永き黄昏――銀河を二分する二大勢力、クロノス帝政とリベルタス共和国連合が、互いに疲弊し、睨み合う時代。宇宙暦七八八年、連合の辺境、カストル星系外縁部、「悪魔の三角宙域」と呼ばれる星々の墓場へと、旧式艦で編成された第十七駆逐隊は、危険な哨戒任
務に赴いた。だが、彼らを待ち受けていたのは、所属不明の敵――ヴォルフガング・シュタイナー率いる私掠艦隊「鉄の髑髏旅団」の、周到にして悪意に満ちた罠であった。
強力な電子妨害により孤立無援となった第十七駆逐隊は、アステロイドの迷宮の中で、圧倒的な戦力差を持つ敵の奇襲を受け、次々と撃沈されていく。それは、一方的な蹂躙、死の嵐が吹き荒れる地獄絵図であった。ただ一つ、若い通信士が、血塗れになりながらも発信し続けるか細いSOS信号だけが、虚空に響く最後の祈りであった。
その頃、近隣宙域では、若き少佐ソフィア・ベルナルド率いる第八高速機動戦隊が、新型機のテスト飛行を行っていた。型破りな才能と自由な魂を持つソフィ。彼女の旗艦『アルテミス』は、奇跡的にも、第十七駆逐隊の絶望的なSOSを傍受する。軍規よりも仲間の命を優先するソフィは、副官ラサール艦長の理性的な制止を振り切り、独断で、危険極まりないカストル宙域への救援出撃を決意する。「紅蓮の旗の下、我らもまた、流星とならん!」ソフィの魂の叫びに呼応し、戦隊は死地へと向かう。
真紅の旗艦『アルテミス』は、流星の如く、敵の弾雨とアステロイドの迷宮を、ソフィの神業的な操艦によって駆け抜ける。
紅き流星の運命は、如何に――。銀河の片隅で始まったこの戦いが、やがて大きな伝説の序章となることを、まだ誰も知る由はなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 11:26:22
63403文字
会話率:23%
僕は道を探していた、そして見つけた道は過酷で常に死と隣り合わせだった
死を感じる事で生きている実感を得る、そんな道も有るのだと気付いた僕はただひたすらに前へ進んだ
進んだ先に有るのはさらなる死地への近道か、今はまだわからない
最終更新:2025-04-14 23:40:48
93313文字
会話率:43%
過去の真実を求める炎の美少女魔術師アーシャと、カタナを求める凄腕の剣士ソエモンは、恐るべき魔物の徘徊する危険な地下迷宮へと挑むのだった……。(第一部)
第一部より遡ること幾年。東方にある島国ヒノ
モトにて、最強の名を求め、剣士達は命と誇りを賭して相争う。(第二部)
迷宮都市には冒険者学園と呼ばれる学校がある。パーティーを組んだ六人は卒業のため迷宮に挑み、順調に最下層へと辿り着くが……。隣り合わせの恋と死地。彼らの行き着く先に、果たして相応の報いはあるのだろうか?(第三部)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 20:10:00
536317文字
会話率:40%
時空の亀裂より迫り来る恐怖、アンレジデントと呼ばれる異形の生物。
人は発現したフレックスという未知なる能力で抵抗を試みるも、総人口数十万まで追い詰められた。
しかして、未来を予見していたかの如く方舟計画発動される。
世界各地で建造されていた
宙間移民船によって選ばれた人類は地球からの脱出を図るというもの。
やがて月日は巡り、人々の記憶からは母なる星すら曖昧になっていく。
世代を超越するほどの長き公開の果てに人々は命の芽生えぬ呪われた星へと辿り着く。
あるとき宇間移民船ノアから派遣部隊が、もたざる者と卑下される地上人の前へと現れる。
それは少年少女たちで結成された|新世代《ニュージェネレーション》たちだった。
そして彼らの星の案内役に認められた者の名は、死神。
死地へと出向く役目を務めながらも生存しつづける|旧世代《オールドジェネレーション》少年だった。
記憶を失って生きる少年は、死と踊りながら、家族を守るため苦しみ藻掻く。
空を見上げ、希望へすがるようにして手を伸ばしたとき、滅びの運命を辿る人類の夜が明ける。
たった1人の望んだ世界
すべての人類が願った未来
Turnary World Story ―三元世界物語―
