18歳の王の血を引く男児は、召喚の儀によって自らの妃となる聖女を呼び出す王国で、二人の王子が儀式に臨んだ。
正妃の息子で、横暴でわがままな性格の第一王子レオナルトと、側妃の息子で第一王子に虐げられる第二王子のエリオット。
召喚の儀は無事に済
み、二人の聖女が召喚されたが、そのうち一人は体中にまがまがしい刺青を施した異世界の少女だった。
第一王子に敬遠された刺青の聖女の手を取ったエリオットは、彼女と親交を深めていく中で彼女の力が王国の問題を解決できることに気が付き行動を開始する。
そして二人は図らずも王位継承争いに巻き込まれてゆくのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 22:16:36
233547文字
会話率:36%
叔父大好きヒロイン(二〇歳無職)とヴードゥーの精霊バロン・サムディ、男子高校生(金髪)とちびっこデュラハン、大食い男子大学生(眼鏡)と喋るカラスが、中高生ばかりを狙う殺人ピエロの化け物に立ち向かう物語。
K県磨陣(まじん)市では、健
康状態に何ら問題のない中高生が、睡眠中に突然悲鳴を上げたり苦しみ出し、そのまま死に至るという不可解な出来事が多発していた。
「その身に危険が迫ったら、サムディを呼び出すんだ」
最愛の叔父・綾鷹(あやたか)がそう言い残して自分の元を去ってから、道脇茶織(みちわきさおり)は不貞腐れていた。
手元に残されたのは、綾鷹が所持していた、何かの骨で作られた十字架。嘘か真か、ヴードゥーの精霊バロン・サムディを召喚出来るのだという。
ある日茶織は、カフェで不気味なピエロを目撃する。幻覚かと思いきや、ピエロは帰宅した茶織の前にも現れ、襲い掛かってきた。
茶織の声に応えるように現れたのは、夜の闇のように黒いボロボロの山高帽と燕尾服を纏い、皺が刻まれた真っ白な顔にサングラスを掛け、杖を手にした男──バロン・サムディだった……。
※暴力・残酷描写あり。
※他投稿サイトでも公開しております。
※矛盾点や誤字脱字、その他変更すべきだと判断した部分は、気付き次第予告・報告なく修正しますのでご了承ください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
参考文献(敬称略)
佐藤文則『ダンシング・ヴードゥー ハイチを彩る精霊たち』(凱風社)
檀原照和『ヴードゥー大全 アフロ民俗の世界』(夏目書房)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-30 20:24:55
128708文字
会話率:52%
精霊が当たり前に存在する世界ユグリエル。
この世界では精霊と契約を結ぶことで精霊の力を借りて悪魔や邪霊と戦う精霊師と呼ばれる職業が存在していた。
精霊師育成学校ユートレア学院に所属する2年生ローク・アレアスも精霊師の一人として将来を
期待されているが、彼には少しばかり不思議な点があった。
精霊師になる上で欠かせないもの、それは契約の儀によって繋がる己の相棒たる契約精霊の存在だ。多くの精霊師たちが契約精霊と絆を深め、己の技量を磨いていく中で何故か彼だけは一向に自らの契約精霊を呼び出さないのだ。
けれども契約精霊を呼ばず、その確かな実力で多くの精霊師たちを倒していくロークの姿に気付けば学院内で様々な憶測が飛び交うようになっていた。
曰く、契約精霊が強大過ぎて呼び出すと周りに被害が及ぶから呼び出せない。
曰く、今彼は自分が本気で戦える相手を探しており、契約精霊を呼び出す機を窺っているのだと。
曰く、契約精霊を呼び出せれば学院最強の姫様にすら勝てるのでは無いかと。
そして気付けば隠れた実力者なんて呼ばれるようになったロークだったが、本人は決してそんなことは無いと否定する。
果たして真相は如何に?
この作品はハーメルンにも掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 18:52:06
436468文字
会話率:54%
過保護の兄に守られて育った主人公・葉月は高校生になっても彼氏ができない。漫画やドラマ、それでしか恋愛に触れることのできない葉月は重症なメルヘンチック思考の持ち主となってしまっていた。
そんな葉月を面白がり、親友の柚子は妖精にでもお願いすれば
? と、冗談を言う。だが、それを間に受けた葉月は妖精を呼び出すことを決意する。
葉月は妖精を呼び出すことに成功!!
