「前略 この問いの答えが、お分かりになりますか?」
侯爵令嬢セリーヌは、平民の母と侯爵の不義の子としてこの世に生を受けた。艶やかな金色の髪と、輝くラベンダー色の瞳。詩の一節に出て来る乙女のように楚々とした雰囲気を持ち、女神のように美しい
その容姿はさることながら――十年前、母を病で失って以降、肩身の狭い、寂しい人生を送っていた。
孤独に耐えかねたセリーヌは、ある日、空き家となっている筈の母との思い出の家に手紙を送った。
自分と分からぬよう信書管理所のレンタルポストを経由して。内容も、万が一にも第三者に見られたら困ると思い、短い問いを一文だけ。それは、小さい頃、母と交わした謎かけ。セリーヌの、大好きなものを当てる『なぞなぞ』。もちろん、ずっと返事はなかった。けれど、セリーヌが十四歳になる頃――返事が届いた。
返事は、見事に全て正解だった。
それ以降、セリーヌは隙を見つけては手紙を送り、返事を待った。そんなやりとりに救われながら、セリーヌもついに十七歳。侯爵より、婚約の話を持ち掛けられる。悪戯に送る書信も止めるように厳命され、大切に取って置いた返信さえも燃やされてしまう。
嫁ぎ先は、長年セリーヌの住まう王国の敵国だった獣人の国の若き長ロガン。いずれは侯爵家の駒として嫁がされるとはわかっていたものの、セリーヌは度々噂で聞いていた獣人の恐ろしさに身を震わせる。
しかし、実際に会ったロガンは、無口ながらもセリーヌを尊重してくれる。ロガンの優しさや、不器用な愛情に救われていくセリーヌ。このまま穏やかな日々が続いていくのかと思っていたある日――今度は、セリーヌの元に手紙が届いた。
「前略 この問いの答えが、お分かりになりますか?」
謎かけから始まる、恋の物語。
※未熟な作家故、改稿などもしながら進めていくと思います。どうか、よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-01 00:02:03
82455文字
会話率:28%
誰にも満たされない想いがある。
誰にも理解出来ない感情(こころ)がある。
──鳥は片翼では空は飛べない。
生まれた時からどちらかしか生きれなかったなら…私は、
私は──貴女の代わりに死にたかった。
世界は残酷で不平等だ。
抱えきれない記憶
を抱えてそれでも生きなくちゃいけない。
…そんなの、嫌だ──ッ!!
だから、私は…このゲームで死んだら──“私”の生を終わらせる事にした。
2050年○月×日、この日一つのVRMMORPGが発売された。
少女──白衣もまたこのゲームを予約購入しており、歌手の傍らゲームを楽しむことにしたのだ。
…そう、ゲームの自分(アバター)が死ぬとリアルでも自殺を画策する…“自分縛りルール”で。
そんな主人公白衣とゲーム内で出会う個性豊かなプレイヤー達、或いはいっそプレイヤーと言ってくれた方が納得するイキイキとしたNPC達との交流と冒険の果てに白衣──“シロ”は何を思うのか?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-24 00:00:00
227文字
会話率:34%
私の上司は私が買ってきたお菓子を絶対に食べない。半ば抗議のつもりできいてみると「小沢さんの選ぶお菓子は見た目もきれいで美味しいって、持って帰ると妻と娘が喜ぶんだよ」と答えた。
一見すると可愛げのない、無愛想に見える行為の裏側には、しばしば
誰かへの愛情や優しさが隠れている。そんな不器用な愛情表現のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-04 21:51:17
911文字
会話率:26%
不器用な愛情表現しかできない夫婦の物語です。
前半は夫視点で、最後の方は妻の視点です。
※直接的な表現はありませんが、夫婦は過去にDVや虐待の経験があります。
最終更新:2021-10-24 14:09:53
2895文字
会話率:30%
没落した男爵家の令嬢、シュカ・セラグラードには双子の姉がいる。
穏やかな性格と、誰もが振り返るほどの美貌を兼ね備えた姉と比べられ、シュカは“美女じゃない方・淑女じゃない方の令嬢”と蔑まれて育った。
ある日、困窮した実家を救うため、金貨と引
き換えに隣国へ嫁ぐことになったシュカ。
縁談の相手は既に11人の妃とその倍以上の子供がいる老宰相だが、どんな境遇でも懸命に生きていこうと政略結婚を受け入れた。
しかし、不運はまだ終わらない。
婚儀に向かう道中で盗賊に襲われ、お頭からとんでもない選択を迫られたのだ。
「俺のものになるか、奴隷市場の競売にかけられて変態共の慰み者になるか、好きな方を選べ」
無茶苦茶な提案を拒絶した結果、シュカは投獄されてしまう。
自由を奪われた檻の中での生活に、日ごと苛立ちを募らせるシュカだったが、
ある時、冷酷で残忍なお頭の不器用な愛情に気付いてしまい……。
人生を狂わせた盗賊への憎悪と、初めての恋。
揺れ動く想いに戸惑いながらも、シュカは脱出の好機を待つ――。
◇
檻の中で始まる、身代わりの花嫁と盗賊の恋のお話です。
最初はダークな雰囲気ですが、作者はハッピーエンドが大好きですのでご安心ください。
元々は短編として書いていたのですが、思いの外長くなったので分割して公開します。
一話ごとの文字数をやや少なめに設定しますので、隙間時間に気軽にお楽しみいただけると嬉しいです!
※R15・残虐な描写ありのキーワードは保険です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-03 22:20:24
84770文字
会話率:42%
「あなた――お兄ちゃんなんでしょう?」
――彼女にそう言われた俺は、ようやく目を覚ました心地がした。
喫茶店で働く俺はふと店を訪れた一人の女性に怒鳴られてしまう。彼女は俺との復縁を迫るが、俺は頑として主張を譲らなかった。そんな不器用な愛情表
現の顛末には、とろけるように甘い“生クリーム”が待っていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-18 21:32:53
3736文字
会話率:51%
暗殺者である義父母に育てられた少女、サラ。
実の両親を殺した奴に復讐をしたいサラは
仕事をしていくうちに憎しみがつのっていく。
ある日、仕事中ある男の不器用な優しさに触れた。
だんだんとほだされたサラは悩む。
暗殺者であるサラと不
器用な愛情をサラに注ぐ男。
二人が繰り広げる暗殺者ラブストーリー。
ぜひ読んでください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-10-03 19:31:49
29433文字
会話率:22%
幼い頃に捨てられ、親の顔も知らずに育った彷徨(かなた)。同じ境遇の弥矢子(みやこ)の面倒をみたり、屁理屈でお喋りな育ての親である"おじさん"の不器用な愛情を受けながら、ささやかながらも幸せな日々を送る。そんな中、彷徨の前
に一人の男性が現れて…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-05-24 21:08:22
4245文字
会話率:57%
『お父さん』という存在は、全てではないと思うが、家族や特に娘に邪険にされやすいと思う。そんな『父』の存在を、不器用な愛情しか表現できない父を理解することができたら、父親は、どんなに喜ぶであろうか。我が家のおバカ父の面白ノンフィクション物語。
最終更新:2007-06-19 11:11:32
2316文字
会話率:38%