世界よ、変われ折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-13 16:29:46
1692023文字
会話率:31%
ある辺境の街、そこに暮らす青年に神のお告げが下される。
”勇者宣告”、世界で最も誉れのある残酷な宣告。
――神に選ばれし者。
――魔王と戦うことを宿命付けられた者。
――人類の希望。
そして、無事に帰ってきた者はいないという死地へ道。
青年
は手紙を送ると約束し家族に別れを告げる。
#S級云々や追放、ハーレム、極端なオレTUEEE展開など流行りの展開は含みません。悪しからず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-12 07:20:00
128934文字
会話率:42%
天才魔術師アレンは、信頼していた仲間の嫉妬と裏切りにより、その全てを奪われた。魔力を封じられ死地に置き去りにされ、命からがら生還した彼を待っていたのは「裏切り者」の汚名と、人々からの嘲笑だった。
絶望の淵で追われるように逃げ込んだのは、生
きては戻れないと噂される「禁忌の森」。そこでアレンは古代遺跡を発見し、未知の力――空間そのものを支配する規格外の異能『虚空魔法』に覚醒する。
「必ず、復讐してやる……!」
失った魔法の代わりに手にした最強の力と、同じように世界に傷つけられた新たな仲間たち。これは、どん底に突き落とされた天才が、裏切り者に裁きを下し、自らの運命を覆していく復讐と成り上がりの物語!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-11 16:30:00
109632文字
会話率:27%
ある日、主人公は前世の記憶を思いだし、自分が転生者であることに気がつく。転生先は、悪役貴族と名高いアストロメア家の六男だった。しかし、メビウスは前世でアニメやラノベに触れていたので、悪役転生した場合のみの振り方を知っていた。『悪役転生もの
ということは、死ぬ気で努力すれば最強になれるパターンだ!』そう考えて死ぬ気で努力をするが、チート級の力を身につけることができなかった。
それどころか、授かったギフトが『家電量販店』という理解されないギフトだったせいで、一族から追放されてしまい『死地』と呼ばれる場所に捨てられてしまう。
「……普通、十歳の子供をこんな場所に捨てるか?」
『死地』と呼ばれる何もない場所で、メビウスは『家電量販店』のスキルを使って生き延びることを決意する。
しかし、そこでメビウスは自分のギフトが『死地』で生きていくのに適していたことに気がつく。
家電を自在に魔改造して『家電量販店』で過ごしていくうちに、メビウスは周りから天才発明家として扱われ、やがて小国の長として建国を目指すことになるのだった。
メビウスは知るはずがなかった。いずれ、自分が『機械仕掛けの大魔導士』と呼ばれ存在になるなんて。
努力しても最強になれず、追放先に師範も元冒険者メイドもついてこず、領地どころかどの国も管理していない僻地に捨てられる……そんな踏んだり蹴ったりから始まる領地(国家)経営物語。
※別サイトにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-08 20:04:56
130766文字
会話率:35%
文明が滅んでから幾千年の時を経た地球。魔素が溢れ、暗がりで魔獣蠢くその星は崩壊世界ミズガルズと呼ばれていた。
この狂った世界で産み落とされたノヒンは山賊一家に育てられ、荒んだ幼少期を過ごす。
初めて仕事を任されたその日、魔獣の力をその身に
宿した少女『ヨーコ』と出会い、恋に落ちる。
束の間の平穏と幸せな日々。しかしそれも長くは続かず──。
ヨーコとの離別を経て、やがて騎士となったノヒンは運命の相手『ジェシカ』と出会う。かつて愛したヨーコとジェシカの間で揺れるノヒンの心。さらにジェシカは因縁の相手、ラグナスによって奪われ──。
ノヒンの内に眠る、かつての英雄の力が目覚める。
「無詠唱特殊魔術」
それは敵意や痛みを糧に身体を強化し、自己再生力を限界突破させる力。
明かされる神話。
NACMO(ナクモ)と呼ばれる魔素。
失われし東方の国。