だがしかし、目の前に現れたのは絵本に出てくるような可愛らしい妖精ではなく、おじさんの姿をした見習い妖精・アモールだった。
葉月はそれでも妖精であることには変わりはないと恋のお手伝いをお願いするのだが、アモールが葉月の恋の相手として選んだのは学校一番の不良と噂される恭太。恋の矢の力によって恭太は葉月に好意全開! 今すぐに取り消しをお願いしたのだが、アモールはとんでもない勘違いを発動し、今度は恭太と葉月の兄・理人の中身を入れ替えてしまった。
こうしてダメダメな見習い妖精の少しの(?)ドジから葉月の恋は大きく動き出すのだった……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-29 14:20:55
5291文字
会話率:54%
シナリオあらすじ
舞台は“奇跡が起きる”という言い伝えが古くから残っている波音町。
主人公の鳴海は高校三年生、しかし将来については何も考えず友人の嶺二と共に自堕落な日々を送っていた。それを見かねた担任教師、神谷志郎が鳴海、嶺二、そして病弱で
すぐに学校を休んでしまう菜摘を職員室に呼び出す。この3人は学校にあまり来ないため周りに馴染めず浮いた存在だった...
一方で滅びかけた世界ではナツとスズの二人が“奇跡の海”を目指しながら旅をしていた。荒れ果てた世界...人がいなくなった世界...少女たちは少しずつ世界について知る...
10を超えるChapterから分かる世界の歴史、青春から始まった物語は一つの街で繰り広げられ群像劇となる。様々な登場人物が”奇跡”に触れながら小さな一歩を踏み出す、彼らは傷を負い残酷な運命を背負い過去と向き合わなければならない。終末に向かう世界を描いた歴史長編大作!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-25 01:03:43
2344290文字
会話率:83%
かつて、世界は『物語』によって動いていた。
物語は決して空想ではなく、世界を書き換える『力』そのもの。
太古より選ばれし者――『作家魔術師』たちは、『言葉の魔法』を操り、歴史の裏側で密かに戦い続けてきた。
そして現代。
文学は衰退し、言
葉の力が「忘れられたもの」となった時代に――
とある高校に通う平凡な青年、津島綾人は、文豪・太宰治(津島修治)の直系の子孫だった。
そして彼に与えられたのは、
「書いた物語が現実になる」という、あまりにも強すぎる力。
だが、その力は祝福ではなかった。
その一文の結末が誰かの運命を変える。
誰かを救えば、別の誰かが死ぬ。
選ばなかった未来を、綾人自身が背負わなければならない――。
“書く”ことは“裁く”ことと同義であり、
“語る”ことは“奪う”ことでもあった。
「そんな力、いらない」
「誰かの代わりなんてできない」
「俺に何かを創る資格なんてない」
過去の栄光に縛られた“偉大な血脈”。
逃げたくなるようなプレッシャー。
自分の言葉を書けない自分への劣等感。
だがしかし、彼は出会う。
同じく文豪の血を引き、それぞれ異なる“物語魔術”を操る継承者たちに。
芥川龍之介の曾孫であり、人の心を操る言葉を紡ぐ少女・芥川美緒。
夏目漱石の系譜に生まれ、論理と構造で言葉を武器にする天才少年・夏目春樹。
詩で精霊を呼び出す、宮沢賢治の後継者・宮沢ルナ。
それぞれが過去と現在の狭間でもがきながら、
“禁書”と呼ばれる、書いてはいけない物語にまつわる戦いへと巻き込まれていく。
“焚書派”――文学の魔力を否定し、すべての物語を焼き払おうとする異端組織の影が忍び寄る中、
綾人は、選ばなかった結末たちの“痛み”を通して、物語の本質と向き合っていく。
継ぐべきは、才能か、責任か、魂か。
そしてその先にあるのは、自らの手で綴る「ただ一つの物語」。
「書きたいと思った。僕は、僕の言葉で“誰か”を救いたいって、初めて――そう、思ったんだ。」
運命に書かれたレールをなぞるのではなく、
その先の“白紙”を恐れずに、筆を取る。
これは、ただの血筋の物語じゃない。
これは、“物語の力”を受け継いだ少年が、
過去も未来も超えて、“今”を言葉にするまでの成長譚。
――その一文が、君の現実を変える。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-23 11:10:00
7666文字
会話率:39%
かつて、世界は『物語』によって動いていた。
