1990年代、或る片田舎の幹線道路沿いに奇妙なバッティンセンターがあった。
一番奥の打席に「勝負するなら自己責任!」と書かれた看板が掛かっており、ピッチングマシーンも異様な装飾で、一部の常連しか利用しないと言うのである。
好奇心だけ旺盛
だった学生時代の「私」は、ビーンボール寸前の荒れ球に翻弄されるが、直後に挑んだ巨漢は大健闘。
見守る「私」も手に汗握り、想定外の名勝負になっていく……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-10 18:24:33
1912文字
会話率:4%
平凡な公認会計士である「私」は、山奥にある不釣り合いな高級別荘で、ある朝、目を覚ました。
起こしてくれたのは「妻」だ。
三十代後半で未だ若々しい「妻」、その優しい笑顔に癒され、体を起こして部屋のカーテンを開くと眩い日差しが差し込んで来る。
美しく、平和な朝だ。
幸せを感じて良い筈なのに、奇妙な不安が胸を過る。何故か、ここへ来た経緯、ここ数日間の記憶が全く残っていない。
しばらく前の出来事なら覚えているのに、何故、最近の事だけ判らないのだろう?
「私」も「妻」も携帯電話を持っておらず、家の中にはテレビが無い。だから、外の情報は一切入らない。
唯一の情報源、居間に置かれたタブレット端末だけは問題なく起動し、少々胡散臭い「妻」の弟が画面へ現れて、「私」の質問へ答える代りに言った。
「姉さん、夫婦水入らずで楽しく過ごして欲しい。できれば、この世の終わりまで……」
アルファポリス、エブリスタ、ノベルアップ+にも投稿しております。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-28 07:41:59
9489文字
会話率:32%
男に生まれた「私」を溺愛する母親から聞かされた、戦争の話。
ミソジニーとミサンドリーがせめぎ合う、おとぎ話のような近未来SF!
全部で6000字と少しの予定です。
最終更新:2023-11-10 08:38:25
6621文字
会話率:5%
夕焼けによせて。
いろいろ屈折しちゃってる「私」と、おおらかででっかい「君」のひとときを描きます。
家紋 武範さん主催『夕焼け企画』に参加させていただいております。
最終更新:2023-11-07 10:18:22
320文字
会話率:0%
いつの間にか、知らない女の人に憑りついていた「私」。
共通点は猫を二匹飼っていることだけ。
女の人の日々を見ているだけの「私」は何故ここにいるのだろう?
最終更新:2023-11-06 16:39:12
1795文字
会話率:8%
※性に関する描写、その他慎重に取り扱うべき話題を含みます。
植民地から独立したディガン共和国。先住民族だったディガン人と、旧植民地人のノヴァスキア人の対立は、陰鬱な「日常」を維持していた。「混ざりもの」である「私」が通う学校も、その縮図
になっていた。
ある日、「私」は一人のディガン人生徒に話しかけられる。彼の考えは、「私」が共有できるものだった。しかし……。
憎しみが覆うこの国で、何をすべきか。どうあるべきか。
世界を考える短編です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-11-03 09:30:55
5778文字
会話率:43%
大学時代からの友人、ユカの見舞いに行った「私」。
その時「私」はユカから、ユカの長男の本当の父親は、友人のカナコのパートナー、圭ちゃんであることを打ち明けられる。「私」の他は誰もこの秘密を知らない。
最終更新:2023-11-01 21:35:09
5348文字
会話率:46%
これは二人で一人の少女の復讐劇の序幕である。
ソニア・ソリューズは男爵家の令嬢として生まれた。そんなある日ソニアは侯爵令息と婚約をする事になったのだが、暗殺の濡れ衣を着せられ殺されそうになる。
その場をなんとか逃げ出したソニアだったが、令
息の放った追っ手騎士達に捕まってしまう。
殺されてしまう。そう思った絶体絶命の最中、突如して青い炎が現れ騎士を撃沈。顔を上げれば、そこに現れたのはフードを被った魔法使いで、次々に騎士達を撃沈する。
しかし驚くことがあった。その顔と声はなんとソニアと全くの瓜二つだったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-31 10:14:32
4484文字
会話率:37%
「私」という人生を何度も繰り返していると思い出したのは、まもなく命を終えるその瞬間だった。
魔獣討伐の士官学校へ通っているリディアは、命の危機に瀕し、人生を繰り返していることを思い出した。
死を目前にする度それを思い出しては、全て
が遅すぎると理不尽を嘆いて命が尽きる。その繰り返し。せめて最初からわかっていたならとそう願い、今回の人生も終了した……と思っていたら、気が付くと幼少に戻っていた?!
