良い子って言葉は好きじゃない・・・それって誉め言葉じゃなくて『便利な言葉』だよね?・・・僕もう知ってるよ。
皆もう10歳になる姉の事ばかり・・・まだ5歳の僕はいつも一人・・・嫡男は僕なのに・・・
最終更新:2024-10-03 06:48:59
4869文字
会話率:22%
西島 芽衣、19歳。
家族構成は小説家の父に作曲家の母、それに高校生と小学生の弟が2人。
あまりに出来のいい弟達に密かにコンプレックスを抱きつつも、第一志望の大学に受かり、それなりに楽しく平和な毎日を送っていた。
――――が、
大学に入学
してすぐの5月、両親の都合で引っ越すことになった郊外の大きな屋敷で、とんでもないモノと遭遇してしまう。
それは、5人の幽霊達。
はじめは幽霊なんて信じなかった芽衣だったが、それぞれが妙に個性を発揮してくる彼らに、いつの間にか馴染んでしまって………
『お前、そんなことでいちいち悩んでたら、この家で生きていけねえぞ?』
「……いや、すでに死んでる幽霊に言われてましてもね」
『ノーッ!幽霊じゃなくて、ゴースト!ウィーアーゴースト。OK?』
「……どっちも同じでしょう?」
『あら、全然違うわよ?アタシは、ゴーストの方がオシャレで好きだわ』
「……そこにオシャレを求めますかね?」
『でもほら、幽霊ってなんか怨念とか持ってそうな感じせえへん?』
「……逆にゴーストが怨念を持ってない証拠もありませんよね?」
『我はどちらでもよいと思う。が、その呼び名が望ましいと申すのなら、そのようにしてやってはくれぬか?』
「……かしこまりました」
ちょっとだけ、いやかなり賑やかな新生活がスタートするも、彼らの存在のせいで、芽衣の日常は大きく変わっていった。
そしてそれは、想像もしなかった真実を明らかにしてしまうのだった………
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-06 00:00:00
305718文字
会話率:38%
女は損だなあ、とはためくそれを見上げて思うのだ。
五月の金色休み中のこと。私は鬱屈とした心のまま、出来のいい弟子の家に手土産持参で乗り込んだ。
得られないもの得ていくもの。それはどちらが大きいかなんて、当事者にもわからないんだ。
最終更新:2014-05-31 23:40:02
10373文字
会話率:27%
出来のいい弟をもつと苦労する。たとえば、母親は弟ばかり可愛がる。たとえば、祖母は弟ばかり褒める。たとえば、想い人は僕じゃなく弟に心を奪われる。出来のいい弟をもつと苦労する。そして出来の悪すぎる自分をもつのも苦労する。でも、それでも、・・・あ
なたは僕が良いと言う。僕が、僕が良いと、そう言うんだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-02-03 17:41:39
10723文字
会話率:34%