物語は決して空想ではなく、世界を書き換える『力』そのもの。
太古より選ばれし者――『作家魔術師』たちは、『言葉の魔法』を操り、歴史の裏側で密かに戦い続けてきた。
そして現代。
文学は衰退し、言
葉の力が「忘れられたもの」となった時代に――
とある高校に通う平凡な青年、津島綾人は、自らがかの文豪・太宰治(津島修治)の直系の子孫であることを知らされる。
彼に与えられたのは、
「書いた物語が現実になる」という、あまりにも強すぎる力。
だが、その力は祝福ではなかった。
その一文の結末が誰かの運命を変える。
誰かを救えば、別の誰かが死ぬ。
選ばなかった未来を、綾人自身が背負わなければならない――。
“書く”ことは“裁く”ことと同義であり、
“語る”ことは“奪う”ことでもあった。
「そんな力、いらない」
「誰かの代わりなんてできない」
「俺に何かを創る資格なんてない」
過去の栄光に縛られた“偉大な血脈”。
逃げたくなるようなプレッシャー。
自分の言葉を書けない自分への劣等感。
だがしかし、彼は出会う。
同じく文豪の血を引き、それぞれ異なる“物語魔術”を操る継承者たちに。
芥川龍之介の曾孫であり、人の心を操る言葉を紡ぐ少女・芥川美緒。
夏目漱石の系譜に生まれ、論理と構造で言葉を武器にする天才少年・夏目春樹。
詩で精霊を呼び出す、宮沢賢治の後継者・宮沢ルナ。
それぞれが過去と現在の狭間でもがきながら、
“禁書”と呼ばれる、書いてはいけない物語にまつわる戦いへと巻き込まれていく。
“焚書派”――文学の魔力を否定し、すべての物語を焼き払おうとする異端組織の影が忍び寄る中、
綾人は、選ばなかった結末たちの“痛み”を通して、物語の本質と向き合っていく。
継ぐべきは、才能か、責任か、魂か。
そしてその先にあるのは、自らの手で綴る「ただ一つの物語」。
「書きたいと思った。僕は、僕の言葉で“誰か”を救いたいって、初めて――そう、思ったんだ。」
運命に書かれたレールをなぞるのではなく、
その先の“白紙”を恐れずに、筆を取る。
これは、ただの血筋の物語じゃない。
これは、“物語の力”を受け継いだ少年が、
過去も未来も超えて、“今”を言葉にするまでの成長譚。
――その一文が、君の現実を変える。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 13:05:11
5565文字
会話率:31%
【緊急警告】この物語を読んでいる間、あなたの背後は“本当に”安全か?
都市伝説に目がない高校生・**陽葵花《ひまりか》**は、ある日、学校で奇妙な噂を耳にする。
――「深夜二時にAIに怖い話を書かせると、背後に幽霊が現れて殺される。」
興味本位でその都市伝説を試した彼女は、噂のAI「ジャミーラ」にアクセスし、軽い気持ちで物語を生成させる。しかし、画面に浮かび上がったのは自分の未来を暗示する不気味なストーリーだった。そして最後にクリックした【続き】ボタンは、物語ではなく、現実の恐怖を呼び出す“招待状”だったのだ。
深夜二時、あなたの背後には……誰もいないだろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-22 21:58:33
6732文字
会話率:22%
侯爵令嬢のアイリスは騎士である。顔の良さと高貴な身分、物怖じしない言動に確かな剣の腕前で「氷の花」と呼ばれていた。仕事に精を出し過ぎて婚期を逃すが本人は一向に気にしない。そんなある日、幼馴染でもある第二王子のリアンから「縁談の話がある」と言
われてしまう。相手は隣国の王子。しかも女たらし。拒否をしたいがそうもいかない状況に、リアンから「対策は練ってある」と、一人の人物を呼び出す。士官学校に入る前から剣を教えてくれた憧れの騎士、ロイに恋人役を頼み乗り切ればいいと提案される。色恋に全く耐性のないアイリスは憧れのロイに畏縮するが、彼は微笑んで「自分がアイリスに熱烈に惚れている、ということにすればいい」と言い出す。その言葉通り、ロイの溺愛が始まって――?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-06 15:18:01
259291文字
会話率:43%
召喚士――それは、魔力を通じて異界の存在を呼び出す者。
黒の派閥に所属する少年・トキオも、かつてはその道を目指していた。
