力なのだ。
だが人々には一つの希望があった。
人族には奇跡の様な確率で、”光属性”魔法の適性者が生まれる。人族の唯一の優位性で、光属性は闇に対して無類の強さを誇り、その力を持って生まれた者の多くは魔族との戦争に大きな戦果を上げ、人々を守り、伝説に語り継がれる。
ーーそれでもやはり二族間の戦力差は歴然であり、世界のバランスは傾く一方だった。
そんな世界の小さな村で育った少年バルドは、”忌み子”として敬遠されていた。その黒髪に黒眼の少年は”闇属性”の適性を持った人間だった。
彼は村を出て世界を知ってゆく。
・主人公は成長して最強レベルになります。(チートとかはあまり無いです)
・初めて書く小説なので、読みにくさや駄文はご容赦ください。アドバイスがあれば参考にさせて頂きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-11 19:15:00
34299文字
会話率:47%
子供の死なない世界。
7年前から、世界中で子供が死ぬ事はなくなった。だがその自然の理を崩す歪んだ奇跡により、子供たちは残酷な遊びに興じ、生に対する倫理観は崩壊していた。
一方、医療島で2台のスパコンを介して『医療網』と呼ばれる人と医療を結
ぶ独自のネットワークが開発実施されてから10年が経つ。人工島であるこの島は医療網だけでなく様々な最先端技術の研究開発に貢献し、また島という隔離された環境に自ら望んで関わる事で“意志ある都市”を作り上げていた。
医療島PRの為に製作されていた特撮ドラマ『魔法少女 あずさ』は、最終話撮影中に起きた主人公の子役の事故によって宙ぶらりんになっていたが、7年が経ったある日、島を訪れたあずさにそっくりの少女を代役に、最終話の製作が決まり撮影が始まる。
時を同じくして暗躍する謎のクラッカーによって、医療島近海を航行するタンカーがミサイル攻撃されるが、その危機を救ったのは『あずさ』だった……
医療島の不自然さを探る記者。ハッキングの天才。黒騎士を名乗るクラッカー。代役という立場に苦しむ少女。過去の栄光を引きずる監督。夜になると現れる魔法少女。あずさ役の少女を想い続ける青年。そして、眠り続ける少女。
子供が死なない“優しい魔法”に至る序章。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-08 08:01:26
85421文字
会話率:42%
異世界、リーンセフィア。
地球とは異なった世界の名称だ。そこには人間、魔族、エルフ、獣人。この四勢力が世界の中心となってリーンセフィアは成り立っている。
その世界は魔法の存在が認められ、地球では認知されていないありとあらゆる奇跡を可能
にすることができる。しかし、この四勢力は互いに敬遠し合い争いが絶えない。そんな状況を打開すべく、人間の国が伝説の勇者を召喚し、見事成功した。それは国を挙げてのお祭り状態となり、王宮や街は大いににぎわっている。
そして、勇者の紹介。という名目で勇者が先導され街を歩くというパレードが催された。当然、街中の
住民が観客としてそのパレードに集まった。
人々が歓喜し、期待を込め、希望の言葉を口にする。
なんな中一人の少年が驚愕し、信じられないといった様子でつぶやく。
「なんで……あいつらが……っ!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-25 12:22:26
41346文字
会話率:50%
冒険者という職業が成立しているこの世界。
その中に、四人組のとあるパーティがあった。未だ若い彼らは、実力は中の下、まだまだ修行中の身だ。
ある日、彼らは一つの冒険シナリオを手に入れた。
彼らが拠点としている町にほど近い場所にある森を
抜けた場所。そこに謎に包まれたままの塔がある。その塔にあると噂されている魔導書を手に入れるべく、四人は森へと踏み込んで行く。
が、その森には何故か罠が仕掛けられており、他者への攻撃意欲を剥き出しにしたモンスターも生息。パーティメンバーが重傷を負い、謎に包まれた森を彷徨いながらも諦めずに前進する彼らの前には、いつも僅かな希望の道が続いています。
からくも塔への道を阻む森を抜けると、そこには伝説のモンスター。奇跡的にそれを倒した彼らを待ち受けていた塔にも、数々の罠と謎。
塔を建て、そこに住んでいたと思しき謎の人物とその成れの果て。冒険の果てに、彼らが手に入れたものは……?
冒険は主人公ルシアの語り口調で綴られます。彼らの無謀とも言える挑戦を、時にシリアスに、そしてちょいちょいコミカルな感じで描く、王道の冒険ファンタジー。
リーダーは戦士を自称するリード。武闘家のノイズに僧侶のクリスト、そして主人公の魔法使いルシア。『冒険者』たちの日常を描いた物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-19 22:41:20
126193文字
会話率:43%