僕、氷鏡京太郎には二人の幼馴染がいる。
両親が大金持ちの八子巴絵。
父親が空手をやっている降矢武大。
家が近所の僕達三人は幼稚園の頃から一緒に遊んで過ごした。
武大は誕生日が早くてどこかお兄ちゃんみたいな感じだったし。
巴絵は習い事を
沢山やっていて、特にピアノを弾くとにっこりと微笑む可愛らしい女の子だった。
僕だけ両親共働きで、習い事を何一つしていなかったけど。
子供の時は、格差なんて何も感じていなかった。
感じ始めたのは中学生の頃だ。
武大は鍛え上げた肉体を持ち、昇段を重ねるごとに人望も集まっていった。
巴絵は音楽家を目指すと決意したのか、どんどんとコンクールに出場し結果を出す。
僕は何も無かった。何も無かったけど、二人は同じ様に接してくれた。
それが嬉しくて、それに甘えてしまって。男二人に女一人なんだ。
いつか、何かしらの歪みが生じるのは分かっていたけど。
それでも未来を見ずに、僕は二人と共に居た。
高校も近くの公立高校に三人一緒に入学。
そして……僕達の歯車はどんどん歪んでいったんだ。
一話目・氷鏡京太郎視線
二話目・八子巴絵視線
三話目・降矢武大視線
各話登場人物目線で物語は進行していきます。
※カクヨムにも投稿しております。
※本編執筆済み、約六万文字強で最終話です。
※初日のみ三話更新、以降毎日一話18時更新です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-24 10:00:00
89568文字
会話率:26%
えぐりこむ心の穴を、誰かが塞がなきゃいけない。
それはやられる側も、やる側も、貴方がその内の一人なんだ。
最終更新:2023-12-26 22:32:08
653文字
会話率:0%
海皇高校二年の俺は演劇部に所属している。
伝統ある部活ではあったが、五人の三年生が卒業してしまい、ひとつ上の先輩と同級生の部員が居ない演劇部は俺一人だけと言う廃部寸前の部活に様変わりしてしまった。
新学期。勧誘のビラ配りを一人でしていると
、亜麻色の髪の毛を腰まで伸ばした、そんじょそこらのアイドルも裸足で逃げ出すような見た目の美少女が俺のビラを一枚手に取った。
「なるほど……演劇部ですか。私、演じることには自信があるんですよ」
「おぉ経験者だったのか。それは心強いな」
ニコリと笑う新入生に、俺はそう言葉を返した。
「それはそうと、先輩以外に人が見えないですけど……他の方は別の場所でビラ配りをしているんですか?」
小さく小首を傾げる後輩に、俺は苦笑いを浮かべなから答える。
「ははは……部員は俺一人なんだ。だから君が入部してくれると嬉しいよ」
「そうですか……先輩一人……」
後輩はそう言うと、俺の顔を見て小さく頷いた。
「わかりました!!私、入部します!!」
「本当か!!ありがとう!!」
思わず彼女の手を取る俺に、後輩ははにかみながら言葉を返す。
「えへへ……そんな強く手を握らないでください。照れちゃいますよ?」
「す、すまん……」
軽く謝罪をしてから手を離す俺に、後輩が言う。
「私の名前は、美澄 花梨(みすみ かりん)です」
「俺の名前は、山瀬 拓也(やませ たくや)だよ」
「えへへ。それじゃあこれからよろしくお願いします!!先輩!!」
ニコリと笑ってそう言う美澄に、『彼女目当てで男どもが沢山入部しに来そうだな』なんてことを俺は考えていた。
こうして、俺とどう見ても女の子にしか見えない美澄花梨の二人きりの演劇部活動がスタートした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-30 13:00:00
30068文字
会話率:48%
今日も目が覚めた。
一人の朝、一人の食事、一人の部屋。
寂しさが心を占める時には、もう、目が覚めないかもしれないと思いながら眠りにつく。
屋根裏のこの部屋は天井が斜めで、広さもなく窓も小さい。水場は一階にしかないため不便もある。
夏は熱気が籠こもり暑く、冬は隙間風が部屋を凍らせる。住環境が良いとは言えないが、それでも、長く暮らしていたら慣れもするし愛着も湧いてくる。
ここは私の、私だけの城。
誰も私の邪魔をしない。
そして誰も私を見ない。
私は一人なんだと、思い知る朝。