しかし、どの召喚石も彼の呼びかけには応じず、召喚術は一度も成功しなかった。
失望の末に、彼は剣の道へと進み、ただ生き
延びる力を身につけていった。
そして十八歳の誕生日――それは、最後の試練となる「卒業試験」の日でもあった。
召喚なんて、一度も成功したことがない彼が諦め半分で手にしたのは、誰からも見放され、召喚石。
高い魔力量を持ちながら、召喚術ができない少年。
街道で倒れる記憶を失った謎の少年。
小さな村で傷を癒やす力を持つ、少女。
そんな彼らが出会う物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-01 18:00:00
2134文字
会話率:26%
「もう我慢できませんわ!」
公爵令嬢アイリーンは、思い切りブチ切れた。
婚約者の第3王子が、浮気相手に傾倒して、なんと交換留学に自分ではなく浮気相手を連れて行ってしまったのだ。
「許せませんわ! ありえませんわ!」
こうなったらもうア
レしかないと、彼女は真夜中に屋敷を抜け出した。
森の中の立ち入り禁止の古教会に忍び込むと、魔法陣の前で叫んだ。
「出でよ! 悪魔!」
凄まじい風と光と共に現れたのは、この世の物とは思えない美しい悪魔。
「何を望む?」と尋ねられ、アイリーンは躊躇なく叫んだ。
「あの女を何とかして下さいませ!」
「あの女?」
そう尋ねられ、アイリーンはしゃべりまくった。
悪魔が聞いてくれることをいいことに、溜まりに溜まった10年のうっ憤を吐き出す。
そして、全てを吐き出した彼女は気が付いた。
「あら、わたくし、なんかスッキリしてますわ」
「もしかして、これって悪魔を呼び出すほどのことではなかったのではなくて?」
「ま、まずいですわ!」
一方、呼び出された悪魔も困っていて……。
この話は、ブチ切れて勢いで読んでしまった悪魔に、何とか穏便に帰ってもらおうと画策する残念令嬢と、気まぐれに呼び出された美しい悪魔が、すったもんだする話である。
※全39話、約9万字、全話登録済み、2~5話ずつ一気に投稿します。
※ネタバレ防止のために感想欄は閉じております。完結後に開きます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-31 21:10:00
101278文字
会話率:28%
学園でリークは虐められていた。剣も魔法も平凡。ただ一点、体重だけは人並み以上にあった事でデブと不良に目を付けられてしまう。だがリークはデブなどではなかった毎日欠かさず鍛えた肉体が太っているように見えていただけなのだった。チートスキルを最大限
活かすため鍛錬に励むリークに不良達がリークを校舎裏に呼び出すが・・・
日間ローファンタジー部門 55位獲得
元A級冒険者のおっさん少女を拾う。〜神童と呼ばれた男はアイテムボックス持ちのエルフ少女と一緒に王都で自由気ままにスローライフをする〜
こちらも連載中になりますので宜しくお願いします!
https://ncode.syosetu.com/n1904kf/
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-26 23:01:48
5686文字
会話率:47%
神代カデンは、ふざけているようで、世界をよく見ている男だ。
戦うことも、征服することも興味はない。
ただ──この世界が、このままであってほしいだけ。
妹が世界を壊そうとしたときも、
異界の侵入者が来たときも、
彼は静かに、強大な力を呼び出
す。
物語を書き換える王《グリマ=ゼルゼ》。
異界を拒む巫女《カガミノミコト》。
真剣に怠けながら、カデンは今日もこの世界を守っている。
誰にも気づかれないまま、優しく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-21 15:56:30
2413文字
会話率:2%
近頃、娘を見る義息の目がやけに反抗的だとは思っていた。
思春期の男子で、血の繋がらない姉に対する反発や反抗かとも考えていたが……複数の子息達と一緒にとある令嬢に侍っている、との報告を受けた。
その侍っている令息達、の中には娘の婚約者もい
るようで――――頭が痛い。
義息と話し合いをせねばと思っていた矢先のことだった。
娘から相談を受けた。例の令嬢に侍る婚約者達に公衆の面前で罵られた、と。よくよく話を聞くと、もう駄目だと思った。
全く、あの婚約者(馬鹿)は一体なにを考えているのだ?
