村に祖父と暮らす一人の少年は、村の外に出たことがない。その理由は、彼の"魔力"が原因であった。そんな孫に、剣士であった祖父が孫に剣を教える。時を重ねていく内に、少年の中に眠る才能が開花する……
魔法を使えない少年の下克
上剣戟物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-23 16:17:17
32928文字
会話率:31%
それは最後まで戦い抜いた一人にのみ与えられる恩恵。いかなる願いも聞き届けるという“イカロスの環”を巡る戦い・“スカイダム”に参加を決めた刀を用いて戦う戦闘一族の当代・冬生。友もなく、天涯孤独。けれどたった一つ。叶えなければならない“願い”の
ために、その身を削ることを己に科した。過去の因縁から他を拒み、己さえ信じず一人で生きることを決めていたものの、その意に反して周囲は徐々に変化していく。冬生を中心に展開する剣戟物語。
/バトルものなので流血表現あります。そんなに残酷にはならないはず。/シリアス、ギャグ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-01-05 22:00:00
8665文字
会話率:33%
※リメイク化準備中。新規小説として再開する予定です。公開できた際には、この小説は削除する予定です。
――その前に、ある■■■■の話をさせてほしい。
それはあまりにも当たり前で、しかし一定を超えてしまえば異常であって、酷く醜く気持ち悪
いソレは生まれてしまった。
生まれる場所を、時間を、状況を間違えてしまったのだと誰もが口を揃えて叫び散らす。生きるが罪。存在が災禍。誰も望まれなかった。しかし世界は、ソレの死を嫌った。
死ね。死ね。死ね。殺意の呪言はいつしかソレにとっての祝詞へと変わっていった。
万象、一切合財塵も残さず絶滅してしまえ――ソレがそう思い至るのも必然。ソレは自らを最底辺の劣等種だと信じて疑わない。何もかもが眩しくて、煌めいていて、壊したくて堪らない。
ソレは深淵。ソレは超深奥。ソレは唯我。ソレは、■■。
本題だ――ある神楽の話をしよう。この神楽がいと雅と見られるか、いと醜悪と見られるか、それは烈士達の舞に委ねられる。
幕府が成立して三百年、平穏が掻き消え始めたのは六十余年前のことであった。
今や乱世――山賊、海賊、辻斬り、更には妖魔が横行跋扈する時代。町村外での殺しは法では裁けない。
力無き者は何も守れず奪われ殺される。これは一般。これが普通。
領間の衝突なぞ簡単に生じ、勝利領は敗北領の金品や武具、女といった戦利品を持ち帰り、戦果によっては宴を開く。結論、蹂躙して悦ぶ馬鹿者が圧倒的に巣食っているのだ。
皆全て、海外諸国との外交により外来の技術を貪欲に取り入れた幕府の出過ぎた意向が原因である。
堕ちた極東の国。形式上、幕府が治めし“神の住まう国”――神は必要か?――
国の名は“神州”――“神州高天原大八島国”
力が全てのこの国で、真に恐ろしきは人か、妖魔か、はたまた別の何かか。
これより、鮮烈なる神楽が幕を開ける。演目は『紅蓮天照烈士之神楽』
天照の下に集い、神州屈指の益荒男達は烈士として舞い踊り、咲き歌い、散り奏で、艶めく演じて、紅蓮の如く生きていく。
さぁ、前座は終了。拍手喝采の準備はよろしいか――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-05-25 04:19:36
198380文字
会話率:48%