ヨルムンガンドの魔除け。
神話時代の宿因が、否応なくノヒンを死地へと駆り立てる。
※過去作「ヴァンズブラッド」の改稿版です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-06 20:10:27
38469文字
会話率:57%
※まずはじめにご一読下さい。
本作品は、過去「小説家になろう」にて2019年に連載開始した作品、また現在「ノクターン」に掲載されている「嫌われ勇者を演じた俺は、なぜかラスボスに好かれて一緒に生活してます!」の“リバイブ版”になります。
【あらすじ】
アレス・ブレイブは勇者である――
仲間への非道な行いの数々を繰り返していたアレス。結果、彼は最後の戦いに挑む直前に、仲間から離反されてしまう。
しかし、アレスの悪辣な行動の裏にはあったのは、仲間を死地から遠ざけたという思いで……
あえて嫌われ者を演じ、一人になったアレスは単身、敵の本拠地へと乗り込み、決戦の末に命を落とした……
はず、だったのだが……
「主よ……我と共に、生きてはくれぬか?」
なぜか生き残ったアレスは、戦ったはずのラスボスと一緒に生活することになってしまったのだった?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-05 14:40:09
246872文字
会話率:42%
かつて剣を振るい、仲間と共に数々の死地を越えてきた冒険者、ヴァルト・エーベル。
しかし彼は、命を燃やすだけの冒険の日々に疑問を抱き、剣を捨て、鍋を握った――。
目指したのは、「戦いで疲れ切った冒険者が帰り、心と体を満たせる場所」。
そうし
て始めたのが、冒険者食堂『蒼の卓』だった。
「満たすのは、腹だけじゃねぇ。心まで届く飯を作る――」
寡黙な料理人ヴァルトと、明るく笑顔を絶やさない看板娘ミーナ・クラール。
二人が営む食堂『蒼の卓』は、今日も誰かの「帰る場所」となる。
ある日、倒れ込んできたのは、初めてのクエストで挫折を味わった少年、テオ。
一杯のスープが、彼の凍えた心を溶かし、「帰る場所」の温かさを教える――。
これは、戦わずして“救う”者たちの物語。
そして、食が、生きる力と生きる意味になることを描く物語。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-02 15:10:08
8681文字
会話率:39%
レスティヌ・マグナはマスニア共和国の国立指揮官学校に通う学生である。
彼は、マスニア共和国での最高指揮官である執政官を目指し、日々勉学、実習に勤しんでいた。
このマスニアでは、運動、勉学以上に魔法の実力によって優劣が決まることが多い。その
中でレスティヌは平均を下回る程度の魔力量しか持っていなかった。体格に恵まれているわけでもなければ、お金こそ持っているが家柄も決して良くはない中、試行錯誤して己を磨いていく。
そんな現在、マスニアは長期に渡る戦争の真っただ中だった。
マスニアの歴史の中でもトップクラスの危機的状況の中で、レスティヌは、自分が戦争に参加できないただの学生であることに苛立ちを積もらせていた。
やがて彼は、自らの判断で死地へと足を踏み入れていく――。
※カクヨムでも掲載させていただいております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-24 10:19:26
17934文字
会話率:63%
第10勇者小隊は激戦の末に魔王討伐に成功する。しかし魔王は『勇者の剣』でしか殺すことができず復活してしまう。仲間の助けもあり命からがら王国に帰還することが出来た主人公・ハルディンだったが傍から見れば仲間を捨てて逃げ帰ったように見える。誹謗中
傷を避ける為に旧知の友である吟遊詩人に魔王の恐ろしさと仲間の勇敢、優しさを盛りまくり喧伝させたら世間からは同情をされハルディンは悲劇のヒーローとなった。その結果、国王に呼び出され復讐のきかいを与えると言われ、退くに退けず勇者とされてしまい、再び死地である魔王城に向かわされることになった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 12:24:54
