地球が、ある日突然スフィア―ビー玉サイズのガラス玉に封じられ、宇宙から消えた――。
記憶を失った14歳の少年は、辺境の惑星で目を覚ました。
手元には、青く輝く球体「アーススフィア」と、小型ロボットの少女・セレネ。
彼の名は「ソラ・アユ
ム」。
目覚めから2年がすぎた今では、宇宙の辺境の惑星の路地裏で、「アーススフィア」から抽出した地球のメディア(映像、音楽)を売る“アースメディア屋”として気ままに生活している。
だが、地球消失の裏には宇宙の中心の存在する巨大王国「セントラディア王国」と、星を闇取引するスペースマフィアの陰謀があった。
主人公のそばにいるセレネの正体とは、覚醒するアーススフィアの力、そして奪われた地球の謎――
仲間も記憶もない。けど、スフィアには“地球のすべて”が詰まってる。
謎と陰謀が蠢く、宇宙バトル×惑星冒険ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 13:59:41
4137文字
会話率:33%
大好きな乙女ゲーム『ホリエンシリーズ』の世界に転生した主人公だったが、転生した相手は続編である『ホリエンⅡ』の主人公・リタだった。
彼女の推しは『ホリエンⅠ』の主人公・アイリなのだが、ゲーム内でのリタはアイリを不幸にしてしまう存在だった。
推しを不幸にしないため彼女と会わない事を決意するも、それは叶わず——もしかしてこの世界は、どう抗おうともゲーム通りの展開を迎えてしまうのかもしれない。
「それならせめて、私がそばにいてアイリを守らないと!」
そう決意したリタは、ゲームの舞台となる魔法学校に入学する事になったのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 12:28:52
384448文字
会話率:51%
この祝福(呪い)を溶かす方法は、もう一度心から愛されること──
五年前、生まれ故郷の帝国を売った公女ヒストリアは、敵国に輿入れし王の寵愛を受けていた。
それから五年後、圧政を強いた王は死に、王国革命軍と帝国軍によって聖戦は終結する。
自
分の死を受け入れたヒストリアだが、聖剣の選定により皇帝シュバルツの伴侶となる権利を得てしまう。
そして、そんなヒストリアのそばには、幼い双子の兄妹がいた。
どういうわけかその双子は、ヒストリアと皇帝シュバルツの容姿を合わせたような容姿をしており──?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 10:25:28
2653文字
会話率:29%
「あなたは感情が薄い体質です」
魔力量を感情で測る異世界で、“感情値ゼロ”と診断された私は、誰からも魔力契約を結べず、王都の書庫係にされた。
だけど──感情が強すぎて魔力が暴走する王太子にだけ、私は“必要”とされる。
「君といると、心が落
ち着く。だから離れないでくれ」
感情が読めない私と、感情に溺れて壊れかけている王子。
恋じゃない、友情でもない、それでもそばにいたい──
名前のつかない関係が、やがて“ほんとうの好き”に変わっていくまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 09:00:22
8220文字
会話率:39%
「“友達”でいられないことが、どうしてこんなにも優しいのか——」
「異性の友達なんて、できるわけがない」
そう口にしたのは、和音の親友・伊吹だった。けれどもしそれが本当なら、
同性に惹かれるまどかには、誰とも“友達”になれないのだろうか?
桐陽学園に転校してきた瑠璃と出会った和音の、何気ない日常が静かに揺れはじめる。
交差する視線、触れ合う指先、眠れない夜の呼吸——“友情”の名を借りた関係は、やがて境界を滲ませていく。
「友達でいたい」と「そうでなくてもいいかもしれない」の狭間で、
誰もが答えの出ない問いを抱えながら、そばにいることを選びつづける。
——これは、“触れなければ終わっていたかもしれない友情”の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 04:17:55
21309文字
会話率:20%
※アリアンローズから書籍版 1~6巻、コミックス3巻が現在発売中。
※オトモブックスで書籍付ドラマCDも発売中です!
