物理研究で何の役にも立てず苦悩する大学院生、三日月 準(ミカツキ ジュン)は、己の無能さと、教授からの聞き苦しい叱責から自殺を決意した。
暗雲が空を覆う深夜、富士の樹海奥深くへと足を運び、屍の見えない一人だけの死地を求め進む彼であったが
、暗闇で足元が見えず、勾配の大きな洞穴に滑落してしまう。
体の節々に痛みを感じながら迷宮のような洞窟を彷徨い、ついに見つけた出口を抜けると、そこは元の樹海とは空気がまるで違う、澄んだ星空の下にある、蔓の茂る森であった。
戸惑いを胸に秘めつつ蔓を払い往く中、突然目の前に人の言葉を話す栗鼠が現れる。
栗鼠の導かれるまま土踏む先には、松明に照らされた、荘厳な神殿があった。神殿は天井が大きく開かれ、幾億の星が覗き、その下には石でできたひとつの椅子。
それに凭れ掛るは、自分よりも少しばかりか背の高い、黒髪の碧眼美女。
※この作品は重複投稿です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 15:40:29
2618文字
会話率:12%
祈りを捧げるなら、女にもできる。
繭を焼くなら、男にもできる。
ならば、彼女に出来ることとは。
運命と言う名の突風に翻弄される少年と共に、彼女は死地の中から活路を見出す。
艶やかな翅をはばたかせる少年と、半世紀以上の年齢を持つ彼女が
、世界の片隅で幸せな一竿風月と、戦いの艱難辛苦。
(この作品は「あなたのSFコンテスト」の参加作品です。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-05 01:05:54
18286文字
会話率:30%
神話生物と呼ばれる存在が闇の中を闊歩する。三十年程前から突如として出現したそれらに対抗するため、魔術師たちが奮闘する暗黒期。天笠(あまがさ)征悟(しょうご)は妹を探して深夜の街を徘徊していた。彼にとって重要なのは楽しむこと。妹と共に興じる娯
楽のために征悟は死地へ赴き続ける。七枷(ななかせ)愛莉(あいり)は裏切り者を捕縛するため深夜の街で戦っていた。彼女にとって重要なのは任務を完遂すること。使命を全うするために愛莉は死地へ赴き続ける。この二人の出会いが、世界を回す歯車すらも打ち壊す。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-15 00:07:31
150968文字
会話率:27%
かつてこの日本、この地球、この世界には、人類同士の〝戦争〟があった。アナタ達が知っている戦争となにも変わらない戦争だ。でもそんな戦争は、アナタ達の世界とは違う結末により終結した。宇宙(そら)からの破壊者、ブローケンによって。辛くも核兵器
を用いてブローケンを倒した人間達だが、放射線被爆による二次災害により、数多くの死傷者出した。政府はより安全に確実に、これから現れるであろうブローケン対策として、日本の軍隊を改造し、破壊者対抗武装軍〝DAF〟を設立した。そして直接ブローケンと戦うのが、死地へ向かう者〝デッドウェイズ〟奴らブローケンに通じる武器は3つ。世界の技術の集大成のロボット、乗り込み式機械人形〝メドール〟ブローケンから取り出した未知の物質から作られし兵器、所持式武装兵器〝ブレイカー〟ブローケンの影響で人間が突然変異した異質、超常能力者〝ウェルズ〟メドールに乗り込み、ブレイカーを所持し、ウェルズとなった少年、少女、そして大人達。それぞれの目的を胸に彼らは死地へ向かう。-全ての部が長めに構成されています-折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-15 17:58:40
15174文字
会話率:54%
僕は今、歪んだ教会の前にいる。この教会は普通じゃない。先ほども、女性が慌ただしく、駆けるように教会を後にしたばかりだ。ここは、僕のような絶望に押しつぶされそうな人間を、死地へ後押ししてくれる場所なのだろう。そう思えるほど、この教会は歪んで
見える。
「神よ。僕はもう、この世から去りたいのです。そのための後押しをお願いできますか?」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-05-30 16:34:18
1550文字
会話率:57%
僕はある日、とても不思議な『彼女』と話した。
嘘付きな彼女、そして正直者な彼女と僕。
電撃のお題で書きました^^
脱スランプのためでもあります(笑)
最終更新:2013-03-16 03:06:50
1487文字
会話率:58%
平和な世界など知らず、生まれた時から地獄とも言える環境で生きていた少年。
いっそ死ぬ事が出来れば楽だっただろう生活から救い出したのは、ある組織だった。
『アンチエイジング』と呼ばれる技術を使い、強力な身体能力を持った少年は
戦場から戦場へ、
死地から死地へ。
傭兵の如く、殺人鬼の如く、ただ殲滅を続ける日々だった。
やがて彼は【首無し狼-ヘッドレスウルフ-】と呼ばれる様にもなった。
ある日、所属している組織から任務を受ける。
長期潜入。内容的には珍しい事ではない。
ただし、場所は未だかつて、通ったことすら無い
知識でしか知らない場所。
『学校』であった。
今まで平凡とは掛け離れた生活しか知らない様な少年が学校で暮らす。
それは激動の日々と彼の人生のやり直しを意味していた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-01-06 21:35:04
