ラヴィレンス高等学園の奨学生メグミは、生活費と将来のために、イジメられながらも学園へ通っていた。
そんなある日、なぜか学園一の美少女であるサーシャ・バークレーが彼をかばい、イジメの主犯格である皇太子の怒りを買ってしまう。
皇太子が彼女を
攻撃し、もうダメだと思ったとき……教室全体がまばゆい光に包まれ……気がつくとクラスメイト共々、ダンジョンマスターである魔王に転生していた。
ダンジョンポイントの初期値が、転生前の貯金額と連動していたせいで、最初のうちこそ苦労するメグミだが、地道に力を蓄え成り上がっていく。
負ければ殺される魔王として生き、サーシャ嬢と関わる中で、メグミの価値観にも少しずつ変化があらわれ……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 19:30:00
1558062文字
会話率:28%
リリア本人曰く
「え? えぇ、確かに私は勇者の血を継ぐ家系よ。だけど、本家でもないし、特別な能力も無いし、あんまり自覚もないし、だいたい勇者って結構子孫を残しているんだから全部が全部能力者なんてありえないでしょ?今では酒場では勇者を名乗る人
同士が殴り合いしてるって始末じゃない、私にとっては大した意味の無い事かなぁ」
伝説の勇者が魔王を倒したとされる年から百年経ち、大陸の片隅では
勇者の子孫として生まれただけで勇者らしい能力を全く引き継がなかった娘が、
王国から適当に国認定勇者に指定され、
これから勇者っぽい事を始めようとしていた…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-15 16:30:00
1937561文字
会話率:21%
はるか昔にユーベリア大陸を支配していた大魔王を討伐した7人の人間「七聖」。七聖の子孫として生きてきたラインは、周囲の人間から落ちこぼれと言われ続け、七聖子孫として生きていくことに疲れていた。
凡人以上、七聖子孫以下。勉学や魔術に長けてい
たとしても他の七聖子孫と比べると劣ってしまい、先祖である勇者の代名詞とも言える剣術の腕前は決して優れているとは言えないものの、一般人が勝てるレベルではない。そんなラインには、七聖の子孫として決してバレてはいけない秘密を持っていた。その秘密を隠しながら生きてきたラインは、いつしか身分を捨て、自由に生きたいという願いを持っていた。
そんなラインの前に似た境遇を持った女性と出会う。ラインはその女性と仲間達と共に、それぞれの目的を達成するために旅に出るのであった。
※注意
・バトルシーンがあるため、血も死体も多分出る予定です。
・異世界を旅するため、色々なジャンルが混ざり、世界観や時代観が統一されません折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 20:00:00
11496文字
会話率:49%
※書籍版1巻が好評発売中!! 2巻の発売も決定しました!!
ひょんなことから勇者の作った異空間に閉じ込められた少年ルイシャ。
彼がそこで出会ったのはなんと三百年前に勇者に倒されたはずの魔王と竜王だった!
魔王と竜王と仲良くなったルイシ
ャは二人に鍛えられ、ひ弱な少年から魔族と竜族の力を併せ持つ伝説の戦士「魔竜士」へと驚異の成長を遂げる。その力を使って異空間から脱したルイシャは、まだ封印されたままの魔王と竜王を助けるため、勇者の子孫がいるという魔法学園へ入学することになる。
途方もない時間を魔王と竜王に鍛えられたルイシャは魔法学園で大暴れする!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-11 15:34:12
620491文字
会話率:40%
ある辺境の、小さな島。
ある日、勇者の子孫の少女、エールは不思議な夢を見た。
素朴ながらも豊かで平和な暮らしに、少しずつ異変が起こり始める。
剣と魔法の世界で、エール達の冒険が始まる。
最終更新:2025-05-02 10:55:52
184043文字
会話率:33%
六人の勇者が英雄として讃えられた。
73年前、世界の危機を六人の勇者が救ったからだ。
しかし、実は誰も知らない七人目の勇者がいた。
なぜ、誰も知らないのか?