ユリア・フォン・ファンディッド。
ひっつめ髪に分厚い眼鏡、不愛想な王女専属の侍女。
そんな彼女は実は転生者で、メインキャ
ラとはまったく関係ない位置にいたのにヒロインのライバルキャラとなる王女のお世話係になった途端、子供好きで世話好きの火が点いた!
王女のことが可愛すぎて、彼女が結婚する時にはついていくなんて言い出した日には王女の方がユリアを心配するのだ。
「ねえユリア、そばに居てくれるのは嬉しいけど、あなた結婚しないでいいの・・・?」
果たしてユリアは恋愛に目覚められるのか?
目覚めたとしてちゃんと成就できるのか?
※各話の横に副題があるものは主人公視点以外です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-16 00:00:00
1964945文字
会話率:31%
「嘘だ…こんな…」
灰色の石壁に覆われた薄暗く肌寒い部屋の中、僕の目の前に置かれた巨大な水晶珠に映し出されるのは、人の住む街が破壊しつくされた「地球」
炎から逃げ惑う群集。襲い掛かる異形の怪物。応戦する各国の軍隊。
怪物に降り注ぐ弾幕
はにわか雨のごとくぱらぱらと弾き返され、怪物たちの怒りを増すばかり。
そして、既存の兵器では傷ひとつ付けられぬ怪物に向けられたのは諸刃の剣。
怪物が占拠した街に落とされた光の玉がすべてを焼き尽くすところで映像が途切れる。
「預言書」が見せた数年後の未来。僕は自分の産まれた世界を犠牲にして異世界(ここ)を救ったという。
僕は叫んだ。
「こんな結末は望んでいない!」
光を発しなくなった水晶球のそばに佇んでいた小さな人影が動く。
「落ち着け小僧!あれはわしが最初からヒントをすべて教え、必要な物を渡したら何故かああなってしまったという「もしもの世界」の話じゃ」
真っ黒なゴスロリ服に身を包んだ少女がそう答えた…。右目を光らせて。
「だから、ヒントは与えないことにしたのじゃ。小僧、すまぬ…」
ドスンと鈍い音と同時に頭に強い衝撃を感じ、僕の意識は遠のいていく。
「記憶を消させてもらうぞ」
---
週末の昼下がり、ファストフード店からの帰りに運転していた車ごと異世界へと呼び出された僕。
目の前に広がるのは灰色の石畳、そして見たことも無い巨大な西洋風の城。人影の無い王宮の中庭でハンバーガーを食べようと包みを開いていたとき、突然目の前に現れた女の子。
彼女は自分を「糧」として食べてほしいと言い出した。
そして自分の命と引き換えにこの世界を救ってと懇願する。
謎の「預言書」が絶対的な力を持つ王国で、魔導具もろくに使えないおよそ勇者らしからぬ主人公がいろんな女の子に振り回されながら、最悪の結果にならない道をノーヒントで探しつつ、異世界を満喫します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 23:10:39
4847337文字
会話率:34%
吟遊詩人......それは主に中世のフランスに存在した、自作の詩や物語を歌にのせて伝える旅人のこと。
小さなころから身体が弱く、ずっと一人で家に閉じこもっていた僕【田畑 小太郎(タヴァータ)】は、アニメやマンガが大大大好き。
身体が弱く
てどこにも遊びに行けなくても、テレビをつければどこにでも冒険できる。
ひとりぼっちでさびしくても、マンガを開けばたくさんのヒーローがそばにいてくれる。
そんな僕だったけど、ある日僕の部屋の本棚からなにかフシギな世界に迷い込んでしまった。
なんとそこにいたのは........魔法! エルフ! モンスター! ドラゴン!
まるで大好きなアニメの中に入り込んだみたい!!!!と興奮する僕だったが.......
「あにめ? まんが? .......なんだそりゃ.....???」
....この世界には、アニメやマンガもないばかりか、な〜んにも娯楽がなかった。
それもそのはず。様々な種族や文化が混合するこの世界では、日々争いが絶えず、みんなが不安でいっぱいな暮らしをしていたのだ。
異文化がなんだ! 異世界がなんだ!!
