【わたしが元々男性であったのを思い出したのは、オスの白い精を口に含んだ時だった】
前世のわたしはどうしようもない死骸だった。肥満気味、無精ひげ、家族からごく潰し呼び。
おまけにわたしから食事を奪い、サキュバスの生活に馴染めなくした。
サキュ
バスなのに男性から精を摂れない矛盾。それが家畜の、相反した価値基準と似ていて。
脱走した見せしめとして殺された家畜の話を詳しく聞いたわたし、パラド・シュリアは人間界に降り立つ。
人間を知るために。
「わたしは人間を完璧にしようだなんて思わない。それは神の仕事であって、悪魔のやることじゃない」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-05 21:31:13
5147文字
会話率:21%
かつて戦乱に荒れた地に、春が来た。
豊かな実りを願って行われる祭りで響く、伸びやかな歌声。
それは春にふさわしい爽やかさで、しかし、その場にふさわしくありながら、認められない歌だった。
攻め滅ぼされ、使う事を禁じられたパルヤーム国の言葉で歌
われるものだったから。
その場に居合わせた女騎士マシュリは歌っていた踊り子を追うも、その逃げ足の速さに逃げられてしまう。
その後、幾度か顔を合わせる内に彼女の心情を知ったマシュリは、少しずつその踊り子であり旅芸人であるサスハに興味を引かれていくのだが、彼女には別の顔もあって。
その一面が、二人に残酷な選択を迫ることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-03 02:15:27
18768文字
会話率:35%
私の名前はコリンヌ。セルジア国のトレディール公爵令嬢、アシュリー様に仕えるメイドです。
お嬢様に出会ったのは私が四歳、お嬢様が六歳の時。
遡れば公爵家と遠縁になる貧乏男爵家の娘の私は両親を流行病で失い、身寄りもなく公爵家にアシュリー様のお世
話係として引き取られました。
銀糸の美しい髪にアメジストの瞳、透き通るような白い肌。出会ったとき思い出した。ここは前世の乙女ゲームの世界。お嬢様は悪役令嬢。この国の第二王子の婚約者で、彼のルートでは最後に婚約破棄されて国外追放されてしまう。
私はゲームでお嬢様の手足となりヒロインへ嫌がらせをした罪でお嬢様の追放後に処刑それてしまう。
何としてもそれだけは回避したい。そのためにお嬢様が断罪されないようにしなくては。
でもこの世界のお嬢様はなぜかゲームの設定と違う。体が弱くて毎日特別に調合された薬を飲まなくてはいけない。
時折発作も起こす。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-04-17 21:00:00
31927文字
会話率:46%
ルーク・ボナパルトには夢がある。
それは『ノアの巨大迷宮』の最下層に眠るとされている『夢の果て』と呼ばれる秘宝を手にする事。
50階層主に殺された両親と同じ「Sランク冒険者」になる事。
しかし、ルークは不遇の人生を送っていた
。
7歳の誕生日に神から与えられた恩恵(スキル)は『洗濯』という、「お前は黙って家事しとけ!」と言われているような、明らかに戦闘力がなさそうな物だった。
10歳の頃に両親が殺され、孤児院で過ごした。
同じ村出身の幼馴染カイル・アレンドロの、
「お前の『夢』を一緒に叶えてやるよ」
という言葉を信じ、夢の実現のため、懸命に努力したり、奴隷のような扱いにも耐え続け、やっと「Sランク冒険者」という夢が叶う直前に、『二刀流』と呼ばれるパーティーにダンジョンに置き去りにされる。
深い絶望の中、魔物に殺されかけ、死を覚悟したルークを助けてくれたのは、天界から追放されダンジョンに閉じ込められていた【堕天使 ルシファー】だった。
ーーー
「あなた『神様』なの?」
「……ち、違います」
「『神様』の匂いがするけど……」
「えっ……? はい? 『洗濯』しかできません……」
「……私の『罪』を『洗濯』してくれるかい?」
「……『洗濯(ウォッシュ)』」
ーーー
あら、不思議。彼女は【天使】に戻りました。
ルークの『洗濯』はどうやら、あらゆる物を洗い流せるようだ……。
一方、ルークを追放したカイル達に待っていたものとは?
