そこは砂砂漠(すなさばく)だった。
気温は熱かったが湿度は乾いていたため苦痛ではなかった。そんな場所での出来事だった。
目の前には1人の女性が居た。
それは美しい女性だった。
長い髪をなびかせ、ドレスアーマーを身に着ける。
けれど、仄暗い黒
い目をしている。
手には槍が握られていた。
「貴方を愛してます」
それは告白だった。
女性は照れくさそうに笑い、今か今かと俺の返事を待っていた。
「答えはNOだ」
俺は手に持っていた剣で彼女の心臓を突き刺す。
「がっ・・・」
「悪いが、俺が愛してる女性はお前じゃないんだよ」
剣を強引に力で回転させて心臓へのダメージを増やす。そうしてから剣を抜くのだった。
「げほっ」
彼女は喀血する。
そして、その場に倒れこむのだった。
乾いた砂漠には彼女の血が実に良く染み渡る。
「これで30・・・」
俺は呟いた。
血塗られた剣をしまう。
そして自宅へと帰るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-04 09:12:31
125080文字
会話率:52%
王都の片隅でバッタ屋「ガラクタ堂」を営む親父・ゲルハルト。売れ残り品やワケあり品を知恵と交渉で売りさばくが、やがて王都の陰謀に巻き込まれる。武力ではなく商才で切り抜ける異世界商売ファンタジー!
最終更新:2025-04-06 18:00:30
11838文字
会話率:52%
「落穂拾い」。それは夫を亡くした寡婦、養ってくれる者がいない老人、そして孤児にのみ許された仕事であった。
ダンジョンで放棄されたアイテムを拾い集めて、売りさばく。
モンスターに倒された冒険者の遺品を拾うこともあった。
人は彼らを「ダンジ
ョン乞食」と蔑んだ。
14歳の少年、ビリーの夢は妹のミライに腹いっぱい食べさせ、きれいな服を着せて、でっかい家に住ませてやること。
そのために臆病者と呼ばれても、ビリーは生き残らなければならない。
ある日ミライが毒虫に噛まれた。「3日虫」。噛まれたものは3日以内に死ぬ。
ミライを救うためには高額の薬を手に入れなくてはならなかった。
それも2日以内に。
できることはたった一つ。命を懸けてダンジョンに挑み、第3層のフロアマスターを倒し、ドロップアイテムの宝玉を金に変えることだ。
たった一人ダンジョンに潜り、レベルアップを繰り返すビリー。やがて第2層の敵は余裕で倒せるようになった。
しかし、第3層は様子が違った。幾ら焦ってもフロアマスターに勝てる見通しがつかない。
時間は容赦なく過ぎ去り、残り時間は少ない。
そんな時、イレギュラーの「ゴブリンキング」が第3層に発生した。
絶対に適わない相手。ビリーは必死に逃げるが、行き止まりに追い詰められてしまった。
そこで発見した謎の小部屋、その中には黒いオーブ「時の砂」があった。
触れただけでは良くわからない「時の砂」の効果。そこへいなくなったはずのゴブリンキングが戻って来た。
絶体絶命のビリーはオーブを自分に使う。
その効果は、「触れた対象の時間を10倍に引き伸ばし、世界とのつながりを奪う。クールタイムは使用時間と同じ」というもの。
試しに使ってみてもその威力は、ゴブリンキングに通用するものではない。
その時ビリーの脳裏に走馬灯が走り、ビリーは「時の砂」の真の使用法を理解した。
靴を脱ぎ捨てたビリーは「時の砂」をダンジョンの床に対して発動する。
0.1秒を1秒に引き伸ばし、その反動でビリー自身は0.1秒間に1秒の力を行使できる。そしてクールタイムは0.1秒だ。
このサイクルを繰り返すことで、ビリーは無限に加速できる。
ついにゴブリンキングを倒したビリーは、フロアボスも倒して宝玉を得、ミライを背負って街へとひた走る。
朝の光をを追い越して。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-12 17:10:00
20430文字
会話率:24%
誰でも魔法が使える世界、そんな世界に下級貴族として生まれ落ちた一人の少女。魔法がうまく使えず家族、クラスメイトに虐げられて生きてきた。魔法学校に入り、卒業までに魔法成績上位に入らないと奴隷商人に売りさばくと言われどうすればいいかと悩んでいる
宝塚麻衣(たからずかまい)が最強最悪である王神宮寺学(じんぐうじがく)が父親の次期国王、冷酷無慈悲だと言われている神宮寺薫(じんぐうじかおる)と出会い、学園の頂点にのし上がる、恋愛ファンタジー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 20:52:06
2305文字
会話率:48%
小豆を洗うだけの妖怪「小豆洗い」。
ある日一人の人間が、この妖怪に汚れた着物を洗わせ、それを売りさばくという商売を思い立つのだが……。
最終更新:2025-02-19 22:06:59
1101文字
会話率:53%
オアシスをさがしてさばくをさまよう話
最終更新:2025-01-09 22:00:00
1650文字
会話率:14%
さよならさんかく。
またきてしかく。
あたしふたばと、ヤンキー・ミツオ。
それにあたしのモトカレ・ヒトシ。
三人組の恋と部活の青春模様。
「しゃあああっ」
ミツオは吠えた。
吠えちゃいかんのに、吠えた。
ひさしぶりのヒト
シのメールには、こんな台詞が書かれていた。
「試合が終わったら、ふたばにだいじな話がある」
そしてあたしは、心のなかでつっこんだ。
「ナンデソウナルノ?」
試合開始のゴングが鳴った。
体勢を低くしてミツオがつっこんでいく。
それをヒトシが冷静にさばく。
こぶしとこぶしが交錯する。
「うおおおおおお!」
リング中央で最後の力を振りしぼった渾身の右ストレートが……
小説『さんかくボクシング』
あたしたちの恋愛に資格なんてひとつもいらない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-12-01 00:18:44
34184文字
会話率:25%
二十四歳フリーターの十川廉次が天寿を全うした祖母が残したノートに従うと、いつの間にか戦国の世にタイムトラベル!?
