継ぎ接ぎだらけであった世界は、どうしようもなく壊れてしまった。
原初の魔女達は散り散りになった世界の欠片を繋ぎ合わせ、束の間の均衡を保っていた。魔女達はそれぞれ姿形を変えながら、山や川、森や谷に宿りこれらを守り続けている。
世界はどうし
ようもなく歪で不出来なものだったが、繋ぎ合わされた欠片の残滓にはいくつもの種が宿っており、徐々にではあったがいくつかの種が芽吹いていた。
そうして私達は、いつか来る春の到来を待っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-01 23:35:17
86704文字
会話率:23%
「——だから、これは契約による婚姻だ。私が君を愛する事はない」
気がついた時。目の前の男性がそう宣った。
婚姻? 契約?
言葉の意味はわかる。わかるけど。でも——
♢♢♢
ある夜いきなり見知らぬ場所で男性からそう宣言された主人
公セラフィーナ。
しかし彼女はそれまでの記憶を失っていて。
自分が誰かもどうしてここにいるかもわからない状態だった。
記憶がないままでもなんとか前向きに今いる状態を受け入れていくセラフィーナ。
その明るい性格に、『ろくに口もきけないおとなしい控えめな女性』と聞かされていた彼女の契約上の夫、ルークヴァルト・ウイルフォード公爵も次第に心を開いていく。
そして、彼女のその身に秘めた魔法の力によって危機から救われたことで、彼の彼女を見る目は劇的に変わったのだった。
これは、内気で暗い陰鬱令嬢と渾名されていたお飾り妻のセラフィーナが、自分と兄、そして最愛の夫の危機に直面した際、大魔法使い「白蓮の魔女」であった前世を思い出し、その権能を解放して時間を逆行したことで一時的に記憶が混乱、喪失するも、記憶がないままでもその持ち前のバイタリティと魔法の力によって活躍し、幸せを掴むまでの物語。
▪️アルファポリスさまで先行掲載中。ファンタジー大賞にエントリしています。
▪️なろう版同名の前後編短編は一人称、こちらは三人称に変更して改稿した長編連載版になります。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-30 22:10:20
71184文字
会話率:21%
これは忘れ去られた魔女と生かされ続けた竜の儚く美しい物語。
鈴虫がうるさい初夏の日の深夜、竜族の呪いを解呪した少年トライスは館にいる祖父と使用人の全員を殺害後、死に場所を求めて深夜の闇を走り回り山の奥深くへと足を運んだ。
フラつく足
取り、疲労困憊で倒れた山中でトライスが出会ったのは小さな湖畔に入水する原初の魔女と同じ名を持つリリだった。
言葉もまともに話せない少女に生きる目的を与えられ、ただ無意味に過ごす日々。 凡そ2年が経過したある日、突然リリの提案でクチナシの花を採取する為北の国、コルネルへと赴くこととなったトライス。
その道中で出会ったのは自分の出生を知る女性、メルフィとその夫ミルタリアだった。
2人との出会いによって動き始めるのは今まで見て見ぬふりをしていた竜族の過去、その復讐劇。
人に全てを奪われた竜族最後の末裔、トライスは征く、一族の呪いを終わらせる為、愛する全てを守る為。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-12 03:11:38
70935文字
会話率:44%
五年前交通事故で家族を亡くし、淡々と日々を過ごしていた主人公は、事故から半年後、墓場で弱り切った狼と出会う。
異界の公爵という彼の、異界に残った身体に、成り行きから時折宿ることになった主人公。
サラリーマンの仕事の傍ら、悪くなっていく異界の
状況を少しでも良くしようと奮闘する。
最終的に公爵が魂だけで異界へ渡る原因となった災厄を取り除いたが、そのために異界の閣下として生きることになった。
友人であった身体の本来の持ち主の代わりに、彼を追い詰めた出来事の真相を探るため、動き始めるが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-28 13:18:26
168613文字
会話率:17%
廃墟の森に住む魔女、アイリーンの日常を壊したのは、赤茶の髪をした腹ペコの魔法使い、カイン。
人見知りで、世間知らずで、心の中がやかましいアイリーンと、女顔で、大食漢で、人の話を聞かないカインが探すのは、自らが生まれた意味―――。
私達は、何
故生まれたのか。
そして、魔女は、魔法使いは、何故生まれるのか。
―――原初の魔女は、何を願ったのか。
*R15は保険です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-21 18:00:00
2633文字
会話率:28%
記憶をなくした元気な女の子と、同じく記憶喪失?で古くさい喋り方をする女性が世界を旅してたどり着く場所とは?
最終更新:2019-08-15 23:31:43
5904文字
会話率:44%
原初の魔女ドロシーにより、魔力が生まれた世界。人類は魔力を持つ魔人と、魔力を持たない人間の二つに分けられた。魔人は魔法で人間を隷属し、その力を誇示する。魔人の圧政に耐えかねた人間は革命軍を組織し、魔人に戦いを挑む。魔力を使えない人間は、生命
力をエネルギーにする武器、魔具を用いた戦闘術、魔術を駆使し、王都に向けて進軍、魔人の虐殺を開始する。
革命軍のアランと王国魔道騎士団のルーク・ブランシェット。二人は幾度となく出会い、戦い、そしてこの世界の真実を知ることとなる。二つの人類に未来はあるのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-24 03:17:05
3203文字
会話率:58%
私は『原初の魔女』アナスタシア、たぶん一番最初の魔女だと思う。
魔女狩りブームにかこつけて、私も燃やされに行ってきた。
最終更新:2017-07-05 20:20:36
3829文字
会話率:31%
【あらすじ】
舞台は現代日本のとある地方都市。
「原初の魔女」は自らの悲願を達成するために禁断の儀式に手を染める。彼女は自身の魔力と魔法を二十二枚のタロットカードに分割し、何も知らぬ少女達へと投げ渡した。カードを手にした少女は魔女となり、
互いに殺し合う宿命を背負う。勝者が絶大な魔法の力を手にするバトルロイヤルが始まった。
【概要】
全五章構成。過去に書き溜めた作品を推敲してから載せていきます。
「始まり」2017/2/20掲載
「第一章」2017/2/20掲載
「第二章」2017/2/22掲載
「第三章」2017/2/24掲載
「第四章」2017/2/25掲載
「第五章」2017/2/25掲載
「終わり」2017/2/25掲載
なお、もともと長い小説を細分化して掲載しています。
何かと読みづらいところがあるかと思いますが、ご容赦くださいませ。
全章をあげた後、細かいところを加筆修正していく予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-25 22:13:44
117780文字
会話率:34%
『憂鬱の魔女』のゆううつ
プロローグ
【魔女】。
世界のそれぞれの魔法を司る象徴でもあり、魔力の元、オドを操る破壊の権化。
魔女は世界に七人存在していた。
全てを灼き尽くす【火烈の魔女】
全てを飲み込む【津波の魔女】
生命力の象徴【森奥の魔女】
狙いは必中【雷電の魔女】
何者も土に還す【土葬の魔女】
その守りは絶対【守護の魔女】
そして――
原初の魔女【憂鬱の魔女】
しかし彼女は何の力も持たない。力は魔女とは比べるまでもなく、そして彼女自身――
「……闘うのって憂鬱じゃねぇ?」
――戦うことが嫌いであった。
これは憂鬱の魔女と魔女達が織り成す彼女のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-20 09:00:00
15866文字
会話率:42%