2025年冬、T大学社会学准教授の「私」は過労とアカデミアの重圧から逃れ、北海道の雪深い実家ペンションに戻る。両親が営む古い屋敷は、少女時代の避難所であり、双子の兄を事故で失った悲しみの記憶が残る場所だ。大学では入試業務や論文に追われ、休
暇を取れず孤立感を募らせていた。学科主任の命令で強制的に休暇を命じられ、雪道を走り故郷へ。ペンションに着くと、母の言葉や暖炉の温もりが迎えるが、やりかけの仕事やマルクスの疎外論が頭を離れない。アカデミアの古い体質や女性研究者への偏見に苦しみ、研究に情熱を注ぎつつも労働に飲み込まれる自分を省みる。雪に閉ざされた森は、兄の死や過去の孤独を呼び覚ます。だが、ノートパソコンを開き、兄との思い出を綴る中で、凍えた魂がわずかに息を吹き返す。白銀の森と暖炉の暖かさの中で、「私」は自己の言葉と向き合い始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-23 21:12:36
2311文字
会話率:0%
妖石という不思議な力を持つ石が人々の生活を支える世界でシシィ・ピアノ男爵令嬢は教師を目指して勉強中。学園の卒業まであと一年、その後は隣国に移り、働くことが決まっていた。
夢に向かって頑張るシシィだが彼女の友人で妖石の研究者でもあるミラ・フォ
ンティール公爵令嬢はそのことを悲しみ、度々シシィを引き留めるのだった。
その頃、国内では人の心に入り込み行為を抱かせる力を持つ妖石が問題になっていて…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-21 22:36:14
5435文字
会話率:15%
研究者により開発されたラッパ型掃除機。
それは、世界を救う魔法の掃除機だった。
最終更新:2025-03-19 20:20:20
250文字
会話率:0%
2034年、10月。日本の最新鋭南極観測船『そうや』は世界平和協定の一環として、世界各国の研究者たちを乗せ、南極に向かっていいた。しかし、南極到達間近にして、謎の艦隊からの攻撃を受け、『そうや』は沈没する。この「『そうや』沈没事件」の後、謎
の艦隊は目撃場所から『氷雪艦隊』別名『暗黒艦隊』と呼ばれることとなる。その『氷雪艦隊』は世界各国を相手に無差別攻撃を開始する。そして日本も標的の1つとなってしまう。陸海空各自衛隊は必死に抵抗するも、制海権を奪われ、絶体絶命。そんな中、海の上を少年たちが颯爽と駆けぬけていく。少年たちの正体は、そして、氷雪艦隊の目的とはーーー(この物語はフィクションです。実在する人物、国際情勢とは全く関係は無く、宗教的・政治的意図もありません。また、対馬支部・明光艦隊として投稿していましたが、投稿できなくなってしまったので、こちらで投稿していきます。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-17 22:17:04
161019文字
会話率:49%
錬金術で財を成した超巨大国家アルケア。
この国の政府は、五大錬金術師と呼ばれる天才錬金術研究者たちと共に、伸びしろがなくなってきた錬金術に代わる新たな技術『EMETHシステム』を開発した。
錬金術を凌駕する絶対的な能力の誕生に人々が注目す
る中、儀式が行われ、実証実験の対象者として選ばれた十万人に異能力が付与された。
ところが、その対象者の人々の体や精神に異変が起きてしまう。
その直後、開発に関わった五大錬金術師たちは世間から姿を消した。
システムの不具合により幼児化した五大錬金術師、アルケミナ・エリクシナと巨乳お姉さんになってしまった助手のクルス・ホーム。
元の姿に戻るためには、失踪した残りの五大錬金術師たちが所持するEMETHシステムの錬金術書を集め、術式を読み解くしかない。
そう結論付けた二人は、EMETHシステムの解除方法を探す旅を始める。
原案、村崎ゆかり
こちらの作品はカクヨムにも掲載しています。
また、なろうに投稿されている自作品を再構成しています。
1月11日より、毎週月曜午前8時投稿開始。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-17 08:00:00
630702文字
会話率:43%
そのシステムは、世界にとって革命的なものになるはずだった。世界最大級の錬金術国家アルケア。錬金術研究を行うフェジアール機関とアルケア政府が共同で発表したEMETHシステム。このシステムは、人類に絶対的能力を与えるものだった。だが、10万人の
対象者たちの体や精神に変化が生じる現象が発生。責任を押し付けられた五大錬金術師の一人、アルケミナ・エリクシナとその助手、クルス・ホームはシステムの解除方法と失踪した残りの五大錬金術師を探す旅をする。
不定期連載中折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-06 07:00:00
99060文字
会話率:44%
『構築される精霊』より抜粋
〜序〜
世界でもっとも謎めいた生き物は、精霊だ。
あるところでは死者が転じ、またあるところでは無機物に宿り。ひとくちに精霊といえど、その経緯は千差万別である。
系譜を引くことは不可能に近く、体系だった研究は
長命な魔女すら投げ出すほど。しかし、精霊の魅力は損なわれず、むしろ一生を捧げる研究者ならぬ偏執狂は増えるばかりだ。
なかでも私の興味をひいてやまないのが、構築された精霊だ。
魔法はおろか、魔術の知識も持たない人間の、何気ない言動。そこに乗せられた意思や、執念や、また驚くべき偶然が重なることで奇跡のような運命をまとい、「彼ら」は生み出される。
構築された精霊とはすなわち、魔法的あるいは魔術的な条件を満たしたことで力を得た魂。ゆえに、世界の変動にたびたび登場する精霊も彼らであることが多い――
◇
風土記系競作企画「構」に参加しています。
http://still-in-noise.a.la9.jp/fudoki/kikaku/2024_01_kamae/kikaku.html折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-03-10 13:19:26
9483文字
会話率:19%
「逃亡生活、はじめました」のあらすじは、
世界的な研究者として期待される少年博士。
だが、ある日突然、彼の命を狙う暗殺者が現れた!
