「世の中にはこんな言葉が存在します」
黒髪の女が言う。
「号泣するほどの感動は、誰かの死があることによりうみだされる。もう一つ紹介しますと、素敵なハッピーエンドや純情な愛は誰かの犠牲の下に成り立っている。」
……それらは本当に正しいので
しょうか。
「人間でない私には、少し難しいようです」
「それはそうだろうね。君にはこの言葉の素晴らしさは微塵も理解できないだろう」
何処からともなく現れた道化師が言った。
「素晴らしさはわかっていますよ。英雄の死。恋慕った愛人の死。それはとても美しいと思います。しかし、人が死なずとも美しいものが作れると思うのですが?」
「確かに作れるが価値がほとんどないだろう?それに比べて、死による感動は、例えるとダイヤモンドと同価値だ」
「そんなに疑うのであれば、一つ見せてあげようか。とびっきりの美しい作品を」
そこから物語が始まった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-08-05 04:10:35
2494文字
会話率:29%
2022年5月に終了した「ファムータル ~エルベットの残り雪~」の改稿版です。
本筋は変わらないので、続きが気になる方は改稿前の分を見てください。
書き終わって暫くして、直したい部分を直しています。
あらすじ
魔国の第二王子、ファ
ムータル。
彼は母を殺して産まれ、その出生そのものを父王に否定され一度殺され、呪いの傷を負った、魔国最後の王族だった。
ある日、彼は、兄が保護した奴隷の少女を見初める。
それが、王子の大いなる成長と冒険と恋の始まりだった――。
なお、改稿前に主人公は徠諒となっていたのを【礼竜】、主人公の兄の廷朽は【丁鳩】と読みやすい字に改めました。読みは、らいりょう、ていきゅう、のままです。
皆様はお好きにお呼びください。ライでもテイでも。作者は主人公をファム君と呼んでいます。
※魔法のiらんどさまにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-26 20:33:22
116110文字
会話率:37%
桃井美鈴(ももいみすず)は恋をしている。相手はテニス部レギュラーの飯島彼方(いいじまかなた)。学校の人気者で告白されるなんてザラにある特別な人間。一方美鈴は賞を取ったこともない平凡な美術部員。
自分じゃ釣り合わない。抱いた恋慕をそうやって
胸の奥に押し込めた彼女が、太陽みたいなあの子の一等星を目指す。
そんな健気で可愛らしいお話。
五話一挙公開プラス毎日2話ずつ投稿。
この作品はカクヨムでも掲載しています。一気に先まで読みたい人はカクヨムへ
https://kakuyomu.jp/works/16817330654598711700
拙作「幼馴染の大物俳優は何故か私に夢中」にて登場したサブキャラ二人のお話。この作品のメインだった二人が、今度はサブキャラとして恋をサポートします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-07-03 18:00:00
127320文字
会話率:51%
王都の騎士は私の父を殺した。戦場で囮に使い、火を放った。許さない。絶対に許さない。
(好きになんてなりたくなかった……)
私は彼の胸に頭を預けた。涙が溢れて、堪えられなくてポタリと落ちる。私は彼の両手を取って握りしめた。
☆★
俺はこんな気持ちは知らない。
「出稼ぎ酒場娘だろう? デレデレした客が多かったから選び放題。金持ち探しかね。なんかこうお前にもグイグイしてたし」
「金? 金があれば俺は彼女と結婚出来るのか?」
「はあ?」
「別に演技だって、身ぐるみ剥がされたって良いだろ」
「はあ?」
「何かされたって、今この時間や気持ちが消えるわけじゃない」
俺は全力で走り出した。疲れないと、全く眠れなそうで。
☆★
手が震え、私はボーガンを手放した。床に落下したボーガンを無視して、階段に向かう。早く逃げないとならない。
(何百回も練習したのに、外した……)
おそらくわざとだ。体が拒否したんだ。殺人なんて、やはり恐ろしい。
(いいえ。私はあの子を罪から守ったのよ。そうよ……)
奥歯を噛み、震える足を動かす。腰を抜かしそう。
ある日、妹は家から消えた。探さないで下さい、という手紙を残して。だから妹を追いかけて私も上京した。
☆★
自宅アパートの布団に潜り、俺は延々と考えている。
(恋愛? 恋愛って何だ? 恋? 何が? 何か喋ったか? 多少話した。俺は嫌われて怯えられてる。手は拭いてくれたな)
頭を抱えて呻く。
(横恋慕。終了)
よし、寝るかと頭から手を離す。
(恋? 恋愛ってどういうことだ? 恐れられて嫌われている。ろくに喋ってない。人柄は何となく知っている。何で?)
