一部の者(MR保持者)だけが魔法を使うことができるある世界。
MR(マジックレアリティ)━━魔力の質と量でランク分けされMR★(一星、最弱)~MR★★★★★(五星最強)まで存在する━━
強い魔力を持つ者が国王となり、国を支配する。そんな
世界でどの国よりも広い国土を持ち、どの国よりも人口が多く、経済力も世界一。この世界約30ヵ国の頂点に立つ大国がある。名前は、テラ・ダール・ヤ・マティス帝国。
帝国の皇族皇女フィアレアラ・マティスは8歳の時、同盟国ゴ・リキ・マ・アール王国に留学することになったのだが、同盟国に着いたその日に、前世と、さらに前々世の記憶の一部(子供時代)を取り戻してしまった。
えっ?マジ?私の前世って…、、、『男』?
前世の私は、父親に呪詛をかけられ、『王子』の姿に変えられた『王女』だった。
えっ?マジ?私の前々世って…、、、『末子皇女』?
前々世の私は、父親に捨てられ、後に皇女と認められ、毎日倒れるまで強制的に魔法の練習をさせられ無理矢理皇太子にされそうになった『末子皇女』だった。
前世と前々世の私の子供時代の記憶を解放され、二人に同情したのもつかの間、大人になった前世と前々世の私が私の頭の中に勝手に出てきて言いたい放題、喧嘩し放題。どうやら、大人になった前世と前々世の私は、最高にワガママで自意識過剰の自己中女になってしまったようだ。同情して損した。ならば、もうこれ以上前世、前々世の記憶なんて要らない。こんな二人が私の前世と前々世なんて超イヤなんですけど。
『『【失礼ね、フィアレアラ。私達の子孫のクセに。】』』
『私はね、この世界一強い魔力を持つ五星だったのよ。私は、私の自由にするのよ。私は、それが許されるのよ。』
『【そうよ。私は、伝説になるほど最高に強い魔力を持っていたのよ。その私の記憶があるなんて光栄に思うことね。】』
…。
私も将来こんな自意識過剰で最悪にワガママな大人になってしまうのだろうか?
イヤ過ぎる…。
目立たないようにひっそり地味に生きてきた人生が突然ガラリと変わってしまった傍系皇族皇女フィアレアラのお話です。
前作
太陽の王子~呪われた体だけどもしかして都合いい?幸せにする幸せになるための選択~
の続編になります。
前作の登場人物が先祖として出てきますので、先に前作をお読みいただくことをお薦めします。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-09-29 21:00:00
1219890文字
会話率:44%
私はグラフトン侯爵家のデリア。13歳になったある日、スローカム伯爵家のクラーク様が、ご両親と一緒にグラフトン侯爵家を訪れた。
クラーク様は華奢で繊細な体つきをしていた。柔らかな金髪は風になびき、ふんわりとした雰囲気を醸し出していた。彼
の笑顔には無邪気さと親しみやすさが感じられ、周りの人たちを引き込んでしまうような魅力があった。それに、とても優秀で古代魔法の分厚い書物を、たった二週間で読んでしまうほどだった。
私たちは婚約者になり、順調に愛を育んでいたと思っていた。私に対する態度や言葉も優しく、思いやりも籠もっていたから、私はこの婚約に満足していた。ところが・・・・・・
この世界では15歳から18歳まで、貴族の子女は王都にある王立貴族学園に通うのだけれど、クラーク様からのお手紙も来訪も入学を機にピタリと止まってしまう。寂しいけれど、きっと学業に勤しんでいて忙しいのだろうと思い我慢した。
その1年後に同じ学園に入学してみると、私は上級生の女生徒に囲まれ「クラーク様から身を引きなさいよ。あの方には思い合う女性がいるのよ!」と言われた。 なんと学園では、私が無理矢理彼に一間惚れをして婚約を迫ったという噂が流れていたのよ。私は愛し合う恋人たちを邪魔する悪役令嬢と決めつけられ、(そもそも悪役令嬢ってなに?)責められた私は婚約者を解放してあげることにしたわ。
その結果、真実の愛を見つけた私は・・・・・・
これは私が婚約者を解放してあげて、お陰で別の真実の愛を見つける物語。魔法が当然ありの世界のラブファンタジー。ざまぁあり。シリアスあり、コメディあり、甘々溺愛ありの世界です。ヒロインはメソメソやられっぱなしの女性ではありません。しっかりしたプライドを持った令嬢です。
もふもふも登場予定。イケメン多数登場予定。多分、あやかしも出るかな・・・・・・
※作者独自の世界で、『ざまぁから始まる恋物語』です。
※ゆるふわ設定ご都合主義です。
※お話がすすんでいくなかでタグの変更があるかもしれません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-14 20:26:10
159123文字
会話率:42%
子供のころに、うっかり王太子に恋しちゃったのよね。だけど私はしがない庶民。なんとか彼のそばにいようと、護衛騎士になったんだけど。
青年になった王太子は、女の子好きのクズに変貌していたのよ。おかげで初恋は一瞬にして終わり。
しかも王太子のヤ
ツ、オルタンヌという婚約者がいるのに男爵令嬢に入れあげているの。最低だわ。
――と思っていたら。
頭を打った拍子に、前世を思い出してしまった。ここはマンガの世界で、私に優しいオルタンヌは、なんと悪役令嬢!