それは、七人目の勇者が、世界を救った直後、残りの勇者たちに殺されたからだ
った。
勇者は七人いたが、英雄として名を残したのは六人だった。
少年ーーマクシム・マルタンはその殺された勇者の子孫である。
しかし、彼は何も知らない。
そもそも、殺された七人目の勇者の存在のことも、自分がその子孫であることも知らなかった。
しかし、ある【出会い】から彼は73年前の事件の謎に迫るため旅に出る。
※鬱展開はないつもりです。
この作品はカクヨム(https://kakuyomu.jp/works/16816700426053921711)にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 15:51:55
601465文字
会話率:38%
いつも通りの日常を送っていた伊藤司と幼馴染の寺島那月。帰り道に異変を感じながらも家に帰ると、通り魔の被害に遭ってしまう。那月を庇って死んだ司は、突然目の前に現れた女神エスピルに『魔王を倒す勇者になってほしい』と懇願される。了承した司は、勇者
一族であるクロゼリー家の三男として生を受ける。那月も通り魔の被害によって命を失ったが、無事転生を果たす。同じ世界の『魔王の娘』として。種族が異なる二人の視点を描く異世界転生物語。
この作品は幼馴染の転生先である魔族の視点です。人族のバージョンを見たい方はそちらを読んでいただければと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 22:17:13
28433文字
会話率:62%
いつも通りの日常を送っていた伊藤司と幼馴染の寺島那月。帰り道に異変を感じながらも家に帰ると、通り魔の被害に遭ってしまう。那月を庇って死んだ司は、突然目の前に現れた女神エスピルに『魔王を倒す勇者になってほしい』と懇願される。了承した司は、勇者
一族であるクロゼリー家の三男として生を受ける。那月も通り魔の被害によって命を失ったが、無事転生を果たす。同じ世界の『魔王の娘』として。種族が異なる二人の視点を描く異世界転生物語。
この作品は主人公の転生先である人族の視点です。魔族のバージョンを見たい方はそちらを読んでいただければと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-13 12:14:07
25705文字
会話率:53%
現代に近い平行世界の地球、異世界への門が開いたゼクシオ世界、アース世界、妖魔界、鎖国10個世界、この闇の大地と恋と再生と治癒の混沌の女神アシーネの最高司祭を兼ねた勇者の一族はアシーネの神界に暮らす。
アシーネの勇者の、この直系の更に七世
代目の勇者は、横須賀私立太陽光大学附属小中高一貫校学園南に通う、学科はサモナー科、またヘビーアームズ科、ハンター科は月曜日の交代制に通う。
召喚した使い魔を操る召喚機を持つサモナー達、賞金稼ぎのハンター達、決戦兵器ヘビーアームズパイロット達は変わらないルール。
宮下一族出身者の宮下信七世は、学生兼サモナー候補、ヘビーアームズパイロット候補、ハンター候補、アシーネの最高司祭を兼ねた勇者。
また信七世は変わらない暮らしと信じた転生者、だが異世界の現代に近い平行世界の地球に転移した。
異世界転生者が現代に近い平行世界の地球に育ち、平行世界の地球に転移した物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 17:29:53
28585文字
会話率:31%
世界の誰もが与り知らぬ所で降って湧いた厄災が徒党を組んで人類に牙を剥いた。
魔物。魔族。獰猛で残忍なそれらは瞬く間に人類の生存圏を侵食し、世界は存亡の機に瀕することとなった。
脆弱な人類に残されたのは滅びの運命だけ。そんな人類を憐れ
んだ女神は救世主を遣わした。
勇者。魔を祓う絶大な力を持ち、幾度でも蘇る不屈の魂を持つ英傑。
彼らの目覚ましい活躍により魔は討たれ、人類は再び安寧と平和を取り戻した。
しかし、魔は完全に滅びることはない。救世の勇者の子孫は今なお人類の平和のためにその力を振るって下さっている。
勇者に感謝を! 女神様に感謝を! 子供なら誰もが聞かされる寝物語だ。
「つまり力があるし何度でも死ねるから魔物と戦ってこいってことだろ? 冗談じゃねぇ。クソみてぇなプロパガンダに付き合ってられっかよ」
あらゆる補助魔法を操る勇者の一人であるガルドは名声も賞賛も欲さない。民草の平和のための礎になるなど真っ平御免だった。