また頭を抱える。突然嵐のような感情が誕生してしまった。
☆★
これは、復讐乙女と黒羽騎士の恋のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-30 08:28:05
188851文字
会話率:50%
頭に蕾が生えてしまった少女達は『花憑き』と呼ばれた。蕾が開花すれば、少女達は土塊となって死に、花だけが残る。
短い人生の中、『花憑き』の少女やその友人・家族は様々な想いを抱いて日々を過ごす。
頭の蕾が開花したら死んでしまう。そんな「短命の
少女達」と彼女達の周囲の少女、あるいは女性の感情の物語です。
そこにあるのは恋慕?憧憬?嫌悪?後悔?無理解?承認欲求?
全部で約7万6千字を予定。
※「少女から少女への好きの感情」として「ガールズラブ」のタグをつけていますが、作品全体を見て、作者としては「少女から少女への複雑な感情」を取り扱う作品と考え、ジャンルは「恋愛」ではなく「ハイファンタジー」にしています。
※他のサイトでも公開しています(完結済)
※本来のタイトルは『Ophelia!』のみですが小説投稿サイト向けに副題をつけています折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-06-28 22:08:33
72754文字
会話率:28%
身分の低い騎士は姫を愛していました。しかし姫には身分に相応しい婚約者もおり彼女に愛を伝えるなど夢のまた夢。しかし敵国が姫の身柄を要求してきた時、彼に悪魔が囁いたのです。亡国の姫君と彼女を護る騎士の話。
最終更新:2023-05-23 12:10:50
14896文字
会話率:23%
愛読していた小説の推しが死んだ事にショックを受けていたら、おそらくなんやかんやあってその小説で推しを殺した悪役令嬢に転生しました。
本来悪役令嬢が恋してヒロインに横恋慕していたヒーローである王太子には興味ないので、壁として推しを殺さぬよう
陰から愛でたいと思っていたのですが……。
人を傷つける事が怖くて、『壁になりたい』と引いてしまう主人公と、彼女に助けられたことで強くなり主人公と共に生きたいと願う推しのお話(のハズ)。
全5話でサクッと終わるハッピーエンドのつもりです。
ざまぁはありません。ヒーローサイドのお話はドロドロ予定なので、お月様の方で書ければいいなと思っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-23 11:16:58
94364文字
会話率:27%
朱里は生まれながらに目が見えなかったが、幼い頃に毒殺されかけた皇太子を救ったことで惚れられ、成人してから皇帝となった彼に求婚されて後宮に入ることに。
だが皇帝に恋慕する義妹が邪魔な朱里を殺そうと蠱毒を薬と偽り飲ませる。
何故か朱里はそれをき
っかけに毒を無効化する体質を手に入れてしまう。蠱毒の影響で目が見えるようになり、毒食の美味しさに目覚める。
朱里は飲まされたのが毒だと知っても「毒と薬は紙一重。妹は私の目を見えるようにするために……!」と義妹に感謝し、義妹は「どうしてこうなった」と悔しがる。
朱里は「毒殺の危険がある後宮ならば毒が山ほど食べられるのでは」と期待し、後宮入りして皇帝の毒殺未遂の危機を救って感謝される。
たくさん毒を食べたい朱里は、皇帝の毒見役となって毒食生活を満喫するのだった。
これはのほほんとしている朱里が義妹から蠱毒を盛られたことをきっかけに、何故か毒を無効化する体質を手に入れ、毒食の美味しさに目覚めて後宮の毒殺事件を楽しく美味しく(本人が気付かないうちに)解決してしまう勘違いコメディ。
要素◆後宮×毒グルメ×勘違いコメディ×ミステリ×薄っすら恋愛
※完結まで執筆済。毎日投稿します折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-18 16:31:55
89374文字
会話率:41%
最初に宣言しておくがこの世界は異世界ではないし、この俺は思春期特有の妄想癖や中二病に罹患した少年でもない。断じてない。
姉のお遣いで訪れた馴染みのケーキ屋に、新人らしい女性がいた。彼女の姿を認識した途端、松尾語琉(まつお かたる)に前世の
記憶が呼び起される。
目の前の女性がかつての前世で愛した妻に瓜二つであり、自分はそんな愛くるしい妻を遺して死んだ忍者だったのだ。彼女に前世の記憶はないらしく……そもそも妻の生まれ変わりなのかもわからないまま、前世で死ぬ直前まで彼女への恋慕を脳内で叫んでいた記憶を抱えて語琉は「こんなに愛していた妻を見つけたのだから、もう一度彼女と夫婦になりたい!」と再び前世の妻と夫婦になるため奔走する。
まずは彼女の働くケーキ屋に通おう!
