主人公マショルカは成人とともに、自分のいるのが前世自作したTRPGの舞台世界であることを確信した。
問題はそれが、とても死にやすいゲームだったこと。
知人友人の死体を乗り越え、臆病者・卑怯者と罵られ、どうにか生き延びてきた青年が、ようやく
芽を出し始めるところからの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-12-25 06:40:28
277645文字
会話率:47%
冬のさなか、僕は白い花と出会った。
二月末。
僕――高田涼介(たかだりょうすけ)は今日も学校へと向かうために電車に乗る。
それまではただ移動手段だったそれが、とても大切になったのは、ごく最近。
一月に入ってすぐのことだった。
これは、ただなんの変哲もないボーイミーツガール。
けれど一回だけ、手に入れたくて勇気を出した――きっかけのための一歩、その物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-01 17:44:47
2770文字
会話率:11%
『家』から逃げて来た私たちが、いつのまにか誰かの「還りたい」と願う『家』を作っているということ。
それが、とても嬉しい。
※カクヨムで一日一作SS更新中の『百花繚乱』(https://kakuyomu.jp/works/168164522
20371917465)のうちの一作です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-04 08:00:00
1167文字
会話率:44%
夏の盛りのとある一日、夫が庭で倒れたらしい。
私はそれが、とても面倒くさかった。
最終更新:2020-08-21 00:14:22
654文字
会話率:52%
遊びで書こう。気持ちで書こう。理由がなくても書こう。
あらすじ、何それおいしいの?楽しめばいい、面白ければいい。
つまらなければ自分で作ろう、さあ、自分たちの黒歴史を作ろう。
それで、読者だ喜べば面白い。自分が満足すれば面白い。後
悔は
しないと面白くない。自分にできることをやろう。あきらめるのは
つまらない。ならば、あきらめる理由を小説にしよう。それだけでも
面白い。文字は自由に書こう。文句を言われても面白い。褒められても
面白い。言い返すのも面白い。自分の思いを描こう、気持ちを描こう。
きれいな話も面白い。汚い話も面白い、悲しいのも面白い。
自分の心を書くのが一番面白い。自分の思いは文字だけ伝わらない。
それらば、別の方法を考えればいい。世の中は面白い。人の気持ちが
一番素敵で面白い。
自分の思いをぶつけよう。それだけでも面白い。なぜそんな風に考えたのか
説明するのも面白い。頭がおかしくても、普通でも、天才でも、超人でも
貧乏でも、金持ちでも、女でも、男でも、人種が違っても面白いものは、
人の気持ちを描くことだと私は思う。
これが、あらすじで、なくても、気持ちを書くことはとても大切で面白い。
素人でもプロでも面白いものは面白い。
ロボットができないのは、気持ちを描くことだ。逆に言えばロボットも気持ちを
描くことができるのなら人と同じなのかもしれない。
だから、人類は面白い。こんなにいろいろな気持ちを描ける。
以上、あらすじではないつまらない話でした。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-21 22:49:55
1118文字
会話率:3%
神代縁は自らのことを最低の人間だと思っている。
壊れたものや壊れそうなものを見ると、それを美しいと思う。
それが例え人間であっても──そう思う。そんな感性の人間だからだ。
だからこそ、というべきだろうか。縁はとある妄想に囚われていた。
自ら
の感性に相応しい真性の化け物になりたい、と。それが縁の本当の望みだった。
そして、縁は自らを化け物とするかもしれない可能性に出会う。
それは、異常保菌者(バグ)と呼ばれる存在だった。
この世界のバグと出会い、縁はこの世界の外側から、自らの意志を世界に介入させる能力を得る。
そして、その能力を持つ人間が逸人と呼ばれる存在だと教えてくれた水城鏡という女性に案内され、異常保菌者対策室と呼ばれる組織へと縁は身を投じる。
縁はその組織の中で、当たり前の人間としての温かさに触れた。
けれど、それはひとときの安息に過ぎず、縁は自らの中にある獣性を満足させることもなかった。
その獣性が度々顔を出しても、それをまるで怖がらない鏡に縁は不満を感じていた。
しかも、その理由が人間として信用できるからだ。それが、とても、縁には不快であった。
けれど、鏡を狙う異常保菌者、尾賀龍也が鏡の近くに現れたことによって状況は一変する。
鏡の養父であり、その親心から鏡が一人でも生きていける力を付けさせようと異常保菌者の能力に縋った龍也。
その存在の禍々しさに戦慄しながらも、鏡を守るために縁は異常保菌者になりかけている龍也と戦う。
戦いは苛烈なものとなり、縁は龍也を倒すことが出来ないことを知る。
そして、縁は自らの名前ともなった人と人との繋がり、それを断ち切る力を手に入れたことによって状況を終わらせる。
けれど、それは自らを慕ってくれた鏡との縁を断ち切ることでもあった。
それを覚悟して、縁は鏡に自らの能力によって作り出した武器で鏡を貫いた。
それは自らの中にある獣性と再び真正面から向き合う日々の始まりであり、縁は精神が摩耗していくのを感じていた。
かつて自らが浸っていた幸福というものが、如何に自らの獣性と向き合うこの日常の中で大切なものなのかを知った縁。
そんな縁に対して、世界は皮肉なプレゼントを用意していた。
逸人としての力によって、自らを救った存在との出会いを求めていた鏡との再会。それを果たし、縁は自らの中にある心を吐き出す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-07-12 08:06:17
128046文字
会話率:33%
男は世界が嫌いだった。子供の頃から皆同じように育ち、同じような社会を形成する歯車になる。それが、とても嫌だった。
そんな男に誰かが問いを投げかける。
「悪魔を信じますか?」と。
男はそれを否定し、結果として、知らない世界の中でそれを信じさせ
られることとなる。
その世界に存在する「人形」という生命と、「人」という生命。一人の男と、幾人もの生命。彼等が織り成す世界は、今日もまた残酷な未来を予測する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-06-22 22:59:01
10313文字
会話率:45%