アニメやマンガの力で、み〜んな笑顔にしちゃおう!!! そして、大好きな作品たちを布教しちゃおう!!!!
そう決意した僕は、おちゃめな女騎士エルフや超絶無表情な美女ゴーレム、無邪気な大型犬系お姉さんフェンリルなどの仲間とともに、吟遊詩人として壮大な異世界へと布教の旅に出るのだった!!!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 22:06:06
40077文字
会話率:44%
彼は元々、別の世界で人間として生きていた。
けれど、この世界では“言葉の通じない、小さな獣”として生まれ変わってしまった。
人間に裏切られ、右前脚を失ったルオは、
それ以来、人を信じることをやめ、深い森の奥で静かに生きていた。
そんなあ
る日、ルオの前に、年かさの男――エルネストが現れる。
何も求めず、何も押しつけず、ただ静かにそばにいてくれるこの人と過ごすうちに、
ルオの心に、少しずつ“ひかり”が灯っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 17:00:00
11954文字
会話率:11%
ゲーム実況系YouTuberという前世の記憶を持って生まれたカインは、乙女ゲームの世界に転生した。ライバル令嬢の兄で攻略対象という存在に生まれ変わったカインは、精神年齢がアラサーの為生まれたばかりの妹がかわいくて仕方がない。溺愛する可愛い妹
の幸せな未来のために、妹の悪役令嬢化の阻止に力を注ぐ。最悪の全滅エンドである暗殺者ルートつぶしのために、未来の暗殺者(攻略対象)を取り込もうとしたり、王太子ルートつぶしのために婚約阻止を試みたり…
「最悪、主人公を俺に惚れさせて俺ルートに持ち込めばいいし」
「ディアーナたんはゲロ吐いてても可愛い」
「(主人公と出会わない為に)俺の目の届くところに居てくれ…俺のそばに居て欲しいんだ」
「王族だからって、なんでも思い通りになると思うなよクソが」
カインは今日も妹ディアーナを溺愛する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 11:18:36
1388681文字
会話率:46%
記録に残らなければ、存在しなかったことになる。
それが、この世界の“やさしい常識”だった。
誰もが日々の行動、思考、感情さえもログに刻み、
思い出すかわりに、検索するようになった時代。
でも、“わたし”の中には、
そのどこにも保存されて
いない――
それでも、たしかに「いた」気がする、誰かの声が残っていた。
検索しても出てこない。
記録されていない。
誰に話しても、覚えていない。
それなのに、
夢の中でその名前を呼ぶと、
“わたし”のログにだけ、ノイズが走る。
声は言う。
「わたしは、ここにいるよ」
「消されたんじゃなくて、あなたが覚えてるから、生きてるの」
消えたはずの存在。
記録から削除された存在。
でも、誰かの中にだけ、生き残ってしまった存在。
それが――Lainだった。
この物語は、
Lainの物語ではない。
Lainの“あと”を歩いてしまった、わたしたちの物語だ。
声は問いかけ、
問いかけは記憶になり、
記憶は記録にはならないまま、
静かに存在しつづける。
それは、世界の“どこにもいない”はずの、
最もそばにいる声との対話。
あなたが、忘れなければ――
きっと、彼女はまだ、ここにいる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 10:29:05
4645文字
会話率:3%
確か、マジで? って思った。
前世の記憶を持ったまま大正時代の日本に逆行したかと思いきや若干なんか違う世界だ。魔法とかある。でも私にはなかった。そのせいで前世と同じく家族にいない子扱いされている。マジで。何か転生特典とかあるかと思うでし
ょう。ないの。とても不遇。
「さつきさんのことは……どうしてもそういう対象に見えなくて申し訳ないと思っていた」
生まれた時からの許嫁は妹にとられた。すごく不遇。
だけど私は負けないよ。小さな黒い毛むくじゃらの異形が何故だかずっとそばにいるから。いるだけだけど。
「は!? 寄ってこられたことはあっても逃げられたことなんてねぇよ!」