50474文字
会話率:22%
辺境の地方都市ピエドラ=プエルタ近郊にて発見された大穴。それは、内部に古代遺跡を内包する巨大な『迷宮』であった。富か、栄誉か、はたまた飽くなき探求心か……冒険者は各々の理想を求めて『迷宮』の攻略に挑む。彼らは自らの意思で命を懸け、赴く死地の
果てに何を見るのか――。迷宮攻略系ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-29 22:17:53
16910文字
会話率:52%
遠い遠いかの大陸、長年戦乱止まらず大きく荒れる。
それを見かねた者、大陸に闇を放ち悪を蔓延らせる。
そして光と闇が混じり合い混沌と化した大陸は次第に暗澹とした空に覆われ、民は震え、土は痩せこけ、精霊は風前の灯。
しかし憂える
なかれ。幾多の月日を経て闇は一燐の光星に呑み込まれ、大陸は再び善と光に満ちた安寧穏やかな、その土地を取り戻すだろう。
そして語られる。善と悪が蠢き、人と人外たる者達が戦う死地に舞い降りた、世を流離い、光星とされる騎士──“ストライダー”たる者の物語が────
(……な内容だといいな)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-04-02 16:00:00
11512文字
会話率:31%
ちょっとした遊びのつもりだった
仲の良い親友4人で肝試しをしに廃校となった建物に足を踏み入れ…そこで体験した、この上ない恐怖
廃校という死地で繰り広げられるサバイバルアクションホラー
注意 この作品には暴力的な表現又はグロテスクな描写が含
まれていますので苦手な方はご注意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-10-03 23:20:58
15021文字
会話率:35%
舞台はヘルティア連邦。人類は科学と共に古来より伝わる魔術を本の纏め、魔術文献と呼ばれるそれを後世に伝えることで急速な発展を遂げてきたが、一方で様々な理由から魔術をテロや暗殺などの暴力活動にも用いてきた。そんな経緯故にヘルティアでは魔術文献は
政府が許可したもの以外は個人での所有は禁じられている。ヘルティア連邦議会図書館調査局調査第四課は、魔術文献を管理する組織として日々国内を流通する違法な魔術文献に眼を光らせている公安機関の一つだ。四課員たちは国家公安という錦の御旗を掲げ、時に危険すら顧みず死地へ身を投じていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-20 00:00:00
39973文字
会話率:62%
一五六七(元亀元)年、織田信長は越前に侵攻。戦いは順調に進んでいました。しかし突然、義弟の浅井長政が叛旗を翻し、織田軍は進退極まってしまいます。信長は総撤退を決意しますが、勢いに乗って攻撃してくる敵に対し時間を稼ぐため、木下藤吉郎が全滅覚悟
で小人数を率いて死地の砦に取り残され ━━━ 歴史的挿話を自由に脚色した、映画用脚本の習作です。これも若い頃の作のひとつですが、今読むとちょっと気負いすぎてて恥ずかしい気も。(汗) 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-07-28 04:18:05
19415文字
会話率:32%
マッドな研究施設に軟禁された一人の男が、そこで出会ったフランケンと呼ばれる怪物と友情を育む物語。
最終更新:2011-04-21 00:18:25
5500文字
会話率:29%
別世界からの蹂躙者、絶対的な悪意の塊である魔なる者共『悪魔』。
その暴虐から守る為に奮闘する『騎士』達。
そんな世界のある街のある騎士団には、異端の女騎士と異端の悪魔が在った。
その女騎士を慕い悪魔を憎悪する若い騎士。
迫るは未曽
有の悪魔の群。明らかな戦力差。その状況下で二人と一体は死地へと向かう。
これはそれらの諦めの悪さだけが長所の者たちの、始まりであり終わりの物語。
※(ハーメルン様に保管)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-29 12:00:00
44082文字
会話率:27%
軍備を増強していた隣国に、撤退を余儀なくされた。
指揮官の無能さに、まとまりを欠いた軍は崩された。
立て直しを図るため、女騎兵が一騎、戦場を駆けた。
最終更新:2010-12-26 11:39:17
3215文字
会話率:43%
女傭兵・雨瑪(あまめ)。今回受けた依頼は『死地』と呼ばれる闘技場で優勝すること。優勝賞金も報酬も目当てじゃなく、ただ強い者との仕合いを望む彼女は、『死地』で強者と相見えることが出来るのか?
最終更新:2009-09-18 11:03:07
6743文字
会話率:44%
ラブコメ?バトル?そんなの知らねぇ!神への冒涜の始まりだ!!
最終更新:2009-06-14 23:11:04
5895文字
会話率:43%
墓穴を掘る人間はときに穴の中で拾い物をする。ロンドンに住まうクロス・ホーエンローエは魔術師という肩書きを持つが、風采の上がらない組織員として活動していた。古代の魔術書を回収する作業を指示され、帰途についたところで武装した一団の襲撃を受ける。
死地に陥り、しかしそこで奇妙な人物と出会うこととなった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2008-12-07 01:13:13
186132文字
会話率:49%