人間は、皆等しく一人で生きていくことはできない。周りと協力して、時には利用して利用されて、自分がのし上がろうと必死に世界にしがみついているのだ。そして人の身ではどうしても達成不可能なことに直面した者は、何かに祈り、縋る。
祈った結果助けら
れた人はそれを信じ、狂ったかのように浸透する。
――それは天。常に秩序の名のもとに自身を絶対正義と断定して敵対者、天を信じない者に裁きを下す酔狂者。天の奇跡や復活と誑し込み戦うための力を与え、命さえ捧げさせようとする詐欺集団。
――それは魔。自身の知恵を巧みに操り現実に無限の可能性を見出し、目的のためなら多少の犠牲など厭わない精神病質者。甘い誘惑で信者を増やし、真実を秘匿して自分以外の人間をただの道具としか思わない、行き過ぎた合理的至上主義の集団。
生きていく上で天と魔どちらかを信仰しないと言われたらどうするだろうか。
天を虚偽まがいの茶番だと一蹴し、魔を非人道的だと否定するだろうか。
しかし、それは幼いころから広い視野で物事を見て来たから言えることだろう。
この二つしか選択肢がなく、生まれてからずっと天だの魔だの言われ、信仰を押しつけられた人間はそのような思考は持ち合わせているだろうか。
否だ。二つしか選択肢がないものにとって自分が信じたのが正で、それに対するものが悪なのだから。
――これは天か魔。自分の信じるもののためならば命すら投げ捨てる、信仰と言う概念に汚染された人間たちの物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-29 20:18:54
289175文字
会話率:47%
名奉行・大岡越前守の元に一通の差紙が届きました。
信じがたいその申し出の内容は……?
最終更新:2021-06-21 21:17:29
2972文字
会話率:80%
いつか必ずお前を殺す。
いつか必ず君に殺される。
精々利用させてもらおう。
訪れる事のない『いつか』が来るまで。
ミルディン帝国で生まれ育ったエマ・アミルは、体内に魔力を有する『邪血』として周りから冷ややかな視線を浴びながらも主である
ヒルデガルド・イエッツァとイエッツァ公爵家に仕えながら平凡ながらも幸せに暮らしていた。
そんなある日、エマ・アミルは事件に巻き込まれ、ドランディス伯爵を殺害した『邪血』——『魔女』として裁きの場に掛けられてしまう。
身に覚えのない罪。真実か虚構か分からぬ証言。エマ・アミルの言葉を許さず裁きは進む。
エマ・アミルがドランディス伯爵殺しの『魔女』として裁かれる——その瞬間だった。
「その判決、実に美しくないと思います」
エマ・アミルの火刑に異議を申し立てたのは、自分の主であるヒルデガルドと、旅の『道化師』だった——
負ければ弁護した者共々火刑に処される『魔女裁判』——彼らは乗り越える事が出来るのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-25 00:44:37
1434文字
会話率:4%
ステータスオール1、魔法とスキルは一切無しの無能者ルシフェル・イザヤは、そのあまりの無能さゆえ、実家、冒険者ギルドだけでなく、子供の小遣い稼ぎであるドブさらいギルドすら追放される始末。
就ける仕事が無い彼は物乞いになるが、そんな時4千のゴブ
リン軍団が街を襲い、絶体絶命のピンチを迎える。
ルシフェルは襲われた少女を助けだそうとするが、彼は9歳児にボコられるほどのクソザコ。ゴブリンにあっさり殺され、あの世逝きとなる。
