最高峰の魔法の研究施設である魔塔。
そこでは、生活に不可欠な魔導具の生産や開発を行われている。
最愛の父と母を失い、継母に生家を乗っ取られ居場所を失ったシルファは、ついには戸籍ごと魔塔に売り飛ばされてしまった。
そんなシルファが配属された
のは、魔導具の『メンテナンス部』であった。
上層階ほど尊ばれ、難解な技術を必要とする部署が配置される魔塔において、メンテナンス部は最底辺の地下に位置している。
貴族の生まれながらも、魔法を発動することができないシルファは、唯一の取り柄である周囲の魔力を吸収して体内で中和する力を活かし、日々魔導具のメンテナンスに従事していた。
実家の後ろ盾を無くし、一人で粛々と生きていくと誓っていたシルファであったが、
上司に愛人になれと言い寄られて困り果てていたところ、突然魔塔の最高責任者ルーカスに呼びつけられる。
そこで知ったルーカスの秘密。
彼はとある事件で自分自身を守るために退行魔法で少年の姿になっていたのだ。
元の姿に戻るためには、シルファの力が必要だという。
戸惑うシルファに提案されたのは、互いの利のために結ぶ契約結婚であった。
シルファはルーカスに協力するため、そして自らの利のためにその提案に頷いた。
所詮はお飾りの妻。役目を果たすまでの仮の妻。
そう覚悟を決めようとしていたシルファに、ルーカスは「俺は、この先誰でもない、君だけを大切にすると誓う」と言う。
心が追いつかないまま始まったルーカスとの生活は温かく幸せに満ちていて、シルファは少しずつ失ったものを取り戻していく。
けれど、継母や上司の男の手が忍び寄り、シルファがようやく見つけた居場所が脅かされることになる。
シルファは自分の居場所を守り抜き、ルーカスの退行魔法を解除することができるのか――
※他サイトでも公開しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 12:10:00
97994文字
会話率:31%
かつて勇者に仕えていた少女は、毒に耐性があった。
毒に耐性のある彼女ができることは、毒を感知すること。
毒を中和すること。
毒関連の魔法の盾になること。
だが、魔王との戦闘で、毒関連の魔法が使用されることはほとんどない。
少女は勇者から
追放され、敵側である魔王に拾われる。
魔王と恋仲になった少女だが、勇者の一撃によって命を落とす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-28 12:10:00
12492文字
会話率:43%
伯爵令嬢シュネーは、政略以外の何物でもない結婚式を幸せな気分のまま終えた。
何しろ夫となる人は当代きっての炎の魔術の使い手であり、噂に違わぬ真面目さと誰もが見惚れる美しさを持つ辺境伯・ヴェルク。
結婚前に寛容にも「君はありのままでいい
」と言ってくれた優しい人で――しかも嫁ぎ先が人目を気にしなくていい、そこそこ温暖な地となれば「問題がある」シュネーにはすこぶる好条件。
しかし、うきうき気分で嫁いだ彼女を城で待っていたのは、妙なヴェルクの服装――いや、ほぼ服を着ていない夫で、彼女は悲鳴を上げる。
そう、互いの家から継いだ強大な魔力を中和する目的で婚姻が結ばれたことを忘れかけていたのだ。
水の魔力をため込む性質のシュネーが寒がりなのとは対照的に、ヴェルクは酷い暑がり。
着ぐるみさえ着込むシュネーと、家(城)では半裸で服を殆ど着ないヴェルクの新婚生活が、スムーズに行く訳がなかったのだ。
初夜を盛大に失敗したシュネーは、このままでは結婚生活の破綻だと、「旦那様に素敵な服で快適生活」計画を立案するのだが……。
※R15は念のためつけておきます。
※この作品はPixivにも掲載します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-02 19:11:32
46456文字
会話率:45%
公爵夫人ジュリエッタはある日、〝前世の記憶〟を夢で見た。
そして自身が前世で読んだ小説に登場する〝悪妻ジュリエッタ〟に転生していたことを知る。
小説の主人公はジュリエッタの愛する夫レアンドロ・オルビアン公爵。
彼は幼少期から自らが持つ強大な
氷の魔力により命の危険に晒されており、氷の魔力を中和できる唯一の魔力、熱の魔力を持つジュリエッタと政略結婚をした。
政略結婚ながら良好な夫婦関係を築いてきた……と思っていたジュリエッタ。
