男性不妊症についての話。
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最終更新:2024-05-13 15:32:28
621文字
会話率:8%
文芸社より2017年 自費出版。
1985年。排卵障害の不妊症である亜沙子は、不妊治療で病院に通っている。
夫の俊とは、大学時代に知り合い、不妊症であることを告げ、それを承知の上で結婚した。夫、俊の転勤先の浜松に住んでいたが、東京へ転勤で帰
ってきたのを機会に、HMG・HCG療法という排卵誘発剤による不妊治療を始める。学生時代に、医者の姉に紹介された病院で、結婚前に検査をした病院である。排卵しない体なので、妊娠は無理だと諦めていたが、病院の治療で排卵することが解り、子供が出来る期待が高まる。
俊の実家近くの湯島のマンションに住む。亜沙子は、結婚前から、俊の実家の楯端家の下町の家族の雰囲気が好きで、そこに家族の理想像をイメージする。長男の子供、舅姑に内孫となる子供を産みたいという願望にもなる。
注射の副作用に苦しみながら続けるが、排卵誘発剤で排卵させ、その時期に合わせて性交するタイミング療法では、なかなか妊娠せず、医者から人工授精を勧められる。戸惑いながらも人工授精を行って、やっと妊娠する。亜沙子の喜びは大きかった。病院スタッフや家族とも喜び合う。しかし、直ぐに稽留流産となって掻爬の手術する。その手術の日は、姉の3番目の子供の出産日と同じだった。手術後、亜沙子が静養していた実家に、姉が赤ん坊を連れて退院してきた。
気持ちの葛藤が有りながら、翌年から、また治療を始める。
直ぐにまた妊娠できると考えていたが、前年の治療期間を過ぎても、再度の妊娠は無く、医者から、不妊治療専門窓口の有る、体外受精に成功した病院を紹介され転院する。そこでの他の人の体験や、更に高度の不妊治療の情報を見聞きする。そのうち、その病院の雰囲気に違和感を感じ始める。
高度の技術のある病院での人工受精に期待が大きかったが、結局その病院でも人工授精に失敗して、不妊治療を続けることに疑問を感じ始める。
再び俊が浜松に転勤になる時期が近づき、俊の意見に従って、夫の良き伴侶で有れば良いと考え、不妊治療を諦めてしまう。
その後も不妊治療を自ら諦めたことに敗北と罪悪感を抱き続ける。一連の喜びと悲しみ、全ての想いを心の奥底に沈殿させた。
2012年。4月から東京に戻ることになった。25年の期間を経て至った今の心境。押し殺してきた『沈めた想い』を今一度、見つめ直したいという気持ちになる。。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-22 10:00:00
59632文字
会話率:26%
沈めた想い 続き
1985年。排卵障害の不妊症である亜沙子は、不妊治療で病院に通っている。
夫の俊とは、大学時代に知り合い、不妊症であることを告げ、それを承知の上で結婚した。夫、俊の転勤先の浜松に住んでいたが、東京へ転勤で帰ってきたのを機会
に、HMG・HCG療法という排卵誘発剤による不妊治療を始める。学生時代に、医者の姉に紹介された病院で、結婚前に検査をした病院である。
排卵しない体なので、妊娠は無理だと諦めていたが、病院の治療で排卵することが解り、子供が出来る期待が高まる。
俊の実家近くの湯島のマンションに住む。亜沙子は、結婚前から、俊の実家の楯端家の下町の家族の雰囲気が好きで、そこに家族の理想像をイメージする。長男の子供、舅姑に内孫となる子供を産みたいという願望にもなる。
