16世紀初頭、スペイン人たちが南アメリカ大陸に侵攻し、先住民を征服した。その中で、次期インカ帝国の王アタワルパは、冷酷な征服者ピサロに騙され、絞首刑にされてしまう。しかし、アタワルパの魂はアンデス山脈を飛ぶコンドルに宿り、インカの民が直面す
る数々の悲劇を目撃する。コンドルに変わったアタワルパは、時を超えて過去に戻り、歴史を変えるべく壮大な冒険へと旅立つ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 00:00:00
116744文字
会話率:21%
西暦2232年。地球人口は500億人を突破し、火星や月、宇宙コロニーへの移民が進むなか、地球政府と火星政府の関係は悪化の一途をたどっていた。かつて対等に結ばれたはずの条約は、自由貿易の名のもとに地球側の一方的な利益に傾き、資源に乏しい火星政
府は次第に追い詰められていく。
その緊張が頂点に達したある日、地球政府の要人の屋敷にテロリストが襲撃をかけた。そこで運命を狂わされたのが、幼き日のマーシャル、その妹ミレーユ、そして親友のアクスの三人だった。
アメリカ大陸にある屋敷でミレーユの5歳の誕生日を祝っていた最中、突如として屋敷に侵入した火星系テロリスト。混乱のなかでアクスは敵に捕らわれ、マーシャルとミレーユは辛くも逃げのびる――。
それから15年後。
人類は機獣型、量産型、そして専用機タイプといった三種の戦闘ロボットを駆使し、宇宙規模での戦争に突入していた。
エリート士官として地球軍に所属するマーシャル。
火星レジスタンスの若き闘士として生き延びたアクス。
そして医療技師として人道支援に従事するミレーユ。
かつて兄妹のように育った3人は、巨大な運命の渦に巻き込まれ、やがて戦場で再会する。しかしその胸には、失われた日々と深い哀しみ、そしてそれぞれの正義が交錯していた。
人と人が争い、ロボット同士が火花を散らす世界で人類は殺しあう。
果たして彼らは何のために戦い、何を守ろうとするのか。
壮大な宇宙戦争と、友情、家族、そして愛が交錯する。
心を揺さぶられる、もうひとつの未来の物語が今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-28 11:57:14
36596文字
会話率:37%
1853年、マシュー・ペリー提督の黒船が日本の門を叩いた瞬間、歴史の歯車が予想外の方向に動き出す。未知の力を持つ日本が、眠れる巨龍のごとく世界に姿を現す! 清朝、アジアの地、そして遠く欧州やアメリカ大陸まで、その影響は波紋のように広がってい
く。ペリーは自らが開いた日本の真の姿に驚きつつ、新たな時代を切り開く鍵となる。
日本の技術と戦略が、列強の思惑を翻弄し、各地で予想外のドラマが巻き起こる! 果たして、日本とペリーが織りなす物語は、世界をどのように変えるのか? ラノベらしい軽快さと壮大なスケールで描く、歴史を塗り替える冒険譚が幕を開ける!