裁きの間で、閻魔大王とその手下に侮辱されながら、理不尽な判決で地獄に堕とされるルシフェル。
地獄では、針の山、血の池地獄など、想像を絶する苦痛が待ち受けていた。
ルシフェルは何とかその苦痛から逃れようとする内に、『気』の力に目覚める。
気の力を得たルシフェルは最強となり、反乱を起こし、地獄の王となる。
迷宮地獄の主を倒せば、現世に甦られる事を知ったルシフェルは、神の眷属である各階層守護者を撃破し、弟子にしながら現世へと帰還。
その圧倒的な強さに、人間達は彼を邪神として崇拝し始めるのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-05 22:40:48
108012文字
会話率:41%
「人の説く神が裁きを下さぬのなら、人の説く法が捌きを下さぬのなら、我等が神に代わり、正義に代わり、罰を下すのだ」───悪に堕ち、悪を討つ、ただそれだけを繰り返すこと数十年。顔を持たない呪われた殺人鬼は、己が娘を勇者によって失った。数多くの腐
敗を断罪し続けるイカれた殺人鬼の次なる目標は、"異世界の勇者"ただ一人。
殺人鬼を召喚した冒険者、魔獣から逃げてきた神官、内通者だった汚職刑事たちと共に、かの殺人鬼は歩みを進める。
「娘を返してもらおうか、勇者サマ?教会で復活はナシだからな」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-22 15:14:59
285639文字
会話率:60%
【第3回マグネット小説コンテスト優秀賞受賞作品】
人間と亜人、魔族が暮らす極創星世界《ラピス・ワールド》。極星の女神が創世し、星の加護に護られた美しい世界。
しかし、世界とは残酷だった――――
生前、魔女と呼ばれた狂った母の手によっ
て命を落とした私。命尽き果てた私へ、星空の下、黒猫が私に告げる。
「天秤座ノ加護ヲ与エタ。オ前ハ今日カラ〝メイ・ペリドッド〟だ」
漆黒の魔女とその守護者は星の導きの下、裁きを下す。今日も私は罪人へ問い質す。
「創星の加護の下、審判者は彼の者へ継ぐ。汝の罪は正義か悪か?」
これは、世界に虐げられ殺された私が死神と契約し、審判の魔女として残酷な世界を変えていく物語――――
終焉の天秤は今日も静かに傾く――――
死神と契約した審判の魔女、彼女を救うべく転生した青年。創星の加護を与えられし者達がそれぞれの信念の下、残酷な世界で紡ぐ本格群像劇風ダークファンタジー、ここに開幕!
☆タイトルあらすじから気になった方、冒頭プロローグ4話だけでも読んでいただけると雰囲気が分かるかと思います。
☆挿絵有の話には★をつけております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-19 20:00:00
458341文字
会話率:60%
『呪い』
それは昔からの言い伝え
ーー 汝 王の裁きを受けり
裁き 受けし者 触れし事亡ける
千年に一度 裁き受けし者の
継承者 現る
汝 成るべき姿
金
の様な輝きのある黄金なる髪
深林より深い高貴なる瞳 ーー
嗚呼 汝 傷つける事なかれ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-19 13:33:51
235文字
会話率:43%
ごくごく普通の高校生の吉田君。ある日交通事故に巻き込まれて死んでしまい、目が覚めるとそこは死後の裁きを受けていた!?吉田君は地獄行きを回避できるのか!?運命はいかに!