ちょっとずれた純愛コメディ、果たして語琉は前世の妻と夫婦になれるのか! それはともかくケーキが美味しい!
この作品は『カクヨム』にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-05 07:00:00
20124文字
会話率:24%
妹の結菜のボーイフレンドを寝取った“私”はデキてしまった。
そんな“私”の心模様のお話です。
最終更新:2023-04-27 15:46:46
3661文字
会話率:30%
簡略版のあらすじはこちら。
ガイルという冒険者はパーティーメンバーの女性魔法剣士エアがセリーという女性に恋慕している状況で百合の良さを知り、百合の花を育て守ることが使命になった男の物語。
ぐだくだと説明してるのはこちらになります。
別
の世界から襲来した魔人族との戦争が終結…前線で活躍したガイルは軍を退役後実家に戻る。
だが、家業である農業は長男が継いでおり居場所がなかった。
次男は実家のある農村から近い港町で衛兵をしている。ならば俺も衛兵になるかと港町に出てきてみれば、伯父の商会が成功していたため伯父の傘下にいる行商人の専属護衛に雇われることになった。形式上は雇われた冒険者として…
…戦後の安定期に入り比較的穏やかな行商護衛を数年こなし、Cランクの冒険者認定を受けた頃、伯父からソロ冒険者を卒業して自分のパーティーでも結成してこいと追い出されイーリャ、セリーという危険から助けたことがある女性冒険者達とパーティーを結成することになった。
冒険者パーティーとして改めて再始動したが受ける依頼は変わらず護衛ばかりだった。
もちろん、魔人が放った魔物が生態系の一部になってしまったこの時代、それらの討伐依頼も多くある。
5年後イーリャは自分のパーティーを結成するべく離脱、代わりにエアという女性魔法剣士が加入、その一年後セリーは引退してギルドの受付嬢に…
その後はエアの提案で見習い冒険者の教導を担うパーティーとしてギルドに認定されるよう働き、現在はガイル、エアの固定パーティーに見習いを一定期間加入して指導する役に就いている。
とまあ、これが俺の25歳から38歳までの出来事…
戦争終結後燃え尽きたように護衛仕事ばかり受けてきたが、俺にも生き甲斐が見つかった!エアがセリーに恋慕しているのを目撃したその時から!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-10 08:00:00
11215文字
会話率:56%
王太子の番喚びの儀式で現れたのは、ブロード自身の番だった。聖女を異世界から召喚する国の悪習を断つため、ブロードは彼女を元の世界へ還す事を約束する。身を焦がすような恋慕を隠して。
同時に公開した同名タイトルの別ルート、ブロードを主人公とし
たお話です。残酷な表現があるのでR15つけてます。2つで1つの物語ですが、どちらから読んでも問題ありません。ただしこちらの話的に鬱展開がありますので、苦手な方は先にルートHをお読み下さい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-08 10:00:00
17826文字
会話率:37%
リトスは幼い頃から交流があったクリューソスを愛していた。クリューソスからは恋慕じゃなくても、確かに愛されていると分かっている。私に愛を教えてくれたのは彼だったから。
最終更新:2023-04-03 20:03:53
7118文字
会話率:57%
伯爵令嬢イレーミアには幼なじみの婚約者がいる。侯爵令息ベリートとは小さい頃から野山を走り回って遊んだ仲だった。ところが、社交界デビューをしたイレーミアに王太子がベタ惚れしてしまい、熱烈に求婚される事になる。困惑するイレーミア。無関心にも見え
るベリート。二人の関係の行方は? 幼なじみ婚約者同士の微妙な関係を描くストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-28 09:28:15
13446文字
会話率:31%
アーク・セドリックとイリス・スカーレットは婚約者同士だった。彼とはお互いに国のために頑張ろうと誓い合った仲だ。それに、政略結婚ではあったが、長い間付き添ったおかげで、お互いに恋慕の情も湧いている。そんな彼だが、国の命令で外交として隣国へ向か
