穏やかな波と、潮の香りに包まれた瀬戸内海。
海を臨むその町には、岬に抱かれた神社があった。
高校生の桧原直は、その神社で何代目かになる巫《みこ》の少女である。
今年、十二年ぶりに行われる特別な祭で、直は神楽を演じることになるが――
――そんな彼女に夜闇に紛れ、一つの影が迫っていた。
この世のモノとは思えない異形の訪問者。
その出会いは、不思議な夏の始まりを告げた。
民話『猿の生き肝』を元にしたお話です。
神社の神使『猿』と、病気に苦しむ『竜宮の媛』、竜宮に住む『魚人』に関する謎を追う物語。
主人公は『タコ型魚人(人化あり)×女子高生』の二人。
人外と人のボーイ・ミーツ・ガールです。
タコと女子高生を現実的に絡めたくて書きました。合掌
以前、『猿蛸合戦』の題でこちらに載せていたものを、大幅に書き直したものです。
方言が難しいところがあれば、指摘いただければと思います。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-31 12:15:00
272880文字
会話率:26%
この物語は、故郷と料理をこよなく愛する高校生が、運命に導かれ、食べ物で世界を征服しようとする悪の電子結社〔愚蓮人〕から、ご当地食材を守るためヒーローとなった物語である。
最終更新:2017-11-22 19:02:27
63354文字
会話率:53%
第一章 三好四兄弟
三好四兄弟は、無念の最期を遂げた父元長の屈辱を雪ぐため、それぞれの能力を活かして天下に覇を唱えつつあった。
安宅冬康は、淡路水軍を持つ安宅氏に養子に入った。瀬戸内の海賊態であった安宅軍を、立派な水軍に変えようと頑張っ
ていた。
弟の一存は讃岐の十河氏に養子に入り、次兄の義賢は阿波を守り、長男の長慶は畿内で勢力を伸ばしていた
第二章 榎並・江口の戦い
榎並・江口の戦で、兄弟たちは細川晴元を撃破。父の仇である三好政長を討ち取った。
第三章 入京
一五四九年七月に兄弟三人で入京。得意の絶頂である。
将軍義輝らを坂本に撤退させる。事実上、三好長慶が京都の主となった。
第四章 義輝の影
一五五一年三月、長慶が暗殺されそうになる。その際、松永久秀に長慶が救われた。
以降、松永久秀を長慶が重用するようになっていく。
一五五二年正月、義輝と和睦し、長慶は御供衆になる。
第五章 三好政権
一五五三年三月、義輝と決裂し戦闘になる。義輝が朽木へ逃亡した。京都を三好家が実効支配し始める。
第六章 内外の暗雲
一五五八年五月、義輝と戦闘。十一月には講和し、京都を明け渡す。
講和の際、長慶と久秀、兄弟三人の意見が真っ二つに分かれた。
第七章 去りゆく者たち
一五六一年、有馬で病気療養中の十河一存が死亡した。一存の死に不審があり、冬康は探りを入れた。久秀の暗殺という確信を持つに至る。
一五六二年、和泉久米田の戦い。三好義賢が敗死した。
二人の弟を亡くした長慶は、鬱ぎ込むことが多くなる。
加えて、長慶の愛妻である富美も病に倒れ、死亡した。
長慶の病を利用して、久秀が三好家の権力を握ろうと画策する。
冬康は阻止しようと動く。
一五六三年八月には長慶の嫡子である義興が、死亡した。
冬康は立て直そうと努力し、周囲の信望を集めた。
第八章 兄と弟
心身の異常がひどい長慶は、久秀から提示された義興暗殺の証拠を信じ、冬康を詮議するため飯盛城に呼び出した。冬康も必死に弁明し、一時は兄弟の心が通うかに思えた。
しかし、久秀の策に長慶の心が壊れ掛け、冬康に切腹を命じる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-17 20:21:18
193173文字
会話率:28%
舞台は瀬戸内海に面した港町。
旅行会社の企画室に勤める町田杏子は、平凡な毎日をつまらなく思っていた。
唯一、同僚の浜野ゆき恵に教えてもらった台湾ドラマが楽しみになった杏子だったが、仕事帰りに、中年の男性に声をかけられる。
その男性は「
叶え人」と名乗り、30日限定で夢を叶えてくれるという。但し30日を過ぎると、その間の記憶は本人にだけ残り、他の人の記憶はすべて消されるのだ。
最初はばかにした杏子だったが、結局願いをかなえてほしいと契約書にサインし、夢の日々が始まっていく…。
台湾ドラマのようなお約束場面がいっぱいの、プラトニックなラブロマンス。
ヒロイン・町田杏子(まちだきょうこ26歳)
舞台は香川県。金曜日更新、全12回。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-20 19:34:21
23693文字
会話率:53%
私の名前は和泉小花。鷲並高校に通うごく普通の高校2年生。
ある日突然謎の化け物から追われることに!?
