「んー、あなた、よくない霊に取り憑かれてるわねぇ。詳しく言うと、昔の……そう、お侍さんね」
「やっぱりそうか!」
と、おれが思わず声を上げたところ、占い師はビクッとして、少し身を引いた。
え、まさか正解? といった顔を一瞬見せたので
、やはりこの占い師はインチキで適当なことを言ったのだろう。しかし、我ながら都合がいいもので、おれは占い師にそう言われたことで確信めいたものを抱いた。
おれは幽霊に取り憑かれている。
異変を感じたのは一ヶ月くらい前だ。当初は、体に纏わりついているこの倦怠感は仕事の疲れだろうと思っていたのだが、一人なのに周りに誰かの気配を感じる瞬間があったり、ふと死にたいという希死念慮を抱いたり、ある夢を見たりと、最近では感じたその人の気配というのがどうも男であるようだと徐々に明らかになってきていたのだ。
そして、占い師に幽霊が取り憑いていると言われたことをきっかけに、その幽霊の姿が夢の中に色濃く現れるようになった。
髷を結い、白装束を着た男。侍の霊だ。しかし、おれに取り憑いたその理由がわからなかった。当然、墓を蹴り倒すなど罰当たりなことはしていないし、肝試しに行った覚えもない。質の悪い風邪を引いたと思ってひとまずは理由は置いておくにしても、この状態のまま放置して治る、つまり成仏するかどこか他に行ってくれる保証はない。
だから、おれは夢の中でその幽霊に話しかけてみることに決めた。何か未練があるのかもしれない。
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最終更新:2024-08-14 11:00:00
2909文字
会話率:65%
中学最後の夏を祖母の家で過ごすことになった小鹿佳乃は、庭に祠があることを知った。その祠は戦国時代に戦で亡くなった武士を祀る祠だった。
最終更新:2024-08-04 11:02:39
22511文字
会話率:38%
世の中の悪を成敗する、お侍さんの刀は。
振るうたびに、奇妙な音が鳴っていました。
最終更新:2024-06-29 23:30:52
200文字
会話率:56%
お侍さんには、いろんな役職があります。
介錯する、役職とか?
最終更新:2024-02-25 00:29:52
200文字
会話率:0%
イセカイにTS転生した江戸時代のお侍さんと、ネコにTS転生した現代アラサー女子による、食事とか旅行とか、エッセイ的なドタバタ漫遊物語。
世界観はネコ耳さんと同一です。が、なぜかヘラス王国は日本とよく似た文化を持っておりました。饂飩や醤油
、金山寺味噌も存在する社会です。設定も都合良く変化させています。
平行世界の、さらに平行世界で実際にあったとされるエッセイ的なナニカとしてお楽しみください。
本編(終了)https://ncode.syosetu.com/n1552fk/
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-05-08 18:24:46
82772文字
会話率:44%
本編完結!
江戸時代の侍が、剣と魔法の世界にTS転生。それも、ネコ耳美少女の姿で。
異世界文化と江戸文化、そして己が体のギャップに狼狽えるお侍様。
ぎるど、とは? すきる、とは何でござるかっ!
『旦那、解説いたしましょう』
同時期、雄ネコに
転生した平成のオタク女子を相棒に得る。
この物語、そこそこ人が死にますが、そこは軽~い侍感と、ネコ同士の掛け合いが妙なる調べを奏でていると、ご近所の皆様からの評価です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-30 14:09:01
568638文字
会話率:42%
ネコ耳サムライTS転生物語。イセカイは摩訶不思議な所でござるなーの外伝です。本編=(https://ncode.syosetu.com/n1552fk/)を読んでない方は、イミフだと思いますので、6章まででもご一読お願いします。
イセカイ
にネコ耳TS転生した江戸時代のお侍さんと、現代よりイセカイへ雄ネコTS転生したアラサー女子は、イセカイでその生涯を終えました。(前話:本編)
ところがどっこい! 日本の戦国時代によく似たセカイへ転生してしまいました。
それも超生命体として。
このお話は、なるべく自由気ままに生きながらも、趣味で人間社会へ介入してしまう猫2匹の活躍を描いたものです。
殺伐としたセカイで、ふわっと軽い掛け合いを中心としたストーリーが展開される予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-09 00:00:00
278002文字
会話率:46%
《第7回カクヨムWeb小説コンテスト特別賞、ComicWalker漫画賞受賞作》
全力で戦うことのできる相手が何処を探しても見当たらず、武者修行中の男は退屈していた。『どうか見たことも聞いたこともない難敵と巡り合わせて下さい』と、大して信じ
てもいない神仏に祈りを捧げるほどに───
これは、チートもスキルも持っていないお侍さんがその身一つで剣と魔法の世界に転移する物語。自分の武士道を1ミリも曲げる気のない男は、果たして異世界でも変わらずに生きられるのでしょうか。
「もし、そこの者たち。食事中にすまない。少し道を尋ねたいのだが」
