空の上の大地は、終焉を迎えようとしていました。大地が崩れ落ち始めたのです。理由なんか分かりません。主人公の少年は生き残るのに必死ですので、そんなことは問題ではないのです。 少年は、大地が崩れた後も残って浮いている城壁に取り付いていました。
道中に出会った少女と一緒です。城壁に手がかりや足がかりは少なかったですが、反対側に行こうと必死に移動しています。取っ手を、取り付けながら。 そう、少年は何もないところに取っ手をつける能力を持っていたのです。この世界の住人なら何か一つ、他の人にはない特殊な能力を持っています。それが、ここで役立ったのです。この世界では、出っ張りのないフォルムが美しく最高の物だとされているので、ビアグラスにも取っ手はありません。唯一の特殊な能力を職にするこの世界で、彼は将来的に職を見つけ出すことができなかったのです。それが、ここで役立つ。少年は少女の役に立とうと必死です。 が、油断から落ちてしまいました。少女を残して。 少女の能力は、城に閉じ込めること。魔物を城にまとめて閉じ込めていたようです。少女は人であることを捨て魔物になり、下の大地に降り立ちました。他の人は下では能力を失っています。ですが、少女は人をやめたので閉じる能力は残っています。 そして、ある日気付きました。下の世界ではコーヒーカップに取っ手があり、それが最近付きはじめたのだということを。 少女はある期待を抱きながら、きょうもやさしくやさしく取っ手を持ち上げコーヒーを飲みつつ、何かを待ちわびるのです。/自分のブログに掲載していた旧作の転載です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-11-06 11:39:19
3327文字
会話率:16%
空に浮かぶ雲の大地に住む有翼人たちは、ふわふわとのんびり生活しています。
そんな世界の端に腰掛けてオカリナを吹く少年、セロは雲の下から浮かび上がる奇麗なシャボン玉の存在に気付きました。そして、シャボン玉が割れると自分の奏でるより素敵な旋
律が流れてくることも知りました。
セロは年下の少女、モカにこの秘密を話しました。きっと、雲の下には立派なオカリナ吹きがいるんだろうと思いを馳せながら。
そしていなくなるセロ。雲の下は空気が重くなり、有翼人でも一度行けば戻って来る事ができません。まさかと思いモカは、セロとの思い出の地に行ってみるのでした。
(自身のブログ、「宇宙遊覧船マリー・アントワネット」からの転載です)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-10-25 02:54:10
1642文字
会話率:42%
メガネを買い替えて4日目なのですが家族を含めて1人も気付きません。
その寂しさから生まれた作品です。
※他サイトにも同ハンドルで投稿しています。
最終更新:2012-10-28 02:09:44
1158文字
会話率:0%
東京の建築事務所で働く僕は、バイクに乗り故郷の九州に向かっていた。でも、ハーレー男に出会った僕は、これからに気付き、そして、あの頃を思い出した。
花とわたしは、思い出のあの地へ向かっていた。もうどうにもならないあの頃を思い出しながら。
決してまじわることのない長く、短い旅。それは”緑に囲まれた、大きな円”だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-09-24 21:49:35
125808文字
会話率:46%
橘和泉は山岸宏介と交際した自分を恥じて後悔していた。橘はクラスメイトの末沢莉子に恋心を抱いていた自分に気付く。橘の想いに山岸も徐々に気付き初めていく。
最終更新:2012-09-08 11:23:56
9114文字
会話率:61%
ーー戦争は、西暦という暦を世界から消したーー
西暦の歴史が世界から忘れ去られ、四百年が過ぎ、新たな創暦が始まる。だがその創暦には世界を統べる神官達による『世界管理』が行使されていた。
この管理世界を止める為立ち上がった革命軍『ワルキューレ』
は世界中の希望になるが敗北してしまう。
その後ワルキューレの残党は、ひとりの青年「天野 宙」に改革の未来を託すのだが....。
やがて彼は、神官達の目的に気付き、最悪の事態を避ける為に動き出す。
しかし、偶然というものが、最悪な結果を導きだす事になるのを、彼らは知らなかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-07-02 01:00:00
22632文字
会話率:41%
世界が停滞している。 そんなことを聞いたのは友人との何気ない会話の中だった。 確かに、月は満月のまま欠けることはなく、誰かが死んでも次の日にはやり直し。こんな世界は絶対におかしいだろう。 そのことに『主人公』と『探偵』の二人は気付き、通常の
世界に直そうとしている。 俺はただ見ていることしかできない。しない。全部知ってるけどそんなことは問題外だ。 だって、たとえ時間が進まなくたって、それが幸福なら何の問題もないだろう?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-06-20 21:00:00
5786文字
会話率:58%
中学生活の3年間が繰り返されていることに気付き、ここが乙女ゲーの世界だと結論付けた。ただ…ただね、私、ヒロインたちになにか恨まれるようなことしましたか?
自分の立ち位置はその他大勢の一人。繰り返される時間の果てに待っていたものは?
