今日も目が覚めた。
一人の朝、一人の食事、一人の部屋。
寂しさが心を占める時には、もう、目が覚めないかもしれないと思いながら眠りにつく。
屋根裏のこの部屋は天井が斜めで、広さもなく窓も小さい。水場は一階にしかないため不便もある。
夏は熱気が籠こもり暑く、冬は隙間風が部屋を凍らせる。住環境が良いとは言えないが、それでも、長く暮らしていたら慣れもするし愛着も湧いてくる。
ここは私の、私だけの城。
誰も私の邪魔をしない。
そして誰も私を見ない。
私は一人なんだと、思い知る朝。
「憧憬」の続きです。こちらをお読みいただいていないと分かりづらいと思います。ぜひお読みくださいませ。m(_ _)m
↓
https://ncode.syosetu.com/n0476hu/
悲恋からのハッピーエンドとなります。
憧憬の時点では救いのない悲恋も、時間と状況が動けば、ただのすれ違いはた迷惑バカップルとなりました。
悲恋のままの余韻が良い、ご都合主義はあんまり……という方は、回れ右をお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-22 17:55:04
11341文字
会話率:20%
悠斗(ゆうと)は中学卒業後、大学進学のお金を貯めるために、工場で働きながら夜間学校に通う生活を送っている。
そんな彼を困らせるのは、工場の上司、女音(めおと)だ。彼女はいつも奇想天外なことばかりを言うし、彼の仕事の手を止めるのこそが仕事
といわんばかりであり、工場勤務でありながらその実仕事内容は彼女の子守といっても差し支えのない状態だ。
そんな彼を癒やしてくれるのは、夜間学校の学友、愛梨(あいり)だ。年齢が違いこともあってお近づきになれた彼女は、容姿端麗、頭脳明晰と絵に描いたような優等生。学校で勉学に励むことを憩いのひとときに変えてくれる、日々を充実させてくれる天使のような子だ。
彼の平穏な毎日は、女音のある一言をきっかけとして、慌ただしい毎日へと変貌していくこととなる。
「太陽を作るに決まってるじゃない、ゆうちーって本当人の話聞かないんだから」
かくしてロマンを追う、とんでも計画が幕を開ける!
2019.7.5に掲載折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-05 05:00:00
113736文字
会話率:51%
レベル低い、人の話聞かない、スキルが未熟。三拍子揃った忍者は、ついに戦力外通告を受けてしまった! 数日のうちになんとかしなければ、脱落は必至だ。
崖っぷちの男が、パーティ復帰の為、起死回生の奇策に打って出る!
最終更新:2015-03-30 17:25:02
6679文字
会話率:71%
『精神とは、物質である』
今より少しだけ先の未来。素粒子『精神子』が発見された後、世界各地で人一人が核兵器以上の災厄をもたらす『アバドン病』が流行していた。
主人公・藤間光弘(とうまみつひろ)はこのアバドン病の最終段階。
世界政府グリーン
アースによって実験動物のように育てられ、十六歳の若さで殺される予定だった。
しかし処刑の当日、テロリストの協力の下、幼馴染の巽明日美(たつみあすみ)が救出に現れる。
合流こそ成功したものの、杜撰な計画は綻び、二人はグリーンアースから攻撃を受ける。
元より捨て駒となる事を覚悟していた明日美は、自らの命と引き換えに光弘を逃がそうとするが――
その先で、彼は『地球(テルス)』と名乗る不思議な少女と出会った。
それこれそが、彼の人生の始まり。
世界と、宇宙と、全ての真理が動き出す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-09-11 02:13:18
130644文字
会話率:50%