※この作品はAIを使って作成しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 20:00:00
46694文字
会話率:39%
――氷の橋を渡り、南の星へと向かった者たちの記憶――
アメリカ大陸への陸橋を渡って行った民族の記憶です。
ChatGpt君が提案した物語です。読んでみて下さい。
最終更新:2025-06-01 22:31:34
12395文字
会話率:30%
「――ねえ、なんでおとなはクレイドルにのれないの?」
戦争の在り様を変えた次世代型戦闘機【クレイドル】。
宙域都市を中心とする皇国。
アメリカ大陸を中心とする連合。
極東の国々が集まる、東アジア藩国連盟チョンジエン。
3つの大国はクレイド
ルの開発に血道を上げ、パイロットは英雄視された。
クレイドルはその進化しすぎたAIで己のパイロットを選ぶようになり、選ばれなければ起動することすら叶わない。
そして、パイロットの活動寿命は長くて二十代後半まで。
そんな中で綺羅星のように活躍したパイロットがいた。
〈マギエル〉――世界が畏怖した魔女の名前。戦場を席巻し、数百機の屍を築いた世界最高峰のパイロット。
しかし、クレイドルの選別は〈マギエル〉も、そして各国のエースも例外ではなかった。
なぜクレイドルは主を選ぶのか。
〈マギエル〉はもういない。英雄は消えてゆく。
世界の在り様も刻々と変わってゆく。
西暦2287年2月――第五次世界大戦開戦。
クレイドルのエースを各国失い決定打に欠ける開戦は鉾の納め処を失ったまま、
西暦2300年――13年目を迎えようとしていた。
近未来SFファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 14:53:57
84650文字
会話率:43%
平成も終わろうとしている日本国。その終わりの年である平成31年の元日になった直後の深夜、日本国は突如各種衛星からの通信が途絶し、更に世界各国との連絡も取れなくなってしまう。
この事態を不審に思った日本国政府は直後に非常事態宣言を発令し、周
囲の状況を確かめるべく各方面に『P―3C』対潜哨戒機及び『P―1』対潜哨戒機、更に、近海を飛行している筈の航空機を確認するために『E―767』早期警戒管制機を東西南北の各方面に飛ばした。
その間政府はマスコミを通じて国民に真実を伝え、調査中故に報道を待って欲しいという事で国民のパニックを防ぐ事に成功する。
結果判明したのは、日本の西側にある筈のユーラシア大陸が見当たらない事、しかし対馬より更に200km先に巨大な大陸がある事であった。
更に、平成最後の元日を祝して打ち上げる予定だった最新型の観測衛星を急遽打ち上げて調べた結果、その大陸はアメリカ大陸と全く同じ形をしている事が判明する。
しかし、その大陸にアメリカの街並みは確認できず、当然の事ながらアメリカの駐日大使館やアメリカ政府とも全く連絡は取れなかった。だが、哨戒機が飛行する中で原始的な暮らしを営む集落を発見する。
日本政府は急遽使節団を構築し、アメリカ大陸と思しき大陸に上陸、沿岸部に住む集落に接触する。
そこに住んでいた者達は人間に近い容姿をしているが、まるで動物の様な部位を体に備え、動物の様な能力を発揮する事が出来る人々を発見し、接触を試みた。
そしてそれと同時に、ただ過去へタイムスリップしただけでなく、これまで認識していた地球とは異なる進化を遂げた人類……亜人類と呼ぶべき人々が暮らす並行世界に転移してしまったのではないかという判断を下した。
彼らが国を持たない存在であると認識した日本は、アメリカ大陸がまだヨーロッパによって開拓されていない時代の物であると考え、1か月ほどをかけて原住民の部族達に次々と接触を持って友好関係を構築し、瞬く間に大陸を平和裏に制圧下に置いた。
日本は食料と資源の確保のためにこの未開拓のアメリカ大陸を、国を挙げて開拓する事を決意し、次々と関連企業を送り込んで開拓を進めさせる事にした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-04 05:38:01
1224782文字
会話率:38%
昔、アメリカ大陸という大陸が存在したという。今ではスペインと陸続きになってしまったが。我々は其処に攻め込むことになる。それは世界の真理が我々に対して強力な抑圧をかけているからで、世界連合、(世界が意思を持ち始めた時に全人類共に協力しそれを封