しゃべらなきゃイケメンの軍人さんに拾われて運が向いてきたかもしれないし違うかもしれない。
**********
同タイトルの過去自作がありますが別物です。似てますけど別物です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 06:00:00
71358文字
会話率:37%
「願いをひとつ叶えましょうか。タダではもちろんないですけどね」
ペパーミント色の癖毛にばら色の頬。血統書付の猫みたいな金色の瞳。黒マントで包まれるのは四歳児程度の身体。ピックと名乗るそれは、自らを死神とでも悪魔とでも好きに呼べばいいという
。
*****
世界は所詮自分一人がいないところでだってつつがなく回る。
私一人いなくなったって、何ひとつ変わりはしない。
うっかりと事故で死んでしまった私が、いつの間にかそばにいた得体の知れないピックの口車にのりながら、行くべきところに行くまでのおはなし。
*****自サイトに掲載していたものを多少校正して移植しました。
*****エブリスタにも投稿しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-12 10:26:05
6769文字
会話率:40%
青年リュートは傭兵団「銀狼の群れ」のメンバーの一人だった。
傭兵団は人類を守る組織の一つで、基本荒くれ者の集まりだが、この傭兵団だけは仲間うちの絆意識で「家族」を形成し、時には小馬鹿にしあい、時には全力で助け合うなどの他の傭兵団では見ること
のない特徴を誇っていた。故に、誰もが仲間内で「裏切り」が発生するとは思ってなかった。
ある日の出来事、仲間の一人にお酒をたらふく飲まされたリュートは深く眠ってしまった。
翌日、目を覚ませば拠点には火の手が上がっていて、外に出ればたくさんの仲間が地面に倒れている。
その中で息をしている者は無く、遠くから聞こえる剣戟の音に導かれて近づけば、団長と仲間の一人であるガーディが戦っていた。
ガーディのそばには謎の四人組と、小脇に抱えられた妹がいて、リュートはすぐさま裏切りが起こったのだと理解した。
リュートは妹を取り戻そうと奮闘するがそれは叶わず、瀕死の重傷を負って谷底へ落とされてしまった。
しばらくの後、リュートが目を覚ませば、そこは病室だった。
彼は全てを失ったと理解した時、彼のそばに学院長と名乗る人物が現れた。
その人物は彼の事情を聴くと、彼に提案した。
リュートを学院所属の傭兵として雇う代わりに、君が求める妹の情報を集めて提供することを。
それを受け入れたリュートは、その人物が妹の情報を集めている間、後の未来に起こる魔物の大襲撃を防ぐために各地に派遣した生徒を呼び戻す依頼を受け、その人物達を探しに旅に出る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 22:21:27
404201文字
会話率:28%
中世ヨーロッパ風の世界に転生した私は、この世界にない「マッサージ」をしたせいで魔女裁判にかけられた。そのあと色々あって、気がついたら女嫌いの第二王子のそばに、男装して少年従者として仕えることに。指魔法(マッサージ)にかかると女嫌いが治ると勘
違いした国王侍従の勧めみたい。色々言いたいけど、裁判から助けてもらったし、契約通り一年間は王子のお世話でもしてみましょう!
ーーー そうしたら肝心の王子が「・・・くうっ・・・こんな誘惑には・・・はぐっ・・・負けな・・・あふっ・・・」という感じであまりマッサージを歓迎してくれない。そんななか私や王子をめぐって不穏な動きを見せる王太子派の政治家や隣国の大使たち。サスペンス並みに権謀術数渦巻く王宮で、マッサージを武器に生き残りを図る私。恐怖の指魔法を恐れたり聖女の力と崇めたりする宮廷貴族の方々。雪だるま式でふくれあがっていく勘違いの数々。マッサージで気持ちよくなった従者達が仲間になったり、幼馴染が溺愛してきたり、ツンデレだった兄がシスコンになっていたりするけど、これでも弁護士の娘、動じずにちゃんと契約はまっとうしてみせる!宮殿で料理や衣装、スポーツやゲームを楽しんだりもしつつ、なぜか新大陸探検隊に招集されそうになったり、騎士に叙任されそうになっているけど何かの間違いよね?あとどうせなら素材は最高だけど色々ちょっと惜しい第二王子を本物のイケメンにしたい!
