王妃が死んだ……。
その日、既に冷たくなった王妃アルテーシアを見つけたのは彼女に食事を届けに来た侍女だった。その侍女が上げた悲鳴で王宮内は忽ち喧騒に包まれる。
「宮廷医の見立てでは、王妃様の死因は餓死。然も彼が言うには、王妃様は亡くなっ
てから既に2、3日が経過しているだろうとの事でした」
餓死だと……。この王宮でか……?
余りの衝撃に言葉も出ない国王ジュリアスに、宰相アルドベリクは更なる追い討ちを掛けた。
「亡くなった王妃様は陛下のお子をその身に宿しておられました」
子の父でありながら、彼はその事実を全く知らされてはいなかった。
国で一番恵まれた場所であるはずの王宮で、女性として国で一番の高貴な身分であるはずの王妃が餓死した……。
然も彼女は大国ジルハイムからジュリアスの元に嫁いで来た彼の従兄妹だった。
彼女は何故この様な悲劇的な最期を迎えなければならなかったのか……?
その真相を知ったジュリアスは愕然とする。全ては彼の過ち故の悲劇だった。だが、それに気付いた時はもう遅かった。軈てロマーナはジルハイムにより追い詰められていく。
これは王妃の死を発端とする彼女の死に関わった人々の群像劇。
✴︎✴︎アルファポリス様に投稿したものを増筆、改稿した作品です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-27 12:19:46
69257文字
会話率:26%
大学三年の春、俺は彼女を“後輩”に寝取られた。
目の前で、駅前のラブホテルに入っていくふたりの姿。
LINEは一言、「ごめんね」だけだった。
終わった、と思った。
何もかもが崩れた、と思った。
けれど、物語はそこで終わらなかった。
そ
れは、“彼女が壊れてしまった夜”から始まっていた。
笑って許したフリ。
優しい彼女の仮面。
そして、気づかないフリをしていた俺。
――「これは“仕返し”だったんだよ、先輩」
彼女の涙と、後輩の言葉が交差するとき、
ようやく俺は“本当に壊れていたもの”に触れる。
これは、
傷つけあったふたりの、
それでも前を向くための、静かな物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-21 21:16:04
9427文字
会話率:18%
実際の党内紛を題材に、政治の闇とそれでも前を向く政治家の姿を描く
最終更新:2024-11-24 02:43:35
33748文字
会話率:32%
「たとえ・・・・・この命を散らすことになっても、私は踊りたい。」
限られたこの命の灯を消すことになっても踊りたい。
とある地方都市の女子大学である瑠璃大学のダンス部はある問題を抱えていた。
部を私物化している部員とその取り巻き。
心を
むしばまれていく部員、
踊ることをやめた部員もいた。
それでも前を向く部員
暴徒になっていく部員
心が壊されて人を殺めることを厭わない部員。
部を崩壊させていく部員。
日常を壊していく部員。
もう後戻りはできないけど、
この命を賭しても、踊り続ける。
最期の時まで。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-06 09:12:34
92412文字
会話率:25%
燃えてしまえ、何もかも――。
かつて世界は、紅蓮の魔女の炎の力により全て焼き尽くされた。
――それから1000年。
消えた父を探して旅をしている灰髪の少女アーシャは、ある村でひとりの男の子と出会う。
アーシャは男の子の母を救うため、
魔獣の棲む洞窟へ万能の薬の素を取りに行くが、果たしてその結末は――
※本作は、次期連載予定作品の読切版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-27 19:35:05
6907文字
会話率:37%
「東京五輪に出たい」
ある日、ハンドボール部のエースである桜田は、チームメイトの冬野にこう語った。
数か月後、練習不足の中、チームはインターハイに駒を進めた。
優勝する為、そしてその先にある夢を叶える為、彼女達は苦しみながら、それでも前を向
く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-19 22:01:00
3887文字
会話率:30%
誰かが決めたの価値観を子供達に押し付ける。
それは正解で、間違えでもある。
考えることも出来ない世の中で。
理解できない世の中で。
それでも前を向くために。
少年は今日も自殺する。
最終更新:2020-01-24 13:57:24
273文字
会話率:6%
いつからか下ばかり向いてた。
首が痛くなって、それでも前を向くのが怖いんだ。
いつからか朝に起きれなくって、朝が嫌いになった。
最終更新:2019-05-30 02:00:00
428文字
会話率:0%
特に才能の無い少年、リュク。
彼は、憧れから冒険職に就く。
しかし、現実は非情で、彼は何度も挫けそうになる。
それでも、彼の唯一強い心が、彼を強くしていく。
少年は挫けても、それでも前を向く。
最終更新:2017-07-07 23:25:42
1770文字
会話率:35%
詩です。ちょっとサラリーマンの悲哀と、それでいて夢は叶わなかったが、今ある現実に向き合う男の勇気について書きました。
最終更新:2016-01-03 19:54:27
525文字
会話率:0%
「私は歌手になる」
ある掲示板にそう書き込んで、結愛(ユメ)は歌手になるための道を歩き出した。
たくさんの反対の声を背中に浴びて、それでも前を向く結愛は、夢を叶えることができるのだろうか。
__歌うことができれば、私は何もできなくていいの_
_折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-05-07 14:14:47
2417文字
会話率:35%