主人公は四十四歳の誕生日を迎えた。うだつの上がらない人生を送った氷河期世代で、非正規雇用の警備員で、年収は約300万円。総資産もかき集めて約200万円で、JR蒲田駅から徒歩十五分のアパート――築25年の1K住まいという有り様だった。
し
かし、そんな主人公にも『理解のある彼女』がいた。その名はクララ・マリオン。齢二十で金髪碧眼で白皙痩躯で容姿端麗。定量的には、身長175センチ、体重55キロ。スリーサイズは上から94・54・89、アンダー65のHカップである。
そして、主人公はそんなクララと出会った一か月前を回顧する。
緊急コンプライアンス研修の帰り道、黒塗り高級車が横にとまり、主人公の前にクララ・マリオンがあらわれる。「あなたが私の【マスター】ですね」と言われ、当然の困惑に陥る。主人公は極力そっけなく振る舞い、関わり合いにならないようあれこれ工夫もにしたが、クララの積極性の前に押され気味になる。
結局、主人公は(自暴自棄になっていたこともあり)クララと共に三ツ星の寿司屋へと行き、おごってもらう事になる。黒塗り高級車での移動時、それが自動運転であることに驚き、またクララの『講義』にも感銘を受ける。
さらに寿司屋で清酒と握り寿司を堪能し、満腹になってアパートに帰宅。
するとクララが自らアパートの寝具及び水回り各種の部品交換と清掃作業を行うと提案したので、主人公はこれも受諾。続いて、ピカピカになったそれらの代わりに、汚れてしまったその身を浴室で洗いたいと申し出たので、主人公はこれも受諾。
流されるままの主人公はウイスキーを飲みながら、状況の異常さに悩む。同時に自身の半生を――漫画家志望として上京してから破綻するまでの二十余年を思い返す。しかし、そんな『負け組』としての、それこそ人生を費やした教訓すら、クララ・マリオンに否定された気がしていた。そのせいでつい零れた。「それでスリーサイズは上から94・54・89? アンダー65のHカップ? いや、あり得ないだろう?」という言葉に、全身の洗浄が完了したクララは全裸で反応。「それでは、ご確認下さい」と主人公へ計測を迫り、それらの数字を証明した。
主人公はその胸に顔を埋める。
そして――。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-31 03:50:08
21309文字
会話率:54%
ある日、辺境伯爵領に突然王都から助成金の審査団がやって来た。辺境で資源もお金もない貧乏な土地で助成金の審査は絶対に通らなければならない。
だが、辺境伯は助成金審査に驚きすぎてぎっくり腰になってしまい、審査が受けられないピンチとなった。
執事
は街まで下りるとそこには【何でも屋〜ご相談内容によります〜】の看板を見つけた。そこの店主に辺境伯の審査の代行を依頼することにした。果たしてどうなるのだろうか⋯⋯。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-29 00:06:09
4147文字
会話率:46%
10月のある日、麗亜のクラスに転校生がやってくる。しかし、現れたのはなんと二足歩行で話すシャム猫の少女・アマミだった! 異世界から来たという彼女は、日本に憧れを抱きながらも、まるで観光気分で転校してきたらしい。驚きつつも、明るく天真爛漫なア
マミの姿に、クラスメイトたちはすぐに彼女を受け入れていく。
そんな中、麗亜は次第にアマミに惹かれていく。かつて大切にしていた愛猫を亡くした寂しさを抱える彼女にとって、アマミの存在はどこか心を温めてくれるものだった。学校生活だけではなく、一緒に街へ繰り出し、ファミレスで語り合ううちに、二人の距離はどんどん縮まっていく。
しかし、アマミには帰る場所がなく、学校の一角に身を寄せていたことを知った麗亜は、彼女を自宅に招待することを決意する。驚く母親をよそに、アマミはまるで家族の一員のように溶け込んでいくのだった。
異世界から来た猫少女と、彼女に救われていく少女の、不思議で温かい交流の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 17:10:00
4889文字
会話率:38%
厳格な執事、高橋は、優雅で魅力的なお嬢様・美咲に仕える日々を送っていた。完璧な仕事ぶりを誇る彼だが、唯一心を乱すのは、美咲のふとした笑顔。その笑顔に心奪われ、執事としての立場を守りながらも、次第に彼女への想いを深めていく。
ある日、美咲が
冗談で「私のこと、好きなんじゃないの?」と問いかける。その言葉に驚きつつも、心の中では何かが変わり始めていることを感じる高橋。やがて美咲が結婚を決意した時、彼はついに自分の本当の気持ちを告げることに。そして、予想もしなかった答えが彼を待っていた…。
執事とお嬢様、立場を超えた二人の切なくも温かな恋が描かれた物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-28 16:30:00
