悪役令嬢作品を私たちはどこまで楽しむことができるのだろう?
近年「小説家になろう」などから急速に広まった悪役令嬢作品には、少なくとも二つの特徴があると思われる。一つ目は主人公が高貴な血筋でありながら、前世が日本人の庶民であることで貴族らし
く振る舞えないこと。そして、二つ目は才能のある庶民がいくら努力をしても経済的強者には絶対に敵わないという現実主義。
現実の拒否に価値を見いだしてきたエンターテイメントの伝統を否定しているようにも見える謎の分野の誕生は、実際は何を意味しているのだろうか?
代表的な悪役令嬢作品である『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった...』を例にして、十九世紀の傑作『ジェーン・エア』と対比させながら、これから悪役令嬢をとことん読んでいく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-07 17:00:00
59044文字
会話率:0%
プロでさえ自作の宣伝にあらゆる策を弄するではないか。素人が孤高の作家を気取り、でんと構えていていいものか。それは単なる見栄ではないのか。
最終更新:2015-03-29 03:00:00
300文字
会話率:0%