魔族と人族が存在する世界。魔族は大気中の魔素を体内で魔力に変換し、自分と相性の良い属性の魔法を使うことができた。魔族はその不気味さから人族により北へ北へと追いやられ、ラヴィーネ大山脈を越えた寒冷の痩せた地にイズールを建国した。大山脈を超え
る頃には多くの犠牲が伴い、多くの魔族は人族に深い恨みを持った。
人族は分裂と統合を繰り返し、中央の国リズニア、西の国シェルドント、南の国ウェルダ、東の島国トワナができた。長年続いた戦争はようやく落ち着き、世界は少しずつ平和へ動き始めているように見えた。
新月暦990年の頃のこと。戦争が収まって約45年。人族と魔族が交わることがなくなった頃に次の問題が発生した。ごく稀ではあるが、人族同士から魔法が使える子が生まれ始めたのだ。人族はその子どもたちをコンバーターと呼び、虐殺したり見世物にしたりなどひどい扱いをした。リズニアの国王はコンバーターを積極的に引き取り、生活できる場所を探した。
一方、イズールでも魔族同士から魔法が使えない子が稀に生まれ始めたのだ。魔族たちはその子らをインバーターと呼び、虐殺したり国の外に追いやった。冬のイズールではそれは死を意味していた。
現在、新月暦1034年。ラヴィーネ大山脈の隙間には、山に隠されるようにひっそりと小さな村が存在している。そこに住む一人の少女ライナ。「困っている人を放っておけない」彼女が森で助けた少年たち。この出会いが世界の在り方を大きく変えるものだとは、このときは誰も知らなかったのである。
初めての作品になります。いたらないところが多いかと思いますがよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-18 20:00:00
926470文字
会話率:52%
前の世界では社畜同然であった男は正義のヒーローと悪の組織が無数に存在するパラレルワールドの様な世界に転移する。
身分がないと何も出来ない現代の様な世界感の中異物として置き去りにされた男だが、めぐり合わせが奇跡的に良く、見かけた善良な男
が彼を拾い、その上息子として引き取った。
成人男性を息子として当たり前の様に引き取り家族とするなんてあり得ない程の善良さ。
それが、前世不幸でしかなかった彼の心の氷を溶かした。
そして彼は前世での悲惨な出来事とは正反対に、親に愛され同僚に励まされ女上司に恋をするなんて、普通の人間みたいな当たり前の幸福を享受する事が出来た。
彼は、機械から人間に戻る事が出来た。
ただ普通の人間とは少々違い……彼の愛する場所は悪の組織と呼ばれる場所で……そして彼は戦闘員三号という役職となっていた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-05 00:20:34
35306文字
会話率:27%
昭和51年、警察犬ハヤテ号は職務中の怪我により引退する。警察官花村俊夫はハヤテ号を引き取り、第二の犬生を花村一家の番犬として過ごしたハヤテは、やがて13年の短い生涯を終えた。しかし彼を心より愛する俊夫の娘、花村菫の想いが、時を隔て奇跡の再開
を果たす。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-30 16:30:15
37872文字
会話率:48%
題名通り、身近にあったちょっと不思議な話を集めてみました。
基本的に実際見聞き&体験した話を元にしていますが、個人情報等への配慮のため、時系列や人物像などの設定は少し変えています。
筆者はクリスマスにケーキを食べて除夜の鐘を聞
き、元旦には初詣に行くような、所謂一般的な日本人ですので、特定の宗教を勧めている訳でもありませんが、もし不快に思われる方がいらっしゃいましたら、そっとお引き取りいただければと思います。
こんな事やこんな考え方もあるんだな、位の緩い感じで楽しんでいただけたら嬉しいです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-04-29 17:57:51
6254文字
会話率:8%
「リーナは死んだ」
その言葉は騎士カイルを絶望に突き落とした。
