※タイトルどおり、書き直し作品
※完成したのち、旧作は消去予定
東京駅に、謎のアベックが降り立つ。
北欧メルヘン風の異界人の男、ジェラート大佐と、黒づくめの女。
新幹線こだま号へと向かうジェラートたち。
いっぽう、異界からの来訪
者の情報を受け、特別調査課の西京太郎と瑠璃光寺玉のふたりのエージェントは、ジェラートたちの調査へと向かう。
■■ 登場人物 ■■
・西京太郎(さいきょう・たろう)
特別調査課。鉄道に乗って捜査する系の刑事ドラマに似た、昭和か平成風のスーツ姿の中年男。相方の瑠璃光寺玉とは、パパ活コンビと呼ばれる。
・瑠璃光寺玉(るりこうじ・ひかる)
特別調査課。西京太郎の相方。港区のラウンジにでもいそうな、20代女子。
・松本清水子(まつもと・すみこ)
特別調査課、松本調査室の室長。グレーまじりの髪に黒縁メガネのアラフォー・ビューティ。
・神楽坂文(かぐらざか・ふみ)
異世界【神楽坂】の妖狐。黒のアサシンドレスをまとう美麗な女の見た目で、キツネ要素は狐耳と尻尾しかない。神そうなやつらはだいたい友達。松本たちとは協力関係にあり、ドラえもんのごとく妖力や妖具を要求されるという、ドラえもんみたいなナニカ。
・ジェラート大佐
異界人。ヘラヘラした北欧風のハンサムな男。
・黒づくめの女
ジェラート大佐の相方。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-07-31 05:40:00
6511文字
会話率:41%
―――『俺』は|晴井(はれい)|彗(ケイ)。特に目立った所もない普通のオタクだ。
気の合う仲間と漫画とラノベとアニメの話をして、休み時間はカードゲームをする。取り立て大したことのない、学生生活において背景みたいな奴だ。
ある日、
そんな俺にクラスでカースト上位の巨乳ギャル|猫魂(ねこだまし)ケイトが話しかけてきた。
「オタクくん、カードゲーム分かる?」
学校では目立たない俺だけど、実はカードショップに出入りしてるし、公式大会出場経験もあるガチ勢……分かる! 分かるとも!
手取り足取り腰取り乳取り教えてあげます!
そう、なにしろ猫魂さんはガードの甘さで男子に人気の無防備パンチラブラチラ常習犯。いつもありがとうございます! ゴチになります!!
カードゲームで対戦するなら正面から谷間! 後ろに立って説明するなら上から谷間が覗き放題。
その上さらに爆乳の後輩、|乳母崎(うばさき)さんも紹介してもらえて両手に乳! もとい両手に花! いや、見るだけでノータッチだから両目に花かな……? おっぱい最高!
大会まであと一週間、なんだけど、なんだかだんだん雲行きが怪しくなってきたんですけど……。
なんでカードゲームで死人が出たり世界の命運がかかったりするんですか? 『運命潮力』って何!? 普通なはずの俺の人生、一体どうなっちゃうの!!?
この小説は『何も知らないモブキャラの俺がホビーアニメ的世界観に参戦することになっちゃたんだけど、どうしようラブコメ』です。
架空のカードゲーム『デュアル・ディメンション』はルールもなにもかもが架空、おっぱいのようにふわふわです。カードゲームにかこつけておっぱいの話をするための舞台装置に過ぎません。
登場人物の大半も、ふわふわの知識でふわふわな雰囲気でゲームをプレイしています。
あらかじめご了承くたさい。
※ この小説はフィクションです。実際の人物、団体、カードゲーム、ホビーアニメとは一切関係ありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-30 07:00:00
74529文字
会話率:44%
発生源不明の毒によって化物(劇物または毒物と呼ばれているよ)があちらこちらで暴れまわる!
化物を討伐するのは〈劇物及び毒物討伐者〉、通称〈ゲキドク〉!
これは主人公樹神薫(こだまかおる)がゲキドクとして活躍する物語である。
最終更新:2025-07-26 23:49:50
196219文字
会話率:66%
崩壊寸前の王国の中心で、謎の子供が森の端で発見された。かろうじて生きている。背中には癒えることのない傷があり、彼の血からは不自然な何かが...殺戮の何かが発せられているようだ。
民を守るために残酷な決断を迫られた王は、真実を隠す。しかし、
少年--達也--の目を見たとき、彼は遠いこだまのようなもの......自分のものであった何かを見るような気がする。
達也とはいったい何者なのか?なぜ彼の身体は、忘れ去られた力の囚人であるかのような反応を示すのか?