1161文字
会話率:40%
「殿下のご記憶が戻るまで婚約者として本国に同行していただきたい」
在日ローゼンシュタイン大使館で、松田彩那(まつだ あやな)はとんでもない要求をつきつけられた。
クリスマスムード一色の十二月。仕事もプライベートも撃沈した彩那は、居酒屋で
飲んだくれた帰り道、記憶喪失の外国人男性と出会う。
「ローゼンシュタイン大使館に連れて行ってほしい」と言う彼を案内するも、大使館の玄関前では武装集団に襲われてしまう。
翌日。目を覚ますと彩那は、在日ローゼンシュタイン大使館のベッドに寝かされていた。
そこでハインリヒと名乗る男性から驚きの事実を聞かされる。
記憶喪失の男性はモデルのMISHA(ミーシャ)で、さらに彼はローゼンシュタイン公国の王子ミハイルだった。護衛官であるハインリヒいわく、撮影での来日中、高速道路で玉突き事故に巻き込まれたミハイルは、車内で頭を強打し記憶喪失になったらしい。彼は彩那にしか心を開いておらず帰国を拒む。ミハイルの静養のため、ハインリヒは”婚約者のバイト”として同行するよう彩那に要求する。本来王城には王族や各国の要人しか入れない。民間人である彩那を入城させるには婚約者であることが好都合なのだという。一方的な要求に憤慨する彩那だったが、度重なる不運で自棄になっていたことや王子様とお近づきになれる状況に同行を決意する。
現地では文化の違いや格式の高い王族の暮らしに気後れするもミハイルに励まされ、じょじょに生活にも慣れていく。いっしょに過ごす内に彩那は彼の力になりたいと思い始める。
『エブリスタ』『NOVEL DAYS』でも公開しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 22:00:00
96745文字
会話率:36%
◆好きになった伊吹ってのが女子だったなんて――騙されたっ!(騙してない)◆
恋人とは無縁だった女子高生、夏樹は、DMで仲良くなった伊吹に校舎裏へ呼び出された。
「どんな男子かなぁ」
だが実際に行ってみると、そこにいたのは女子だった。
驚き
つつも夏樹は友達になろうと言うが、伊吹は好きの告白一点張り。
それから伊吹の猛攻撃は始まった。
*カクヨム、ハーメルンでも掲載しています*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-27 20:10:00
50182文字
会話率:39%
結婚式を半年後に控えた頃、「真実の愛に目覚めたから婚約を解消して欲しい」と、婚約者と妹がお願いに来た。
昔から何でも自分のものを欲しがる妹に婚約者を奪われること二回。
まさか三度目があることに驚きつつも、結婚を人生の墓場だと諦めていた公
爵令嬢ヴィオラは、思わぬ朗報に喜んでそれを快諾。
ルンルン気分で婚約解消の儀式を終え帰ろうとした神殿で、悪友王子にそれがバレてしまった。
植物大好きで趣味の調香を謳歌したい姉ヴィオラと、姉のものが何でも欲しくなる妹マリエッタの運命や如何に――!?
全10話、サクッと読める令嬢姉妹のお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 12:05:12
254276文字
会話率:44%
高校生の神谷翼は一見平凡だが、捨てられた物や壊れた物に触れるとその当時の価格分の現金を手に入れる異能〈リバリュー〉の持ち主だ。ある日、何気なく拾った壊れたスマホから、まさかの十万円が…!? 思わぬ大金に驚きつつも、翼は密かにこの力を使って静
かに暮らそうと決めた。だが、そんな彼の日常は、ある少女との出会いによって大きく崩れ始める。少女・御影澪は、人やモノの価値の変化を見抜く異能の持ち主だった。澪は翼に告げる。彼の異能を巡り、既に危険な影が蠢き始めていると――。実際に、政府の異能監視局、裏社会の『梟会』、異能者集団『ヘヴン・マーケット』など、様々な勢力が翼の力を狙い動き出した。金と価値が渦巻く世界に引きずり込まれた翼は、平穏を取り戻すために戦いに身を投じることになる。迫り来る脅威に彼はどう立ち向かうのか?モノと人の価値を巡る異能バトルストーリー、開幕!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 12:02:41
7162文字
会話率:32%
「私は真実の愛を見つけた! 子爵令嬢セリティーヌ! 残念だが、君との婚約は破棄させてもらう!」
伯爵子息パーゼティラムは夜会で堂々と婚約破棄で宣言した。
彼は無感情で小言ばかりうるさい婚約者を嫌っていたのだ。
しかしその宣言を受けたセリテ
ィーヌは、わずかに驚きを見せたものの、冷静さを保っていた。
「残念ですが、その婚約破棄の宣言を受け入れることはできません。不備があるからです」
パーゼティラムは目をそらしていた不都合な現実を突きつけられる。
そして、恐るべき選択を迫られることになる。
セリティーヌの示す『不備の無い婚約破棄の宣言』とは?
