十八世紀ヴェネツィア。病床の母と貧しい家族を救うため、才能ある少年マルコは「マリア」として女装し、名門音楽施設ピエタへと足を踏み入れる。
そこで出会ったのは、赤毛の神父ヴィヴァルディと、青い瞳の貴族の娘ベアトリーチェ。
天性の才能を見抜
かれたマリアは特別レッスンを受けることになるが、同時にベアトリーチェとの間に芽生える感情に戸惑いを覚える。女性として生きる日々の中で、彼女は徐々に自分自身の本質に気づき始める。
しかし真実は隠し続けられない。仮面舞踏会の夜、マリアはベアトリーチェに秘密を打ち明ける決意をするが――
二つの魂を持つヴァイオリニストと貴族の娘は、身分と性別の壁を越え、音楽だけが知る真実の愛を追い求める。
水の都ヴェネツィアを舞台に、ガラスのように透明で繊細な、そして力強い魂の旋律が今、響き始める――
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 12:00:00
37434文字
会話率:43%
水の都ヴェネツィア、18世紀初頭。
「ピエタ」と呼ばれる孤児院で、二人の少年が運命的な出会いを果たす。
金髪で活発な天才ヴァイオリニスト・レオナルド。
翡翠の瞳を持つ謎めいたヴィオラ奏者・サビーノ。
彼らの奏でる音色は、やがて二つの魂の対話
となり、ヴェネツィア中を魅了していく。
春の出会い、夏の共鳴、秋の別れ、そして冬の再会――四季の移ろいと共に深まる絆。
「私たちの友情は、音楽のように永遠だ」
しかし彼らを待ち受けるのは、時代の壁と厳しい試練。
貴族の庇護、別離の痛み、そして再会の喜び。
ヴィヴァルディの「四季」が奏でられる中、二人の少年は生涯をかけて証明する――
真実の絆は、死さえも超えて響き続けることを。
歴史に埋もれた、二人の魂の調べが今、甦る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 18:00:00
36455文字
会話率:40%
手塚治虫先生の構想を基にオリジナルストーリーで書いています。悪魔と天使のお話し。
最終更新:2024-02-25 00:00:00
8914文字
会話率:38%
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キーワード:
最終更新:2023-10-17 19:42:22
2921文字
会話率:0%
世と世のあわいにある、常夜の王国には古くから言い伝えがあった。
「いつか北斗七星がこの国を明るく照らすでしょう」
名無しの魔女が予言したとされるその言い伝えを使命として背負った美しき王女ポラリスは、ウサギのピエタと共に旅に出る。この予言を唱
えたとされる名無しの魔女と、北斗七星を探して。
月夜の晩しか現れない名無しの魔女と、旅先で出会った七人の男性に翻弄されながらポラリスが辿り着く運命の答えとは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-28 16:31:22
10553文字
会話率:55%
『赦されない罪はないという。けれど。償いようのない罪は、あると思う』
それぞれに罪を抱えて生きる、少女と男。二人は偶然に出会い、親交を深めていく。
穏やかに過ぎていく日々のなかで、ひそやかに芽吹く思慕。
けれど、病を得ていた男の余命は、残
りわずかだった。それを知ったとき、少女は……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-24 18:27:06
9632文字
会話率:10%
廃墟の町に取り残された、一人の神父のお話。
最終更新:2020-08-09 21:50:52
28576文字
会話率:49%
この世界には3つの種族が存在する。
何の能力も持つことが出来ない普通の人である【ピエタ族】
たまに環境を操る能力を得ることができ、身体能力と回復能力が高い【アンビエンテ族】
3つの種族の中でも凶暴。大昔はピエタ族だった。ピエタ族が色々
な姿に変化する能力を手に入れ、数名でピエタ族を離れ、新たに【ディザストロ族】を作った。
ディザストロ族はティフォーネという組織を作り、全ての種族の村を破壊し、世界を支配しようと企んでいた。
主人公であるバダルコ・アレンはハーフだ。2つの種族の血を持っている。住んでいた村はティフォーネに破壊されてしまう。アレンは自分の力でティフォーネを倒すことを決意する。
これはアレンがティフォーネを倒すまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-16 17:25:02
10780文字
会話率:50%
紣川夕李(かせがわゆり)は高校二年生。彼女には秀でた才能がある。それは、〝彫刻〟。幼い頃から彫刻を続けてきた夕李は、あらゆるコンクールで賞を獲ってきた。そんな彼女に近づこうとする鳳志弦(おおとりしづる)。同じ美術部部員でありながら、絵画班
と彫刻班という別のグループに所属する二人は、互いに警戒しつつも少しずつ心を開いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-14 22:22:54
48590文字
会話率:57%
イクストランの国の絵描き、ピエタ・リンソンは、王の命によって『竜』の絵を描いていた。しかし、想像上の動物を描くことに苦心して、なかなか納得のいく作品を仕上げることができない。彼は、本物の『竜』を目にしたがっていた。
ふとしたことから
、新大陸で『竜』を見たものがいると噂を聞き、新大陸へ渡った。その大陸は、イクストランの軍隊が占領し、十数年前から移民が始まったばかりの場所だった。
