赤黒く蠢く肢体を持った生き物がいた。
地を這い、血を吐き、智に飢えたその生き物。
己に全てを刻み込むため、解析、改造、拡張を続け、自己の変化すらも記録し、刻み、最適な解答を探し続けた。
その生き物にとって自己の拡張は必須であった。効率の悪い
足、想像していた要求に答えきれない腕、無駄だらけの臓器、人の枠組みを超えられない未熟な頭脳。満ち足りぬ欲求は自己の枠組みすらも取り払っていた。
更新されるかも未定です。浮かんだ設定を吐き出したいがためだけに書き始めたので書きたいことを書き終えたら放置する可能性が高いです。また、展開をあまり考えずに書いており、その点でも完成が遠くなっています。
また、文章を書く実験として、文体がころころ変わる可能性があり、訂正の予定もありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-03 02:56:28
638文字
会話率:0%
ニュース番組を見ていると、愛情は一方的な感情なのだとつくづく感じます。
期待が捉え方次第で重圧になりかねないように、愛情は見返りを求めることで自己の支配欲に変容していくものなのではないでしょうか。
二つの「愛」というものの性質を描きました
。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-17 02:05:49
1160文字
会話率:18%
彼女は普通の女子高生だ。
しかし、普通とは自己の主観を客観に還元し一般化する暴力的な基準である。
彼女の生きてきた唯一無二の人生を、構造論的に回収し、乱暴にくくり、平板に叩きならす。いかに生きていようと、一切合切の区別なく、ただ一個の人間を
有象無象に埋没させる。
ゆえにこそ、彼女は普通の女子高生だ。
哲学者を美少女化した哲学ガールズの会話集。
(当作は、2011年に開催された飲茶様の小説競作企画「哲学ガールズ大賞」に応募した作品です。本家サイトのほうで見られなくなったようですので、こちらで再公開させていただきました。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-06 00:41:28
7373文字
会話率:38%
学校に行かない。友達も作らない。親との会話もあまりない。現実世界に上手く溶け込めない、仁藤伊吹は、周囲の人間から、存在というものの認知をされなくなり、現実世界に留まれなくなってしまう。
唯一彼に残された選択肢は、現実とはまた違う世界に行
き、そこで生きることのみだった。
異世界で彼は、自分の存在を周囲に示し、生きることができるのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-18 23:33:23
7122文字
会話率:61%
「自己の本質」と、あるヒーローについての心理学的考察です。
最終更新:2017-09-11 19:51:11
4528文字
会話率:0%
【実話を題材にしたプロレタリア文学作品。2013年に、書籍化された新人賞佳作作品】
盛岡市生まれ育ちの主人公赤星妙子は、家族と不仲の中、地元の短大を中退してアルバイト生活に入るが、自動車産業都市の車組み立て工場『ニチドー』に、地元の知り合
い仲介人から勧められた派遣会社『セーフティ』を経由して、「2度と実家に帰るまい」との決心で職を得る。
派遣先の寮に、夜行バスで一緒に来た多重債務者の恋人の小泉潤と半同棲生活をしながら、妙子は、工場で検査員として必死に勤める。
過酷な労働現場を派遣社員として実体験していく。
まもなく、作業上の不始末で解雇になった小泉潤に、突然帰郷されたことへの不安が残るなか、職場はの上司の加藤狩雄から、妙子へ人員整理解雇の脅迫による交際強要が、会社に伏せたまま巧妙陰険に始まる。
加藤の性的交際の度重なるセクハラ・パワハラを、いったんは身の保全を考え、拒否できず、応じたものの、結局はやがて妙子も非情に解雇され、加藤に責任を求めるも無視されて、力なく傷付き、実家に帰郷する。
そこで、かつてアルバイト先で知り合った、同年輩の司法書士の瀬川新次と再会する。
親身な瀬川新次の支援も幸いして、経済的理由から弁護士へ委任できない、個人単独での『本人訴訟』で、少額賠償として簡易裁判に訴えることを、妙子は、精神上の自己回復として必要と思い決意した。
妙子の訴訟は、被告側の多数の悪徳弁護士たちとの困難な闘いとなったが、裁判所の温情判決により、いわゆる和解が勧告されて、長かった過去の過ちへの精神的清算を果たす。
判決後、妙子がこれからのことで瀬川と相談したり、訴訟を最後には応援してくれた母親と和解したところで、自己の確立と独立へ向かう光明を得る。
大テーマに、虚実入り混じるエピソードを組み合わせながら進展し、ストーリーは、後日の展開を割愛省略して足早に収束させて終える。
『無機質な腐敗』を呈している産業界大資本企業と御用弁護士たちの悪行、悪徳、裁判司法の人権軽視の姿勢とのメインの闘いが、次第に、『女性の人権』や『労働者の権利』や『人生の幸福』などを追求する主人公の『有機質な成長』を、作者のモチーフが支える。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-25 09:39:45
35756文字
会話率:15%
記憶と自己への内省。
他者と自己の乖離と邂逅。
最終更新:2017-08-13 16:24:41
324文字
会話率:16%
男の記憶はある日を境に現実と食い違うようになった。部屋の様相、人間関係、自己の経歴、それぞれが少しづづ記憶と違う。それらの相違のなかに一つだけ彼にとって深刻に思えたことが、そして一つだけ彼にとって異質に思えるものがあった。
今日もただ単
調に事実が世界に積み重ねられていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-06 00:16:18
3392文字
会話率:9%
大学生活とアルバイトとのために上京した桐生将斗(きりゅうまさと)は、窮屈な生活に失望していた。大学卒業後は家業の合気道場を継がなくてはならない。
…気が重い。
いっそ何ら束縛されることのない世界で自由に生きたいと思った。
「その思い、叶えま
しょう」
え?
