ある日、多田羅町から土地神が消えた。
天候不良、自然災害の度重なる発生により作物に影響が出始めた。人口の流出も止まらない。
日照不足は死活問題である。
賢木朱実《さかきあけみ》は神社を営む賢木柊二《さかきしゅうじ》の一人娘だ。幼い頃に母を
病死で亡くした。母の遺志を継ぐように、町のためにと巫女として神社で働きながらこの土地の繁栄を願ってきた。
ときどき隣町の神社に舞を奉納するほど、朱実の舞は評判が良かった。
ある日、隣町の神事で舞を奉納したその帰り道。日暮れも迫ったその時刻に、ストーカーに襲われた。
命の危険を感じた朱実は思わず神様に助けを求める。
まさか本当に神様が現れて、その危機から救ってくれるなんて。そしてそのまま神様の住処でおもてなしを受けるなんて思いもしなかった。
長らく不在にしていた土地神が、多田羅町にやってきた。それが朱実を助けた泰然《たいぜん》と名乗る神であり、朱実に求婚をした超本人。
父と母のとの間に起きた事件。
神がいなくなった理由。
「誰か本当のことを教えて!」
神社の存続と五穀豊穣を願う物語。
※カクヨム、アルファポリスにも投稿いたします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-06 13:29:03
133279文字
会話率:53%
ソラリコ。
それは、五穀豊穣と国家繁栄、そしてソラニルという空の生き物たちとの共存の願いを乗せた舞いを捧げる踊り子を示す。
ただ、伝承というものはいつだって時代に即して変わっていくものだ。
ソラニルとの関係性、人間の思想も例外なく。
・
・・・・・・・・・
「だって私、ソラリコになるためにこの国に来たのだから」
コハントルタ国の青空の中に浮かんだ少女ロカは、笑顔でそう言った。
その言葉に、呆気に取られる軽騎士と素直に微笑む郵便配達士。
一般的な少女と変わらないが、自身の過去と現在に葛藤を続けている彼女の膨大な力と天然のような常識のズレは様々な出来事のトリガーとなり、大勢の人々を巻き込んでいく。
移り変わる世界で、それでも、進むしかないよね。
・・・・・・・・・・
(R15は、戦いがあるので念のため)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-31 07:25:53
208703文字
会話率:44%
時は明治二〇年代、場所は京都の嵐山。
嵐山の霊能力者集団である京洛牙城衆に所属する狐憑きの深草花之美は、神戸の悪霊騒動を解決して仲間達と共に凱旋を果たした。
そんな花之美は戦友にして恋人である飯綱使いの青年と共に、ささやかながらも祝杯をあげ
るのだった。
五穀豊穣を司る狐の憑き物筋である花之美は、小豆を用いた和菓子が大好き。
大好物である大福や汁粉に、思わず目を輝かせるのだった。
(※ 本作品は、第5回「小説家になろうラジオ大賞」の参加作品で御座います。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-04 06:27:40
1000文字
会話率:30%
およそ数百年以上前から行われている「ドラゴンの花嫁」という、五穀豊穣の儀式。
国に恵みを授けると言われ、何人もの若い娘が花嫁となって捧げられたが、その実態は「ドラゴンへの生贄」だった。
王国の姫を敵に回してしまい、悪役令嬢とされていたヒルダ
が汚い裏工作によりドラゴンの花嫁に選ばれてしまう。
それでも国の繁栄の為ならばと、ドラゴンに美味しく食べてもらうよう身も心も綺麗にしようと吹っ切れたヒルダであったが、現れたのは神々しいまでに美しい白銀のドラゴンだった。
人の言葉を話すドラゴンの話と、国に伝わる五穀豊穣の儀式の内容の食い違いに首を傾げるも、ドラゴンに連れて来られたのは不思議な空間の中に存在するひとつの村ーー。
そこでは外界とは時間の流れが異なり、ゆっくりと時が刻んでいるという。そしてその村の中では、ドラゴンはその姿を人間の姿へと変える力があった。
今まで生贄として捧げられてきた多くのドラゴンの花嫁達は、ここで皆ドラゴンに実際に嫁いで幸せな生活を送っているという。
しかしそんな天国のような場所に思えた村でも、ひっそりと悪意の芽が花開こうと暗躍していた。
ドラゴンの花嫁となったヒルダは、そこで白銀のドラゴンであるラウルと甘いがぎこちない新婚生活を送ることになる。
※この作品は書籍化やコミカライズの打診を、まだ受けておりません。ご縁があれば、いつでもお待ちしています。
※この作品は不定期更新です、申し訳ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-01 11:22:28
18212文字
会話率:21%
神域の管理人八作目
一度、ゆっくり乙舳と話してみたかった真人は、乙舳のいる社務所を訪れると話の流れから宇迦たち稲荷神が元狐というのは間違いと言われ
最終更新:2018-12-29 18:02:16
15073文字
会話率:44%
平井平吉が幼なじみの小柳金蔵と久里浜で遭う。車中で麻薬のようなたばこの煙で幻想がわいた。もちまえの鋭敏な五感のせいで幻惑の世界に一時はいる。男は雀とりか鯨とりをする。コメディ小説です。
最終更新:2018-01-31 16:29:19
24566文字
会話率:60%
宮古村は稲作が盛んなド田舎。この村には、大晦日の夜、来年も豊作を祈願する「穀豊祭」が行われる。名前の由来は字の通り、五穀豊穣でありますようにという願いを込めたものという説が有力だ。穀豊祭は宮古村のほとんどの住民が参加する毎年恒例のイベン
トである。
10年に一度、それを表とする、裏の儀式が行われる。その裏の儀式に正確な名前はない。儀式の内容は、若い女性を暗い洞窟の中に潜む怪物に生贄として捧げるというもの。これも、五穀豊穣と共に、村人全員が健康で平和に暮らせ、災害にも見舞われないという意味が込められている。
略称は『あねさが』
キャッチコピーは『家族を探しに、ここに来た。』折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-21 18:32:21
90095文字
会話率:61%
五穀豊穣の豊受けの比売神が井戸の菊比売と物見遊山に出奔する。
そこで出会った青年からの願いを叶える為に、奔走するのだった。
最終更新:2016-05-16 07:09:52
8956文字
会話率:17%
苔の敷蒲団の上に起きた私は彷徨い続け、寝て、起きてを繰り返した挙句身動きが取れなくなった。▼地元の夏祭。それは五穀豊穣を願うお祭。──勿論、私には関係無い。
最終更新:2015-08-05 22:00:17
6742文字
会話率:19%
愁国歴元年、悪名高い春光皇帝を倒した官吏、鈴俊は国内の治世に追われていた。首都、蒼蓮では五穀豊穣の祭りがおこなわれており、親友である将軍、風蓮も警備に追われる。
そんな中、奴隷商人を蒼蓮の近くの白藍州の門で摘発したとの報告が入り、反乱で亡く
なったはずの第一皇子に似た人物が目撃されたことを知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-30 00:45:24
26966文字
会話率:37%