現代と戦国時代を行き来できる儀式を手に入れた廉次が狙うは一攫千金!
二つの時代を股にかけ、戦国の世で騙るは神の使い! 現代で過
去の遺物を売りさばく!
ちょい下種系スローライフ、めざします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-25 21:39:09
175126文字
会話率:51%
世界を知らない少年は、探究心を片手に飛び出す。そこで見たもの、聞いたもの、手に入れたものを携え、少年はいつしか大きな舞台へと駆り立てられる。必然か、偶然か、運命なのか。それを人々は許すのか。「未知」という罪は、誰もさばくことはできない。
最終更新:2024-06-13 02:01:40
2482文字
会話率:50%
宇宙の漂流物を漁り集めて、売りさばけ!試供品な相棒を製品版で買う為に!
宇宙探索者のお仕事は、機械の集めてきた難破船の機械には任せられない狭い場所に潜り、金目の物を集める事!
機械の集めてくる難破船の中には、食料用に集められた生物が船内で
繁殖していて危険だが、それを越えて拾ってきたものを売りさばくことによる報酬は莫大だ。その報酬で試供品な相棒をなんとか本購入しようと目論む男のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-17 21:40:08
7846文字
会話率:14%
「チートが欲しい?はいはい(適当) 」
私は異世界転生の説明神だ。キミはこれから剣と魔法の世界に転移する。チートが欲しい?はいはい。これをあげよう(これでこいつも生きていけるかな?どうか新しい命を楽しんで)。
数えきれないほどの転生予
定者に淡々と説明し、スキルをあげて、転生先に送り込んでいく。私だってどこかの世界を救う神様をやりたい。救世神は離職者多いのになぜ私にまわしてくれないんだ!
「えっ?救世神になれる?やった!!!」
そこで私が見たものは……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-04-04 19:06:30
3459文字
会話率:15%
広大な砂漠をさまよい旅する男。ある夜、焚火の傍で老人がうずくまっているのを見つける。
キーワード:
最終更新:2024-03-30 11:40:06
1458文字
会話率:17%
【マッチが欲しい? すみません、完売しました】
バリキャリの私は得意先周りの最中に交通事故に遭ってしまった。次に目覚めた場所は隙間風が吹き込むような貧しい家の中だった。しかも目の前にはヤサグレた飲んだくれの中年男。そして男はは私に言った。
「マッチを売るまで帰ってくるな!」
え? もしかしてここって……『マッチ売りの少女』の世界? マッチ売りの少女と言えば、最後に死んでしまう救いようがない話。死ぬなんて冗談じゃない! この世界で生き残るため、私は前世の知識を使ってマッチを売りさばく決意をした――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-08 22:33:29
30518文字
会話率:54%
ココは異世界人の父親が作った道具を使って悪をさばく
最終更新:2023-03-15 14:00:00
3093文字
会話率:58%
かつて、異世界に行きたいという目標を持った蓮斗と沙耶香だったが、蓮斗は高校生になるタイミングで、悟り、青春生活を選ぼうとする。しかし、沙耶香は蓮斗を必死で誘ってくる。蓮斗は適当にアドバイスをするが何故か懐かれる。実は沙耶香の中二病というのは
、、、折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-28 22:30:23
2178文字
会話率:35%
ある日、魔王を倒しに行ける程の最強パーティー裏切られ、職業を農民に変えられる。
しかし、その農民という職業。魔力量世界最高の主人公には天職だった。
あらゆる魔法でこの世界の悪を跋扈する。異世界魔法ファンタジー。
最終更新:2021-10-17 16:12:26
39292文字
会話率:49%
ある日、歴史好きな主人公イネは、異世界に転移する事に。理由は「全ての偉人を救え」というものだった。そして、少年は伝説に挑む。偉人達を救って、黒幕を倒すことは出来るのか?
