魔法の時代の黄昏。
文明の基軸に科学が取って代わった時代。
ヒト族が周囲を圧し、覇権を唱えるようになって久しい世にあって、ほぼ唯一、未だその威にまつろわぬ存在、謎、禁忌があった。
地を這うヒトの頭上遙かを舞うドラゴン――いっさいの生
態が不明にして、この世のすべてを眼下に睥睨する魔獣たちの王である。
驕慢たるヒトは、超越者たる龍に倦むことなく挑む。
抜き難い衝動に突き動かされ、ほとんど信仰の域に達した渇望を胸に、もっと速く、もっと高く、もっと遠くへ、と……。
これは、そうして飛行機械を駆り蒼穹を翔る、『龍を追う者』たちの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-24 12:00:00
120963文字
会話率:16%
遠くへ行きたい男の詩的な物語。
最終更新:2024-05-21 23:58:11
1102文字
会話率:0%
あらすじ
先日二十五歳になった男は、とある喫茶店で小説を書いていた。
彼は、いつも窓から行き交う人をただ眺めていた。
誰かを待っているのか、そうでないか。
それは、彼にも分からない。
喫茶店に通い始めて二か月が経ったある日。店主が男の小説を
読むことに。
そこに綴られていたものとは・・・
「待ち人」を軸に男の人生を描く。初の中編作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-28 13:00:00
2612文字
会話率:8%
逃げろ、逃げろ。もっと遠くへ。「アイツ」の手の届かないところへ。やっと自由になれる。やっと、やっと。
薄汚れたあの場所から、早く。自分でも気付かぬうちに染み込んだ血の匂いを振り払うように駆ける。
つらい
過去も 現在も 未来も。
光はど
こにある?いや、光があったとして。私はずっと影だったじゃないか。後ろを振り向けば、いつだってそこにあっただろう?目も開けていられないほどの、真っ暗な光が。あんな光に縋ってもいつかは影に覆われる。
そんな一縷の光ならば、私は一生影でいい。
ああ、でもその「一生」すら、終わりがすぐそこまで迫っている。
どうして、どうして。
私は。
視界が暗闇に染まっていく。視界の端で、過去の光に手を伸ばしながら。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-15 11:00:00
26423文字
会話率:46%
エバーラスト王国の下町で暮らす少女ユアンは、4年前まで騎士だった。ある事件で母親が死に、心を閉ざして騎士を辞めることに。
ある日彼女宛の手紙で、国王陛下から直々に第四子息の直属護衛を任命されてしまい、拒否権などないため城へと向かった。
そこで出会ったのは透き通るような碧眼を持つ年端もいかない美しい少年、ナスカ・メラルール。彼こそが護衛対象の第四子息である。しかし彼は母親である王妃に壮絶な虐待を受けていた。
軟禁状態の彼を少しでも楽しませようとするユアンに心を開いていくナスカ。2人の距離は徐々に縮まり、ナスカにとってユアンとの時間は嫌なことを忘れられる大事なものとなる。
しかしそんな少しの休息もすぐに終わりを迎え、王城は何者かの手引きによって炎に包まれてしまい、更には裏切り者の騎士に命を狙われ、二人は死に物狂いで逃げることに。
なんとか逃げきったあと、ナスカはこのままもっと遠くへ逃げようとユアンに提案する。
「連れて行ってよ。
あの最果ての"果て"まで。」
少女と少年の逃亡の旅が、始まってしまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-26 09:19:11
21043文字
会話率:56%
勇者となった僕は、王国の高層アパートで気楽に過ごしていた。
そしたら、もっと遠くへ行けと言われてしまい
しかたなく王国を出ることにした。
最終更新:2017-01-09 22:52:07
4627文字
会話率:40%
野球に魅入られた一人の少年、水城 大河(みずき たいが)。
運命に翻弄され、多くの試練に晒されながら、それでも大河は野球を続ける。
その先に『何か』があると信じて
※連載再開しました。何とか完結するまで頑張ります!
最終更新:2016-04-05 23:50:20
63861文字
会話率:42%
「もっと遠くへ」。人類の夢は果てしなかった。地球が破滅に陥り消滅しても。人類は破滅を避けるべく新天地を求めて宇宙船で漕ぎ出した。人類は到着した星を改造し、水に溢れる「ネオアース」を生み出した。ネオアースにはかつて知的生命体が存在した痕跡が眠
っていた。その遺産を求め、潜水機というロボットを駆る者(ダイバー)たちがいた。亡くなった母と同じく潜水機を駆り深海を目指す「メリッサ」と、彼女の相棒たる「ユト」は今日も果敢に挑戦していく。 ※当作品はロボット物総合スレにも投稿しております折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-25 20:56:08
164656文字
会話率:26%
世界は、もはや言い尽くされた不条理に満ちていた。彼は自分の言葉にさえ抗うことができず、地球は無口に同じところを回り続ける。
そんな幹久の諦めの中の、諦めきれない彼を突き動かした音楽とは、まぶしく目を射貫いた光景とは何だったのか。チープな
感情に思いを託す。
※この文章は、作者が高校の春の文化祭にて、文芸部員として出品した作品の一つです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-03-13 23:00:00
7982文字
会話率:15%