あらすじはいいものが思いつけば更新します。
最終更新:2021-04-18 09:27:15
2697文字
会話率:36%
天上の神の裁き、≪怒りの日≫に抗い勝利した大戦争から10年、聖絶の兵器として投入された不死の天使たちは人間の奴隷に成り下がっていた。だが。人類絶滅の命令を脳の奥底に残したままの彼女たちは便利な道具であると同時に、また、危険極まりない潜在的
脅威でもあった。
天使の経済活用につきまとう潜在的脅威へ臨機応変に対応するための制度が敷かれた。
民間人による治安維持協力制度、これの通称を、天使処刑人と呼ぶ。
この物語は環太平洋帝国第三帝都、東京に暮らす一人の天使処刑人、天宮誠一郎の物語である。
※この作品は、週1回、木曜日の複数話一括更新を予定しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-08 06:04:36
55828文字
会話率:28%
魔性の力を持つ女性が存在する世界。
様々な異常能力を持った彼女達を人々は恐れ迫害する。それもそのはず、魔性の力は例外なく制御できず、人々に危害を加えるものだったからだ。
だが、その反面人々を癒す力を持つ者も現れるようになる。聖なる力を持
った人間は、教会を造り魔性の力を持つ魔女を裁くようになった。
魔女狩りと呼ばれた人を狩る裁きだ。
これは魔女狩りから生き延びたとある魔女とその息子の物語である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-05 17:52:58
7692文字
会話率:40%
その日、クライスという名の国は滅んだ――1人の忠臣の裏切りによって。
燃える離宮からクライスの姫、ニコラエナは逃げ出した。父の配下である暗殺者にかばわれ、王である父を置き去りにして。
どうして父を守ってくれないのか。泣きながら問うニコラエ
ナに、暗殺者は囁いた。
「ニコラエナ。君が選ぶんだ。全てを忘れて生きていくのか――負け犬のように惨めに生きて。それでも父の仇を取るか」
それから七年後。
身分を偽るために名を“ドギー”と改めた彼女は、復讐のために仇敵のいる地方、フレインを訪れる。
敵国カーライルの属領となったフレインでは、カーライル人による悪行が横行していた。
そんな最中、ドギーはひょんなことから野盗に誘拐された少女を助けてほしいと依頼される。
野盗を襲撃して少女を救おうとしたドギーは、だがそこで一人の女と出会う。
銀髪碧眼の、美しい女――“ニコラエナ”を名乗る、自分の偽者に。
「悪には裁きを。罪には罰を。あたしたちは正義を執行する」
負け犬のように惨めに生きて。それでも仇を殺すと誓った。
これは惨めな少女が悲しくもがく、二人の“復讐”の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-03 15:45:09
131835文字
会話率:28%
裁きの場では慎重に言葉を選びましょう。
「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「pixiv」「Novel Days」「ノベリズム」「GALLERIA」「ノベルアップ+」に同じモノを投稿しています。
最終更新:2021-03-26 05:24:51
1208文字
会話率:30%
決めゼリフと共に仮面令嬢ルナが今夜も悪い子を裁きの杖で撲殺&洗脳して良い子にする!
かつてネタ枠として一部に知られていた魔法少女もの乙女ゲームの世界に日本人二人が転生した。
一人はかわいらしいフリルの付いたピンクの衣装が似合うヒロインに、そ
してもう一人は悪い笑顔が似合う悪役令嬢に!
ヒロインはサポート妖精と共にゲームを攻略するノリで悪い子を浄化していく。
一方、悪役令嬢はヒロインの活動に危機感を抱いて撲殺エンドを回避するために動いた。
悪役令嬢は魔王の残滓である悪霊を共通の敵とすることでヒロインと共闘を持ちかける。
連携はうまくいき、ゲームで敵役だった王子、侯爵家三男、伯爵家長男と対峙するところまで進んだ。
そしてついに、悪役令嬢とヒロインは苦労しつつも悪霊の影響を受けていた三人を倒すことに成功した。
ところが、直後にヒロインが苦しみ、暗い笑みを浮かべて裁きの杖を悪役令嬢へ向けてくる。
悪霊がヒロインに取り憑いてしまったのだ。
勝つのは、悪霊に取り憑かれたヒロインか、妖精にとりあえず変身させられた悪役令嬢か?
奇しくもゲームとは立場が逆になった二人の結末は!?
己の生存を賭けた戦いが今始まる!