気が付くとそこは見知らぬ場所だった。
見知らぬ男が理解不能な言語を話している。
…と思ったら、いきなり理解可能になったぞ。
「ようこそ、クリュウ・マスタ」
いや俺は桐生将斗(きりゅうまさと)ですが?
魔物が跋扈する異世界に召喚されてしまった桐生将斗。
しかも失敗召喚とのことで、すぐさま放り出されてしまう。
「なんだこの無責任な展開は。そりゃあ自由と言えば自由だけどさ」
徐々に明らかになる異世界の不可思議な状況と、自己の驚きの特殊能力。
おや?何だか色々と楽しいぞ。
最初は無能状態だったのに、気が付けば、物理戦闘能力も魔法能力も精霊使いとしての能力も「傑出」レベルに進化!
ひょんなことから巡り合った王女の頼みを引き受けて、衰退した旧宗主国の立て直しに一役買うことに。
与えられたのは怪しい肩書『王女の相談役』。
果たして自由気ままな彼に国の立て直しなどできるのか?
世界の崩壊を回避するための義務を背負ったりしません。
世界の管理者的な存在は出てきません。
妙な人道主義に縛られてイラつくこともありません。
窮屈さや、義務感はできるだけ排除して、心地良い展開を目指します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-03 00:00:00
345209文字
会話率:24%
都会暮らしから一転、学校に行かなくてもよくなるが学生という学び舎で自己の能力を呑気に高めている方が楽なこともある。
神を片手にこの世の輪廻に当てはまらない存在を切る、切る、切る、切る、感知できなくなるまで体に鞭をうち限界を超えても切る。
倒れても、気を失っても、体が吹き飛んでも神様がいれば大丈夫。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-24 20:45:10
4879文字
会話率:26%
僕は朽ち果てるまで君を追い続けて追い続ける
愛した人の呪縛に囚われて一生その鳥籠の中でもがき苦しんでいく、1人の男の子の物語。
高3の夏に付き合った愛する人との別れを受け入れられない主人公、湊夏樹は自己の想いに苛まれながら日々を過ごし
て行く。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-12 23:39:56
544文字
会話率:5%
サイバネティックスや再生医療が確立され、技術の進歩は生命の価値を一変させようとしていた。
記憶を失った状態で国立電脳研究所に幽閉されていた少年、千歳(ちとせ) 奏(かなで)は、どこか儚く可憐な少女、白羽衣(しらうい) 瑞羽(みずは)によっ
て導かれるように施設外への脱出を試みる。一方、幼き頃に遭遇した事故によって全身義体への換装を余儀無くされた海月(かいつき) 藍那(あいな)は課された任務の中で、自己の存在を揺るがす真実に直面する。
西暦二○二七年ーーー憂うべき街の片隅で既にその芽は出始めていた…… 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-27 19:04:24
1811文字
会話率:25%
小説『夢見る世界のシャボン玉』の完成に向けて、自己の思考を追求した考察ノートです。人間がいかに自己を自覚するかが主題になっています。
最終更新:2017-04-04 23:02:50
2724文字
会話率:0%
この前投稿した「淡い恋」を評論にしたものです。自己、愛、死がテーマです。
キーワード:
最終更新:2016-05-17 10:07:19
3185文字
会話率:0%
戦う少年と少女。敵は一般市民。サバゲーじゃなく実戦です。
ガットリング砲に立ち向かった武士を先祖に持つ少年と、物心ついた時からいじめられ続けた少女。
2人は一年間高校を休学して戦いの生活に。
炊事洗濯、戦闘。バイト、トレーニング、戦闘。
日常と連続する戦いの目的は、日本を救うこと。
武器は、自己の、全人格。
※カクヨムにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-01 18:00:00
141132文字
会話率:64%
2218年。科学は発展し、世界からは戦争と呼べる争いは消え失せ、人々は自身の価値や役目の適性を理解、全うしまた喜びを感じる社会に時代は変遷した。
しかし少年は疑念を抱いた。
この無駄の無い構造。この無理の無い役割。
——ああ、つまらない。