9136文字
会話率:56%
伝説の人斬り、村山龍香。裏の世界で名を聞いただけで畏れを覚えるほどの名を轟かせた女は何時しか敵を失っていた。
人を斬り続け、自らの死すらも願うようになった彼女はこう念じた。
もう何も要らない、自らを死地に追いやる程の強敵が欲しい、と。
そう願った彼女は異世界、ガイアへと一人飛ばされる。
現実とは思えない非科学的な現象、そして異形の生物。
それらを目の当たりにした彼女は、自らを死地に追いやるべく刀を振るう魔物ハンターとしての生活を選ぶ。
代表作、桃髪の暗殺者のアナザーストーリーです。
ファンタジーの世界で龍香が戦う話です。
代表作とのリンクは一切ないので、別の話としてツッコまないでやってください。基本的にファンタジー世界ということでなんでもありです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-17 18:17:08
3905文字
会話率:67%
超高度に発達した科学文明が一夜にして滅んだ。原因は予言の書に記されていた魔法文明との衝突災害だった。
200憶人が死に、それまで人類が築き上げた歴史や文明の利器は、すべて過去の遺物と化した。
災害のわずかな生き残り達は、コロニーという孤
立した生活圏の中で魔界のモンスターや、エルフやゴブリンなどの異世界人の存在に怯えながら暮らすようになる。
それは一片の光すら見いだせない絶望と混沌の時代。
だがそんな逆境の刻において、失なわれた旧文明の遺物を求めて死地に潜り続ける異端者たちが存在した。
たとえ恐ろしいモンスターが待ち受けていようとも、彼らは欲しい物の為なら命すら惜しくない。
己の富や名声の為に遺跡に潜る命知らず達を、ダイバーと呼んだ。
ある日、〈ダイバーシティ〉に一人の少女が訪れた。
彼女の名は月見里望。
とある遺物を求めて旅してきた望とダイバー達との出会いは、やがてこの混沌の世界を変える事になる。
※カクヨムにて連載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-12 21:10:00
334995文字
会話率:48%
幕末の動乱期。様々な思惑と信念が入り乱れ、血の海と化していた京都にて。並み居る剣豪を押しのけ『剣鬼』と恐れられる男がいた。
長い黒髪。漆黒の瞳。一目見れば忘れられないほどに美しい顔立ち。美形な顔には似合わない血の香り――。
鬼の如し
太刀筋にて死地を切り開き。やがては『幕末最強』とまで言われたその男の名は――幻水迅鋭。
そんな迅鋭も歳には勝てず。最後の戊辰戦争である箱館戦争から54年。茶碗に重みを感じるほど弱りきっていた迅鋭は最期の時を布団の上で過ごしていた。
思い出すのは過去の記憶。淡い幻想に手を伸ばし、最後に放った言葉は――。
「もう一度やり直したい」
最強とまで呼ばれた男の遺言は。なんとも虚しく。なんとも憐れなものであった。
そこから更に時は過ぎ。時代は2222年。急速な技術革新によって治安が悪化した日本にて。
何でも屋『フライヤー』の社長であるロアと戦闘員であるイヴは、依頼されたとある物を盗み出している真っ最中であった。
人を抜け、銃弾を抜け、建物を抜け。酷い置き土産と共に2人は脱出。
追ってから軽々と逃げおおせ、たどり着いたのはごみ捨て場。いつも通りの軽い仕事と油断していた2人の前に現れたのは――なんと若返った幻水迅鋭であった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-05 19:00:00
5520文字
会話率:40%
時は2036年、日本。
上海での株価暴落から始まった第二次世界恐慌は、グローバル化した世界に一瞬で伝播した。
日本は深刻な不況と政治不安に陥った。
政治不安を安定化させる名目で自民党は野党を蹴落とし、唯一の国政政党として君臨した。
しかし、
その生活はとてもと言えるほど地獄であった。
度重なる増税に暴動を弾圧する警察、インターネットを監視し反対意見を弾圧する政治屋、国民の金で豪遊を繰り返す政治屋、それを報道しないマスゴミ。