じ込めようと組織された連合)により、我々は北アメリカの中心部に存在する世界の中心を破壊するべく世界との闘争を繰り広げることになった。まあ、事実それが正しかったのか。今ではわからない。強い不満がある時に人は兎に角努力し創り出そうとするが、実際、そんな強力な不満が解消された時にはそれと反対に自己破滅を繰り返す事になるのだから。一体世界は何を望んだのか。私は今、ただ地平線に広がる炎を眺めるだけである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 21:28:05
9718文字
会話率:0%
アメリカ大陸に派遣された私が最初に目にしたのは、駐屯地を囲むデモ隊だった。
怒号を飛ばし、プラカードを持った群衆が車両を取り囲む最中、自分がこの地に降り立ったことを不思議に思った。
1948年、日本はアメリカに勝利し、アメリカ大陸の
西海岸を手に入れた。
植民地というシステムが形骸化しつつある時代、傀儡政権という形で樹立した西アメリカ帝国は、安定とは程遠い国家であった。
武装勢力との飽くなき戦闘、現地政府との軋轢、仕留め損なった隣国との拗れが、我々兵士に降り注ぐ。
イデオロギーが人の信念を強固なものに変え、狂乱へと誘うことは歴史が証明していた。
我々は繰り返すことしかできないのだから、また繰り返す為に殺すのだ。
資本主義も共産主義も民主主義も社会主義も、皆滅んだ後に何が残ると言うのだろう。
アナーキスト達の楽園だろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-20 12:35:53
239934文字
会話率:34%
1952年、想像種という自分の想像を現実に再現出来る能力が、人間に発現した。が、その後アフリカで人型の怪物「我人(ガジン)」が出没。以後2年で世界中に広まり、現在人間の生存区域は、ポーランド西部、バルカン諸国を含めた西ヨーロッパ、トルコ西部
、南北アメリカ大陸、日本、台湾、東南アジアの島国、オセアニア、太平洋諸島のみ。侵略を許していない国でも、我人は度々出現し、周辺地域に被害を与えている。
これは、そんな世界で生きる者達が世界を取り戻す物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-28 22:45:27
22397文字
会話率:36%
ジオレコンキスタ計画により人類の半分は太陽系のほかの星へ移住し、半分はサウスアメリカ大陸へと移住した。混沌として過密の街サウスアメリカで喫茶店を営む年齢不詳の店主「ゆかり」にはどんな過去があるのだろうか。
最終更新:2024-11-13 03:33:19
2731文字
会話率:46%
『ティラノサウルス』
約7000万年から6600万年前の白亜紀に存在していたという恐竜のことだ。
主な生息地は北アメリカ大陸。日本にも化石が見つかったという報告がある。
その生態は化石が発掘されて以降多くの謎に包まれた存在だったため、直立だ
った説や走行が困難だった説、羽毛が生えていた説など議論が絶えなかった。
今から語る物語はとある出来事でティラノサウルスという存在が大きく変わった世界。
世界各地で神の悪戯で残されたかのように氷柱の中で保存されていたティラノサウルスが複数見つかったのだ。
それらを持ち帰った科学者はクローン技術によって復元に成功し、人間世界に順応させるように学習させ人語を理解し話せるようになった。生活の中で力仕事を手伝うティラノサウルスが存在するレベルまで発展している。
そんなティラノサウルスでも闘争本能は生き物としての性か当然残っている。
それを補うために人間と同じくオリンピックのようなスポーツで戦わせていくのだ。
一番のメジャーは最速の王を決めるティラノサウルスレース。
王者を目指す物語を語ろう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-19 07:00:14
2804文字
会話率:50%
北海道の農家の娘で農大生でもある坂田遊里はエゾシカをはねてしまい、車のフロントガラスを突き破って飛び込んできたそれに押しつぶされ死んだと思ったらなぜか16世紀初頭のオーストリアに似た国へと紛れ込んでいた。
この世界では迷い鳥と呼ばれる、他
の世界からやってくる者がおりそれにより国が繁栄するとつたわっていた。
これごく普通の農大生が救世主として持ち上げられ四苦八苦するお話。
ヨーロッパの食糧危機を救ったアメリカ新大陸からもたらされた食材というと多くの人が思い浮かぶのは”じゃがいも”だろう。
しかし、実際には”トウモロコシ”のほうがヨーロッパの食糧事情に早く広く影響をあたえていたことをご存知だろうか?