そして何よりも、彼は脅威なのか...それとも唯一の希望なのか?
城が恐怖と疑惑で満たされ、悪夢と未知の過去の幻影が沈黙を破る中、古代の運命が再び立ち上がろうとする。
というのも、王は生まれるのではなく、生まれ変わるのだ。生まれ変わるのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-25 15:00:00
111467文字
会話率:38%
メロディ・ヒストリア伯爵は、類希なる容姿や実力をもって「氷柱の白百合」と謳われている少女だ。
幼少の悲壮な経験とともに順当に実績を積んできた彼女は優しい婚約者とともに貴族として果てると思っていた、のだが……「真実の愛を貫かせてほしい」と婚約
解消を提案されてしまった。
平然と受け入れてみせたものの、数少ない気を許せる存在だった婚約者の心変わりに動揺し、年若い乙女は人知れず涙を流した。
一夜明けて、ぐっすり眠ったメロディは気持ちを切り替えると憧憬を胸に真実の愛を解明しようと決意。周囲を巻きこんで研究を進めていく。
そんな彼女の言動に導かれるように時代を揺るがす大事件、運命の歯車は動き出した。
【エレアの子守唄】
綾なす波に誘われ
炎にくべた言葉 集めて旅路を紡ごうか
とこしえ待てず 影は征く
凍りついた静けさは 焦がれる地に綻ぶ花
あせない調べにつつまれて
ささやかな風にゆられよう
重なる季節の訪れを
八千代の夜をこえて 願う
昨日は 舞い降りた光抱き
あなたはひとりねむるのでしょう
夜のまにまによすが得て
涙雨がさらう心 奏でて記憶を綴ろうか
奮い立たせて こだま聴く
悠久に流るるは 宿木知らぬ渡り鳥
ちとせの灯に花が咲き
蝶はわらう宝に留まる
待ちわぶ季節の過ぐときを
八千代の時をこえて 祈る
明日は 光る風に迎えられ
あなたはひとりさめるのでしょう折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-24 22:00:00
615232文字
会話率:62%
夏が終わる頃、
都内を離れ、北陸に出張に来ていた私は、
その帰り、
ひとりの少年と出会った。
2021/3/4
次の話(197話)の投稿は、ちょっと先になります。
1週間はかかると思います。
申し訳ない。
2021/3/1
196話を予
約投稿しました。
3/2 の 0時に公開されます。
*――――――――――――――――――――――*
タイトルの読みは、《さまーえこー》。
echoは《こだま》とか《反響音》とか、そんな感じ。
「残酷な描写あり」が付いてますが、
私も少年も、死んだり怪我したりしないです。
一部の表現が引っかかりそうなので、念のために付けてます。
更新速度よりも、完結させることを当面の目標にしているため、
次の話まで1週間以上の間が空くこともザラにあります。
3ヶ月ぐらい更新が無かったときには、挫折したと判断して貰っても構いませんので、
それまでは気長にお待ちいただければ・・・と思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-22 08:42:17
905525文字
会話率:15%
桜咲き誇る王国は、激しい嵐と長引く干ばつに見舞われ、深刻な食料危機に瀕していた。異常な花粉症が蔓延し、荒れた大地は繁殖力旺盛な雑草に覆い尽くされていく。
民の心には絶望の**「魂の木霊(こだま)」**が響き、守護神の桜も生命力を失いかけて
いた。
未曽有の危機に直面し、無力感を覚えるプリンセス・ハルカ。研究者のリンは原因究明に、護衛のアヤトは食料確保に奔走するが、状況は悪化の一途を辿る。
リンの調査から、かつて傷ついた**「生命の地脈」の不安定さが、異常気象や花粉症の悪化を引き起こしていると判明。しかし、最も深刻だったのは、困難により民が「自然との繋がり」を失い「魂の断絶」**に陥っていたこと。この断絶こそが、守護神の桜の生命力をさらに弱めていた。
ハルカは、この根本問題の解決へ、樹医の老賢者を訪ねる。賢者は、自然の「循環の摂理」と、逆境でこそ信じるべき**「心の調和」の重要性を説いた。そして、地脈を鎮める「調和の樹」の種子と、人々の心を繋ぎ直す「魂の歌」**の存在をハルカに託す。
王都に戻ったハルカは、リンと共に賢者の教えを実践。リンとアヤトが危険な地へ「調和の樹」の種子を求め旅立つ間、ハルカは疲弊した民の前に立つ。具体的な解決策ではなく、自らの「魂の木霊」で感じ取った**「桜の嘆き」、そして「自然の摂理と向き合うことの重要性」を語りかける。心の底から「魂の歌」を歌い上げると**、その歌声は民の心を少しずつ溶かし、互いを労り、助け合う気持ちを芽生えさせていく。