しかしリーナは、彼に宝物を残していた。それがカイルの明日を生きる理由となり、全てとなる。
愛する女性が遺した娘を引き取り、シングルファザーとなった騎士と、愛嬌たっぷりの愛娘の
ほっこりライフ。
短編だったものを連載として投稿することとしました。
初回は短編と同じ。1話目はシリアスですが、2話目以降はほのぼの行きたいと思ってます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-17 19:00:00
100830文字
会話率:43%
魔法が仕える大陸の帝国の特殊部隊の一員のシオンが魔物の討伐から帰ってくるなり、
仕えている皇帝に呼び出されて、勝手に送られてきた元夫であるアルファードを預けられる。
シオンはしぶしぶと彼を引き取り、一緒に暮らし始めてから元夫の色々な側面を
知っていくうちに
好意を再度、抱くようになるが立場のせいで板挟みになり苦悩するようになる。
一方、アルファードは一緒に暮らすうちに事故で死んだはずの妻ではないかと疑い始めてきて。
五年前、前世の記憶が蘇り夜逃げ同然で出てきたため、五年越しに過去を精算することになった
元病弱気弱令嬢と元旦那のやり直し話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-13 22:21:37
4295文字
会話率:33%
相良心陽は小劇団の舞台女優で、いつか大きな劇場でのヒロイン(カーテンコール)を夢に頑張っていた。
長野では心陽の元義父の井津博が妻の香央里を殺害する事件を起こし、事件後、逃亡し、警察から全国指名手配を受けていた。
事件から数日が
経過したある日、博がテレビ局を通じて、次の殺人予告を行う。
が、博は誰を殺すかまでは特定せず、警察の捜査も行き詰っていく。
心陽は博の一人息子の尊の引き取り手がないという事と、尊が虐待を受けていた可能性がある為、東京で一時的に引き取り、一緒に暮らす事になる。
心に傷を負っていた尊は心をなかなか開こうとせず、心陽は戸惑うが、精一杯、尊と向き合おうとする。
そんな折、心陽の元に大劇団から次回公演のオーディション参加の依頼が舞い込んでくる。自信がなかった心陽だったが、同じ劇団の仲間などの後押しもあり、オーディションを受ける事にする。そして、見事、ヒロインの座を勝ち取る。
香央里の殺害後、逃亡をしていた博だったが、ようやく殺すべき相手と思われる星野俊道を発見し、東京に姿を現す。星野と対峙した博は真相を知る事になる。博の香央里殺害の動機は一人息子の尊に対する香央里の虐待で、尊を守る為に香央里を殺害したのだった。警察の捜査などで、尊の本当の母親が博に殺害された香央里ではない事が分かる。
心陽は舞台公演の初日、実の父親が星野だと判明する。星野は今回の舞台を主宰する立場だった為、自分がオーディションで勝ち取ったヒロインは星野の情であったのかと動揺するが、星野に父親としてではなく、舞台人として説得され、舞台に上がる事にする。星野は星野で昔、恋人だった心陽の母親の相良美晴を思い、書き下ろした作品であった為、この作品のヒロインは心陽にしか演じられないと考えていたからであった。
心陽が生まれるまでにも、心陽の母親の美晴と星野の間には出会いから、別れなど色々な物語があった。
そこには二人のそれぞれがそれぞれを思いやる出来事もたくさんあった。
最後に心陽は舞台を無事に務めあげ、念願だった大勢の観客からの拍手、カーテンコールを経験するのであった。
そして、心陽は尊とも心を通わせていくのであった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-28 20:00:00
65014文字
会話率:60%
私――獅子蔵心子は、光たちとは血は繋がっていない。二歳の頃に母親は行方不明、父親は自殺、五歳の頃に祖母も亡くなった。身寄りのない私は、信濃兄妹の末っ子のように暮している。
でもある日、突然事件は動き出す。私の母親が見つかり、私を引き取りたい
って⁉︎ 冗談じゃない!
五人の兄姉は私を守ろうと動いてくれるけど、私はここにいていいのかな……?