「憧憬」の続きです。こちらをお読みいただいていないと分かりづらいと思います。ぜひお読みくださいませ。m(_ _)m
↓
https://ncode.syosetu.com/n0476hu/
悲恋からのハッピーエンドとなります。
憧憬の時点では救いのない悲恋も、時間と状況が動けば、ただのすれ違いはた迷惑バカップルとなりました。
悲恋のままの余韻が良い、ご都合主義はあんまり……という方は、回れ右をお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-22 17:55:04
11341文字
会話率:20%
「なんでアンタ私にラブレター渡さないわけ?」
ある日とうとつにそんなことをいってきたのは数か月前転校してきて瞬く間に全女子生徒を敵にまわした美少女。
北欧だかどっかだかのハーフだかなんだかの彼女――藤咲ヘンリエッタはたった数か月でほぼ全男
子生徒からラブレターをもらい、そして、残る一人に宣戦布告をした。
「アンタが最後の一人なんだから。絶対私に惚れさせてみせるわ!」
いやぼくは、とっくに藤咲さんのことが好きなんですが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-07 00:00:00
25823文字
会話率:31%
月に一度、通うところがあって、その頃に合わせるように、気持がしんどくなる。なぜかしら、理由はあるにしても、はっきりとしない。誰だって一人なんだから、それはそれでしょうがない。救い主、いてくれるといい、やっぱりそれは思う。
最終更新:2021-04-21 13:15:11
353文字
会話率:0%
誰かにそばにいて欲しい、そう思うことがあったなら、ぼくはどうして一人なんだろう。ぽつんとして、寂しいと思っても、誰かは誰かにしか思えなくてね。君の顔を浮かべると、なおさらそう思うよ。
最終更新:2020-04-10 21:08:38
299文字
会話率:0%
あまり目立たない蝶だけに、気になり始めると、ずっと眺めてしまう。不思議がる。自然のドラマは、ほんとに楽しいし、驚くことでできている。ぼくもその中の一人なんだろうに。きっと、驚くことでできているよ。もしかして、しじみ蝶より、チラチラしているか
な。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-10-15 20:10:39
495文字
会話率:5%
気づけないから君と出会えない
だから僕はずっと一人なんだ
最終更新:2020-12-01 16:00:00
288文字
会話率:0%
私、華家出身の蝶花は、この度四大名家がうちのひとつ、壟家の黒龍様と婚約いたします。
ああ!これで幸せ街道まっしぐら!だって彼出世頭の一人なんだもの!
え?まって。何これ?聞いてないわ。
こんなのまるで悪役みたいじゃない!!!
最終更新:2020-08-15 00:01:10
225848文字
会話率:67%
ここは、我々が知る世界と似たような世界である。
ただ、唯一大きな違いがあるとすれば、我々が子供の頃にテレビで見たヒーロー・怪人が実在し、世界中で激しい戦いを繰り広げている点であろう。
平成時代の日本、佐城県にある過疎化が進む北見村。
ヒーロ
ーがいないこの村に目をつけた一人の怪人が現れ、北見村にピンチが訪れようとしていた。
「誰かぁーーー! 助けてくんろぉーーー!」
「無駄だ! この村にヒーローなど……「待てぃ!」」
老婆の悲痛な叫び声が村中に響き渡ったその時、一人の真っ赤な男が怪人の前に立ち塞がる。
「豊穣戦隊ファーマーマン! トマレッド見参!」
「なぜ一人なんだ?」
「予算不足だ!」
戦隊ヒーローなのに一人しかいない、トマレッドこと本日ヒーローデビューを果たした赤川弘樹。
高校一年生、十五歳。
果たして彼は、怪人を倒し、無事メンバーを揃えることができるのであろうか?
今より、ニューヒーローの戦いが始まる。
カクヨムでも掲載を始めました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-04 19:00:00
417678文字
会話率:53%
_____ほら、そこを覗けばすぐに。
…ふふ、君は3つの世界の事、知ってる?