そんな私を守る使命を与えられたと言う6人のイケメン騎士達。
しかし彼らは同校の『6大イケメン』と称されているイケメン達であった。
そしてそ
の中には、幼馴染の瀬戸内蓮の姿もあって……。
超個性的なイケメン達と繰り広げるバトルと友情と恋の逆ハーレム青春バトルラブコメ!!!
さあ、あなたは誰に守られたい?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-30 23:47:04
2360文字
会話率:61%
ある夏の暑い日。
海沿いを走る列車の途中駅で降ろされた一人の青年。
その先へと進む列車が来るまでは時間がありました。
そこは、海音町と呼ばれる小さな港町で。
時間を持て余した彼は炎天下の中、町を散策していくうちに一人の少女と出会います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-27 18:17:36
31332文字
会話率:35%
<city>
15年前青く澄んだ空に突如亀裂が入ると、空はこれまで見たことのない赤という色に染まった。
まもなくそれは入れ過ぎた絵の具のようにグチャグチャとゆっくり世界の色を染めていった。
マグマは外壁を伝わり<都市>
;を飲み込んだ。
都市のおよそ五分の一の生命は蒸発した。
世界の半分は地図上から消え、生命の侵入を許さない黒き大地となった。
最終的に都市の生命の三分の一が絶命した。
人々はそれを 大災害 と呼んだ。
世界に大きな虚無と傷痕を残した大災害から数年余、
都市に平穏が訪れていいはずだった。
しかし、次なる災いと言う名の不条理は全く形を変え、しかも連続的に起こった。
そこに翼をもった魔物が現れるとは誰が予想できたであろうか。
彼らは地上に舞い降りては人を喰らった。
それが至る所で幾度と繰り返された。
人々は怒り、嘆き、やがて怯え、恐れた。
ある人々はその魔物に畏敬の念を払い、竜と呼んだ。
どちらにせよ、人は成すすべもなく、ただ死に続けた。
ある青年は疑問に思っていた。
なぜ、<都市>はわざわざ我々を生かし、絶望を与え続けるのか。
どうして、全てまとめて飲み込んでしまわなかったのか。
彼はその答えを探すべく、当てのない旅を続けた。
しかし、何一つとして答えのようなものは見つからなかった。
<garden>
雪が降り続いていた。
彼らは列車に身分と名前と個性をはぎ取られ、一様につめられた。
目的地は彼らにはわかりようもなかったが、決して良いところではないということだけはわかっていただろう。
俺はもうこんなことはうんざりだった。
俺と何ら変わりのない(むしろ俺たちよりはよほど人間的であろう)者達が獣のように扱われるのをみたくはなかった。
瞬間
爆音が響いた。
戦闘機による爆撃だとすぐにわかった。
俺はこの時、もっとも不思議なことに敵国に感謝した。
そしてすべてを失う--。
「目覚めましたか」
少女はにこやかにそう言った。
記憶はなかったが、悪い気分ではなかった。
ここがこの世の集積点とみて間違いなかった。
「あなた、運がいいです」
「きっと竜さんがここまで運んでくれたのですよ」
「竜?なんだ?それは」
「竜はほんとうにいるのです!!」
少女はぷんすかと怒りながらそう言った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-07 19:05:53
51145文字
会話率:42%
文字は偉大な発明だ。私たち日本人は、ひらがな、カタカナ、漢字の3つの文字を組み合わせることにより、感じられない音を感じ、形のないものに形を与え、意味のないものに意味を授けながら、独自の世界観を作り上げている。なんて豊かな世界だろう。