これは、兄妹愛と複雑な恋の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-25 14:03:34
28037文字
会話率:47%
王子さまが消えました。皆は懸命に探すも、見つかる気配はありません。それと同時刻に、とある村でひとりの少女が息を引き取りました。
最終更新:2022-01-27 01:53:01
1224文字
会話率:42%
小説投稿サイトのカクヨム様にて先に掲載しております。
「エリザベス・スコット・オースティン! 貴殿との婚約を関係を今この時をもって破棄するッ!!」
と若い青年は声高らかに宣言した。
その声に誘引され夜灯りに集まる蝶の様に、学園の生徒
達が何事かとゾロゾロと集まり始めた。
「……今まで婚約関係を結んでいたことが恥ずかしいぐらいだ……」
香水の酷いぐらい甘ったるい香りを振りまいて、目の前で居丈高にそう宣った“元”婚約者のサザーランド王国第一王子。ベン・アーサー・クラークは、きっぱりと言い切った。
ベン王子は、王立学園の中庭の茶会などを楽しむ女子達の憩いの空間には、やや不釣り合いな同年代の男性が10人ほど、率いて押しかけてきていた。
私は何もやましい事はないのだからと自分に言い聞かせ。動揺した態度を見せないように心掛けて、勉強会のために入れていた熱い紅茶を口に含む構内を湿らせた。
周りの取り巻きを見ても誰一人として動、揺している者はいない事からも、相手をする王子たちにとっては、当たり前の要求を突き付けてくる腹積りなのだろう……。
そしてベン王子の傍らには、不釣り合いな妹のヘファイスティアが、その背に隠れるように佇んでいて、私のことをジッと睨み付けて来た。
「そうですか……一応理由をお聞かせいただいても? 国家間の問題ですから私の立場では、今この場でお返事をお返しする事は出来ません。今日の所はお引き取り頂いてもよろしいでしょうか?」
理由を聞いたのは実の子でないのに、私を憐れみ、どこに嫁出しても恥ずかしくないようにと、王族として恥ずかしくないように育ててくれた。伯母に報告するための事であった。
そして今ならまだ悪い冗談と言う事に出来るので、本国から連れて来たお友達と相談して冷静になってください、との二つの意味を込めて返事をした。
ベン王子には私の意図は全く通じなかったようだ。それも当然と言っていいだろう……先程王子の背中に何故か隠れている。義母の実の娘である第二王女ヘファイスティアの方を、見ても全く動じて居ないのであの娘は既に知っていたのであろう。
まあ、理由は隣にいる妹だという事ぐらいは容易に想像がつきますが……
はァ……ホントに馬鹿な娘……義母様ごめんなさい……できる限りの事はするわ……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-22 00:00:00
5849文字
会話率:58%
パッとしない田舎貴族の令嬢、シェリカは憂鬱だった。
お金もないのに王都に出て社交をしなければならないことに。
オマケに、破天荒な姉とボーッとした兄のお守りまで。
しかし、ひとりの居丈高な貴族とぶつかった事でシェリカは自分の家の秘密を知るのだ
った。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-15 15:11:01
42156文字
会話率:40%
幼馴染の女の子が聖女候補になった。それも当代最高の力を持つ聖女候補だそうだ。俺は幼馴染で恋人でもあるのだが、どう考えても寝取られるコースだよな。
そんな風に考え、怯え、悩みながらも努力する男の子のお話。
最近また短編詐欺が多くなり、御
大方のみならず発展途上の作者様も手を染める例が見られます。
そこで逆にあからさまに醜悪な短編詐欺を書くことで、これから一流に登っていく方々には「こんな真似したくないな」と思っていただき、既に一流の方には「こんなことしているようなものか」と羞恥心を刺激したいと思い書きました。
「大仏殿を蟻がせせる」という、びくともしないことのたとえとして使われる言葉があるように、私などの行動が世を変えられるとは思っていませんが、「蟻の一穴」の言葉もありますので、せめて今年こそは短編がちゃんと短編であるといいなと祈っております。
と、言い訳したところで短編詐欺なのは事実です。事情をわかって読んでいただける方は歓迎しますが、そうでないことはお引き取りいただいても構いません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-08 06:00:00
8064文字
会話率:31%
とある貴族の御曹司がはじめて視察で来た街に街中から虐待を受ける少年に気づく。彼は義憤に駆られて少年を引き取り、彼に教育と愛情を与えて暮らし始める。彼が立派に成長したとき、とある国から使者がきて彼がその国の王子ということが判明する。御曹司は彼
との別れを惜しみながら彼の幸せを願って送り出す。
また少年も御曹司や優しくしてくれた人に感謝し、幸せに暮らせるようにと願う一方で少年は自分を虐げた者たちに復讐を開始する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-11 20:20:39
7651文字
会話率:36%
ブラック企業の社畜こと湖詠楓(こよみかえで)は、ある日突然会社をクビになりやけ酒、その後疲労と二日酔いで意識を失った。
目を覚ますと、何故か異世界に転生しており、自分が寝る直前までやっていた乙女ゲームの主人公【エマ・カナリアーナ】にな
っていた!