この自由の無い意志。この自己の無い決定。
やがて少年は変革を求めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-28 21:39:32
212文字
会話率:10%
茶道の心得のある少年、古賀利康。
ある日彼は、踏み入った覚えのない森の中に突然放り出される。
エルフ耳の少女に保護された利康は、自分が地球で無い別の世界にいることを知る。
その暮らしの中、あるときは願われ、ある時は自分から、足りぬものを試行
錯誤で補いながら茶席を重ねていく。
その動きはやがて、一服の茶に自己の美学を追求する芸術を、異世界に波紋のように広め始める。
『異世界茶数寄』本作品を、作者、及びサイト運営者の許可なく、転載、又は翻訳による転載を固く禁止致します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-18 17:53:45
440951文字
会話率:27%
失くす
という意味をアルヴィンスは知らなかった。
それは本質的なことかもしれないし、もしかすると表面的なことかもしれない。
だがそれすらも分からないほど、アルヴィンスには何もなかった。
他人より少し力が強かっただけ。
留まる理由がないから長
い旅を続けていただけ。
偶然知る機会があったから邪魔な知識があるだけ。
他人がどれだけそれを評しようとも、自己の評価は覆らない。
なぜならもしもアルヴィンスが周囲が評する通りの男ならば、あの夜に失敗することなどありえなかったのだから。
だからこれは失敗の物語。
ただの愚者であるアルヴィンスが賢者と誤認されていた時代の大昔の物語である。
*他サイトとの同時投稿です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-22 22:58:08
1792文字
会話率:19%
青や赤、黒や白、世界にはたくさんの魔石が発掘されるようになる
神が与えた言葉から人間たちは多様に文化を形成していった。
日常生活で魔法の利用できるこの世界「llic(イース)」では
20世紀の始まる初頭、国々は覇権を競って争い始めていた。
ドイツラントを始めとするオーストリア=ハンガリーの二大帝国である同盟国
オーストリア大公のフェルデナント夫妻が暗殺されると
今まで急進論者排斥のため策を練っていたドイツラントのシェリーフェンプランが発動され…
1914年7月28日、連合軍、同盟軍での魔法戦争が始まる…
杖と剣の魔法戦争:概要について
魔法の使える戦争をテーマに、神と自己の内面を描くバトルフィクション作品群であり、
8人の国家の元帥たちと、それを取り巻く環境、視点から人間のさまざまな様相を描くファンタジー創作です。
※この作品はNina個人の創作作品であり
実際の人物、国家、団体、宗教とは一切関係ありません。
尚、史実に基づく記載が含まれますが、多くはフィクションです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-28 23:03:03
3624文字
会話率:41%
如何に努力なしに楽しく人生を送るか、これは、今正に「人生のマスター」となった著者が。
陰陽表裏一体の「陰陽師」として、自己の人生を振り切って、痛快に生きる様を描いた、
一歳のとき母親と生き別れ、中学生で少年鑑別所へ、18歳でプロのミュー
ジシャンになりながら、挫折し、渡世人となり、裏社会に生きて、少年院から、刑務所へ七度入り、復活後は、レストランのオーナーとなりながら、熊本地震でまたすべてを失い、現在は入院中というさながら、またシリーズ最新作に入りました!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-08 04:22:52
30160文字
会話率:4%
ドキュメント新宿シリーズ第3弾。
今度は、新宿荒木町付近で見つけた、個人経営の立ち食いそば屋。
雨が降るしきる中でも繁盛するそば屋の店員は、丼を持ったまま異常なほどに怯えていた。
どうしてそんなに怯えるのか。
後日、真相にたどりついた私
は、勇気が湧いてきた。
悲観しがちな自己の立場を明るくする、掌編チェアフル・コメディ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-06 22:00:00
5167文字
会話率:14%