そして
言葉は、それ自体が遊びの道具でもある。遊びを通じて多くの新しい言葉が生まれ、やがて形を持ち、一般化して今に残る。そうやって世界は形作られる。
その中から、いくつかのエピソードをご紹介します。なお、この作品自体も遊び(フィクション)ですのであしからず。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-11 21:44:58
4852文字
会話率:1%
高校一年生の瀬戸内花梨は地元の駅にやってきた若い駅員に心をひかれる。
そんなちょっとした恋のお話。
最終更新:2017-09-05 20:16:42
5035文字
会話率:38%
瀬戸内の小さな海辺の町の、その北西部に位置する小さな小さな小学校と中学校、そして、その北部丘陵地に位置する高等学校で繰り広げられる、ほとんどアホらしい、時々涙ぐましい、さらにごくごく稀に涙を誘う物語です。
小学3年生からの黄金の10年間を
思い出しながら、お読みください。
誰にでもきっと似たような経験があるはず……
※一話完結です(一部前編後編があります)。不定期連載です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-27 12:00:00
54249文字
会話率:48%
2021年。東京五輪の“大失敗”と共に政府の信用は暴落、また各地で勃発した独立運動にも対処できず、政府はもはや一自治体に過ぎないと言われる始末――
それは時代は各県、いや各市町村同士で血で血を洗う地方分権時代の始まりを意味していた。
そん
な中、瀬戸内海に浮かぶとある自治体に、一人の男が招かれた。
周囲を列強に囲まれたその島を舞台に繰り広げられる、もしものお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-14 21:00:38
17865文字
会話率:48%
戦後の日本・・・。
瀬戸内の都市を走る瀬戸電鉄に15才の小さな少女が入社をした。
あれから60年、彼女の「鉄道員」という人生が終わる。
最終更新:2017-07-03 18:44:54
74996文字
会話率:49%
あな)ひ(ためなやな)ひまてやな)
最終更新:2017-07-02 23:00:00
13507文字
会話率:49%
ある日弓道部の練習をしていた 乾恭と幼馴染みの 兵藤綾。そんな二人が扉を開くとその先には見たこともない世界が広がっていて……。
頭がいい事と弓が得意な事だけが取り柄の恭と身体能力が高く何でもこなす綾、ちょっとどころか、かなりマイペースな2人
は生物が進化した《幻獣》が蔓延った弱肉強食の世界で何を見て、何を成すのか。
見た事も無い生物と戦ったりしながら、ぶっちゃけ幻獣より人間の方が面倒な世界で生活する2人の異世界狩人生活。
この小説は瀬戸内さんとスズシロの合作となっています。書き方の違いなどあると思いますので、ご注意下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-31 13:00:00
37906文字
会話率:50%
ある日突然、自分が錬金術師の生まれ変わりであることを知った主人公、風見優雅。
その優雅の元へ届いた変幻自在の物質、『銀』。
銀の依頼で優雅は錬金術に携わることに。
七つの孤島で開かれている国際芸術祭を訪れて、錬金術に必要な『ある道具』を
探すことになった二人ですが、立ちはだかるのは意外な人物で…?
瀬戸内芸術祭楽しいよ!
いいとこだよ!
おいでよ!
この小説をわざわざ読まなくても瀬戸芸に行けば楽しい気持ちになれます。フェリー恐怖症で瀬戸芸に行けない人は読んでみてください!