転生した世界で偶然見つけた男の子は、ゲームの最推し【レイ・スペイショル】。エマは、記憶喪失で身寄りのない彼をどうにか引き取り、シナリオ通り義理の姉弟として一緒に住むことになるもどうやらレイの様子が少しおかしいようで……?
この物語は、推しの為に命を張って"主人公兼姉"を頑張る話である。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-03 00:00:00
4155文字
会話率:19%
僕には二人の母親がいる。
生みの親のカナコと、育ての親のミキ。
二人が僕を引き取りたいと、僕がいる児童福祉施設にやって来た。
しかし僕を引き取りたいと願う二人には、ある秘密があった…。
最終更新:2021-11-27 08:00:00
3874文字
会話率:30%
四十になるある男が、遠縁の幼い女の子を預かることになった。母親の死後に近親者が引き取りを拒否したからだ。女の子はDVを受けていたらしく、男のアパートに着いたときには、怯えて、男の様子を直視せずにうかがうようにしていた。男は出来る限り怖がらせ
ないようにしようと気をつけて接する。とにかく空腹だろうと考えて、とりあえず部屋にあったインスタントのカップうどんを食べることにしたところ、そこでようやく、感情が吹き出すように泣き始める。
それから二十年後、父娘となった二人。定年退職の送迎会から帰ってきた父が座るテーブルに、娘がインスタントのカップうどんを差し出す。そして、二十年の感謝を、翌日に結婚式を迎える娘が伝える。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-22 19:04:49
3833文字
会話率:24%
わたくしが卒業する年に妹(自称)が学園に編入して来ました。
久しぶりの再会、と思いきや、行き成りわたくしに暴言をぶつけ、泣きながら走り去るという暴挙。
いつの間にかわたくしの名誉は地に落ちていたわ。
ずるいずるい、謝罪を要求する、姉妹格差
がどーたらこーたら。
わたくし一人が我慢すればいいかと、思っていたら、今度は自称・婚約者が現れて婚約破棄宣言?
もううんざり! 早く本当の立ち位置を理解させないと、あの子に騙される被害者は増える一方!
そんな時、王子殿下が彼女を引き取りたいと言いだして────
※この作品はアルファポリスにも同時掲載しています。
※設定は相変わらずゆるんゆるん。
※ちょくちょく修正します。誤字撲滅!
※全9話、予約投稿済。完結確約。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-22 12:00:00
28251文字
会話率:32%
青年は、自殺を図った。
だが、目を覚ますと保護犬になっていた。
引き取り先の家へと向かうと、先住民である猫と出会う。
人間へと戻る方法を探るため、いろいろな動物たちとコミュニケーションをとる中で、青年は何を思うのか。
最終更新:2021-10-17 01:30:26
2059文字
会話率:31%
ーーーー後悔しているウソはありませんか?
ウソには様々な理由がある。優しいウソ 悲しいウソ 見せかけのウソ 悪いウソ そういったウソに隠れる本当の意味。
ウソによって後悔しているの元に現れる不思議な建物。
その建物ではウソをなかったもの
にしてくれる。
ウソをついた事による後悔をせずに生きていく為には……
ーーーーそんな皆さんをお助け致します。
「カクヨム」様、「エブリスタ」様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-09 10:02:59
133429文字
会話率:44%
陰陽師、山崎森羅 (やまざき しんら)は神秘的な少女式神使いの駒千(こまち)を引き取り、弟子として育てはじめるはずだった。
師匠、山崎はしきりに異空間をつなぐ古井戸を通って妖事の依頼へ出かけ、やがては帰ってこなくなる。
山崎の帰りを来る
日もまっていたが、やがて駒千は式神を使って妖とヒト、ヒトとヒトを繋ぐようになる
いつしか、皆は彼女をお遣い様と呼ぶようになる
初恋で許嫁の陰陽師の失踪。
許嫁の次男との婚約者候補に名乗りをあげ…
駒千の成長備忘録
陰陽師として生きるのか、式神遣いとして生きるのかー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-02 00:14:56
29050文字
会話率:54%