その他南北アメリカ大陸の原産の食材はその後に大きな影響をあたえたのです。
【舞台】16世紀初頭のオーストリア(っぽい国)
※秋の歴史2024「分水嶺」参加作品。多分に創作を含んでいます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-17 17:28:36
33187文字
会話率:29%
300年前、アメリカに魔族という生物が発見された。魔族は人間の姿と似ているが、違う点は角が生えていて黒い肌で、皮膚がとてつもなく硬いことだ。魔族は10年足らずで、アメリカ大陸を制圧した。
人類が諦めかけていたその時、能力を持った人類の進
化系と言われるEVOLエボルの人間が現れた。そして、そのエボルの人間でも世界最強の4人のことを四神と呼んだ。四神はそれぞれ4つの神器を持ち、世界を守るために、日々魔族と戦っている。
四神の一人である蜷川春也(にながわはるや)に拾われた御影柳(みかげりゅう)。
現実に嫌気がさし、生きることに絶望していた。しかし、戦い続けていく中で、戦う理由を求めていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-12 17:30:00
1579文字
会話率:42%
世界は寓話に満ちている。
『門』
それが何かは誰も知らないが、そのための戦争で南アメリカ大陸は全滅しかけていた。
大人たちが死に絶えて、兵器化された子どもたちがジャングルで無軌道に殺し合う。
クラウディオとイヴ。
同じ殺戮兵器の少年と
少女は戦場で出会う。
そこにはひとりの老教師。
再生と絶滅。
夢とナイフ。
潰える未来の物語が始まる。
※ 本作品は既に完成させています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-10 23:46:21
50600文字
会話率:30%
時は1939年、史実とは違う道を歩んだ大日本帝国は1750年に鎖国政策を放棄、100年以上早く明治維新を実現、世界最速の産業革命と工業化を経てアジアに帝国を作り上げ、アメリカ大陸やオーストラリア大陸に進出、世界一の大帝国となった。そんなアジ
アの覇者、世界の覇者たる大日本帝国はこの世界で二番目の大帝国である大英帝国との日英同盟を復活させ第一次世界大戦(1939年)に突入するのであった。
*この小説は自己満面が強く、多大な歴史改変を含みます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-24 08:01:29
90179文字
会話率:55%
10年前、社会に魔法の存在が確認された。
人類初の魔法を使った存在は、その姿から魔法少女と呼称され、人類の認識を固定した。
魔法とは、魔法少女のものである。
原初の魔法少女は、日本にて観測された為に、いち早く世界中で既存のサブカルチャーと共
に受け入れられた。
しかし、人類にとって、魔法少女の認識は既に、可愛い女の子が空を飛んで人々を助けたりする作品から大きく離れていた。
魔法少女とは、人類の闇である怪物と戦い、大体アニメ3話で一人死ぬような世界観である、と。
結果、本来なら人類が普遍的に扱えるはずだった魔法は、魔法少女だけが使える能力となり、多くの人間にとっては、魔法少女の、ひいては人類の敵を生み出す力と成り果てた。
その認識違いが、悲劇を生み出すとも知らずに。
……そして、10年後。
幾多の悲劇を乗り越えた魔法少女達は、新しい時代を迎えていた。
かつて、戦争、アメリカ大陸の滅亡西洋以外のユーラシア大陸の消滅を生き延び、災厄級怪人を撃退した主人公はその功績と過去の言動から【本物】の魔法少女と呼ばれる伝説の魔法少女となっていた。
最強の魔法少女として、そして、ガチの厨二病魔法少女として。
そんな魔法少女には、複数の秘密があった。
彼女の変身前の姿が水雪 名残という男性であるということだ。
***
ハーメルンとのマルチ投稿になっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-24 08:13:51
126840文字
会話率:46%
空に開いた神話の世界、おとぎ話の異界に繋がる穴、『スカイホール』
異世界からの侵略に人類は未曾有の危機へ直面する。
人類の衰退、大地を奪われ世界から追いやられた。
生き残った人類は太平洋に人工島を作り上げ生き延びた。
それから二十年後、反撃
の狼煙が上がる。
アメリカ大陸、ハワイ諸島に続き日本への奪還作戦が開始された。
けれど、東京都上空に再びスカイホールが開き世界への侵略が再開される。
その中で人類は行き会う。無人の世界に取り残された一柱の神様に。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-06 21:00:00
