主人公早瀬幹生は57歳。高校の国語科教師である。幹生は社会や教育に対して彼なりの理想や希求を抱き、また生き方や人間関係についても、斯くありたし、という規範を持っていた。しかし彼を包む社会や学校はその実現を許さない。学校に居る様々な教師たちと
の軋轢や摩擦のなかで幹生のストラグルは展開する。幹生を包むこの環境は投稿作品「ラスト・ストラグル」に接続する。
「擒(とりこ)」とは幹生の境遇を喩えたもの。
2009年~2011年執筆折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-24 10:25:21
163764文字
会話率:34%
大人になった僕たちが、いつも経験していること。これから大人になる君たちが、これから経験していくこと。
最終更新:2021-01-07 08:00:00
2341文字
会話率:0%
悪役令嬢作品を私たちはどこまで楽しむことができるのだろう?
近年「小説家になろう」などから急速に広まった悪役令嬢作品には、少なくとも二つの特徴があると思われる。一つ目は主人公が高貴な血筋でありながら、前世が日本人の庶民であることで貴族らし
く振る舞えないこと。そして、二つ目は才能のある庶民がいくら努力をしても経済的強者には絶対に敵わないという現実主義。
現実の拒否に価値を見いだしてきたエンターテイメントの伝統を否定しているようにも見える謎の分野の誕生は、実際は何を意味しているのだろうか?
代表的な悪役令嬢作品である『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった...』を例にして、十九世紀の傑作『ジェーン・エア』と対比させながら、これから悪役令嬢をとことん読んでいく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-07 17:00:00
59044文字
会話率:0%
オーギュスト・コントと人類教。あるいはマルクス主義の人間性の闇に対する無知性と幼稚性、
キーワード:
最終更新:2017-05-07 08:18:03
3592文字
会話率:2%
ふと思い立って、数年前にYahooブログ(Меч и Щит Японий http://blogs.yahoo.co.jp/totdjo)に掲載していたものを、今更ながら、多少の修正を加えて再掲することにしました。
国家経済計画省リベラ
ル公務労働者評議会中央委員会幹部会は、組合組織率の低下に悩まされていた。そんな中、組合委員長と書記局長は、新規組合員を獲得すべく、ブログでの情報発信という策を思いつく。で、ブログを作成し、記事を掲載したのはいいが、世間離れした組合執行部の感覚が世間一般の常識に対して矛盾を来さないはずがなく、ぶっちゃけ、とんでもないことに……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-14 23:45:22
11688文字
会話率:63%