魔物なんて知らないお侍さんは、ゴブリンを原住民だと思って話し掛けます。
「冒険者としての在り方に口を出すのは構わんが、俺の生き様にまで余計な世話を焼くつもりなら容赦はせんぞ。互いに道を譲れぬのなら、後は剣を抜くしかあるまい」
相手がギルドマスターだろうが貴族だろうが、気に入らない相手にはブチ切れます。
「おい、小便なら付き添うぞ。一人では危ないだろう」
「俺はお前より年上だっつってんだろうが!!何回言わせんだテメー!!」
他種族の存在を知ってもなかなか信じようとしません。
魔法、ダンジョン、魔物、冒険者、騎士、貴族。
ファンタジーな世界を現代人とは違った目線で満喫するお侍さんの冒険譚をお楽しみください。
【宣伝】
本作はカクヨムにて先行公開中の小説です。
URL : https://kakuyomu.jp/works/16816927859243142802
2023年春頃にKADOKAWA様から書籍第一巻が発売予定、コミカライズ企画も進行中!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-02-18 17:00:00
345912文字
会話率:40%
今日は朝早くからお出かけするので、お侍さん二人に代打をお願いします。
最終更新:2023-12-08 09:21:11
2675文字
会話率:0%
幕末。肺病を病み異形の剣を振るう剣客、志度光悦(しどこうえつ)は、とある妓楼で「藤」という名の少女と出会う。彼女は光悦に言うのだった。「お侍様。この廓の一番の花魁に鬼が憑いております」。鬼を斬る依頼を受けた光悦は、残り少ない命でこの禿(かむ
ろ)と不思議な縁でかかわっていくのだった。
光悦:「……拙者は童女に懸想する趣向はありません」
周囲:「こりゃ惚れてるな」「間違いなくそうだな」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-09 22:24:15
66841文字
会話率:59%
「双子は|凶兆《きょうちょう》」古くからそう言い伝えられている桃源国。
この国では双子として生を受けた者が無事、成人することはほぼ、ない。
そんな中、服部半蔵の娘、琴葉は男女の双子として桃源国に生を受けた。
何故か生かされた琴葉は、
現在十七歳。くノ一い組に属する忍び者としてひっそりと組織の中で生きている。
「多くを望まなければ、それなりに楽しい人生」
琴葉はそう信じて生きてきたし、これからもそのつもりでいた。
そんな中、父である半蔵から新たな任務が下される。それは女の園である「大奥」で潜入捜査をしろというもの。
何でも江戸城本丸大奥において将軍が寵愛していた奥女中が亡くなったらしい。
そして彼女が残した遺書のような書簡が絶賛紛失中とのこと。
「大奥って、一度でもお手付きになったら二度と出られないらしいよ」
周囲に散々脅されながらも、琴葉は任務のため大奥に向かう。
するといつぞやの任務で顔を合わせた怪しい侍が琴葉を待ち構えていた。しかも何故か女装し、琴葉と共に大奥で捜査をするという。
ひょんな事から大奥内、長局で女装した青年と共同生活を始める事となった琴葉。
戸惑いながらも、大奥で遭遇する幽霊事件に盗難事件。
そして、将軍の寵愛を受けた奥女中が残した書簡は見つかるのか。
琴葉は多くを語らぬ謎の青年と共に、事件解決の為に大奥でのお勤めを開始するのであった。
※本編は全56話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-25 07:00:00
256115文字
会話率:39%
5センチの小さなお侍さんとのコミカルで切ないラブストーリー
最終更新:2023-01-02 01:07:18
1078文字
会話率:6%
【pixivより転載】
私としては、ここpixivでは珍しく「非18禁」の短編です。
舞台は江戸時代です。
タイトルどおり、アソコが「馬並み」(!)のお侍さんが主人公なので、モロに性的なストーリーではありますが、直接的な官能描写や
官能表現は「一切」ありません。
このお話は江戸時代の南町奉行、根岸 鎮衛(1737-1815)が書き記した「耳嚢」(みみぶくろ)の巻之一「異物亦(また)奇遇あること」という短い記述をベースにしています。
個人的に江戸時代が好きで、よく当時書かれたものを読んでいるのですが、ダントツに面白いのが、下級旗本(町人という説も!)から驚異的な出世を遂げ、勘定奉行から南町奉行までを歴任した根岸 鎮衛(ねぎし やすもり)が江戸の事件、噂話、珍談、奇談、猥談から怪談にいたるまでを、30年以上に渡って書き溜めた「耳嚢」でしょう。
岩波文庫から全三巻で注釈付きの良書が出ているので江戸時代の入門書としても最適です。
耳嚢の中には、今回ベースにした並外れた巨根の男性のエピソードの類話が数話あったように記憶しています。
約七千文字のハッピーエンドの短編、お気軽にお読みください。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-12 21:45:36
7786文字
会話率:31%
拙者の名は、二代目紫電一刀斎と申す。師匠に教えてもらった居合術を使って、ぬくぬくな人生を手に入れるでござる!