うことになった。離れていても心は繋がっている。そう思いつつ国で頑張るイリス。離れている彼とは手紙でやり取りをするが、次第に彼からの返信が届かなくなる。彼の心配をしていると、久しぶりに彼から手紙が届く。楽しみにして手紙を開くと、そこには目につく一文が。『イリス・スカーレット。君との婚約を破棄する』 どうして彼はこんなことを……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-06 19:08:37
4681文字
会話率:53%
藤野さんはスケートボードを蹴る。その速度たるは常人では到底追いつくこと叶わず、誰も彼女を捕まることはできない。そんな妙な人に惚れる妙な男もいるわけで、僕は今日も大学をサボり、彼女を追いかけた。彼女と話せるのは決まって突然降る雨による雨宿りの
間だけ。
僕は片思いで悶々とした気持ちを吐き出すため、大学構内にある片思いだけが入られる恋慕城に向かった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-04 16:44:54
8797文字
会話率:61%
クラスでいじめられている少年、烏丸國臣。
彼の隣の席に座る内気で地味な少女、青天目氷空。
ある日國臣は、何の面識もなかった氷空から急に話しかけられる。
「――烏丸くん。私と貴方が隣同士になれたのは、偶然じゃないんです」
誰も知らない氷空の
秘密、それは彼女がお祈りしただけで人を地獄より恐ろしい目に遭わせられる邪神の存在。
『オスクナ様』へのお祈りと一方的な恋慕が絡まり、ちょっとホラーでグロテスクなラブコメが開幕するのであった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-01 18:04:14
12380文字
会話率:42%
「別れよう」 この一言にどれだけの重みがあるだろう。 だからこそ別れて初めて相手を慕う。
最終更新:2023-02-20 22:59:24
650文字
会話率:7%
――まただ…、また始まってしまう……。
死んだはずなのに私は目覚め、また同じ日を繰り返す。もう何度目なのかそれすら分からなくなっている。そして、どんなに必死に足掻いても結果が変わることはない。
『…ア‥オサ…。アオ、アオッ、アオッ―――
!』
愛する夫は私の体を掻き抱きながら、私の名を繰り返す。
死ぬ間際に聞くあなたの悲痛な叫びに――私の心は抉られる。
あなたを残して逝きたくないと思いながら、彼の腕の中で私はいつも死を迎えた。
いつか終わりが来るのだろうか。
もしこれが最後なら……。
変わらぬ結果を変えようと時間を費やすよりも、あなたと過ごす僅かな時間を私は心に刻みたい……。
※この作品の設定などは架空のものです。
※お話があわない時はそっと閉じていただけたら幸いです。
※アルファポリスで完結済み(全九話)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-10 13:14:49
22601文字
会話率:22%
絶対に叶わぬ恋をしたランベール。そんな彼は自分を慕ってくれている令嬢と政略結婚することになった。自分の想いとどう折り合いをつけていくのだろうか?
オルタンスが慕っている人には、ずっと想い続けている相手がいる。それでも彼が自分のもとへ来てくれ
るからそれで十分だった。
政略結婚ではあるが、婚約者にずっと恋慕していたシャルル。しかし結婚後、妻から「貴方との結婚はビジネスのようなもの」という言葉が返ってきた。シャルルの妻は一国の君主、つまり女王なのである意味仕方がないもの。しかし彼は妻へ愛を伝え続けた。
政略結婚した夫から真っ直ぐな愛を伝えられたルナ。最初は戸惑ったものの、彼女の心には変化が生じた。ルナは結婚後に愛を知り、そして夫に恋をするようになった。
これは花と香りに関する4人の物語。
過去作と繋がりは少しあります。
全4章+エピローグ
前半2章は切な目ですが救いはあります。
後半2章は甘々の予定です。
加筆や修正をしながら連載します。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-07 18:22:50
55788文字
会話率:37%