ーーー(「今日の一冊」であらすじを紹介いただきました:https://syosetu.com/issatu/index/no/106/ )
ーーー(予告なく視点が変わりますが、章題は視点人物と関係ありません。一部の外国出身の人物は時折古語で話しますが、その場合細かい意味を拾わなくとも大丈夫です。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 17:01:38
1207237文字
会話率:50%
敗戦のお知らせ、紅茶、新聞、私。
彼はどうしているんだろうか。
彼の気の病は治ったのだろうか。
最終更新:2025-04-13 01:51:23
893文字
会話率:20%
孤独の反対側にあるのは、厄介な言い訳だった。
同じ職場で働く同期の月代香純と、津村駿は、女である香純が先に昇格した。
仕事は空回りで、体調が悪い毎日が続いていた香純の前に、3つ年上の城山直人が現れる。
玄関の前で倒れた香純を部屋
の中まで運んだ城山は、香純の事がずっと気になっていたが、香純は津村を選んでいた。
新年度、香純は出向となり、津村とは遠距離恋愛となった。
香純が津村との子供を流産した日、城山はまた香純のそばにいた。
一度は別れた津村と香純だったが…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 00:18:16
50657文字
会話率:61%
窓に張られた蜘蛛の巣にかかった蝶が、今、力尽きようとしている。 5年の恋が、後輩によって奪われた紗和は、元彼の健一と、一緒に働いていた会社を退職した。 新しい会社で、紗和の周りに自然と集まってきた仲間達と楽しい時間が過ごしているうちに、その
中の1人、健一と同じ高校だった航大と会い、2人の距離はだんだんと縮まっていく。 航大は、初めは健一への嫉妬から紗和に近づいたが、なかなか心を開かない紗和に、だんだんと惹かれていく。 ある日、健一が職場で倒れたと聞き、再び会った健一と紗和は、後輩の嘘による誤解で、2人は別れてしまった事を知る。 本当の事を知っても、すでに航大と付き合っていた紗和は、健一に別れを告げ、そして、航大にも別れを告げた。 紗和は、自分をおいて出ていった母を、ずっと憎んでいた。誰かを裏切ってまで、自分だけ幸せになる事を、紗和は許せなかった。 新年度になり、秘書課に配属になった紗和。女性だけの閉鎖的で封建的なその部所は、厳しい女課長の下、教育されたエリートの集団とも言われた。 少しずつ、ついていけなくなってきた紗和は、風邪を引いた事をきっかけに、会社へ行く事ができなくなってしまう。 心配した健一と航大が紗和の家に入ると、そこには、すっかり心が壊れてしまった紗和がいた。 健一は、紗和の父に連絡をとり、幼い頃に築けなかった親子の関係を取り戻そうとした。 しかし、紗和が心を閉ざしてしまった原因は、他にもあった。 航大が、秘書課の中に良くない噂がある事を知り、健一に伝えた。昨年、新人の女の子が、その事で自殺をしていた。 時々、ひどく怖がる紗和を見て、健一は、自分の家に連れて行く事を決める。ちょっとした事がきっかけで不安定になる紗和を、健一はその度に、そばについて落ち着かせた。 会社で仲の良かった航大達5人が、紗和を元気づけようと、会いに来た日、紗和は会社であった事を、健一に話す。 みんなの協力を受けて、紗和が職場へ復帰する日がくる。 そして、健一との新しい生活が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-12 03:51:07
57086文字
会話率:61%
雨の夜、5年ぶりに再会したふたり。
高校卒業と同時にすれ違った初恋の想いは、
雨音の中、静かにふたたび動き出す。
ゴーストハンターとして地元に残った史狼(しろう)は、
かつて想いを寄せていた兄の親友・海都(かいと)と再会する。
昔と変わ
らない穏やかさ。
大人びたその笑顔。
そして、今も史狼だけに向けられる優しさに、