自由。厄介事を勇者に押し付けて民草が享受しているそれを、なぜ勇者である自分が得られないのか。そんな理不尽あってたまるか。
ガルドは頭に響く救援要請を知ったことかと棚に上げ、今日もスリと悪巧みに熱を上げる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-30 00:00:00
969400文字
会話率:41%
かつて世界の危機を救った伝説の勇者、その勇者が使っていた剣は、後世の勇者を誰も使い手として認めることなく、ただの象徴となっていた。
その勇者の子孫であるリオンは、伝説の物語に憧れを持ち、かの勇者の剣を手にし、同じような偉大な勇者になること
を夢にみていた。そしてとうとう、魔王が復活し、勇者の力が必要な時がきた。
伝説の勇者その子孫として、剣を手にしたリオン。しかしその剣は、あろうことかポッキリと折れてしまった。
折れた剣を手に勇者になることを定められたリオン、旅の仲間はお年寄りとその介護士、どこまでいってもしまらない、前途多難な勇者の旅が始まる。
この作品は、カクヨムにも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-22 20:56:39
422353文字
会話率:54%
かつて世界を脅かした魔王軍と、それを討伐した勇者。
長きにわたる戦いの末、両者は和解し、世界は平和へと向かう――はずだった。
だが、その裏では勇者派閥と魔王派閥の確執が続き、『元・魔王の血を引く者』は疎まれ、迫害されていた。
そんな時代
に生まれた主人公、カイ=エストレア。
彼はスラム出身で、勇者の子孫や貴族、特異な能力持った者たちが集う名門学園でいじめられる日々を送っていた。
貴族からは蔑まれ、勇者の子孫には見下され、教師すら彼を助けない。
「面倒くせぇ……俺はただ、静かに暮らしたいだけなんだが?」
だが、そんなカイには誰も知らない秘密があった。
彼の正体は――かつて世界を揺るがした伝説の大盗賊の転生者だったのだ!
魔王の血を引きながらも、魔法ではなく『盗賊の技術』を極めた彼は、ひそかに学園の闇と貴族社会の腐敗を暴き、『影の支配者』として動き始める。
「お前らの好きにはさせねぇよ。俺に都合のいい世界にする為にな」
学園の裏で渦巻く陰謀、勇者派閥との対立、魔族と人間の新たな戦争――。
そして、カイの出生に秘められた真実と、世界の神々の計画。
スラムの盗賊として生きるはずだった少年は、いつしか世界を揺るがす存在へと成り上がる。
英雄にはなりたくない。
支配者にも興味がない。
それでも、『俺の都合のいい世界』を作るため、カイ=エストレアの戦いが今、始まる――!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-17 16:50:23
28067文字
会話率:48%
勇者の子孫アレックスと聖女の子孫アリアのお話し。
キーワード:
最終更新:2025-03-17 16:07:45
1791文字
会話率:10%
聖女の末裔であるというだけで王太子と婚約していたユリシーズ。だけど、魔王が復活すると預言されたら足手まといにしかならないわたくしとの婚約を破棄すると告げられた。足手まとい? 力が無い? どうしてそんな風になっているのか王太子はご存じなはず
なのに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 13:00:00
4665文字
会話率:43%
※前回のあらすじは省略します。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
あれからハクリュウ、クロノア、タツキ、ミク、クレイ、ユウ、クルフの七人と三体の龍は交代でガインを担ぎ名もなき城を出て荒地を歩いていた。
しかしディアナの存在を忘
れていたことに気づきハクリュウ、タツキ、ミク、ユウ、クレイの五人が城へ引き返す。
その間クロノアとクルフは周囲を警戒しながらガインを護る。
ハクリュウ達五人は名もなき城付近の森までくるとディアナのそばまできた。
するとユウが魔物の気配を感じる。
ハクリュウとユウが残り魔物と戦った。
二人を残しタツキとミクとクレイは、ディアナを回収するとクロノアとクルフが待つ場所へと向かう。
その後七人が揃い、ひとまず城の近くにある廃墟の村ヒスイへと向かった。
そして新たな冒険の幕開けとなる……。
※あらすじの追加や変更をするかもしれません。