284176文字
会話率:45%
日本の霊的な公的機関に、民間霊媒師として登録している私――柳瀬一美はある日、昔お世話になった霊媒師オーレンさん……そのお弟子さんから、私の家に、そのオーレンさんのお孫さんを“事件解決まで”ホームステイさせてほしいと頼まれる。私としては、昔
お世話になったオーレンさんのお孫さんがどういう人なのか気になるので、ホームステイに対して忌避感とかは無いけれど……オーレンさんはメキシコ出身の霊媒師。そしておそらくお孫さんも、メキシコで育っている。かつて、香辛料を求めて旅立ったコロンブスが、死ぬまで目的地のインドだと誤解していたというアメリカ大陸の国の1つ……メキシコだ。そしてそんなメキシコに比べて、日本の料理は素朴な味付けで、もしかすると物足りなくて、故郷の味が恋しくなる事があるのでは……と考えた私は、メキシコ料理の勉強のため、メキシコ料理店へと、私の付き人にして妹のような存在である夕月ちゃんと一緒に来店したのですが、そこで私達は……まさかの事件に遭遇した。これは、柴野いずみさんが企画する『スパイス祭り』参加作品にして、私達の……まさかの出会いの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-13 19:00:00
4390文字
会話率:22%
22世紀。
車は空を飛んでいるか? → ごく一部では、Yes。
人々は体にチップを入れ、デバイス化しているか? → ごく一部を除き、No。
テクノロジーの発展と人間の許容に格差が生まれ、先進国であればあるほど自然への回帰傾向が強い時代と
なっている。
各国の自然が「世界資源遺産」となり、木製品のような自然の恵みへの憧れが強く、手仕事が再評価される時代だ。
ジェンダーは、どうだろう?
多様化の波はますます世界に広がり、それにまつわる犯罪や不正も増加した。
その結果、今や多くの国ではジェンダーの確定と公開を余儀なくされている。
所属によってはセクシュアリティ(SOGI)の身分証明示を義務付ける国も多い。
南半球に位置するゼィロビークは、南アメリカ大陸の共同体国家。各国の文化・言語を維持しつつも、経済的・法秩序的に統一し、大統領制を敷く。
その統一初期には、統一の立役者となったヴィクトワール家を象徴王家に戴いていた。
フランス出身のルイ・ヴィクトワールは全土に熱狂的な支持者が存在した。そのためか、当人がそう望んでいたわけではないのに王にと担がれ、半ば強制的な戴冠となったのだ。
だが、その経緯はごく一部の者しか知らない。
ゼィロビークでは各地の言語がそのまま話されているが、官公庁の公用語はフランス語にポルトガル語が混在する「ポルト・フランセーズ」である。
現大統領は、国祖ルイの孫であり王太子であったゴードン・アルード・ヴィクトワールだ。
彼はかつて自ら象徴王家の廃止を訴え、大統領選に出馬し、見事当選を果たしたのだ。当選後は国力が増大し、今や先進国入りを果たしていることもあって、絶大な支持を得ている。
しかしその私生活は不幸だ。
バイセクシュアルのゴードンには悲しく苦い過去があり、現在は不遇の結婚生活を送っている。
一方、冷淡さと頭の良さで有名な美貌の青年、エドワード・カオル・カガは、ゼィロビーク空軍所属の情報士官、少尉である。孤独なこの青年の過去は、深い謎に包まれている。
この物語は、22世紀という、そう遠くではない未来を生きる、ゴードンとエドワードという二人の男の運命を描いて行く。
※この作品はPixivに掲載中のものを推敲した加筆修正版です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-05 13:15:25
26978文字
会話率:27%
住を捨てて、銃を持て。
舞台は少し未来の北アメリカ大陸。
掠奪がはびこる荒んだ環境では、
富裕層が用意した外出リスクの押し付け先、
"運び屋ギルド"に出資している。
ひと仕事を終えたレタ・オルフェトは非公開の仕
事を請ける。
「この少年、ケイジ・ドレンを実家まで送り届けてほしい」
極めて難題だが、これまで高評価を集め続けたレタなら。
内気な中学生が歩けるよう、
可能な限り安全なルートで、リスクを排して進む。
それでも不測の事態は2人を襲う。
テロリストが動く近くを通ったがために、
些細な引っかかりから怨恨に巻き込まれる。
2021年2月にカクヨムに投稿した再放送です。
全16話、偶数の日のたびに投稿します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-06 13:00:00
38585文字
会話率:41%