魔法、異世界、偉人、伝説、神、全部の好きな物混ぜました!笑
どうぞ楽
しんでいってください!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-28 20:55:50
13036文字
会話率:52%
父親の戦死によって騎士爵家を継承したロドニーは、最北の辺境にある寂れたデデル領の統治者になった。
しかし、騎士爵家には膨大な借金があった。利子を支払うだけで精一杯で、借金は雪だるま式に増えていた。
父親が残した本を開いた瞬間、ロドニ
ーは光に飲み込まれた。気づけば前世の記憶を思い出しているが、それは別の世界のものだった。前世の自分の名前も親兄弟の情報も思い出せないが、高度な文明の知識を得ることができた。
借金苦のロドニーは産業を興して、ラビリンスに入って根源力という特殊な力を入手する。
幸いにも母方の祖父が商人だったので、その協力を得て特産を売りさばくことができた。なんとか借金を返し、これまで低かった領兵の賃金を底上げし、装備を整えて領兵の強化に取り組んで富国強兵を実現していった。それがいつしか国王の耳に入り、『最北領の怪物』と言われるようになっていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-09 18:00:00
321171文字
会話率:43%
婚約者が無謀な反逆に赴くことを止めるために、貴族の命ともいえる聖剣を持ち出したセリージャ。
隠れていたところを親友であるブリケに見つかってしまい、口止めのためにブリケのうっかり(悪事)をかばうようになる。
そのせいでブリケの評判は守られたが
、セリージャの評判は日に日に落ちていく。
そしてセリージャが16歳となり、婚約者のミカエルと結婚式の日を迎える。
しかしミカエルはその場で婚約破棄を言い渡し、かわりにブリケを妻にすると言い出す。
セリージャはそれまでの悪評によって、悪役令嬢に仕立てあげられていたのだ。
ミカエルは聖剣でセリージャを斬る。ミカエルの聖剣は斬った者の効果を奪う効果があった。
記憶を奪われたセリージャは一族からも見捨てられ没落、飲んだくれの叔父のもとでマッチ売りをしていた。
そして大みそかの日、マッチが売れずに凍え死ぬセリージャは売り物のマッチで暖を取る。
マッチの火の向こうに浮かび上がっていたのは、ミカエルに奪われた記憶。
そして、前世の記憶。
「わ……わたし、OLだったんだ!」
前世でのセリージャは、近藤真子という名のOLだった。
セリージャは前世で培った経験を活用し、マッチを売りさばく。
ひょんなことから貴族の青年に見染められ、屋敷で働くようになった。
これは、悪役令嬢に仕立てあげられ、すべてを失った少女が奇跡の復活を果たし、
かつての親友と婚約者を見返すだけでなく、ざまぁする話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-21 17:05:39
45949文字
会話率:30%
冒険者グラムは突然パーティーから外された。
理由は彼の持つ二つのスキル…『速読』と『記憶』。
生き死にのかかる冒険に不必要なスキルを持つ彼に対し、パーティーメンバーは罵詈雑言の嵐の末グラムを追い出してしまう。
途方にくれたグラムは冒険者
としての道を諦め、『速読』によって得た知識を『記憶』し、その情報を売りさばく情報屋として生きることに…。
だがこの二つのスキルは彼の予想以上の価値を持つ『最強』のスキルであった…。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
仕事が忙しくなければ毎日深夜1時ごろに更新。
文字数は300文字程度と少ないです。
申し訳ありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-03 22:29:31
44644文字
会話率:57%
山中幸盛は孫の桃太郎一家と、庄内川河口までウナギ釣りに行き、運良く一匹釣れたので、翌日、幸盛の家で桃太郎がウナギをさばくことになる。
このショートショートは、山中幸盛のブログ『妻は宇宙人』のものと同一です。
最終更新:2022-08-28 22:33:37
2020文字
会話率:28%
血液商人。吸血鬼が蔓延る世界で、その吸血鬼相手に血を売りさばく主人公、セザール。
長い歴史の中、吸血鬼は増えすぎてしまった。
人類は戦う術を探し続け、弱い吸血鬼は血を得ることが難しいこともある。血を得られない弱い吸血鬼、また味や性別など嗜好
が強い吸血鬼に合わせた人間を用意する・・・・・そうして人でありつつも吸血鬼の区域に留まるセザールと、吸血鬼と、人間、それぞれの『生きる』とは・・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-05 15:47:49
11238文字
会話率:33%