しかし、小説の中でレアンドロとヒロインの恋路を邪魔したのは、魔力を利用し彼に関係を強要する悪妻ジュリエッタだった。
小説の結末は駆け落ちしたレアンドロとヒロインが死ぬバッドエンド。
自分が夫の邪魔になっていたのだと気づいたジュリエッタは、レアンドロが必要とする自分の魔力を彼に移植して離婚することを決意する。
夫の幸せを願い身を引いたジュリエッタだったが、魔力だけを残して消えてしまった妻ジュリエッタにレアンドロは──?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-13 18:00:00
140000文字
会話率:47%
人生に行き詰まりを感じる田中和夫は、謎の少女エリスから「相手にとって最適な言葉」に変換してくれる不思議なペンダントを手に入れる。その力を使い、仕事や人間関係が劇的に改善する一方で、次第にその力に依存し、エスカレートする欲望に飲み込まれていく
。しかし、ペンダントには予想外の代償が隠されていた――。
言葉の力とその責任、そして人としての本質を問う物語。心に刺さる深いテーマが魅力の短編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-05 07:10:00
1657文字
会話率:48%
平凡なサラリーマン、田中和也は、ある夜、銀髪の美少女エリスから謎の鍵「プロットロック」を手渡される。この鍵を使うと、周囲の人々の行動が物語のように動き出し、偶然がドラマチックに展開するのだ。和也は鍵を使って職場で小さな復讐を重ね、日々のスト
レスを晴らしていくが、やがてその力に翻弄され、制御不能な出来事に巻き込まれていく。人生が劇的に変化していく中で、彼はどのような結末を迎えるのか?日常に潜む“物語”の力を描く、不思議で少しビターな短編。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-04 07:30:00
1685文字
会話率:27%
僕の世界はモノクロで
私の世界は眩しい世界。
そんな2人が会った時、
中和という名の化学現象が起きた。
この化学現象の成功条件はきっと『恋』だろう。
最終更新:2024-10-14 08:29:16
3009文字
会話率:29%
交通事故で命を落とした高校生・伊勢海人は、気が付くと一面が灰色の世界に立っていた。
目の前には絶世の美少女の女神。
異世界転生のテンプレ展開を喜ぶカイトであったが、転生時の特典・チートについて尋ねるカイトに対して、女神は「そんなものはない」
と冷たく言い放つのだった。
気が付くと、人間と兵士と魔獣が入り乱れ、矢と魔法が飛び交う戦場のど真ん中にいた。
呆然と立ち尽くすカイトだったが、ひどい息苦しさを覚えてその場に倒れこんでしまう。
チート能力が無いのみならず、異世界の魔力の根源である「マナ」への耐性が全く持たないことから、空気すらカイトにとっては猛毒だったのだ。
かろうじて人間軍に助けられ、「マナ」を中和してくれる「耐魔のタリスマン」を渡されるカイトであったが、その素性の怪しさから投獄されてしまう。
当初は楽観的なカイトであったが、現実を知るにつれて徐々に絶望に染まっていくのだった。
果たしてカイトはこの世界を生き延び、そして何かを成し遂げることができるのだろうか。
異世界チート無双へのアンチテーゼ。
異世界に甘えるな。
自己を変革せよ。
チートなし。テンプレなし。
異世界転移の常識を覆す問題作。
――この世界で生きる意味を、手に入れることができるか。
※この作品は「ノベルアップ+」で先行配信しています。
※あらすじは「かぴばーれ!」さまのレビューから拝借いたしました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-25 12:20:00
235365文字
会話率:41%
高校2年生の田中和樹(たなか かずき)は、陰キャでオタク趣味を持つ地味な少年。彼は、クラスでも目立たない存在で、毎日をひっそりと過ごしていた。彼の趣味はアニメやゲームで、放課後は家にこもり、推しキャラのグッズを集めたり、深夜アニメを観たりす
るのが日常だった。
しかし、ある日、クラスで一番派手で人気者のギャル、桜井彩香(さくらい あやか)が、意外にもオタク趣味を持つことを知る。彩香は、和樹が見たこともないようなオタクアイテムを持っており、そのことをきっかけに彼女と話すようになる。