彼女が本当に望んでいることとは?
全2話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-26 07:00:00
11795文字
会話率:11%
「私には他に愛する者がいる。君を抱くことはできない。悪いが、この結婚は白い結婚をさせてもらう」
初夜のベッドで、子爵令嬢リーシェンスは、新婦である伯爵子息ソルイードから無情な言葉を告げられた。
しかしリーシェンスは驚きも悲しみも見せなかっ
た。
既に全ての準備を終えていたのだ。
周到に、執拗に、徹底的に。
白い結婚を台無しとする、準備を。
はたしてこの白い結婚はどうなってしまうのか?
リーシェンスの胸に秘めた真の目的とは?
※女性が乱暴される場面があります。
苦手な方はご注意ください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-10 06:40:00
12256文字
会話率:16%
「婚約を破棄したいだと……!?」
第一王子オートランディスから相談を受け、王は驚きの声を上げた。
婚約者である公爵令嬢アーサルティアは非の打ちどころのない才媛だった。
器用貧乏で自分に自信が持てない王子は、王国の未来を憂いて婚約破棄を決意
したのだ。
「あんなにも素晴らしい令嬢と結婚したら、僕は劣等感に苛まれて
他の女性に安らぎを求めるでしょう。
そして王家の血を受けた子供がたくさんできる。
やがて彼らは王位継承権をめぐって争うことになる。
王国は滅亡してしまうかもしれません……!」
「お前は何をバカな妄想にふけっておるのだ!」
王の指摘を受けてなお、オートランディスの決意は固く、
婚約破棄をすることを諦めようとしない。
果たして王は、婚約破棄を思いとどまらせることができるのか?
公爵令嬢アーサルティアのとった意外な解決策とは?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-01-22 06:00:00
11744文字
会話率:36%
俺はドラマを見ていたんだ。
心揺さぶられる人間模様。
だけど、あるCMが流れて……
最終更新:2025-03-25 09:09:04
981文字
会話率:45%
突然、附属女子高への異動が決まった教師の奏多(かなた)。それまで附属男子高で教師として充実した日々を送っていた彼にとっては驚きの事態。しかも恋人いない歴イコール年齢ということもあり、女子には慣れておらず教師としてやっていけるのか不安になる。
しかし、ある女子高生との出会いにより、奏多にこれまでにはなかった気持ちが芽生えることに……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 11:29:36
47261文字
会話率:60%
セキトウ地方の外れにある山合いの小さな町リマジハに住んでいる主人公・セイは、家族でしがない治療院を開いている以外特徴がない、自他共に認める平凡な人間だった。
そんなセイには、ちょっと変わった幼馴染み・ユーリがいる。
5年前に高熱を出し
て倒れて以来【前世】や【チート】などと理解できない言葉を口にし『将来、勇者になる男』と宣言していたユーリ。
町の人々は想像力豊かな陽気な男の子だと微笑ましく受け入れ、穏やかに過ごしていた。
ある日、王都から従者が現れて、ユーリを世界を救う【勇者】として任命した!?
セイは驚きながらも勇者となったユーリを傍観していた・・・けれど、なぜかユーリに『一緒に旅に出よう!』と誘われていて…!?!?
勇者(転生者)の隣にいる一般人?から見る、ちょっぴりズレた災禍系異世界冒険譚!