理由は一切不明。研究室に閉じこもっていた日々は一転、逃げることだけが生き延びる術となる。
「まずは相棒を
探そう――逃げ足が速くて、頼れる奴を!」
目を付けたのは、噂の元軍人。だがその男、もう死んでた!?どうする相棒…。
一方、敵も天才的な戦略家で、どこまでも追い詰めてくる。その上、異様なこだわりを見せる謎多き人物だった……。
迫る危機、ぶつかり合う価値観、少年博士と護衛は果たしてこの追跡劇を切り抜けられるのか?
これは、全力で逃げながら生きる術を模索する少年博士と、その周りを取り巻く人々の物語。
命がけの逃亡生活、はじめます!
コミカルでありながらスリルも伝わる形にしていきたいです。よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-04 05:32:16
101781文字
会話率:38%
とある、研究者は新事実を発見した
最終更新:2025-03-03 21:46:05
613文字
会話率:0%
物流大手で働く佐伯翔太(28歳)は、終電までの残業続きの日々を送っていた。ある夜、配送データのバックアップ作業中に突如として異世界へと転移してしまう。そこは商人ギルドが物流を独占し、高額な送料に苦しむ世界だった。
研究所で評価されない保存
魔法の研究者フィリアと出会った翔太は、その魔法が物流革命を起こせることを直感する。二人は「結衆社」を設立し、送料無料の配送サービスを開始。純粋魔力を持つ配送専門スライムたちと出会い、事業は急成長を遂げる。
しかし、商人ギルドの妨害、西方物流公社との対立、そして魔王軍の介入により、スライムたちの秘められた力と東西の魔法を結ぶ使命が明らかになっていく。
「すべての人に笑顔を」という理想を掲げ、翔太は仲間たちと共に世界の物流と魔法を変革していく―壮大なビジネスファンタジーが今、始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-03-03 12:00:00
74054文字
会話率:51%
2030年代の日本。量子物理学の飛躍的進歩により、並行現実の観測が可能になりつつある時代。若き科学者アスカ・ヴィヴィディアは、世界的に注目を集める研究者として活躍していた。
しかし、彼女の目には常識では説明できない現象が映り始める。雲が彼
女の量子方程式と同じ形を描き、実験データが異常なまでに美しいパターンを示す。その観測は、やがて現実そのものを揺るがすものとなる。メンターの高松教授は彼女の特異な能力を示唆し、同僚の水野ハルキは懐疑の目を向けるが、アスカは科学者としての理性を貫きながらも、幻想の領域へと足を踏み入れていく。
彼女の「観測」は、単なる記録ではなく、現実そのものを形作る行為だったのか――。
論理と直感、科学と幻想の狭間で、アスカは自身の役割と世界の真実を探し求める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-28 18:28:35
7181文字
会話率:54%
進化の限界の果てに、人間が人間をやめることができるようになった時代。
その選択肢の一つにホムンクルスが存在していた。
神を自ら見放して、書き換えたこの世の理。
自身の完璧な複製であるクローン。
その更なる先であるホムンクルス。
前世の
嘆きを喰らいつくし、
魂が限界を越えて死に絶えた者は、継承できる。
生前の記憶を。
それこそが、理論の極致。
自分が自分でなくなることを臆するな。
究極の選択の先にある未来を掴め。
神のいたずらではなく自分の意志によって転生できる世界で、
あなたは人間をやめて『何に』転生しますか?