最終更新:2012-06-03 12:40:48
7233文字
会話率:6%
魔法条約によって設置された魔法大学校。そこに偶然集まった6人が、あることに気付き……
最終更新:2012-05-01 00:00:00
30418文字
会話率:51%
僕、緋澄の短編を連載していこうと思います。
それぞれの作品には必ず『伝えたいこと』つまりテーマがあるのは当然ですが、作品同士のそのテーマの関係性にお気付きいただけたらいっそう楽んでいただけるのでは、と。
至らぬ点ばかりですが、参らせて頂きま
しょう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-27 13:21:41
4488文字
会話率:13%
本を読みます。指摘されます。反論します。気付きます。
最終更新:2012-01-22 04:40:58
1259文字
会話率:55%
牧瀬沙良は普通の高校生として、高校に入学。中学からの親友、原田優菜と一緒に何事もなく過ごしていた。そんなある日、高校二年生になった初日。同じクラスになった神崎はるかと出会う。神崎はるかは性格がとても良く、牧瀬沙良と原田優菜とすぐに打ち解ける
。しかし、牧瀬沙良は神崎はるかが本心で付き合っていないことに気付き、神崎はるかに疑問を抱き始める。...―――本当の神崎はるかとはどんな人?牧瀬沙良の興味から始まったそれは、色々な人の人生の歯車を回り始めることになる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-30 22:01:32
748文字
会話率:37%
阿倍ドルは友人・工藤ルウ宅で夕飯を馳走になるのが毎週の習慣である。秋のこの夜も、阿倍は工藤の部屋に上がり、その手料理を振る舞われていた。だが阿倍は大学浪人生である工藤の、このところの金遣いが荒いのではないかと気付き……。
※本作品は舞台・声
劇用のコント台本です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-12-28 13:48:34
4589文字
会話率:58%
『お前は死んだ』 ーー俺はその時、無差別にすべてを失った。何も抗うことなく全てを肯定して彼女を受け入れたんだ。 その先あったのは愉快な仲間と過ごす偽りのない『天国』のような幸福。只々、自分達を守るために『奴ら』を殺し生計をたてる。『こんな幸
福に意味はあるのか? これは幸福なのか?』ーー主人公は気付き始める、『天国』の裏面に隠された真実をーー 『ーー結末は誰も予想できない。当事者の俺さえ見落とした秘密がこのなかに隠れている。 俺はこのままだと最悪な結末を迎えることになる。 誰もが幸福にはなれない世界だったと後悔するだろう』 世界は矛盾し、崩壊してゆく。俺にはこれを止める事ができない、術を持たない弱者だ。 『ーー死んだのは俺じゃない。全てが俺に直結する運命だったーー』 シリアスあり、笑あり、涙あり、エロありの天国系ライトノベルがここに始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-20 21:33:38
866文字
会話率:16%
北の国が、西の国の「巫女」を誘拐した。
西国の「巫女」は15歳の少女、かぐわ。少女と一緒に攫われてきたのは、少女を命にかえても護ると誓った獣人、ゆたや。
巫女と獣人、身分の二人は強制的に連れて来られた北の地で、強大な『力』を持つ皇太子
と出会う。
命の危険に晒された極限状態の中で、巫女は己の持つ『力』に気付き、獣人は己の中に芽生えた『想い』に気付き、それぞれ苦悶する。
身分も立場も異なる少年少女たちが、二つの国の運命を大きく変えていくファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-11-12 21:12:02
224830文字
会話率:45%
依鈴御影は、辛い時に必ず見る夢がある。それは天使の夢。
大学卒業を前に、就職が出来ていなかった。それどころか、住み慣れたアパートを追い出されてしまうかもしれないのに、バイト先からは首を言い渡された。
そんな時、大学で見つけた、探偵
事務所の募集広告が目に留まる。
それを見つけた時に、嘗ての恋人だった中森隼人に意見を聞こうとしたのに、中森は別の事を話しだし、御影を憐憫の表情でみていたのだ。
中森はそこに何か書いてあるようには見えなかった。だから、御影の事が心配だったのだ。
そんな事は解らない御影は、悲しかった。だから、中森が何かを言いかけた時に逃げ出していた。
その所為とは言わないが、その広告の事を忘れていた。
それが最後の頼みの綱。
だからなのか、その番号があり得ない番号だと気付きもせずに電話をしてしまっていた。
それが悪魔との出会いとなるとは、思いもせずに。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-09-27 16:36:08
9439文字
会話率:30%
出逢いは小4の春。
智史と亜紀はいつも一緒、でもお互いの「好きの形」の違いによって溝は埋まらない。
智史からの4回の告白によって「本当に大切な人」の存在に気付き始める亜紀。
でもそれに気付いた時、智史には婚約者がいた。
智史からの5回目の告
白は存在するのか。
ねぇ亜紀、僕世界で二番目に好きな人と結婚するから。
世界には何十億という人がいる。
そのうちの二番目に好きな人と結婚するんだから幸せになれるよね?
ベタなイベントやシチュエーションではなく、普段の日常の中での「好きの形」と「心理」の変化を描く関西純愛ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-09-24 00:00:00
67131文字
会話率:40%
色々な壁にぶつかりながらも、茜は"大切"な事に気付き、変わっていく。そんな茜の生き様とは…?
キーワード:
最終更新:2011-08-26 20:03:57
7654文字
会話率:46%
自堕落な生活を送り
自分のセンスの無さを言い訳に、
社会に批判的になっていた小説家秋春。
その彼が自分の刹那なセンスに気付き
(良くも悪くも)変わっていく姿と
それを「待ってました」と言わんばかりに
待ち受けるどたばた展開!
果たして
彼はどうなってしまうのか。。。
とりあえず「秋春仕事しろー!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-08-14 01:30:10
10859文字
会話率:11%
小学6年生の山田花子は「赤毛のアン」が真っ白になっている事に気付きました。これは大変です!花子は「赤毛のアン」を誰もが読めるように、本の世界に飛び込みました。
最終更新:2011-06-24 20:10:52
4021文字
会話率:27%
幼馴染の二人がクリスマスにお互いの気持ちに気付き始め、相手をだんだんと意識していくようになる。
突然誘われたデートで、彼女の行動、表情に惹かれなおしていく彼が、彼女に自分の想いが伝わるのか、時間の流れとともに変わっていきます。
そして、東京
タワーの火が落ちる時、彼はどう行動するのか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-05-27 22:16:35
5561文字
会話率:33%