これはルークが美天使ルシファーと異端竜の幼女アシュリーと『追放された者』だけのパーティーで、ダンジョンを制覇するまでの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-22 12:32:12
302744文字
会話率:40%
アシュリーの好きな人は、幼馴染であるこの国の王太子だ。いつも優しく気にかけてくれる彼だが、アシュリーのことはただの妹としか見てなくて…。
初恋を諦めた騎士令嬢(脳筋)と、彼女を男と思いこんでいる王太子のすれ違いラブコメ話です。
最終更新:2023-03-15 16:56:12
16389文字
会話率:46%
見習い魔法使いのライガルトは、嵐で荒れる海へ落ちてしまい、気付くとレジアの島でシュリーディアという少女に介抱されていた。
だが、彼女の様子はどうもおかしい。しかも、呪われてるらしい、などと言い出す。
信じられなかったライガルトだが、シュリー
ディアが海へ入るとその足は魚の尾に変わる。
彼女は人魚になる呪いをかけられていた。
全九回折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-11 19:00:00
46078文字
会話率:31%
王城の即死トゲトゲトラップを設置運営する仕事をしていたアシュリーは、その地味な仕事と爵位の低さから、周囲からは蔑みの意味を込めて『トゲトゲ聖女』と呼ばれていたが、自分の仕事に誇りを持って勤めていた。
しかしある日、彼女は突然クビを宣告さ
れ、おまけに口封じのために暗殺されかかる。
命からがら王都を逃げ出したアシュリーはトゲトゲの力で、人間が通るのは不可能と言われる魔物の森を越えて辺境領ドランに辿り着く。
ドランの辺境伯の屋敷に身を寄せることになったアシュリーは、屋敷の執事をしているティボー子爵のことが気になりつつ、虐げられし土地であるドランの未来をトゲトゲの力で切り開いていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-03 12:32:32
164578文字
会話率:48%
「お前はきっと、修羅道に居る。闘い続け、生を拾う、戦狂いの道にな。」
恩人からのそんな言葉に全力で抗いたい公爵令嬢アシュリー・ヘルヴェチカは、さっさと嫁いで華やかで平和な暮らしを手に入れる人生計画を画策する。
しかし、現実はそう上手く行く
訳も無く…
これは高飛車フリーダムお嬢様がわがままを暴発させたりイケメンにキャーキャー言ったり、稀にガチで無双したりするお話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-27 00:00:00
57334文字
会話率:39%
突然謎空間で目覚めた彼は自分がダンジョンマスターであることに気付く。
ダンジョンに生み出せるモンスターは戦力にならない精霊や妖精ばかり。設置できるフロアは『一戸建て』!?
戦闘力皆無、頼れるのは『非常に高い』と記される知能だけ。
知識欲に
応える固有魔法『ライブラリ』を武器になんとかダンジョンを維持するために生命エネルギーを集めます!