リンが「調和の樹」の種子を持ち帰り、ハルカが心の光を取り戻した民と共にその種子を植え、再び「魂の歌」を歌い上げると、弱まりかけていた守護神の桜の「魂の木霊」が刺激され、「調和の樹」は驚くべき速度で芽吹き、成長を開始。根が地脈に触れると、乱れていたエネルギーは鎮まり、異常気象は収束。大気の振動も落ち着き、花粉症の症状も緩和されていく。土壌は健康を取り戻し、雑草の繁殖も沈静化し、作物が育つ希望が見えてきた。
守護神の桜は力強い輝きを取り戻し、王国は危機を乗り越えた。この経験は、民が自然の摂理の厳しさだけでなく、その中にある**「調和」の重要性**を深く理解するきっかけとなる。食料の豊かさだけでなく、「心の豊かさ」が王国を支える基盤となることを、ハルカは確信するのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-20 18:21:07
3133文字
会話率:4%
岐阜の桜並木から突如、満開の桜が舞い散る異世界「桜の世界」へ転移した女子高生ハルカ。そこは巨大な桜の木を守護神とする美しい王国だったが、今は魔物に蝕まれ危機に瀕していた。ハルカは、伝説の**「桜のプリンセス」**として王国を救う使命を託され
る。
魔物を率いるのは、桜の力の暴走で愛する妹を失い、闇に堕ちた国王の長男ゼノス。国王から「桜花の杖」と、守護神を止める「停止ボタン」の存在を託されたハルカは、若き騎士アヤト、薬師の娘リンと共に旅立つ。
道中、魔物に襲われた村で、ハルカは杖から桜吹雪を舞わせ、毒を浄化し、人々を癒す奇跡の魔法「桜花の再生」の片鱗を掴む。人々は彼女を「希望の桜」と呼び、桜鳥や松針獣といった新たな相棒、そして民の心の声「魂の木霊(こだま)」との共鳴を通じて、ハルカの力は増幅していく。
しかし、魔物の群れが王都を襲撃。ハルカは「桜嵐の鎮静」で応戦するも、憎しみに満ちたゼノスの「氷梅の舞」に追い詰められ、国王がハルカをかばい命を落とす。絶望の中、ゼノスは勝利を確信し停止ボタンを押すが、それは選ばれし者を守る究極の防御システムだった。桜の守護神から放たれた光がゼノスを包み込み、彼の存在は消滅した。
ゼノスが倒れ、平和を取り戻した桜の世界。ハルカは真のプリンセスとして覚醒し、父王が遺した「生命の泉」と、リンが見つけた「育種術(いくしゅじゅつ)」の秘伝を使い、王国の復興に尽力する。泉の力で薄墨の古桜から生まれた七色に輝く「虹色の桜」は、あらゆる調合で「大成功」を引き起こす奇跡の素材となった。
ハルカの「希望の雫」は大地を肥沃に変え、アヤトの「常磐の鎧油」は装備を強化し、リンの「風音の疾走薬」は効率的な情報伝達を可能にするなど、彼らが育てる「強い」植物が王国の生命線となる。
ハルカは異世界での宿命を受け入れ、忠誠心篤いプリンスとなったアヤト、そして知性溢れるリンと共に、桜咲き誇る豊かな未来を築いていく。この物語は、生命を育む調合と絆の力で、絶望を乗り越え希望を創造する、感動のファンタジーである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-15 18:09:56
6099文字
会話率:13%
あなたが毎日通り過ぎる、ありふれた街角。その風景の裏側に、どれほどの物語が眠っているか、想像したことはあるだろうか。
日向夏帆は、都会の喧騒の中で、自分の存在が消えてしまいそうだと感じていた。そんな彼女が迷い込んだのは、時間の流れから取り
残された、都市の片隅。そこで彼女は、「都市垂直探検部」という奇妙なサークルと出会う。
彼女たちの活動は、スポーツではない。それは、対話だ。
古びた建物の壁に刻まれた時間の痕跡を、指先で読み解く。忘れられた場所を吹き抜ける風の声を、聴く。錆の手触り、塵の中の光、そして仲間と命を繋ぐロープが「カチッ」と鳴る、世界で一番安心できる音――。
部長で、絶対的な守護者である月城静流。太陽のような笑顔で皆を照らす星野光莉。知性で探検の道を拓く天音空。そして、一歩を踏み出したばかりの、日向夏帆。
彼女たちは、地上からでは決して見ることのできない、街の本当の顔を探しに行く。それは、廃墟の奥に咲く壮麗な美しさであり、誰にも知られない場所に描かれた、孤独な魂の叫びだ。
あなたも、少しだけ角度を変えて、街の密やかな囁きに、耳を澄ませてみませんか?ページをめくれば、高所の澄んだ風が、きっとあなたの頬を撫でるはずだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-18 18:00:00