約18,000字(10話)で10日間毎日0時更新します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-08 00:00:00
17817文字
会話率:51%
滅びゆく世界を救うために異世界を旅する少年シグレ・スタッシュフィート。
そんな少年は若くして、神の使い神使となり異世界を旅する事となった。
神使の目的は、異世界に住み着き悪事を働き世界を支配し滅びの道へ誘く者達に神の裁きを下すこと。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-04 22:21:13
4935文字
会話率:32%
生まれた時に両親に捨てられ
孤独な人生を歩んできた主人公(男性18歳)
が、無実の罪で殺された後
神が誤って裁きを下し
別の世界に淫魔の女性として転生します。
人生に絶望していた主人公ですが
出会いと別れを繰り返し
生きる意味について考え
る様になって行きます。
最後までお話しできていますが
あらすじで開かせるのは
ここまでです。
後はボチボチと。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-02 15:00:00
102872文字
会話率:25%
悪魔と子供は時効が廃止されずに『法では裁けない者』達を主人公達が悪魔と共に裁きを行い、更に超能力を使用した戦闘や主人公が織り成す【戦略】が世界の運命を分ける! 主人公達の恋愛や組織の計画に時効事件の裏側に存在する人の感情が流れを生んで事件を
解決させて行く! 物語の最後に見るのは……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-27 20:15:50
386621文字
会話率:64%
悪魔と子供は時効が廃止されずに『法では裁けない者』達を主人公達が悪魔と共に裁きを行い、更に超能力を使用した戦闘や主人公が織り成す【戦略】が世界の運命を分ける! 主人公達の恋愛や組織の計画に時効事件の裏側に存在する人の感情が流れを生んで事件を
解決させて行く! 物語の最後に見るのは……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-10 06:00:00
35911文字
会話率:60%
教会よりも灯台の方が役に立つ。二年前に両親を亡くしたサラにはそんな言葉が染みついていた。居候先が決まらないサラを、一度も会った事のない叔父さんが引き取る事になり、二人でひっそりと暮らし始める。そんな叔父さんと楽しい日々を過ごしていくうちにサ
ラは段々と恋心を抱き始め、叔父さんとの禁断の恋が幕開ける。最後に待ち受ける結末は愛の訪れか。それとも天の裁きか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-18 13:11:16
1892文字
会話率:0%
この世界ニードにはスキルと呼ばれる物がある。
スキルは、生まれた時に全員が神から授けられ
個人差はあるが5〜8歳で開花する。
そのスキルによって今後の人生が決まる。
しかし、極めて稀にスキルが開花しない者がいる。
世界はその者たちを
、ドロップアウト(落ちこぼれ)と呼んで差別し、見下した。
カイアスもスキルは開花しなかった。
しかし、それは気付いていないだけだった。
遅咲きで開花したスキルは唯一無二の特異であり最強のもの!!
それを使い、自分を蔑んだ世界に裁きを降す!
※この作品は「アルファポリス」にも掲載しています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-16 11:00:00
182003文字
会話率:33%
ストーリー。
未だ魔力と呼ばれる不可思議な力と科学があまり進歩していなかった時代。
地上には大量の魔物が徘徊し人類の生存圏は大幅に縮小し人口は既に1億を切っていた。17の地上都市、そして空の孤島「天空島」で生き延びその人口の半分は天
空島へと移住していた。
1997年、初夏の頃、島1番の実力者であった少年はある日を境に最弱竜騎士と罵られ、その的外れな憎しみと復讐のために闘い、擦り切れきった心を持つ少年。
その少年に想いを寄せ、己の利権ために政治を行う腐敗貴族達を裁き、自ら黒に染まってゆく貴族の少女。
その想い合うふたりの近いようで遠いようですれ違う物語でもある。
確実に世界が終焉へと向かうふたりは、多く痛みを伴う戦いへ挑み、仲間と共に世界の闇と絶望、終焉と希望に向き合い始める。
悲しみと絶望に塗られた未来を救えるのだろうか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-07 21:45:05
42108文字
会話率:30%
雪の中に男が倒れていた。若い、兵士の格好をした男だった。雪は遠慮がちにその上に積もっていた。そのままなら、男の体は白い土の下で、永遠に眠り続けるはずだった。
――そこに、二人の子供たちが現れる。
二人に助けられた男は、戸惑いながらも奇
妙な村で生活をはじめる。それはまるで、時間がとまってしまったような村だった。その村には、子供たちだけしかいない。だが、彼らは一体ここで、何をしているのか?
〝裁き〟〝歌い手〟〝夢の見直し〟――そして、終わらない冬と、終わる世界。
子供たちは何者で、この村では何が起こったのか?
世界が終わるその時、彼らの選んだ答えは――
(14/3/29~14/4/12)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-30 00:00:00
16290文字
会話率:37%