互いに違う世界に生きていた二人が、趣味を通じて少しずつ距離を縮めていく。オタクとオタクギャルのラブコメが今始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-04 16:24:51
27948文字
会話率:36%
高二男子の晴田は自分の晴男っぷりを中和するために雨女の雨宮に告白するものの振られてしまう。しかし彼女と話をする中で、偶然にも二人が同時に同じ学校行事に参加したことが無いことが判明した。もしも二人とも参加したならば天気はどっちに転ぶのだろうか
。その結果が明らかになる時、晴田が男を魅せるのであった。
カクヨムにも投稿。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-11 18:22:35
3874文字
会話率:44%
最終決戦がしたいだけの小説
『宙域生命体群』と命名された地球外生命体が襲来して20年。
地球人類はその人口を二割にまで減少させ、なおも彼らの攻勢に対し瀬戸際の防衛戦を強いられていた。いくつもの国がその国土ごと消滅するほどの苛烈な攻撃、そし
て質量と既知の科学を嘲笑う理外の障壁による防御能力、ただ蹂躙を許し、去るを祈るばかりの人類であったが、世界に散在する霊峰から噴出した鉱石が一筋の光明を齎した。
『スティアドール』の登場である。
核となる特殊な鉱石が適合者の生体電気と反応し『宙域生命体群』の障壁を中和する波動を発する人型兵器。あらゆる旧兵器を超える機動力と火力、防御力を有した超兵器の登場により、人類は地球圏外から飛来する脅威に対しようやく対抗手段を得たのである。
30mを超える昆虫然とした巨大な怪物と渡り合う鉄の巨人の姿は正に人類の、地球生命の守護者であった。
散発的な『宙域生命体群』襲来を撃退する日々が続くこと五年、宇宙観測を実施するとある研究所が俄かに信じ難い痕跡を発見する。
その頃、世界各地の防衛部隊では急増する出動に誰もが疲弊と不満の声を挙げていた。
さる研究員が観測と実地のデータを突き合わせ、遂にそれは人類の知るところとなるのであった。
『宙域生命体群』の大軍勢が迫っている。
官民を問わない研究所、観測所等の協力の元、捕捉した個体数は―――100万。
過去五年間で確認された総数の実に万倍である。
選択の余地はなかった。
宇宙空間に防衛線を構築し、迎撃する。
地球の存亡を懸けた戦いがはじまろうとしていた―――。
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-15 07:00:00
17618文字
会話率:39%
魔技師ベルは近所の人たちの困りごとを解決して生計を立てている。そこへ、エルンストという青年がやってきた。エルンストは問題を抱えていて、錬金術師を訪ねて遠くから来たのだが、錬金術師は亡くなっていた。ベルは精一杯彼を助けようとする。
最終更新:2024-04-07 19:36:12
4486文字
会話率:66%
幻獣と共存する世界、レーツェルム。
その中でも異質な国、気候や地形に影響されて偏った属性との契約が多い中で、偏りなくさまざまな属性の契約者が集う国、バンデルムの光の大公家の娘、ライラを取り巻く人間関係と未来、世界を賭けた異世界ファンタジー
。
ライラは自分や自分に関わる人間の未来を夢を通して垣間見ることができる力を持っていた。
その力は6歳の頃に偶然であった幻獣との契約がきっかけで目覚めたものだった。
しかしその幻獣は闇属性だったため、強い力はライラの体に合わず命の危険があった。
家族の協力もありたった6歳でもう1体、光の幻獣とも契約をして体の中で暴れる力を中和して生き延びたものの、光の大公家の娘の最初の契約幻獣が闇属性となると外聞が悪いため、光の1体のみの契約と偽り、自身の予知夢を見る力や闇の幻獣のことは隠して過ごす日々。
そんな中夢で見た王宮のお茶会で出会った少年に恋をするライラ。
父の口車に乗せられたのもあり王宮のお茶会に参加すると、高位の光属性の契約者と婚約を結びたがっている双子の王子のアプローチがアプローチしてくるが.....!?
アプローチなど気づかず婚約者にならないためにわざと名前を間違えた(実は合っていた)りドレスの塊(他家令嬢に)に絡まれたりするのを利用して逃げ出して夢の通りにどうにか初恋の少年の元に辿り着こうとするのだが果たして少年と話して仲良くなれるのか?