2028年、大規模暴動から蜂起へ、蜂起から内戦へ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-17 09:30:00
4854文字
会話率:40%
遥か昔、世界中に謎の瘴気が立ち込め魔物が大量発生。あらゆる生命が消え去るなか、人類は特殊な結界を構築し滅亡を逃れた。
生き残った人々は元の世界を取り戻すべく、死地と化した世界へと挑む。
最終更新:2024-12-25 18:00:00
5411文字
会話率:42%
幕末、戊辰戦争において、薩長同盟軍との戦いの中、会津少年兵達を死地から救い上げ、鉄砲隊十数名を只独りで相手取り、互角に渡り合った若き無名の剣士がいた…
激戦の中、磨き上げた己の技と捨て身の工夫により、幾度となく鉄砲の弾を弾き少年兵達を
死地より逃すことに成功するも、刀折れて、鉄砲隊の一斉射に身体中を射抜かれ生き絶えた無名の若き剣士『神谷源一郎』
その、類稀な剣技と心根に心打たれた存在がいた…
『世界の管理者』の目に留まった神谷源一郎は、歴史の楔となる少年兵達の命を長らえさせた功績の報酬として、管理者の力により魑魅魍魎も跋扈する江戸によく似た異世界で新たな生を受ける事となった。
日々の生活の糧を得るために、神谷源一郎が傭兵稼業にその剣の腕を振るいながら、日々を過ごしていく時代劇風ファンタジーになる予定です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-20 14:52:54
6179文字
会話率:10%
「フローラ、すまない……。エミリーは戦地でずっと俺を支えてくれたんだ。俺はそんな彼女を愛してしまった......」
戦地から戻り、聖騎士として英雄になった夫エリオットから、帰還早々に妻であるフローラに突き付けられた離縁状。エリオットの傍ら
には、可憐な容姿の女性が立っている。
周囲の者達も一様に、エリオットと共に数多の死地をくぐり抜け聖女と呼ばれるようになった女性エミリーを称え、安全な王都に暮らし日々祈るばかりだったフローラを庇う者はごく僅かだった。
「……わかりました、旦那様」
反論も無く粛々と離縁を受け入れ、フローラは王都から姿を消した。
その日を境に、エリオットの周囲では異変が起こり始める。
――――――――――――――――――――
※他サイト(アルファポリス)で掲載中の作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-28 02:50:00
217592文字
会話率:37%
〈「サーシェ」と言ったその言葉は、僕達ズミの民が神に祈る時の文句だ。〉
舞台は、魔道大国トレンティアによる侵略を受けた森深き国ズミ。民族の異なる二つの国の戦争の渦中……奇しくも両国の血をともに引く混血の孤児ヨンは、自らの出自を呪いながらも
レジスタンスとして武器を握り、憎悪と復讐の念を胸に決死の戦いへと身を投じていく。
そしてある時絶体絶命の戦場で奇妙な男に出会い、導かれ、共に死地をくぐることとなる――それは敵国であるはずのトレンティアの人間だった。
「お前、稀有な魔法の才能の持ち主だ。俺に魔法を教わる気はないか」――トレンティア人でありながらレジスタンスに味方して戦う謎の魔術師、パウルとの出会い……そこから物語は始まる。
祖国のため、復讐のため、野望のため、あるいは愛する者を守るため、奉ずる正義のため……誰もがそれぞれの信念や苦悩を戦火の中に燃やす、それは凄惨な命の応酬の世界。
その血塗られた道の上で寡黙な少年兵はしかし、多くの仲間と出会い、友と出会い、家族と出会い、時にすれ違い、時に愛を知り、共に自らの進むべき道を切り拓いていく。
これは戦時下の日常で多くの葛藤を抱え、乗り越えて進んでいく少年の成長譚、そして小さな英雄達が共に織り成していく叙事詩。
※
完成済み原稿を順次投稿しております。完結まで170話程度を予定しています。
舞台は剣と魔法のファンタジー世界ですが、異世界要素や魔物や冒険者は出てきません。ちょっと渋めの戦争&日常モノです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-21 22:56:06
1393354文字
会話率:34%