《小説家になろう・カクヨム・ノベルアッププラスにて連載》
更新は不定期になります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-06 01:56:05
13434文字
会話率:39%
✴︎アルファポリス・カクヨム・ノベルアッププラス・マグネット・エブリスタ・ツギクル・ノベリズムにて連載中✴︎
ある日、ごく普通の大学生20歳の白城光(しろき ひかる)と、ごく普通の彼氏いない歴22年のOL黒城麻里亜(くろき
まりあ)は、いつものように同じゲームを始めようとして、ログインした瞬間光りだし、意識を失った。
そして気がつくと光は、召喚魔導師シエルによって、ゲーム内の名前ハクリュウとして、異世界シェルズワールドのホワイトガーデン国の白き英雄として召喚された。
そして、ハクリュウとシエルの旅が始まる。
麻里亜は、召喚魔導師ディアナによって、ゲーム内の名前クロノア・マリース・ノギアとして、同じ世界のブラックレギオン国の黒き覇王として召喚された。
そして、クロノアとディアナ達の旅が始まる。
しばらくして、同じ異世界のグレイルーズ国でも、2人の召喚を聞きつけたアリスティアの提案で、召喚魔導師シャナが灰色の守護者を召喚することにした。
そして、同じゲームをしていた灰麻叶恵(はいま かなえ) 17歳高校2年生がゲーム内の名前ノエルとして召喚された。
そして、3人の勇者は異世界の謎を解き最大の悪を倒す事が出来るのか……。
.☆.。.:.+*:゜+。 .゜・*..☆.。.:*・°.*・゜ .゜・*..☆.。.:*・°.*・゜ .゜・*..☆.
表紙と挿絵イラスト:もけもけこけこ様の作品に付き不正使用、無断転載、無断転売、自作発言を禁止します!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-25 02:07:47
415324文字
会話率:47%
シェルズ城に召喚される前ハクリュウ(白城光)とユウ・ライオルス(灰麻勇聖)は、元いた世界の別の神社でおみくじを引いたが……。
★★★★★
《小説家になろう・ノベルアッププラス・カクヨム・アルファポリス・エブリスタにて掲載》
最終更新:2023-01-03 23:01:16
1664文字
会話率:9%
ある日、いつも通り朝起きると、何もかもが違う世界に....
17才だったはずが14才くらいの体になっていて...どうやら異世界に来てしまったらしい。
おとなしく静かに暮らすが、一向に現実世界に戻ることはない。
結局戻らないまま、異世界での一
年がたってしまった。
学校に通わなくてもいいし、バイトしなくてもいい。充実していて思わず現実世界へ変えることを忘れていた。
そんなある日、魔王が異世界で再び行動を始めていると聞いて、「魔王倒せば全部戻るんじゃね?」と思った僕は魔王討伐に向かった。そうしたらまさかの勇者の子孫で....
魔界でも魔族の少女が一人、混乱したように辺りを見回していた。彼女もこの世界にやってきたうちの一人であった。彼とは違う唯一の点がそう、「魔族」であることだった。魔族とは魔王に仕える、もしくは魔王の血筋であるものたちのことであり、そのなかでも少女は魔王の娘だった。
彼女も現実世界に戻る方法を探したようだが、見つからないようだ。
そうなったとき彼女にはとある考えがあった。
「異世界に転生して魔王討伐すれば元の世界に戻れるって言うから、魔王側なら人間倒せばいいのでは?」
転生先が違うことで二人はどうやら対立の道に進むことになるらしい。きっと、二人の立場が判明すればこう言うだろう。
「「転生先、間違えた!」」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-01 20:51:34
2646文字
会話率:52%
今から170年前世界は魔王誕生により大きな危機に陥っていた。だが勇者が現れたことにより、世界の混乱はおさまった。
しかし170年経った現在、また魔王が現れてしまう。だが、現在勇者の子孫はいるはずなのに行方がわからない。
そんな中ただの
平民であるカノア・インテンスはある日自宅に隠されていた家系図を見つける。そこに記されていたのは…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-21 22:14:02
2447文字
会話率:30%