主人公が夢見の力を手に入れるまでのお話から始まります。
楽しんで頂けますと幸いです。
キーワードには今後入れる予定の要素も入っています。ご承知おきください。
R15表記は念のため。
短編版ライラ視点
https://ncode.syosetu.com/n2361iq/
短編版初恋の男の子視点
https://ncode.syosetu.com/n2583iq/
上記の短編の連載版です。
本編でライラと少年の出会いまでは少し時間がかかるため、先に知りたい方はこちらからどうぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-01 14:43:45
74004文字
会話率:38%
幻獣と共存する世界、レーツェルム。
その中でも異質な国、気候や地形に影響されて偏った属性との契約が多い中で、偏りなくさまざまな属性の契約者が集う国、バンデルムの光の大公家の娘、ライラのお話。
ライラは自分や自分に関わる人間の未来を夢を
通して垣間見ることができる力を持っていた。
その力は6歳の頃に偶然であった幻獣との契約がきっかけで目覚めたものだった。
しかしその幻獣は闇属性だったため、強い力はライラの体に合わず命の危険があった。
家族の協力もありたった6歳でもう一体、光の幻獣とも契約をして体の中で暴れる力を中和して生き延びたものの、光の大公家の娘の最初の契約幻獣が闇属性となると外聞が悪いため、光の一体のみの契約と偽り、自身の予知夢を見る力や闇の幻獣のことは隠して過ごす日々。
そんな中夢で見た王宮のお茶会で出会った少年に恋をするライラ。
父の口車に乗せられたのもあり王宮のお茶会に参加すると、高位の光属性の契約者と婚約を結びたがっている双子の王子のアプローチがアプローチしてくるが.....!?
アプローチなど気づかず婚約者にならないためにわざと名前を間違えた(実は合っていた)りドレスの塊(他家令嬢に)に絡まれたりするのを利用して逃げ出して夢の通りにどうにか初恋の少年の元に辿り着こうとするのだが果たして少年と話して仲良くなれるのか?
現在作者がストック含め作成中の小説の短編版。重要キャラの出会いと物語の冒頭になります。
楽しんで頂けますと幸いです。
キーワードには今後入れる予定の要素も入っています。ご承知おきください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-12 06:27:10
9566文字
会話率:30%
バレンタインデーに合わせて書いたもの。
たぶんラブコメたぶんラブコメ
最終更新:2024-02-15 01:15:54
4169文字
会話率:36%
北宋(ほくそう)の司馬光(しばこう)が編纂した資治通鑑(しじつがん)を、唐紀(とうき)七十一 中和(ちゅうわ)2(882)年〜翻訳。
最終更新:2024-01-23 19:27:28
2384文字
会話率:0%
畑中和季子は夫、洋から離婚を告げられる。浮気相手の樋口由里に子供ができたため。後日、三人で話し合いをする中、夫の本家での集まりが脳裏に蘇り、自分と別れたら由里を連れていくのか和季子は尋ね……
よくある「妻が妊娠せず、旦那が他の女を孕
ませたため離婚」を、旦那親族からめてみました。ちなみに、明確なざまぁは旦那にだけです。
なお、【pixiv】に投稿したやつをいじっておりますので、ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-01 05:22:48
4809文字
会話率:34%
立佳には友達がいた。彼女を慕う人もいた。彼女を好いている人もいた。けれど彼女は、絶望的なまでにこの世界に愛されていなかった。
幾多の最悪と絶望を繰り返して、けれど小さな希望に縋ることが彼女はしなかった。することの意味が分からなかった。
20XX年、魔素と謂れる物質が世界各地から発生。空気よりも軽く、他の物質と中和しないソレは特殊な力を秘めていた。
この世界はディストピアである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-28 12:00:00
908文字
会話率:17%
草原で目覚めた。
ここはまるで死後の世界だ。
そう思うほどに心地よい。
陽射しを中和する穏やかな風。
草原を流れるように揺らす。
そういえば。あの蛙の女の人は何処に?