そこで、リンソンは、祖国とは、まったく違った『夜』の恐ろしさを知った。途方にくれるリンソンを先住民の老人カペロ、そして、クーカとナダという二人の子供が救い、彼らから『夜』の怖さと先住民の文化を教わる。彼らは、『夜』を操り、『夜』から人を守る『アカル乗り』という存在だった。
※ ナイターランドまぼろし紀行は、剣と魔法が出てくるような、従来の西洋風ファンタジーとは、異なる持ち味の世界観で書き上げました。
この物語のキーワードは、三つ。
『夜』 『草』 『竜』
それらが交錯しながら、お話は結末へと向かっていきます。ファンタジーでも、すこし変わったものが読みたいという方におすすめしたいです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-17 02:12:06
114137文字
会話率:38%
『ピエタ古美術・古道具店』。あなたが気まぐれで入ったその店は、薫かれている甘やかな香と古いもの特有の埃っぽい匂いに満ちていた。ランプ型の電灯が投げる橙(だいだい)がかった灯りで、店内全体がセピア色に染まっている。どこかで柱時計がものうげに時
を刻んでいる。両側の棚や床には、小さなサイコロから瓶、等身大の像や盾まで置かれ、ほとんど壁が見えない。
出入口の真正面にカウンターがあった。その向こうで店主らしき人が大きめの本を広げ、座っていた。
黒い真っすぐな髪を一つにまとめ、栗色の眼の片方には銀縁のモノクル(片メガネ)。中性的な顔つきで、男か女か分からない。黒いシャツに厚手の茶色のエプロンを付け、その上からゆったりとした着物を羽織っている。
モノクルに着物なんて随分変わった格好だが、どこか現実離れした雰囲気のあるこの店では違和感がなかった。
あなたに気がつくと、店主は本を閉じた。表紙に『ファウスト』とあるのがちらりと見える。
「ここには『血を流したことのないような匕首(あいくち)もなければ、大丈夫でいた体へ、命を取る、熱い毒を注ぎ込んだことのないような杯もございません』。なんてね」
そう言って店主はあなたを見つめ、魅力的な笑みを浮かべる。
「いらっしゃいませ。気になる物があれば遠慮なく手に取ってご覧ください」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-18 21:35:30
3098文字
会話率:0%
「ひとりぼっちのきいろいピエタ」の挿絵を展示していただくことが決まりました。
2018年7月1日~28日、東京・上野で行われます。
詳細はこちらをご覧ください。>https://chihare-ameno.com/lonely-yellow
-rabbit-picture/
耳は紅く体は白い、それが当たり前の国の中で、黄色い耳で生まれたピエタは毎日いじめにあっていた。けれどピエタにとっては、いじめよりもそれから庇う大人の方が、胸を痛めつけられるのだった。
ブログより転載、「カクヨム」にも同内容掲載。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-22 13:00:00
1841文字
会話率:36%
時間がたってどんな感覚で書いていたか忘れてしまいましたので読んでくれた方々には申し訳ないのですが一旦止めます。
最終更新:2016-09-18 15:44:55
2112文字
会話率:0%
※二話完結の短編となります。
ー書くために生まれた。
恋も、将来への不安も。
どんな感情も全部、創作のための糧にして生きていく!
そう信じていた、14歳の季節。
最終更新:2016-09-13 16:16:22
3763文字
会話率:20%
古城に住む吸血鬼と、その花嫁のお話。
注:独自の吸血鬼設定があります。
最終更新:2015-04-23 23:00:06
3652文字
会話率:0%
文化の根源の国グラートの実権をクーデターと謀略で奪取しようと企てたテロリスト、ウィンテンは、宮殿に乗り込み皇帝たちを捕えることに成功したが、彼らとの会話の中で許せない一言を吐きつけられる。ウィンテンはその言葉に対する報復として、皇太子を銃殺
しようと試みたが、銃口を向け、まさに引き金を引こうとしたとき、四日前にある娘に言われた言葉が頭をよぎり自身の野心に疑問を抱く。
一方、伝統の国モラの王子で「モラの光」とまで称えられた剣の天才ピエタ=ハルモラは、国内で800年の伝統を誇る剣の祭典「オリーブの夜」において史上初の九連覇をかけた決勝戦の試合中の行為に対する不実の罪を着せられ、国内でバッシングにあっていた。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-15 19:55:02
7165文字
会話率:43%
先立つ不孝?何ソレ美味しいの?
もうイヤと言ったらイヤ。サヨウナラ。そんな私の前に現れた"お迎え"は、赤い目をした不思議な子供だった。
※個人HP掲載済み作品
最終更新:2013-06-07 09:10:38
3274文字
会話率:43%
フルートと共に孤児院であるピエタ院に捨てられていエイミーは、たぐいまれな音楽センスをヴィヴァルディに見いだされ慈善コンサートではソロ奏者として頭角を現していた。
1度もピエタ院を出たことはなく、ひたすらにフルートに専念していた。
誰にも心
を開かず慈善コンサートをこなすだけの日々
その時、家庭教師とともにグランドツアーとして孤児院を回っていた裕福なイギリス貴族のウィリアムズ家のジョーに出会う。
自分より年下の女の子が熱い目をしたフルートの女の子に一目惚れした彼は一生彼女を守っていくことを誓った。
ピエタ院への多額の寄付とエイミーのフランス行きの学費や下宿の面倒を引き受ける。
しかし、エイミーはジョーの存在はしらない。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2012-08-15 17:15:58
2094文字
会話率:5%