誇り高き勇者の国、ライアー王国。数多くの英雄たちが守り抜いてきた平穏は、王家に届いたたった一通の書状で崩れ去ることとなる。
——そろそろ寿命を迎えるため、「終活」なるものをしようと思う。人を寄こせ。
差出人は魔王。ライアー王家の祖先で
ある勇者が倒したはずの、魔王その人であった。
勇者の子孫たちと魔王が送った、長くて短い一年間の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-15 19:07:35
124417文字
会話率:59%
自称、一般人である 四十九ヶ崎 夜露
自称、勇者の子孫の 篝火 灯
自称、龍の血を引く 那津麻 ライモン
他称、不審者トリオ。
不名誉な呼び名を撤回させるために走り回る三人だが、冥土の使者に目をつけられ、より面白い方向にコトは進め
られる。
これはきっとそんな3人+1匹の物語。
※ラブコメはラブもコメも知らないので多分ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-01 15:00:00
1591126文字
会話率:34%
最強の邪神・ベルゼブブは、魔王である親友アスモルドから突然の相談を受ける。それは、「最近、勇者が全然来なくなった」という奇妙なものだった。暇を持て余していたベルゼブブは、魔王の頼みで人間界に視察へと向かうことに。
そこでは、勇者が持つはず
の使命が忘れ去られ、かつての勇者の子孫である少年アステルが祖父と共に地下下水道でひっそりと暮らしていた。かつての栄光から遠く離れたアステルに出会ったベルゼブブは、彼を連れて「勇者とは何か?」を探る旅に出る。
強大な力を持ちながらも小さなハエの姿をしているベルゼブブと、不器用だが芯の強いアステル。奇妙なコンビの旅路で、二人は人間界の真実と、勇者たちが抱えていた悲劇の理由に迫っていく。果たしてアステルは本当に「世界を正す」勇者となれるのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-21 18:38:02
5515文字
会話率:44%
これは「青い月の少女、愛した君に捧げる歌を奏でる物語」というゲームの話ではないと思います。
そう言うのには訳があります。
誰よりも、私がこのゲームを愛しているからです。既に、シナリオは100%達成していました。全てのシナリオをクリ
アすると、突然、一人の少女の声が聞こえてきたのです。
本当に、それは突然のことでした。
気が付くと、悪役令嬢の物語が始まろうとしていました。
その少女は悪役令嬢として登場していたらしいのです。しかし、全てをクリアした私ですら思い出せないほどの脇役のキャラでしかなかったのです。ただのモブキャラだと思っていました。しかし、その悪役令嬢の声が聞こえ、そのゲームが全く別の物語を紡ぎ出そうとしていることに気が付きました。
どうしてこんな話が始まってしまったのか。ゲームの内容が竹取物語をモチーフにした、月の姫である主人公と太陽の王子との恋愛劇であったはずです。攻略対象には勇者の子孫や別の王国の若い国王、幼馴染みの美男子たちがいます。それなのに、シナリオを達成してみたら、悪役令嬢の声が聞こえて、全く別の物語が始まろうとしているのです。
何が起きたのかと思い、ぼんやりと眺めていました。しばらくして、私はこの悪役令嬢の破天荒さに腹が立ってきていました。当然のことではないかと思います。さっきまで美男子に愛の告白をされ、すっかり浮かれていたのに、現実世界に戻ってきてしまったような気がしていたのです。本当に辛いことです。さらに、この悪役令嬢は私の幼馴染みにそっくりなんです。わがままで、自分勝手なところも。いったい、どうしてこうなった!! そう叫んでしまいそうになるのを抑え、感情的になりながら、私はゲーム会社に文句を言うために電話をすることにしました。きっと、私のことをクレーマーだと思うんでしょうけど…。
しばらく、私はクレームの電話をしていました。その時、ふと、これは夢ではないかと思いました。もしかしたら、誰かの夢の中に迷い込んでしまったのかもしれないと思いました。不思議の国のアリスのように、迷いの森の中に落ちてしまったような気がしました。
きっと、これは悪役令嬢の夢なのだと思います…。
そうなのです…。
だからこそ、私は全てを終わらせようと思ったのです…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-27 19:20:00
113666文字
会話率:44%