14381文字
会話率:14%
伊田藤吾は、ある朝、登校すると、遠方で刀を打ち合わせて戦っている人影を見る。
その日をさかいに、藤吾のまわりでは、格闘技の部活の生徒や先生が襲われる事件が
勃発する。
藤吾は、幼馴染の美雪とともに、誰が何のためにそんな事をしているのか、調べ
始めるが、
その途中で、歴史上の人物である剣豪たちに遭遇する。
伝説の剣士たちとの、不思議な邂逅。
そして、剣豪たちの戦いに、いやおうなく藤吾たちも巻き込まれてゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-16 16:49:47
102093文字
会話率:26%
潮鳴り、そして空白
記憶の空白を抱えた青年アオは、あてもなく海辺の町、潮鳴町へとたどり着く。夜明け前の静寂に包まれた町で、彼が偶然見つけたのは、ひっそりと佇むジャズ喫茶「ハーモニー・ストローク」だった。
店内でアオを迎え入れたのは、静かで謎
めいた店主のミコ。ジャズに縁がなかったはずのアオだが、店に流れるマイルス・デイヴィスのクールな音色は、彼の心深くに響き、どこか懐かしい感覚を呼び起こす。
その夜、アオは奇妙な夢を見る。白い砂浜を歩く彼の頭上には、嘲笑うかのように鳴くカモメ。そして、心臓に直接響くような不穏な和音──「真夜中のコード」がこだまする。夢と現実の境界が曖昧になり始める中、アオの潮鳴町での日々が静かに幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-11 00:36:14
2007文字
会話率:27%
ヒョウ柄ファッションに身を包み、アメちゃん片手に今日も商店街を闊歩する大阪のおばちゃん・梅田ももこ(50)。鋭いツッコミと値切りの奥義で人生を乗り切ってきた彼女が、ある日突然、たこ焼き屋台の下敷きになって——気がついたら異世界「オオサカーナ
」に転移していた!?
だがこの異世界、なんと「値切り禁止」の国だった!
商人ギルドの掟によって、価格交渉は法律違反。値段は神聖、交渉は罪——そんな理不尽、ももこが許すはずもない!
「アホちゃう!? 値切りは文化やで!?」
異世界の常識を覆す、おばちゃん魂の叫びが今こだまする!
果たしてももこは、笑いと値切りでこの世界を救えるのか!?
ツッコミとアメちゃんが世界を変える、前代未聞の異世界コメディ──これは転生した大阪のおばちゃんが、異世界で魂の交渉とボケツッコミで革命を起こす、そんなお話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-06-17 15:27:26
6494文字
会話率:63%
突如、異世界に転生させられてしまった主人公・西見玲人。
あまりに突然のことだったが、夢に見た異世界生活にレイジは心躍らせる。
しかし、そんなレイジに与えられた職業は『ツッコミ勇者』。
そのステータスは、村人よりも低いもので唯一異常な値を示し
たのは、ツッコミ値だけだった。
ツッコミだけでモンスターなど倒せるわけもなくレイジは異世界で農夫になることを決意する。
そんな中、森の中で謎の美少女リリスに出会う。
リリスとの出会いがレイジの運命を大きく変えることになる。
トラブル、災難続きの運命へと。
「こんな異世界生活間違ってるだろ!!!」
今日も、レイジの悲しいツッコミがこだまする。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-28 22:34:45
190308文字
会話率:30%
「ここは……じ……じご……」
ショックのあまり、男はその先の言葉を継ぐことができなかった。
落ち着こうと大きく息を吸い込む。だが、鼻腔を突いたのは血と汗、雑巾、硫黄、吐瀉物、糞、そしてプラスチックを焼いたような強烈な臭い。喉に絡みつく
その悪臭に、男は思わずむせ返った。
沁みる目をこすりながら周囲を見渡す。赤黒い地面から、ところどころ煙が立ち上り、空はどこまでも曇り、重く垂れ込めていた。絶え間なくこだまするのは、苦痛に苦痛に満ちた叫び。
男は自分が置かれている状況を完全に理解した。いや、認めざるを得なかった。
――間違いない。ここは地獄だ。
折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-05-20 11:00:00
2367文字
会話率:41%
こだまが返るにも、待ち時間は必要。
最終更新:2025-05-10 07:00:00
301文字
会話率:0%