彼女が断罪されないように、助けなくては。
でも待って。どうしてオルタンヌのお胸はツルペタなの?
え?
まさか男の娘?
◇◇
マンガの世界の男装騎士に転生したステラが、男の娘の悪役令嬢と幸せになるお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-24 07:00:00
17239文字
会話率:29%
ちょっと前にネット内をさ迷っていたらとあるページが目に留まった。
そのサイトは日常のほのぼのとしたエピソードを取り上げていたんだけど、その中にタイトルのようなやりとりがあったと書かれていたのよ。
最終更新:2023-11-22 18:43:57
1914文字
会話率:11%
「死んでくださいませ。元々、いなかった方が存在すること自体がおかしいでしょう。」
男爵令嬢マリーアにうつつを抜かして自分を婚約破棄し処刑を言い渡したルディ王太子殿下。わたくしは貴方の事を愛していたのよ。
公爵令嬢エルーシアの恋心の物語。
最終更新:2022-09-19 15:18:53
5576文字
会話率:35%
私は、あなたの持っている色で貴方を好きになる!
___私は、物心つく頃から人を色で判断していたのよ。
その人が、好き嫌いも全部! “色で決めるの!”
最終更新:2020-07-02 03:00:00
1384文字
会話率:10%
“誰かは誰かの笑顔の為に”ってどういう事?
___私のママはね?
いつも、私に同じ事を言っていたのよ。
最終更新:2019-11-19 03:00:00
1323文字
会話率:21%
私の半身が死んだ。
ずっと、ずっと、死ぬ寸前までくれていた手紙を見返す。
必ず最後は「幸せです」と書かれた手紙。
貴女にずっと返せなかったのは、私が全てを奪っていたから。
貴女の初恋の相手も、今の旦那様も。
貴女が恋した相手は、だいぶ昔に
事故に遭って死んでしまっていたのよ。
それまでは私もちゃんと事情を話して、エリーナって呼んでもらっていた。
幸せだった。
でもね、死んでしまった。
しかもその事故の相手が、貴女の旦那様になった人の関係者だった。
故意ではなかったけれど、貴女の旦那様は私と貴女が姉妹であると分かっていたから、何でもすると言ってくれた。
とても、紳士で優しい方で、そんな人が貴女の旦那様でホッとした。
交換した身としては、無理していないか手紙のやり取りじゃ分からなかったから、心配していたのよ。
でも優しい方だったから、だから、てっきり旦那様に打ち明けていると思ったのに、貴女は何も言ってなかった。
貴女の旦那様は驚きのあまり震えていたわ。
そして、私も余計な事を言ってしまったと、心から後悔した。
その日から、貴女の旦那様はますます外国に行く事が増えた筈よ。
私の為に沢山の時間を費やしてくれた貴女。
初恋の人なのに、誰にも何も言わず身を引いてくれた貴女。
私に成って、嫁いだ旦那様を愛した貴女。
その全て無にした私が、どうして貴女と手紙をやり取り出来るというの?
全てを奪った私に、そんな資格は無い。
私は少しの間ではあったけれど、あの人に私として接して貰えたのに…本当に、本当に、ごめんなさい。
でも、これだけは信じて。
貴女は旦那様に愛されているし、ちゃんと、貴女の名前を知っているわ。
勿論貴女の子供達や孫、そして私達の家族もよ。
あの人も、貴女に心から感謝していたわ、最後まで。
ごめんなさい、ごめんなさい、私も心から愛しているわ、本当よ。
※会話は無いに等しい内容となっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-10 00:00:00
10206文字
会話率:16%
『本当の愛が欲しかったの』
舞台は産業革命期の英国。
これは、1人の魔法使いの一生。
格差の進んだ社会では、地獄と呼ばれる地域が存在した。
その地獄と魔法と夢を巡る話。
『探していたのよ。ずっとずっと。』
魔法使いの夢に昔か
ら現れる場所。
何かを伝えようとする誰か。
崩壊していく世界。
『醜くなってしまったら、それは死も同然よ。』
執着と人の残酷さ、醜さ。
自己を正すために他人を切り捨てる。
手段を選ばない。選べない。
『会える、きっと出会える。』
良いも悪いも永遠ではない。
必ず終わりがやってくる。
生まれ死ぬ事は運命で、
この世の理。
『だから、愛が欲しかった。』
魔法使いはそう言い続ける。
終わりなき夢が終わるとき、
薔薇の花が散る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-27 15:41:10
18164文字
会話率:24%
私はジュノー。人呼んで「絶対悪の魔王」。……魔王が女なんて聞いたことないって? そりゃそうよね、私も3年前までは魔王になるなんて夢にも思わなかったもの。それどころか、勇者になりたいとさえ思っていたのよ。なのに、人々の平和を願えば願うほど、私
の身は魔へと落ちて行っちゃった。どうしてこんなことになったのかしらねえ。――これは元勇者で寂しがり屋の魔王と、その魔王に助けられた勇者(の一味?)のお話。あるいは人間のことが大好きでたまらない女性と、ぶっきらぼうだけどなんやかんやでとても優しい青年のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-12 17:46:21
7421文字
会話率:55%