※これは「小説カキコ」からの転載になります。こちらで修正しているところもあるので、あちらとは少し違っているかもしれません。
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“傍観者(ノーサイド)”
“狂った子供(チルドレン)”
“規律(アテンション)”
“無秩
序(カオス)”
この世に並べられた彼らは全て、世界の均衡を保つために生まれた。
彼らが居るおかげで、世界が壊れることはないの。
もしも、彼らが壊れちゃったとしてもね、まだまだ補欠はいっぱいいるの。
私だって、その補欠の一人なんだけど……ま、そんな話はどうでもいいよね。
とりあえず、世界を守るために、創造主に生み出された彼らは、この世界を守ろうとする。
それは、完全に結末が決まってる戦いなんだよ。“傍観者(ノーサイド)”も“狂った子供(チルドレン)”も、皆知ってる。
自分が負けるか、勝つかなんてわかってるのに、戦うの。
なんでだろう、分からないよね。
彼らは、仲間。仲良しこよしなはず。
この頃は、ちょっとヒビが入っちゃったけど、多分大丈夫。問題なんてない。
問題なんて、あるはずがない。彼らを作ったのは創造主で、その創造主に間違いなんてあるはずがないんだから。
あ、でも、もし創造主が間違えてたら……それってすっごく面白いよね。はははっ、笑っちゃう!
私はね、思うんだ。
こんな戦い無駄なのになーって。
だからさ、この結末を変えてみたいなって。
もしそれができたらさ、私は「本当の正義」だけをこの世界に残したい。
――それをするためには……あの四人の均衡を、世界の均衡を、崩すしかないんだ――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-27 15:43:05
72976文字
会話率:20%
※こちらの小説は
「小説カキコ」に執筆したものです。
家庭が破滅してしまった真人と、次々と姿を消していく周りの人たち。
そして、真人から消えていく数々の思い出。
彼は分かっていなかった。
ーー今、その手に持っているモノがこの嫌な
出来事の元凶だと。
自分の楽しみが全ての元凶だということを。
彼はその元凶を自分の癒しとした。
だから、どんどん周りの人が消えていく。
だから、思い出がどんどん消えていく。
きっと、好きな人も先生も、幼馴染も……やがて忘れる。
彼の記憶は、殺されていくのだ。
そして、最後に……彼は終わる。
「全てに見捨てられるのだろうか」
彼はそう思った。自分の人生の終わり方に恐怖を感じたのだ。
だけど、彼の人生なんて大切なものとは思われてなかったのだ。
ーーどうせ一つの、ちっぽけな……命なのだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-23 12:07:27
69059文字
会話率:20%
この作品は、小説カキコというサイトから転載いたします。
ーー「ある男の過ちにより、少女が苦しむ物語」
と言われている、ある物語があった。
その物語には、主人公が1人……ではなかった。主人公が二人、三人……たくさんいるのだ。
その物語
は、「些細な嘘から始まった」という題名だった。
そして……その物語は可笑しな世界によって構成されていた。時間、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、……他にもいろいろなモノがおかしくなっている。
「些細な嘘から始まった」
台本、俳優、女子高校生、そして大人。
嘘をついていないのは、一体なんなのだろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-03 22:13:16
40076文字
会話率:28%