人生n周目、なぜか記憶ありでリスタートしたリディアは、今度こそ運命を変えるべく足掻いていくが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-26 22:36:40
5572文字
会話率:36%
主人公の「私」は不治の病にかかり、命が尽きようとしていた。それを目の当たりにしている妻のみやこと息子のだいき。特に、だいきは父親の状態を今まで一度も知らされていなかったのもあり、怒りにも似た感情を抱いていた。しかし、それには実は本人の個人的
な事情があり……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-26 14:27:45
3795文字
会話率:40%
生きづらさを感じながら生きる「私」が、生きることを模索し、考えるお話。
日記形式で綴ります。
※ 自死、自傷行為等を推奨するものではありません。
最終更新:2023-10-24 08:00:00
2092文字
会話率:3%
「私」の祖父は甘い物が好きなのに、さつまいもやじゃがいも、とうもろこしは嫌う。祖父が留守の間、祖母は写真を見せながら祖父の学生時代を語る。その写真に写っていた祖父は瘦せていて……
※ノベルアッププラスにて掲載済の作品です
最終更新:2023-10-20 13:13:03
2877文字
会話率:43%
最終戦争後の世界。生き残ったわずかな人々の街には「最後の子供」である「私」と妹の月(つき)の姉妹がいる。日々周囲の大人に見守られて穏やかに暮らしていたはずの私たち。しかし12歳の誕生日に私の心には「ある疑念」が芽生える。この街は本当にアル
マゲドンを乗り越えたユートピアなのか、それとも嘘でぬり固められたディストピアなのか。よろしければ是非!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-13 20:38:56
8966文字
会話率:36%
「私」とタロさんは金木犀の木が咲く田舎の一軒家に住んでいる。東京に住む一人娘からの連絡はタロさんが怖れる(?)「あのこと」だった。彫刻家を目指して挫折したタロさんとその妻の私、それから一人娘の栞さんの何となく幸せな物語です。よろしければどう
ぞ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-30 19:24:47
9699文字
会話率:41%
昭和最後の日、女子高生である「私」は病院で死んだ…はずなのに、目が覚めたら猫になっていた。親代わりの保護者猫「ガンツ」やボーイフレンドチビ猫「ポンタ」、研究者猫「セージ」に囲まれて厳しくも楽しい「野良猫ライフ」を送る私。しかしその世界には
飼い猫と野良猫の抗争があり、私も否応なく巻き込まれていった。魔王ボッツとの対決が迫る。
猫と魔法と陰謀と家族愛がグルグル猫の目のように渦巻き、物語は意外な方向に…
全10回、毎週金曜日投稿の予定です。猫とファンタジーを愛するすべての人に。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-28 20:12:26
104680文字
会話率:46%
人生に意味を見いだせない「私」が家を飛び出すサイケデリックSS
最終更新:2023-10-04 14:48:02
3038文字
会話率:27%
部屋にいた「私」は、突然何者かの気配を感じた。
最近何者かに付け狙われていた「私」は、自分を尾行していた存在が気配の正体に違いないと考え、その正体を探ろうとする。
最終更新:2023-10-02 16:04:29
2954文字
会話率:4%
昭和99年の7の月、空から恐怖の大王が降ってくる。
人生に絶望した中学3年生の日妹零一は、そんな終末を待たずに死んでしまおうと首を吊ろうとしたが、失敗して2階から転落した。
しかし死ねずに苦しんでいる零一は「私」に遭遇し、体を共有する
ことで新たな力を得ることになる。
そして「私」と同化した日妹零一はこれまで自分を虐げ見下してきた奴らに復讐をはじめるのだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-10-01 06:46:12
349847文字
会話率:33%
主人公の「私」がいろんなところを旅するお話です。
最終更新:2023-09-27 03:29:55
698文字
会話率:0%
去年の冬休み前からイジメから学校にいけなくなった「私」界ヒナタは、惨めな人生を送っていた。
せっかく入った中学も行けず、イジメにも立ち向かえず。嫌になった私は、災害によりゴーストタウンならぬゴーストシティと化した。アガミ市の廃ビルに向かい
、飛び降り自殺をする気だった。
そんな時、奈落の悪魔を名乗る謎の男が現れて言った。
「君に笑顔を届けにきたのである!」
一体何を言っているのかわからないまま私は、その悪魔、ジンドー・ビッグハッピーと共に怪事件に巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-22 19:58:10
139744文字
会話率:39%
小学一年生の「私」は、はじめての夏休みの宿題で、「雪の女王の城」の貯金箱を作ることにした。
最終更新:2023-09-21 23:35:54
3729文字
会話率:38%
大学時代の友人に久々に会った「私」は、上の部屋の住人の騒音に悩まされている話を聞く。
最終更新:2023-09-19 19:35:48
1325文字
会話率:3%
国家間の紛争で強制的に戦争に参加することになった「私」
そのように戦争に参加したが、結局は敵軍の銃で死んでしまった。
しかし死んだと思ったら、異世界に転生した。
でもどうしてだろうか。
転生したところも同様に戦争中だった。
そして誓った
。
このいらだちと飽きる戦争を無くしてやる
果たしてこの残忍で数多くの犠牲が続く戦争を
どんな方法でなくして平和をもたらすか折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-09-11 21:12:07
2299文字
会話率:7%