娘と彼との婚約は、彼が傍系王族であるが故に結ばれた……王命で成った婚約。そうでなければ、誰が一人娘を他家へ嫁がせたいと思うものか。
無論、一人娘なのでと断った。すると、傍系とは言え、王族の血を絶やさぬため、我が国の貴族なれば協力せよ、と。半ば強引に、娘を嫁に出すことを約束させられた。
娘の婚約者の家は傍系王族のクセに、ここ数十年段々と斜陽気味のようで……それなりに蓄えのある我が家が、彼の家を立て直せ、と暗に命令されたというワケだ。
なので、娘と彼との婚約は、我が家としては全く歓迎していないのだが――――
どうやら彼の方は、そのことを全く理解していないようだな。
破談にするのに、好都合ではあるが。
そしてわたしは、養子として引き取った義息を呼び出すことにした。
設定はふわっと。【だって、『恥ずかしい』のでしょう?】の続きっぽい話。一応、あっちを読んでなくても大丈夫なはず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-05 07:10:38
4146文字
会話率:47%
本国から離れた小島に暮らす幼い男の子が、なぜか王様の手紙を受け取って、王様の元へ向かう。近所の女の子がぼうやから手紙を奪い取り、母に読んでもらう。翌朝、ふたりは王様の元へと向かう。港に着いたが、こどもふたりだけなので、足止めされるも、手紙を
見せると、牧師の船に案内されて、本国のある島へ向かうことができた。
本国に到着し、王様のお城へとたどり着くが、中に入れるのは男の子だけ。女の子は牧師と外で待機を余儀なくされる。
男の子は王様の元へと案内される。側近のアグリッパが出てきて、剣の舞を観る。
王様とふたりきりになった男の子。王様は私的な理由で男の子に、妻である王妃をなだめようとしたのだ。男の子は王妃と対面するが、王妃は男の子に優しく接し、逆に男の子を連れて王様のもとへ。そこで前の夫との間の実の息子であることを打ち明けた。前の夫は粛清されて国外追放され、やむを得ず妹夫婦に預けたとのこと。
外は、王様の暴挙に起こった民衆が抗議デモを繰り広げた。アグリッパは王妃に王位継承の儀式をしたことにより、民衆はすべてを察して、王妃を女王就任とみなし、万歳をした。
女王となった王妃。女の子を呼び出すと、そのあと女の子の母も現れる。女の子の母は女王の妹だった。アグリッパが再びやってきたので、男の子の名前の由来を尋ね、アグリッパは口下手ながらも、男の子の名前の由来、追放された友人のことを話した。
女王は実の息子である男の子を女の子の母である妹に託す。男の子と女の子は家に帰っていった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-30 22:20:34
19018文字
会話率:45%
この世界は作り物だと信じている少女、菊池 草苗。
草苗には人が色のついていない操り人形のように見えていた。今日も人間観察をしながら学校までの道を歩いている。いつもと変わりない光景に悲しみながら、草苗は前を向き、目を奪われた。
目の前を
歩いている少女には色があったのだ。少女の名前は沼尾 花奈。草苗の通う学校に転校してきたばかりの少女だった。
「この世界は彼女のために作られた世界なんだ!」
「そして私は、彼女のために生まれてきた存在なんだ」
花奈と出会い、そう確信した草苗。二人は親友となり充実した日々を送っていた。草苗は花奈に傾倒し、花奈が己を頼ってくれることが何よりも幸福なように思っていた。
しかしある時から花奈の様子がおかしくなる。花奈が草苗を避けるようになったのだ。最初はなんとも思っていなかった草苗だったが、花奈に拒絶される度に胸が苦しくなる。
「……嗚呼、これはバグだ」
世界に不具合が起きたから花奈が私を避けるのだ。そう確信した草苗は放課後、不具合が起きた原因を呼び出す。
これは狂気に囚われた少女の破滅の物語だ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-28 12:07:38
4024文字
会話率:40%
ドッペルゲンガー。それは、ドッペラーという人間に擬態した生命体が呼び出すことのできる、ドッペラー本人と姿形が全く同じ分身体のことである。
ドッペラーは、世界で48体、日本では4体の個体が確認されている。