島と美術と錬金術で、プチファンタジーの世界へ!
敬具 初恋辻刃折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-24 20:50:25
18105文字
会話率:28%
夏、青年は長期休暇を利用して、瀬戸内海に浮かぶ離島にやってきた。そこでのんびり一人暮らしをしようと思っていたが、その古屋には自分を神だと言う少女が住み着いていた。二人は何でもない日々を共に過ごしながら、少しずつ惹かれあっていく。これは、神
に恋した青年と、屁理屈ばかりこねる神様の、一夏の恋愛譚。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-22 16:50:50
11351文字
会話率:61%
日本國-帝都の大手新聞社にこの春から就職した主人公。
彼の配属先は伝奇・超能力を取り扱っている部署。通称ー探求部
主人公は、女性新聞記者ー明智円の運転手兼相棒を任命された。
そして明智の取材先は今はやりのオカルト教団’’水野幹’’だった。彼
女の目的は教祖ー瀬戸内乃海の不思議な力の解明。教祖は人の心を読むことが出来たり、浮遊することができるとのことだった。
はたして教祖の力は本物なのか?それともインチキなのか?
取材先へと向かった二人はそこで事件に巻き込まれることとなる…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-21 23:21:26
17830文字
会話率:74%
ある日、大学生の枕崎カツオの前に、宇宙から来たうさぎのお面を付けた少女、マスク・ド・うさぎのうさ乃が現れる。
彼女と一緒にやって来た政府職員の小笠原は、人類経過観察プロジェクト推進法により、観察対象者乙にカツオが任命されたことを告げる。
うさ乃の説明によると、地球人類は彼女たちの星の移民とすべく造られた生命体であり、うさ乃はその人類の仕上がりを確認しに来ているとのことだった。
カツオと共同生活を始めたうさ乃は、鳴門ウシオ、瀬戸内ウミ、御蔵イルカといったカツオの人間関係とも深く関わるようになるの――折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-14 22:00:00
107340文字
会話率:42%
ある日突然色を失った少女。しかしそれから彼女には直後に命の尽きる人間だけが輝いて見えるようになる。さらに夢の中で見た人間が現実で失命するといった謎の現象が起きるようになる。
最終更新:2017-04-09 05:31:13
697文字
会話率:6%
瀬戸内海に造られた人工島に住む高校生2年生 二神一真。いつものように学校に行く途中、彼は全身に包帯を巻いた木乃伊(ミイラ)のような人々を目撃する。
その時は気にせず学校に行ったが、帰ると両親も木乃伊になっていた。街の様子がおかしい。
彼と
仲間達の奇妙な戦いが始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-07 20:05:17
25737文字
会話率:57%
かつて瀬戸内の覇者として君臨した海羅鬼海賊。
その4代目頭目、海羅鬼水吉は敵の罠にはまり無念の死を遂げてしまう。
それと同時に海羅鬼は三好に吸収され滅亡海羅鬼の歴史は途絶えたと思われた。
だがそれから7年…。
殺された水吉の嫡男とその弟妹達
が蜂起海羅鬼復興の為に立ち上がった。
彼らは父を殺された恨みと一族を汚された雪辱を晴らすべく刀を振るう。
血と復讐に満ちた海賊If歴史戦記開幕!
5代目頭目の名は、海羅鬼炎尾!
ブクマなど待ってます。
この物語はフィクションです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-06 23:32:18
38422文字
会話率:35%
「我々は、次世代のエネルギー事業のパイオニアだ」
水素発電事業のベンチャーを起こした河原だったが、事業が軌道にのりかけたとき水素貯蔵タンクが爆発する。はじめは事故だと思われたが、そこには瀬戸内電力の影が潜んでいた。大学院生の藤森、トラック運
転手の片山と協力し、原因の究明に乗り出すのだが・・・。
岡山県を舞台に書かれた長編ミステリー!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-05 05:21:45
37209文字
会話率:56%