注射の副作用に苦しみながら続けるが、排卵誘発剤で排卵させ、その時期に合わせて性交するタイミング療法では、なかなか妊娠せず、医者から人工授精を勧められる。戸惑いながらも人工授精を行って、やっと妊娠する。亜沙子の喜びは大きかった。病院スタッフや家族とも喜び合う。しかし、直ぐに稽留流産となって掻爬の手術する。その手術の日は、姉の3番目の子供の出産日と同じだった。手術後、亜沙子が静養していた実家に、姉が赤ん坊を連れて退院してきた。
気持ちの葛藤が有りながら、翌年から、また治療を始める。
直ぐにまた妊娠できると考えていたが、前年の治療期間を過ぎても、再度の妊娠は無く、医者から、不妊治療専門窓口の有る、体外受精に成功した病院を紹介され転院する。そこでの他の人の体験や、更に高度の不妊治療の情報を見聞きする。そのうち、その病院の雰囲気に違和感を感じ始める。
高度の技術のある病院での人工受精に期待が大きかったが、結局その病院でも人工授精に失敗して、不妊治療を続けることに疑問を感じ始める。
再び俊が浜松に転勤になる時期が近づき、俊の意見に従って、夫の良き伴侶で有れば良いと考え、不妊治療を諦めてしまう。
その後も不妊治療を自ら諦めたことに敗北と罪悪感を抱き続ける。一連の喜びと悲しみ、全ての想いを心の奥底に沈殿させた。
2012年。4月から東京に戻ることになった。25年の期間を経て至った今の心境。押し殺してきた『沈めた想い』を今一度、見つめ直したいという気持ちになる。。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-22 09:30:15
39970文字
会話率:24%
無精子症を理由に、妻と別れた主人公は、仕事にも身が入らない空虚な日々を送っていた。見かねた女上司は、異国に飛ばされたくなければ新企画を立ち上げろと彼を叱咤する。
主人公の練った企画は、自分の様な不妊症患者をメインターゲットにした、子を持
たない事が前提の結婚紹介事業だった。
事業は順調に進んだが、予想しなかった顧客への対応に迫られる事となり……
思考実験的な短編です。
※「カクヨム」にも併載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-02 21:33:19
9931文字
会話率:22%
コインロッカーに遺棄されていた胴体だけの赤ん坊の遺体。
その赤ん坊の身体を見つけた人は、不妊症が治るという。
その噂を信じて、不妊症に苦しむ女性たちは、隠された赤ん坊の四肢と頭部を探し、駅をさ迷う。
最終更新:2020-07-27 20:40:50
5610文字
会話率:23%
うん。職場に妊婦が現れた。
そのときあなたはどう思うだろうか。
心配、嫉妬、焦燥、いろいろあるだろう。
私は、妊婦とふれるとデバフを受ける特殊体質です。
そんな状態だったのを振り返ります!
いま? ええ、今はもう、妊婦はさっ
たのです、やったぁああああーーー!
って、言った矢先に次がでるとか、もう地獄ですぅ。いやぁぁあああーーー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-28 07:07:34
7112文字
会話率:0%
不妊治療をしている佐久間(さくま)未華子(みかこ)は、通っている産婦人科で、幼馴染の花城(はなしろ)舞(まい)と再会する。不倫相手の子を妊娠していた舞に、自分が不妊症で悩んでいる苛立ちをぶつけてしまう未華子。舞に『不妊様』になっていると指
摘され、ショックを受ける。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-06 02:09:06
20907文字
会話率:47%
生理が来ないから婦人科に行って不妊症と診断された。その婦人科で青い髪の毛の看護師さんがいて注射をしたら異世界に夫婦で飛ばされた!