ダンジョンマスターの上司が魔王だというのなら、こちとら神になって下克上してみせましょう。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-21 21:14:20
98821文字
会話率:22%
2016年作成。
◎はじまり◎
薫人(くると)はアルシュリオン・オンラインのプレイヤーの一人である。だが、洞窟でリーナという少女に出会って、突然キスされる。それと同時にゲーム画面の風景が自分の目で見ているような風景に変化する。
◎解説◎
ゴジラより前にスカイツリーを壊すという企画をもとにはじめました。東京の亀戸周辺が主な舞台です。実際にそちらまでロケハンしたのがとても懐かしく感じます。
『双界のアルシュリオン』と同名のキャラ、地名が出てきますが、物語としての関連性はありません。独立した作品として読んでいただけます。作品内容はかなり複雑なものとなっております。設定していたものがありましたので、そちらはあとがきのほうにtipという形で随時放流していきます。まとめてほしいという要望があれば、そのように対応していきますが、そうでなければ方針はそのままということになります。
種族がやたら多いのはドラクエ10の影響かと思われます。
コンセプトは「レベル1だったけど、いきなり知り合った女にレベルMAXにされて、ラスボスダンジョンへ連れて行かれた件について」です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-20 17:00:00
101898文字
会話率:45%
二〇一五年制作作品。
当時の私は『ゲームオブスローンズ』を視聴して衝撃を受けました。なので、相当な影響下にあったと言えるでしょう。
バハムートラグーンのような世界観にとにかくロボットが出したい。当時は人型ロボットの存在に懐疑的であり、且
つ人型にするとキャラクター性が強くなるという問題があります。
あくまで乗り物としての飛行メカとして機翔竜というものを設定しました。武装もあくまで人対人を意識して機翔竜そのものに武装をさせない方針をとっています。
人物配置についてはファイアーエムブレムを意識したような作りになっており、かなり多くの人物が登場します。
ダブルヒロイン制をとりましたが正直うまくいかなかったというのが反省点でしょうか。うまくいけば互いの個性が絡み合うのですが、逆だと打ち消してしまうという問題が起こってしまいますので……。
エンジンがかかるのに時間がかかりますが、お付き合いいただける方がおられましたらぜひお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-02-14 17:00:00
135975文字
会話率:48%
情緒脱臼、腰砕け。
話にならない海老反りの日々。
最終更新:2023-02-03 07:03:06
11030文字
会話率:0%
乙女ゲーム「虹が咲く世界で」の第2王子ルート内での悪役令嬢に転生してしまったミリアナ・フローシュリア。なんと第2王子アラン・ヴァーミリオンはとんでもないダメンズだった。あいつの性根を叩き直して、ヒロインとうまくくっつけて断罪回避するんだから
!―と、思っていたら待っていたのはアランからの溺愛で……!?え、何で?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-26 18:00:00
2552文字
会話率:39%
「マリーツァ = ウィルバーフォース」は、波打つ栗毛色の髪に菫色(バイオレット)の瞳、穏やかな性格に豊かな胸と、充分魅力的な女性なのだが。つい先日、二年にも満たない結婚生活に見切りをつけ、嫁ぎ先を出立したばかり。
しかもすぐに祖国へ戻らず
、わけあってグーベルク国へ立ち寄った――までは良かったのだが。城の正門に着いて早々、大勢の騎士団員に追いかけられている国王陛下「アレクセイ = チューヒン」と鉢合わせ、一緒に投網を受けるという、普通ではありえないアクシデントに見舞われてしまう。
その「アレクセイ = チューヒン」は、美しく長い銀の髪と天秤座(ヴァーゲ)の瞳と称される緑の瞳を持つ美男子であり、革命児でもあった。
当時、彼は「静寂狂乱(モノクロームノイズ)の王」という二つ名がついたぐらいには、敵側に恐れられた男なのだが。今現在の彼は、「温和」「温厚」「ど天然」の三拍子。25歳になっても独身童貞。「お見合いなんて嫌だ!」と見合い話からも全力逃走とくれば、騎士団長兼国王補佐の「アシュリー」とその伴侶、騎士団長補佐「エマ」の頭を抱えさせるには充分であった。
そんな中で起きたまさかの投網事件(ラッキースケベ)で、アレクセイはマリーツァに一目惚れ。
こうして少々どころか、だいぶ突拍子もない出会い方をしたふたり。
マリーツァはアレクセイの優しさと、それだけではない秘められた強さも弱さも知りたいと願い。
アレクセイも、マリーツァの穏やかな性格だけではない芯の強さに触れ、いっそう想いを強めていくのだが――。
