私が恋したのは貴方の「顔」だから。
ある冬の日、シュリンは残酷な告白を受けた。
多くの好奇の目に晒され、分かりやすい嫌がらせをする婚約者の妹と従姉弟は自分達の楽しみの為に人を嘲笑う。
「だったら私も楽しませてもらう」全てを知りつつもシュ
リンは彼の婚約者を演じた。
最低な告白から始まった一年の終わり。偽りの婚約者だったシュリンは婚約破棄を申し出た。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-06 12:00:00
79485文字
会話率:45%
「――俺を大人にしたのは、麗珠だ。おまえが一目で惚れるような男になる、と言っただろう?」
皇帝は即位から十年、誰ひとりそばに置かず、呼ぶこともない。
異母姉妹のつなぎとして後宮入りした麗珠は、皇帝に存在を無視され、使用人にも邪険に扱われる
日々。
ある日食欲に負けて石を投げると、鳥と共に子供が落ちてきて眩い光を放った。
会う度におしりが光る子供はあっという間に美しく成長し、皇帝だと名乗って麗珠を妃にする。
「おまえの望みは、一石二鳥。鳥は仕留めたし、あとは――俺の寵をやる」
光り輝く美貌の皇帝と光らせてしまった乙女の、投石から始まる急成長と伝わらない溺愛のお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-15 21:40:18
127096文字
会話率:41%
男爵令嬢のステラは、継母に虐げられて借金のかたにスケベおやじに嫁ぎ、即日未亡人になり婚家から追い出され、実家から勘当されて平民となり――なんだかんだで繊細な乙女心は木っ端微塵に消え去った。
薬師として働くある日、特殊な能力を持つ魔女でもあ
るステラを美貌の伯爵が訪ねてきて、呪いの中和を依頼される。
互いの利益のために一年間の契約結婚をすることになったが、何故か伯爵はステラの乙女心を取り戻すと言い出し、溺愛宣言をしてきた。
「その溺愛、契約外なのですが」
「可愛い君が悪い」
乙女心が木っ端微塵な毛生え薬の魔女と、その乙女心を取り戻したい呪われ猫伯爵のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-28 18:34:00
133076文字
会話率:37%