不妊症が増えたのは魔王の仕業で私たちの世界にも影響しているみたい。
妊娠したい気持ちが強い人を選んで異世界から
呼んで勇者にするらしい。
私は剣士、旦那は僧侶として冒険を始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-07 18:43:53
7737文字
会話率:55%
【書籍化が決まりました】※宝島社さんの宝島文庫より2018年7月5日発売です。よろしくお願い致します。※
妻が不妊症と診断されてから夫婦の間には気まずい空気が流れてしまい、離婚に至ってしまう。失望した綾人は生きる気力を失い、投身自殺を図
ってしまった。
ところがなぜか飛び降りたことで時間遡行してしまい、妻と知り合った大学時代に飛んでしまう。それは死神がくれた『過去をやり直せるチャンス』であった。ただしそれは過去の悔いをやり直せた時点で綾人は魂を奪われてしまうという条件付きで。
二度目の大学時代に戻れた綾人は迷わず妻の幸せのために生きることを決意する。
それは自分ではなく、元々妻が恋をしていた綾人の親友と結ばれること。
果たして綾人は妻の恋を成就させることが出来るのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-04 07:40:07
85044文字
会話率:43%
遠い未来。人類は「因果力」を手に入れ、超能力の様な大きな力を振るえるようになった。
しかしその代償か、原因不明の不妊症と遺伝子異常を持った子供の出生に地球上の全人類が冒された。この現象は生まれつき因果力を持たない地球外生まれの「圏外人類
」には見られなかったことから「地球病」と呼ばれた。
一方で人類から枝分かれし、獣の特性を備えた亜人種がいまや地球上では栄えている。この亜人種は、地球病対策として他の動物の遺伝子を組み込んで生殖能力を維持した、人類の後継種だった。その後数百年が経ち、人口において地球の主の座は亜人種に取って代わられた。
「首都」の大学を十五歳で卒業したトウヤは「北奥」と呼ばれる北の果ての小さな分校のたった一人の教師となる。それは特殊な因果力「未来視」を持つが故に病室に隔離されている妹サクヤを助けるためには「北奥の地で『鍵』を見つける」必要がある、という予言に従っての事だった。
分校のあるワッカの里は、猫族(びょうぞく)が多く住み、彼らの信仰の対象となっているお社がある地だった。お社には昨年分校を卒業したイチコから、今年入学したばかりのコココまで猫族の九姉妹がいる。そのうち分校の生徒は十七歳の次女、ニコから、十五歳のミケコ、十四歳のショコ、十三歳のイツコ、十二歳のリッコ、八歳のナナコとハチコ、六歳のコココの八名。
トウヤは大学出の上、因果力の扱いも免許皆伝のエリートだが、教師としても一人の若者としてもまだ経験不足。生徒の姉妹達とのふれあいの中で、田舎の学校にありがちな事件を通して人間としても成長していく。
一方で妹サクヤの予言にあった「鍵」の探索も進められる。里帰りしてきたイチコから古龍、という存在を知らされたトウヤは古龍レタラと言葉を交わすことに成功する。因果力と龍脈の関係に気がついたトウヤは、お社が龍脈を奉る事から、龍脈の神薙でもあるミケコの協力を得て因果力と龍脈の真の姿に迫りつつあった。
まさにその時、邪龍ウェンカがレタラを付け狙う事件が起きた。トウヤたちも加勢して邪龍は滅ぼしたものの、龍穴を守るレタラは転生し力の無い幼生になってしまう。
ワッカの里の厳しい冬を乗り越え、トウヤとミケコはサクヤを迎えにいく。それは人間の姿をした龍穴ともいうべきサクヤの体質を鎮める第一歩となった。
二十六編の連作短編で紡ぐ少し不思議なSFファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-17 16:24:30
99830文字
会話率:40%
反出生主義者の夫と反出生主義者で不妊症の妻の生活
最終更新:2017-04-11 00:16:13
2062文字
会話率:55%
主人公の美沙は、三十二才の専業主婦である。
夫で同い年の政晴は、東和大学付属の救急救命センターの脳外科医である。結婚して六年目、まだ子供のいない二人は都心近郊の公団の賃貸高層マンションに住んでいた。
美沙の高校の同級生の由香里は、とて
も華やかな印象を与える美人で、まだ独身であった。夫と同じ大学の医学部の付属病院に勤めている女医であり、産婦人科の研究室の助教授でもある。
平凡だが幸せな美沙の暮らしは、ある日、ひとりの警部が政晴のことを尋ねるために来たときから、すこしずつ変化していく。
大学病院の権威のなかに隠された真実を暴き、思いもかけない犯罪と思いもかけない真犯人を浮かびあがせる推理小説である。
※この作品は魔法iらんど等の外部サイトにも投稿されております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-10 10:26:50
167322文字
会話率:59%
大学入ってから半年以上生理が来なくなって病院に行ったら、なんとネット上では「不妊症」と言われている病気だった。
万が一子どもが出来なくてゴタゴタに巻き込まれるのは勘弁してほしいと思った私は誓った。
-結婚はしないと。
しかし、この翌年な
んとも面倒臭い彼氏が出来てしまって…。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-15 16:00:00
12316文字
会話率:41%
結婚式の帰り、妻から不妊症と告白され・・・
不妊治療ではなく、夫婦それぞれの心の中を描きました。
最終更新:2011-11-01 01:22:08
6565文字
会話率:20%