※「グーベルク国の恋愛事情 ~凛々しい女騎士は、天使と見紛う愛らしい騎士団長に求婚される~(https://ncode.syosetu.com/n8514hy/)」と同じ世界となります。どちらも楽しんでいただければ嬉しい限りです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-22 07:11:32
128525文字
会話率:60%
商家の生まれである「エマ = ウィルバーフォース」は、長い黒髪、漆黒(オニキス)の瞳に豊かな胸と非常に美しい娘なのだが、年頃だというのに「どうすれば強くなれるのでしょうか」といった話ばかりな上、剣の腕前も足技も相当なもの。さらに180cm
近い長身ともなれば、いかに見た目がよかろうと、縁談の話など舞い込んでも来なくなる。だがそれは、「グーベルク国で女騎士になる」という夢を持つエマには好都合であった。
そんなエマが騎士になるべくひとり向かったグーベルク国には、金の髪、子猫の青(キトゥンブルー)の瞳の、天使と見まごうばかりの愛らしい容姿を持つ騎士団長、「アシュリー = オルブライト」がいた。
160cm程度と小柄だが、剣の腕前は確かであり、軽やかな性格と口調もあって国民から大人気――なのだが。彼も国王陛下直々に「伴侶を選びなってば!」とせっつかれては、「やだ!」と断固拒否する日々を送っていた。
当然、出会うべくして出会ったふたりだが、エマにとって彼の最初の印象は「おっぱい好きのおかしな小動物」であり。アシュリーにとってのエマは、「強い人って素敵、抱いて!」と、かなり対象的。
それもあってエマは絶賛塩対応をしていたが、アシュリーの人柄や剣の腕前、城下町を騒がすある出来事をきっかけに、対応は変わっていき――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-24 07:14:14
119757文字
会話率:56%
田舎町で薬局を経営しているアシュリンは、ある日から不思議な夢を見るようになる。
それは、暗くて冷たい牢に囚われ、鎖に繋がれ大怪我を負った少年が出てくる夢だった。
繰り返し夢を見るうちに、少年の事が気になったアシュリンは、怪我の手当てをして兎
のぬいぐるみを渡して彼を励まし続けた。
「君は、俺の天使だから」
「天使?」
過酷な状況で救いの手を差し伸べたアシュリンに対して、想いを拗らせてしまった少年から天使扱いされて結果的に、ハッピーエンドとなるはずの話。
*遅刻した兎年な話です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-10 20:08:51
16670文字
会話率:38%
公爵家、長女であるアシュリーは皇国の建国に携わったとされる女神によく似た少女。
家族の顔も知らず、身近にいるのは乳母と『彼』だけ。
不遇な環境から必要な情操を失った公女が、少しずつ成長していき───。
最終更新:2023-01-06 10:56:26
14722文字
会話率:18%
アシュリーは六歳の頃に踊り子の母に連れられて公爵家に来た庶子。そして、母はアシュリーを公爵家に置いて去って行ってしまった。公爵家ではアシュリーを家族とは認められず、一人別邸で過ごす日々。そんな中、唯一アシュリーに優しくしてくれたのはサミュエ
ル。伯爵家の次男で、いずれ公爵家有する騎士団に入る予定の優しくて兄のような存在。そしてアシュリーは十歳になった時、見習い騎士として騎士団に入れられてしまう。厳しい騎士団の生活に耐えきれずに、アシュリーが逃げ出すのを待っていた公爵夫人の思いとは裏腹に、アシュリーはめきめきと頭角を現し、いつの間にか騎士団の先駆け隊長にまで成長していく。しかし、任務で向かった領の北に位置する村で、火山の噴火に巻き込まれ行方不明に。一体アシュリーはどこに行ってしまったのか。皆必死に捜すのだが。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-05 21:00:00
100455文字
会話率:47%
地球とは異なる世界のとある国、イセラ王国。
悠久の時を経て復活した魔王の軍勢から世界を救うため、王国は勇者召喚の儀を執り行った。
現れた勇者に対し王女アシュリーは魔王を倒す旅に出るよう宣言するが・・・
「早速ですが、あなたには王国を救っ
ていただきたいのですわ。」
「・・・アッシュ?」
「な、なぜ私の名を・・・?」
「あ、ああ。何でもない。大丈夫だ。任せてくれ。」
召喚された勇者の様子にはどこか違和感があって・・・
勇者と異世界に隠された秘密とは。
これは一人魔王に挑んだ勇者の、千年に及ぶ戦いの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-05 02:29:29
16153文字
会話率:33%
7歳になったアシュリーが神から授けられたスキルは"テイマー"、"魔法"、"料理"、"ダンジョンメーカー"。
けれどどれも魔力が少ない為、イマイチ。
というか、&
quot;ダンジョンメーカー"って何ですか?え?亜空間を作り出せる能力?でも弱くて使えない?