32歳の向葵(あおい)は、人生に行き詰まりを感じていた。仕事は長続きせず、貯金も心許ない。5歳年下の恋人・凪(なぎ、27歳)との穏やかながらもどこか壁のある関係にも、漠然とした不安を抱える日々。かつての「なんとかなる」精神は、もはや気休めに
しかならなかった。
そんなある日、湖岸で拾ったのは、自分の心と呼応するかのように「ひび割れた」ビー玉。それは向葵を、凪、そして愛犬コロと共に、冷たく広大な宇宙空間へと強制的に放り出す。
これは甘い逃避行ではない。壊れたビー玉が示す先は、内なる弱さや痛みを増幅して突きつける「こだまする自己否定の谷」。二人は見えない壁に隔てられ、慰め合うことも許されず、自身の心の闇と一人で対峙することを強いられる。
パニックに陥り、逃げ惑う向葵。凪もまた、自身の葛藤と向き合いながら、なすすべなく彼女の苦闘を見守るしかない。これは、向葵だけではなく、凪にとっても自身の弱さと向き合い、二人の関係を問い直す過酷な旅の始まりだった。
訪れる星々は、安易な癒やしではなく、厳しい試練を与える。失敗と絶望を繰り返しながらも、痛みの中から「ありのままの自分」を受け入れ、現実と向き合う強さを見出していく。これは、人生の苦味を知るすべての人へ贈る、不器用な魂の再生と成長の物語である。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-04-29 09:17:30
6130文字
会話率:33%
澄み切った空の下、見下ろした景色はどこまでも緑一色。高くそびえる木々が深い影を落とし、苔や茂みが足元を覆い、魔物の雄叫びが森の奥にこだまする——そんな深い森の中。どうやって生き残ったのか分からない人間がふらつきながら、森の奥へと歩みを進めま
す。そんな彼に興味を持った精霊が出会い。そして、殴り飛ばします。
精霊と人間の不思議な出会いと生き方を辿る物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 22:39:57
5530文字
会話率:24%
綾音は幼少期、家族旅行で訪れた山間のトンネルで「静寂の中にこだまする音」に魅せられ、以来トンネル探索に興味を持つ。友人からは「地味な趣味」と笑われるが、綾音にとっては「不気味さと静寂の混ざり合った空間」が心地よいのだった。
最終更新:2025-04-14 18:53:52
5943文字
会話率:4%
卒業式――それは、本来なら祝福されるべき日。
一つの章の終わり、そして新たな始まりを告げるはずだった。
でも、彼女にとってそれは「始まり」ではなかった。「終わり」だった。
校舎の屋上、その端に立つ彼女。
足元に広がる世界は、もはや恐怖で
はない。
静けさをたたえる虚無が、彼女を優しく誘う。
下では騒然とした混乱。
叫び、嘆き、命令――全てが雑音となってこだまする。
サイレンが響き、カメラが向けられ、スマホが構えられる。
でも、そんなものには何の意味もない。
その中に、ただ一人、騒がず、叫ばず、ずっと沈黙を守っていた少年がいた。
彼の視線は、いつも偶然を装って彼女を探し出していた。
誰よりも早く、彼女の小さな変化に気づき、誰よりも深く、彼女の痛みを知っていた。
彼は、ただ黙って、彼女を愛していた。
残された時間は、ほんの数分。
伝えられるのは、たった三つの短い想い。
果たして彼は、その「言葉」を見つけられるのか?
一秒が永遠に感じられるこの瞬間に――彼女を救うための、たった一つの言葉を。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 18:17:22
1890文字
会話率:0%
ちょっと未来の日本。
色々あって、パチンコの規制が緩まり、人口がやや回復した。
そんな時代、今日もねこだまり荘に住む一人のエルフが、すごすごとパチ屋に向かうのであった。
最終更新:2025-02-20 23:10:57
2005文字
会話率:36%
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
古びたスーパーカブの排気音が野山にこだまする。
俺の名前は矢森 一平。
金なし。人望なし。幸運なし。
両親は交通事故で失った。
住家は隣家の延焼で燃
えた。
志望校は突然廃校になった。
バイト先はことごとく倒産した。
悪人ではないのに、悪運だというだけで人から避けられるほどには運が無い。
それ以外はどこにでもいる、しがない大学生だ。たぶん。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-09 23:17:03
2319文字
会話率:15%