辺りには誰もいない。
あの山の向こうに何かある。
山の山頂に建物が見え
る。
そこまで行ってみよう。
緩やかな小川があった。
大きな石を飛び越える。
山の麓まで辿り着いた。
草分けの跡がある。
恐らく蛙の女の人だ。
山道らしき場所に出た。
大きく畝りを描いて上まで続いている。
道は柔らかい。
落ち葉と木の枝を踏みつけながら登っていく。
見晴らしの良いところに出た。
木々が開け、先程までいた草原が見渡せる。
かなり高いところまで来た。
草原の遥か奥に前までいた森が見えた。
振り返り上を見る。
大きな石が階段状に積まれている。
苔が生えているが乾いている。
この上に蛙の女の人がいる。
というかなんで置いていったんだろう。
一緒に連れて行ってくれればよかったのに。
そういえば前の夜、蛙の人に抱きついて寝た。
すごく気持ち良かった。
山頂には鳥居があった。
赤色の鳥居が新緑の木々の中で浮き出て見える。
鳥居をくぐる。
視界の全てが湖面のように波打った。
大きな境内と、神社があった。
狛狐の間。
境内に足をかけてこちらを見ていたのは着物を着た狐面の女の人だった。
「あ、こんにちは」
「よ」
声をかけると手を上げて返事してくれた。
「あのすいません蛙の人来ました?」
「うん。花供えて帰ったよ」
「えどこにですか?」
「家に」
とりあえず神社の鈴を鳴らして手を合わせる。
形だけだがやらないと怒られる気がしたのでやった。
神社の祭壇にこの前採った花が置いてあった。
「その花って何なんですか?」
「ただの花だよ」
狐面の人はなんか答えたくなさそうだ。
「あの、蛙の人に会いたいんですけど」
「蛙は忙しいから」
「何してるんですか?」
「それを蛙さんが止めている。とい折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2023-07-29 14:19:01
737文字
会話率:19%
ブラック企業に勤める会社員、田中和彦は地獄の30連勤を乗り越え、疲れた身体の中自宅で深い眠りにつく。しかし、突如として起こった頭痛と共に【空間魔法使い】を手に入れる。
そして、再び深い眠りから目が覚めると、地球は一変していた。通じない電話
、付かない電気に疑問を持ちながら外に出ると廊下の先にいたのはゴブリンだった。
何もわからず、その場から逃げだした田中和彦はある時、自分の身に起こった権能を知る。
※本作で登場するキャラクター、及び名称は現実の企業・団体・個人とは一切関係がありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-14 05:01:45
118190文字
会話率:43%
部活動に勤しむ中学二年生、田中和樹はケガをきっかけに挫折を味わうことになる。部活動を止めた彼は何事にもやる気が起きず、自宅で無為な生活を送っていた。
家に居て何もしていないことを親に叱られ、むしゃくしゃして外を放浪する彼が出会ったものと
は――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-09 23:45:22
33952文字
会話率:31%
神は7段階のランクに分かれていて下から『下位神』『中位神』『上位神』『最上位神』『超位神』【真位神】【王】。
【聖域】には『下位神』『中位神』『上位神』が住み、
【王域】には『最上位神』『超位神』が住み、
【真域】には【真位神】【王】が住む
。
…現在地球の暦で言うと『2832年』。
ここ、【真域】のある場所…『創域』と呼ばれる所で一つの儀式が行われていた。
…しかし、今から2年前、【聖神】と【冥神】の使徒の1人である人間の2人がそれぞれ別の世界で亡くなり、その影響で【聖神】の『神聖力』、【冥神】の『神冥力』が【0.0002%】揺らいだ…
その影響で今まで『60回』以上担当し、ミスは一度も無い【創造・能力定着化の儀】は初めて『5年』の延長が決まった。
その影響をカバーしようとアイテム【オメガディスト】を【創造・能力定着化の儀】に使用するアイテム欄に急遽追加した。
そのため、【5年】の延長は僅か『20分』に短縮され、無事あと【32分と44秒】で儀式はなんの問題も無く終わる筈だった。
のこり時間『25秒』と迫った時、使用していたアイテムの1つ【神魔乃結晶体】に劣化が見られ本来の『85%』の効果しか発揮出来無い事が発覚してしまったのだ…
焦った儀式のリーダーだった【真位神・アベル】はこの時、とんでも無いミスをした…
…それは本来【神魔乃結晶体】の劣化をカバーするには残りの『15%』分、他のアイテムで埋めれば良いのだが、時間が残り『23秒』を切った所だったため間に合わないので【真位神・アベル】の【神真力】を代わりに『15%』分注げば何の問題も無かった。
しかし、焦った【真位神・アベル】は間違えた。
『15%』分の『神力』を注ぐには『神真力』だと【3%】だけで良い。
『神力』と『神真力』には5倍の濃度差があるためだ。
でも【真位神・アベル】はそのまま【15%】注いでしまった。
その影響を抑えるため別な神が差の『神力』である【60%】を更に入れた事により中和したため何も不具合無く儀式は終了した。
…
…
その筈だった。
完成された個体である人間【デア・シャルルアーク】には他の人間より【神真力】が『12%』、『神力』が60%も多く与えられたのだ。
…その個体【デア・シャルルアーク】が誕生した日から『12年後』、今日俺【デア】は冒険者になるため家を出た。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-19 01:17:27
5575文字
会話率:1%