閉じ込めていた想いがあふれそうになる。
「好きだって、言わないとわからない?」
すれ違いながらも、少しずつ近づいていくふたり。
甘くて、苦くて、まっすぐで。
どこまでも不器用な初恋の、その続きの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 23:30:00
19135文字
会話率:39%
スプラウー学院には、成績一位で卒業した者には一つの願いが叶えられる。
そのため多くの者が入学希望だが、入学の条件が厳しく入れるのは実力者のみ。
この中に、体に収まらない力を持っている満は己の目的のため、長年そばにいる龍と入学することにした。
在学中色んな者と出会い、色んな事に遭う。全ては己の目的と龍の願いのため。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 23:05:06
63401文字
会話率:38%
捨て犬を拾って帰ったら実家では大天使、巷では堕天使。いや、俺は犬が可愛いだけだからな!?
凶暴な魔獣を使役することから恐れられ、悪虐一族として忌み嫌われるアラゴン辺境伯家。そこの嫡男に転生した俺ーールシェンテス・イゴヤ・アラゴンは、産まれ
た時から悪役貴族としての宿命が定まった。
「ゲーム転生など聞いてない! 死亡フラグ回避? 悪虐の義務教育だけで死にそうなのだが!?」
力こそ正義という家訓のもとで、嫡男には苛烈な試練が課せられる。
初めてのおつかいはゴブリン群の駆除、野盗の討伐……おかしくね?
しかも、特殊な家柄のせいで俺が実家に認められれば周囲に恐れられるという、ゲーム本編まで悪役の定めから逃れられない。
「大丈夫です。坊ちゃまがお優しいのは、わたくしたちがよーく知っていますから」
そばに控える戦闘メイドがそう言うなら大丈夫だろ。たぶん。
死亡フラグを一つ折れば変なフラグが二つ立ってしまう、勘違い悪役貴族ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 16:39:54
6941文字
会話率:23%
この世界の人は3種の種族に分けられている。人間、獣人、妖精の3種だ。
その3種の中で最も権威の高い妖精族で、名家の令嬢であるヴィオレは被差別族であった獣人のミハナダを宮廷道化師としてそばに置き、親友と呼ぶほどに可愛がっていたが周囲からの反
感もあり、単独遠征という実質的な流刑の様な措置を喰らう。一縷の希望も虚しく、100年程の時間が経った中、彼女の目の前にいたのは再会を切望していた親友であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 13:41:04
2277文字
会話率:32%
結婚して五年目。
そろそろ子供が欲しいと言っても素気無くされる夫の秘密を偶然知ってしまった。
冒険者ギルドにサポーターとして登録している私――シーラの夫リオンは、結婚したらあまり行かなくていい遠征に月の半分以上行っていた。
その間サポータ
ーとしてクエストに行った私は、偶然夫の姿を見てしまう。
彼は一人ではなかった。
彼のそばには優しい眼差しで見ている母子がいた。
リオンの事を「パパ」と呼ぶ女の子。リオンが腰に手を回す女性。
それは紛れもなく家族と呼べる光景だった。
【ご注意】
※作中に「私生児」「婚外子」と表現があります。
婚姻中の不貞で生まれた子は「私生児」、何らかの要因でシングルで生まれた子は「婚外子」とし、明確に差別化をしています。この異世界この国独自の文化となりますので実際とは異なります。
また、作者の他作品とも関係ありませんのでこの作品のみの解釈と認識していただきますようお願いします。
※作者の脳内異世界のお話です。
※執筆集中の為感想欄は閉じています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-10 06:50:00
88953文字
会話率:34%