『想像力豊かで(暴走気味な)幼馴染みを制御できるのは、俺しかいないよな…(察し』
前世だのチートだの意味はわからないけれど、世界を救う旅に出ます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
※誤字脱字等には、あたたかい気持ちでお願いします。
※区切り重視のためページごとに文字数が変動します。
※R15のタグは保険です(戦闘シーンなど)
※以前、公開していた「隣りの勇者が…」を元に加筆修正し新しく投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 10:10:00
37388文字
会話率:42%
「勇者は本当に必要か?」
時代を超え、思想を超え、伝説すらも越えて――
“勇者”という言葉に秘められた真実を問う、奇跡の対談が今ここに開かれる。
登場するのは、歴史にその名を刻んだ4人の魂たち。
平家を滅ぼしながらも兄に裏切られた悲劇の
軍略家・源義経、
理想と現実の間に揺れる鋭利な論客・ニッコロ・マキャヴェリ、
争わずして治める“無為”の知を説く哲人・老子、
そして、神の声を信じて祖国のために立った奇跡の少女・ジャンヌ・ダルク。
「秩序を守る者か、壊す者か」
「人が求めるのは真実か幻想か」
「もし今、勇者が現れたなら?」
交わるは剣と祈り、哲学と現実、そして何より人間の“覚悟”――。
さらには対談の終盤、驚きのゲストが降臨。
時空を超えた“勇の化身”たちが語りかける、言葉の重み。
これは英雄たちの競演ではなく、人間たちが“勇”と向き合うための物語。
対談のあとは料理と笑顔に包まれた心温まる晩餐会。
それぞれのおすすめの一皿とともに交わされるのは、対話という名の“優しき戦”。
――そして最後に語られる、“勇者とは何か”という答え。
それは、私たち一人ひとりの中にもある“静かな勇気”に光を灯すものであった。
---
名言が交錯し、信念が火花を散らす、歴史対談ドラマの決定版。
あなたにとって“勇者”とは――果たして、何者だろうか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 23:01:56
15213文字
会話率:2%
最愛の恋人や友人は聖女の呪いによって夢中になり、婚約の日に私は聖女によって刺され殺される。
嫉妬や妬みで狂気となした女性の手によって。
そして次に目を覚ますと、いつも助け支えてくれた友人が側にいた。驚きと嬉しさで泣いてしまうほどに嬉しく喜
びが勝っていたの。
でも私は知るの、ここは昔の幼少期の時間軸にあることや友人のハルスを救え、今度こそ自分の幸せを掴みとるんだと考え進む物語。
・逆行転生ものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-19 18:36:14
7731文字
会話率:26%
幼き頃からの友達てあったハル。
ハルの人生は酷なる人生だけれど、知れば知るほど驚きを感じるのは、ハルの個性であるように思える。こんなにも人生を生きている友達はいないと思うのは、主人公のように生きているハルを好きな人もたくさんいて、ハルはあえ
て、人間らしいともいえるけれど、なんとなくどうしようもないことを思い、(おしん)と言われた時代のハルをみて、大人になってからもなんにもかわらないと人間性の美徳を感じる昨今の春より。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-17 11:04:21
3565文字
会話率:0%
昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました。
ある日おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯へ行きました。
おばあさんが洗濯をしていると上流から大きな大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこと流れてきました。
「まぁ、大きな桃だこと。う
ちへ帰っておじいさんと食べましょう」
おばあさんはそう言って桃を家に持ち帰りました。
しばらくしておじいさんが帰ってきました。
「おお、大きな桃だ」
「ええ。川で洗濯をしていたらこの桃が流れてきたんですよ。一緒に食べようと思って持って帰ってきたんですよ」
「そうかそうか。ではおなかも減ったことだし食べるとしよう」
そういっておじいさんは桃を切りました。すると中から男の子が生まれてきました。二人は口をあんぐりと開けて驚きました。
「こりゃ大したことだ。いったいなんて名前にしよう?」
「桃から生まれたから、『桃太郎』はどうです?」
二人は男の子に桃太郎と名付け大事に大事に育てました。
桃太郎は立派な男の子に育ちました。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-16 09:59:40
1182文字
会話率:42%
どこにでもいるOLだった私は、雷に打たれて死んだしまった――と思ったら、次の瞬間にはレイラ・シンデュリオンという18歳の子爵令嬢に異世界転生していた。
それだけでも驚きなのだが、さらなる驚くべきことがある。
転生先であるレイラ・シンデュリ
オンは、私が作った小説のヒロインだったのだ。
どうしてこうなったかはよく分からないけど、これはきっと神様がくれたチャンスよ! 今度こそは絶対幸せになってやる!
前世では叶えられなかった幸せを今度こそは掴み取るため、私は全力で頑張ろうと誓う。
そうして始まったのは、意地悪公爵――ローゼスの妻としての生活。
10歳の義妹は超絶かわいいのだが、ローゼスは容姿が良いだけの最低人間だった。
私が作ったのはレイラの設定だけ。ストーリーを作る前に死んでしまったので、ヒーローが誰なのかは分からない。
順当に考えるならローゼスがそうなのだろうが……私は認めなかった。
こんな最低人間(ローゼス様)は私のヒーローじゃない! 本当のヒーロー様、早く現れて!!