そんなアシュリーがかろうじて使える料理で自立しようとする、のんびりお料理話です。
アルファポリスでも掲載を始めました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-12-07 21:08:42
415543文字
会話率:44%
婚約破棄してやる!
皇太子殿下の婚約者であるリシュリーは、冷たい婚約者の態度に怒っていた。これはあれね。きっと私を悪役令嬢に仕立てて婚約破棄をするつもりね!そうはいかないわ!
その前に私から婚約破棄を殿下に突き付けてやるんだから!
思い込
みの激しい貴族令嬢の勘違い婚約破棄騒動記。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-08 06:10:00
12465文字
会話率:22%
アンナ・リシュリルは、妾(めかけ)の子だからという理由で幼い頃から迫害されて生きてきた。
そのせい、28歳になっても未婚。
貴族は20歳前後で結婚するのが当たり前であるなか、『行き遅れ』『売れ残り』などと妹たちから罵られる。
働き先も
なく、妹の嫁いだ屋敷で使用人として馬車馬のように働かされていた。
しかし、そんなある日。
神に選ばれたアンナは、数百年に一度しか現れない奇跡の存在・聖女と判定された。
しかも、『聖女は王子と結婚すること』と国の規定に定められており、アンナは王子の元へ嫁ぐこととなるーーーー。
「どうせ愛のない結婚よ! あたしですら落とせなかった王子が、あんたみたいな穢れた血の売れ残り令嬢に興味あるわけないでしょ」
過去に王子へ好意を寄せていた妹にはこう馬鹿にされ、自分でも愛などありえない白い結婚だと思っていたが…………
あれ、王子の様子がどうもおかしい?
なんで私と目を合わせるだけで頬を真っ赤にしてるの?
え、昔から妹じゃなくて、私のことを見てた?
辛い境遇で育つも、メンタル強めかつ実は美人(自覚なし)な行き遅れ令嬢がついに幸せな春を迎えるお話。
※短編版の続きです。
ざまぁも間接的なものではなく最終的には直接的なものになります。
溺愛も強化版!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-23 20:13:35
101268文字
会話率:29%
アンナ・リシュリルは、妾(めかけ)の子だからという理由で幼い頃から迫害されて生きてきた。
そのせい、28歳になっても未婚。
貴族は20歳前後で結婚するのが当たり前であるなか、『行き遅れ』などと妹たちから罵られていた。
しかし、そんな
ある日。
神に選ばれたアンナは、数百年に一度しか現れない奇跡の存在・聖女となった。
しかも、『聖女は王子と結婚すること』と国の規定に定められており、アンナは王子の元へ嫁ぐこととなるーーーー。
「どうせ愛のない結婚よ! あたしですら落とせなかった王子があんたなんかに興味あるわけないでしょ」
妹にはこう馬鹿にされ、自分でも白い結婚だと思っていたが…………
あれ、王子の様子がどうもおかしい?
なんで私と目を合わせるだけで頬を真っ赤にしてるの?
え、昔から私のことを見てた?
辛い境遇で育つも、メンタル強めかつ実は美人(自覚なし)な行き遅れ令嬢がついに幸せな春を迎えるお話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-12 18:10:44
15788文字
会話率:23%