【天界】、【魔界】、【精霊界】。
一目覗けば、君もきっと気に入るよ!
其処には愉快な子達が居てねえ。僕もその中の一人なんだっ!…へえ、気になる?
この世界に住み
たいなら条件は簡単っ!
そう、『 』だけっ!それだけさ。
………君のこと、いつでも待ってるよ♪折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-22 21:46:20
1372文字
会話率:11%
「このアリス・イシュタール。やってもいないことで謝る気はございません!そして、確固たる証拠もなく、しかもこのような大衆の面前で一人の女に恥をかかすような人間などこちらから願い下げですわ!」
と啖呵を切ってやったら、王子と取り巻きたちはブチ
ギレて襲い掛かってきた。
これはまずい。無実の罪で婚約破棄されたのでキレたのはいいものの、私は結局かよわい乙女なのだ。
友達もほとんどいないし、私を守ってくれる人もいない。
あぁ。結局私は一人なんだなぁ。どこかにいないかな私の王子様と考えていたら、現れたのは…
「どうも催眠おじさんですwwwww」
「「「「「「「えっ?」」」」」」」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-05 18:18:46
6133文字
会話率:49%
髪の森。
僕の村ではね、、、?
男性は、若いうちから薄毛に悩んでいる人たちがたくさんいるんだよ。
僕もその一人なんだ!
最終更新:2019-01-28 03:00:00
1432文字
会話率:38%
※ピクシブにも投稿している重複投稿です。
僕はヨゼフ・スポデューン。
まだ13歳だけど、これでも年上のリタやナンシーと一緒に領国の奴隷として戦ってきた戦士の一人なんだ。
夕べ、僕はとても不思議な夢を見たんだ……。
今からみん
なに、その話をするね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-26 13:48:23
3029文字
会話率:33%
※これは「小説カキコ」からの転載になります。こちらで修正しているところもあるので、あちらとは少し違っているかもしれません。
――――――
“傍観者(ノーサイド)”
“狂った子供(チルドレン)”
“規律(アテンション)”
“無秩
序(カオス)”
この世に並べられた彼らは全て、世界の均衡を保つために生まれた。
彼らが居るおかげで、世界が壊れることはないの。
もしも、彼らが壊れちゃったとしてもね、まだまだ補欠はいっぱいいるの。
私だって、その補欠の一人なんだけど……ま、そんな話はどうでもいいよね。
とりあえず、世界を守るために、創造主に生み出された彼らは、この世界を守ろうとする。
それは、完全に結末が決まってる戦いなんだよ。“傍観者(ノーサイド)”も“狂った子供(チルドレン)”も、皆知ってる。
自分が負けるか、勝つかなんてわかってるのに、戦うの。
なんでだろう、分からないよね。
彼らは、仲間。仲良しこよしなはず。
この頃は、ちょっとヒビが入っちゃったけど、多分大丈夫。問題なんてない。
問題なんて、あるはずがない。彼らを作ったのは創造主で、その創造主に間違いなんてあるはずがないんだから。
あ、でも、もし創造主が間違えてたら……それってすっごく面白いよね。はははっ、笑っちゃう!
私はね、思うんだ。
こんな戦い無駄なのになーって。
だからさ、この結末を変えてみたいなって。
もしそれができたらさ、私は「本当の正義」だけをこの世界に残したい。
――それをするためには……あの四人の均衡を、世界の均衡を、崩すしかないんだ――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-27 15:43:05
72976文字
会話率:20%
なあ、聞いてくれよ。
異世界ってわかるか? まあ文字通り、自分達がいる世界とは異なる世界の事なんだが。
そんな異世界だが、一度はいってみたいと思った事はないか?
魔法を使ってみたりだとか、現代知識を活かして革命だぜ! とか……。
まあ、俺もそんな事を思っていた一人なんだが、まさか本当に異世界に行く事になるとは思ってなかった。
しかもな、道に迷い込んだ訳でも一回死んで転生した訳でもない。
……母親に連れて行かれたんだ。
これはそんな俺、賀嶋 悠(かしま ゆう)の物語だ。
初投稿な処女作です。よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-08-22 00:27:28
34271文字
会話率:33%