僕の名前は、穴太晴夫(あのうはるお)。四十七歳、独身、童貞、落ち武者禿げ。大学を卒業してから一度も就職することなく二十五年間引きこもり。ロスジェネ世代の負け組。僕は、実家で両親に喰わせてもらいながら、毎日大学ノートに趣味の漫画を描いて、の
んびりと生活をしていた。そんな僕の平穏で快適な引きこもりライフが、新型コロナウイルスの襲来によって、無慈悲に奪われることになる。突然の父の死をきっかけに、僕は社会に出ることを余儀なくされてしまった。父の知人のコネで入社した「氷川物産」。でも僕はせっかく入社したその支店に長く居られなくなる。原因は僕の嘘。僕は重度の虚言症だった。そして僕は、異動先の支店で、島袋珠(しまぶくろたま)という、社内で鉄仮面と呼ばれる女性の直属の部下になる。島袋主任は僕の運命の人? 兎にも角にも、もう嘘はやめよう。嘘は罪。そう嘘は罪。そして罪には罰。
「自己言及のパラドックス」といわれる逆説がある。その例として最も有名なものが「私は嘘つき」という発言。考えてみれば、この発言は大いに矛盾している。「私は嘘つき」という発言が本当ならば、その発言すら嘘。「私は嘘つき」は嘘。つまり私は「正直者」。ところが、その正直者の私が「私は嘘つき」だと発言している。つまり「私は嘘つき」。でも、その嘘つきの私が「私は嘘つき」と発言しているのであるから、つまり私は「正直者」。でも……。ああ、嘘は罪。そう嘘は罪。そして罪には罰。
新型コロナウイルスによって、大きく変わった生活様式や一般常識。お互いにずっとマスクを装着したままという、今までにないコミュニケーションのなかで、しだいに惹かれ合って行く僕と島袋主任。
そう、これは、大人になれなかった大人たちの純愛物語。
となかんとか小難しいこと言っちゃってますが、内容はアッパラパーのスチャラカホイでございますさば、お気楽にお読みいただけたらこれ幸い。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-16 08:25:23
48127文字
会話率:26%
絶対なんて絶対ない、的な姉妹百合です。
最終更新:2021-03-31 16:08:45
1014文字
会話率:45%
ただの独り言です。新型コロナ対策にマスクを信奉している人があまりにも多いので書きました。
最終更新:2020-04-02 21:33:01
480文字
会話率:0%
異世界に憧れていて、けれど、いざ異世界に行けるとなったとしても、きっと平和な日常を手放すことなんかできない。そんな主人公がひょんなことから異世界と元の世界をいったり来たりすることになってしまった。そんなお話です。※更新速度は大陸移動並みです
。ご了承ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-03-01 02:32:16
1346文字
会話率:0%