しかし三人での時間を過ごしていくうちに、最低人間の態度も段々と変わってきて……。
※他の投稿サイト様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 18:04:21
52661文字
会話率:22%
魔法学園に通う男子生徒、リヒト・シードランは前世の記憶を取り戻した。
それによって気づいたことがある。
この世界が、前世の自分がプレイしていた乙女ゲーム『マジカルラブ・シンフォニック』の世界であること。
そしてそのゲームにおいて、リヒト・
シードランは登場しないキャラクター――つまりはモブであること。
これらの驚きの事実が判明するが、群を抜いてヤバいのがある。
マジカルラブ・シンフォニックの後半、王国民の半分ほどが死亡しまう、という大惨劇が発生してしまうのだ。
それはどのルートを通っても必ず発生してしまう、回避不可能なイベント。
惨劇の原因となるのは、ゲームの悪役令嬢、リリーナ・イビルロータスの闇堕ちだ。
恋路が叶わなかった彼女は負の感情に囚われて闇堕ちしてしまい暴走、結果として大量虐殺を引き起こしてしまう。
そんな未来を迎える訳にはいかない。
そのためにリヒトは、こう決めた。
悪役令嬢の恋路、俺が全力で叶えてやるぜ!!
そうしてリヒトは、悪役令嬢リリーナと接触を図るのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-11-09 18:12:22
80979文字
会話率:33%
明暦の大火で振袖は燃やされていなかった……。
江戸時代に江戸の町を襲った未曽有の大火災、明暦の大火で燃やされたとされる振袖はこの世にあらわれた魔物と戦うための唯一の手段となる聖なる衣として魔物と戦う少女が纏っていたが、彼女は戦いに敗れ、振袖
は結晶と化しバラバラになって飛散していった。
それから350年ほど時は流れ、現代の日本、東京。
彩羽(いろは)高校に通う女子高生である火宮さくらは、ある日学校からの帰り道で七色に光る破片を持つ狐に似た生き物が車道に飛び出したところを目撃し、助ける。
その生き物はしゃべり出し、「なくしてしまった「振袖のカケラ」を探してほしい」と頼む。
小さい頃に祖父から聞いた振袖小町の伝承が事実だったことに驚きを隠せない中、キツネに似た生き物=イナリと探し始めるが、町では少女が操る怪物が暴れパニックになる。
さくらの親友で幼なじみの水崎あおいとその双子の兄である水崎蓮をはじめとする人々が襲われ、町がめちゃくちゃになる光景を見ていられなくなったさくらは、「自分の力で誰かを助けられるなら」と、振袖小町になることを決意。その直後、異空間で謎の少女から力を与えられる。
光る破片=振袖のカケラと謎の少女から与えられた力によってさくらは火の振袖小町となって町を救う。
こうして、振袖のカケラを巡る激しい戦いの火ぶたが切って落とされたのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-15 12:00:00
500061文字
会話率:48%
「真実の愛を見つけてしまった。申し訳ないが、君とは離縁したい」
結婚三年目の祝いの席で、遅れて現れた夫アントンが放った第一声。レミリアは驚きつつも笑顔を作って夫を見上げる。
「承知いたしました、旦那様。その恋全力で応援します」
「え
?」
驚愕するアントンをそのままに、レミリアは宣言通りに片想いのサポートのような真似を始める。呆然とする者、訝しむ者に見守られ、迫りつつある別れの日を二人はどういった形で迎えるのか。
◇真実の愛に目覚めた夫を支える妻の話
◇元サヤではありません
◇アルファポリスにも公開中です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 19:19:01
95458文字
会話率:53%
ある朝、目を覚ますと、鏡に映った自分はなんとセーラー服の美少女!
「なんだこれ? 昨日の俺どこいった?」と混乱する俺。
それもそのはず、右手がマシンガンに変形してるし!
驚きつつ部屋を見回すと、勉強机もベッドも昨日と変わらず安堵。
でも、胸
がプルプル、スカートがヒラヒラ、男の俺が女の俺になった現実に、完全にパニック。自己確認のついでに冷蔵庫を開けたら、自分の男の肉体が冷蔵中!
頭の中で「女の俺」がささやく。
「あの肉体にマシンガン撃てば、君が私から出られるかもよ?」って。
「え、俺が俺を撃つって? それで俺、再び男になれるの?」と考えつつも、「とにかく、この異常事態から脱出しなきゃ!」と決意。
さあ、俺がどうやってこのカオスから脱出するのか、そしてなぜ冷蔵庫に男の俺がいるのか、女子高生になった俺の戦いがここに始まる!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-14 19:01:54
89004文字
会話率:30%