ひだまり童話館『ぬくぬくなお話』は、刀を抜く抜くお侍のお話。ぶっちゃけ時代劇コメディです。気軽に読めるでござる。
最終更新:2022-11-23 07:00:00
4407文字
会話率:59%
元たまねぎのお侍風と可愛い妖精がわちゃわちゃする異世界ライフ
最終更新:2021-10-20 21:50:34
21775文字
会話率:34%
いつも元気な野々原リエコ少学4年生。
ある日、お侍の人形を拾ったのだけど、なんとそれは人形じゃない!
正真正銘、小人さんだったのだ。
記憶喪失の小人さんを、リエコは家で世話をすることになったのだが……
最終更新:2021-01-22 00:00:00
61804文字
会話率:48%
ファンタジー×お侍×父と子の物語。
戦国時代を生きた侍、山尾甲士郎《ヤマオカシロウ》は生まれ変わった。
生まれ変わった先は魔王国。
魔王に忠誠を誓い、遂には幹部の末端にまで昇進した。
そんな折、不思議な力に目覚めた幼い我が子
。
「この父に任せておけ」
そう呟いたカシロウは、父の責務を果たすべくその愛刀と、さらに自らにも目覚めた不思議な力とともに二度目の生を斬り開いてゆく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-30 19:07:23
319171文字
会話率:45%
時は元禄。憂き世から浮世に変わる頃。
歌舞伎に浄瑠璃、浮世絵蒔絵。銀紙竹光を引っさげたお侍さんも、五七五を吟じる時代である。
まア兎にも角にも芸達者な時分において、それに見向きもしない娘がいた。名を千代という。
江戸に店を構える古
着屋・桔梗屋に生まれた千代は、物心ついた頃から反物に目がない。
しかも、ひとたび撫でれば布の具合を瞬時に分析できるほど、手先の感覚が鋭いときた。
これほど反物を扱う店に縁のある奴もいないだろ、というわけで、千代は店を継ぐつもりでいた。
母譲りのお人好しを発揮して、事情を抱えるお客の要望に応えようとするが……。
これは、1人の布狂いが町中を駆け回る──そんな話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-07 21:37:36
32530文字
会話率:42%
聞いてぇな。わしは代美いうただの平民の娘っ子だよ。お父ちゃん達が9つん時に死んでからは1人で暮らしとうよ。
でもな、こん間からわしん家にお侍様が居着きよって困っとう。
わしん手伝いしてくれとうが、このお侍様おっかねぇし、はよ帰ってくれんか
な?言えんけど。
…まぁでも拾ったのわしやし、人がおるのも楽しいから、しばらくは置いといたるかな?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-02-28 15:45:47
21806文字
会話率:39%
昔、昔、あるところに
お侍の出で立ちをした、大そう大きな猫がおったそうな。
その猫は刀を携え、袴を着て、いかにもお侍の風貌をしてはいたが、
人前で悪戯に刃を向けることはせず、また人を化かす様な悪さもせず、
あっちへフラフラ
、こっちへフラフラと、気の向くまま、風の吹くまま、
あてもなく流離っておった。
人はその猫のことを、猫のお侍、「猫侍」と呼び、ふらりと人里に下りてきた時には、
お茶や飯、雨露を凌ぐための軒先三寸程を貸したりして、世話をしてやったそうな。
***ここまであらすじ***
*舞台は江戸時代初期としていますが、物語の関係上、独自の用語が散見されます。少しずつ解説を入れるものの、それらと史実は一切の関係がありません。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-12-20 21:48:15
31062文字
会話率:36%
言葉の乱れを憂慮する大学生の主人公は街に飛び出し若者たちの言葉の乱れを正していくが、同じく言葉の乱れを憂慮するお侍さんと出くわし共闘を申し出るも一刀両断の憂き目にあう。
最終更新:2018-10-30 00:18:53
1310文字
会話率:66%
幼なじみに下品と言われ続けて来た、舞。
タイムスリップした先は江戸時代!?
そこでお侍さんからもらった仕事は……姫様の代わりに、屁をこく仕事!
生きるために就職する舞だが……。
最終更新:2018-09-30 10:45:04
11097文字
会話率:60%
「オイラは抜身の一本刀として日ノ本一のお侍になる!」そんな事を言って戦場を目指して家を出たものの行きがけの駄賃に山へ悪戯狸を退治しに行ったら、なんと知らない土地に飛ばされてしまい候。
鎧姿でほっぽり出されて途方に暮れるも、何故か一緒に飛ばさ
れた化け狸が付いて回り旅をすることに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-07-29 21:25:38
23203文字
会話率:69%