主人公 : 双葉 楓は、普通の
女子高生。授業で平気で寝るような人間だが、成績は悪くはない方。ツンデレ中学生男子の弟、颯と母の三人で暮らしている。ある日、双葉家にある悲惨な事件が起きてーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 21:53:27
6134文字
会話率:39%
「お前は俺を裏切っていたのか!?」
王太子ダリウスに見初められた花の聖女エレナは、婚約の儀で失敗し、処刑されそうなところをモンフォール伯爵家の嫡男セドリックに助けられた。
エレナは伯爵領の一角にある集落に匿われる。美しい景色、気持ちのいい住
民たちに囲まれ、エレナは美しい貴公子セドリックに愛され、心惹かれていく。
一方ダリウスは、自分のせいでエレナが死んだと思い込み、傷心をいやすため、旧友であるセドリックを王都に呼び出す。
セドリックは婚約の儀が失敗する可能性があることを知っていた。そのチャンスをものにして、美しい村で愛する人とスローライフを送りたい。そのためなら何でもやる所存である。
これは、幼馴染のヤンデレ伯爵令息と俺様王太子の、初恋の聖女をめぐる戦いである。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 07:20:00
181315文字
会話率:40%
美大で学ぶしっかり者の女子大生・こはるは、絵に「技術はあるけど、気持ちが足りない」と評価され悩んでいた。
そんなある日、教授の紹介で不思議な研究者・久賀のもとでバイトをすることに。
彼が研究していたのは、なんと「絵画のモデルを現実世界に
呼び出す」術式だった。
呆れるこはるの前に現れたのは、フェルメールの名画《牛乳を注ぐ女》から現れた少女。
久賀に“ミル”と呼ばれながら、朝食の準備までさせられている姿に、こはるは思わずツッコミを入れる。
最初は無口で控えめだったミルが、こはるの優しさに少しずつ心を開き、やがて語り始めた過去。
奉公、叶わぬ恋、押し殺してきた感情——絵の中に閉じ込められていた“想い”が、今、あふれ出す。
久賀の奇抜さに振り回されながらも、こはるの絵に少しずつ変化が訪れる。
それは、人の感情を見つめるという、新たな一歩だった。
絵画に恋をしてしまった、少し不思議で、温かい物語——
シリーズ第1弾、「牛乳を注ぐ女」編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 23:35:07
5270文字
会話率:49%
「死にたい。でも、独りで死ぬのは怖いの」
声優を目指して血の滲む努力を重ねてきた女子高校生・日菜。しかし、何度も挑戦したオーディションはすべて不合格。絶望の中、日菜は声優志望仲間で、交際相手の「僕」を自宅に呼び出す。
日が落ちた部屋の中
で、白いネグリジェ姿の日菜は「殺して」と静かに懇願する。独りで死ぬ勇気はない、だから好きな人の手で最期を迎えたいと――。
かつて日菜と交わした言葉、過ごした日々、共に練習したあの時間が脳裏にフラッシュバックする。
「あなたが犯人役で、私が被害者役。お稽古だと思って」
--それは、二人で夢を追いかけた“あの頃”の延長線のようで、狂気の始まりでもあった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 18:03:45
5066文字
会話率:27%
――異世界×兵器。銃火器の革命が、世界を変える!
気がつくと、雪深い異世界の寒村に転生していた元ミリオタのフリーター・高嶺 傑。
文明レベルは剣と魔法。銃なんてまだまだの世界――しかし、高嶺 傑ことルークの右手には謎の魔法陣が刻まれていた
。
13歳のある日、村の近くの古代遺跡で「魔石」と「不思議な土偶」を発見。
触れた瞬間、封じられた力が解放される――
「召喚だ、これは……俺の兵器で、この世界を変えられる!」
第一次世界大戦時代のライフル、重機関銃、そしてついには戦車や戦闘機までーー
異世界の資源を代価に、現代兵器を呼び出す異能を手に入れたルークは、村を守り、王都を奪還し、滅びかけた国家を救っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 23:15:30
25404文字
会話率:34%