◇◇◇
天才ホムンクルス研究者にして、自らもホムンクルスであるレイ。彼は病気で命を落とした幼なじみリナをホムンクルスとして蘇らせることを人生の目的としていた。
彼女の肉体の再現には成功したものの、魂の復元には至らず、何度も失敗を繰り返していたレイ。そんな中、ある日、彼は機械人間都市のデータベースに潜入する過程で、驚くべき事実を知る。そこには、リナの記憶と感情を電子化した人格データが保存されていたのだ。
希望を見出したレイは、機械人間の「心」を転写する技術を反転させ、ホムンクルスの肉体を復元させる技術を融合させれば、リナを完全に蘇らせることができるのではないかと、さらなる研究を進めていた。
そんなある日、レイの研究施設の近くに無理やり機械人間にされそうになり機械人間都市から逃げ出してきた女の子を保護する。彼女の話では、機械人間都市では、全人類機械人間化計画が進められているとのことで、計画を阻止するために、旅にでることに。
果たして彼は、機械人間達の暴挙を阻止し、新たな生命の形を人類に示すことができるのか――。
◇◇◇
プロローグとエピローグ含めて、全24話の予定です。
毎日19時ごろアップ予定。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-25 19:51:05
62104文字
会話率:50%
俺の名はタケル・ヤマト。
この平和な惑星アースガルド中を駆け回る冒険家にして、遥か太古に滅んだ超古代文明、アトランディア大陸の遺跡の研究者さ。
アトランディア大陸の文明は、別名「超建築文明」とも呼ばれていて、現代じゃ見たことも聞いたことも
、想像すらできないようなマシンを使っていたと言われてる。
それは「伝導光具(でんどうこうぐ)」って言われてて、超建築文明の呼び名に恥じないスッゲぇ建物を作るのに活用されてただけじゃなく、時には自然の猛威が建築を妨げる時には、その荒御魂(アラミタマ)を鎮める為にも使われてたんだぜ。
おっと、いっけねぇ、あんまり話が長いと嫌われるって、死んだ父ちゃんが言ってたっけ。
とにかく俺の冒険、しっかり見ててくれよな!
次回、超硬突貫インパクト・ドライブ、第一話「貫け、俺のインパクト・ドライブ!」、それが俺の道だ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-23 16:45:57
9555文字
会話率:19%
現代の城郭研究者・宮崎悠真は、北条氏の小田原城に魅せられた32歳の学者。ある夜、研究室で気を失った彼が目覚めた先は、戦国時代――北条氏直として転生していた!
時は豊臣秀吉の小田原征伐直前。歴史では滅亡へと向かう北条氏だが、悠真は現代の知
識と城郭技術を武器に運命を覆すことを決意する。
「籠城なんて時代遅れだ。俺が最強の城と戦略で秀吉を叩き潰す!」
風魔忍者を率いて補給線を断ち、城外での遊撃戦を展開し、小田原城の真の力を引き出す。家臣たちを驚かせ、敵を翻弄する知略と行動力で、悠真(氏直)は北条再興の礎を築いていく。
これは、歴史を変える転生者が戦国最強の城郭王となる物語だ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 23:18:12
8107文字
会話率:54%
――世界の真理に触れたら、銀髪ヒロインになっちゃいました?
乙女ゲームのヒロインに転生してしまった私。
でも、攻略対象との恋愛になんて興味はありません。
無理に結婚しなくても魔法の研究をして日々を過ごせていければいいなぁと考えて
いたら……ちょっとだけ、世界の真理に触れちゃいました?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-22 12:21:40
16850文字
会話率:30%
日本各地で突如として人体が溶解し、黒い液状となって宙を舞うという異常事態が発生する。感染症とは異なり、この現象は即時的な分解を伴い、ウイルスではなくナノロボットによるものだった。
ナノロボットは自己増殖しながら人体を分子レベルで分解し
、次々と人間を消し去っていく。人々はパニックに陥り、研究者たちは必死に原因を究明しようとするが、情報が少なく難航する。
秘密裏に活動していた特殊機関”SOU”は、原因となるナノロボットを制御するためのリセットコードの開発を進める。
この状況をどうする?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-20 22:59:42
2414文字
会話率:71%
とある天才科学者の死後に、その研究者の資料からとんでも無いものが発見される。その名は
【スーパーブラジウム】
様々なエネルギーに変換できるその物質のおかげでこの世界に誕生したのは超能力者や魔法少女などの特殊能力を持つ者達、そしてそ
の力を悪用する者と防ぐ者、その時国はある学校を作り出し防ぐ者を養成する、その養成された者を人々は
【ヒーロー】
と呼んだ。この物語はそんなヒーロー養成学校を舞台に描く青春のお話
ヒーロー学園物です。コメディー要素は多目ですが三人の主人公を中心にガラリと世界観が変わるので主人公によってはコメディーゼロもあるかもしれません。
感想、質問いつでも大歓迎です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-19 15:16:08
51686文字
会話率:67%
西暦2206年。世界中で起きた戦争のせいで、この地球は人が生きていけない環境になってしまった。
文字通り肌を焼く紫外線、目に入れば失明するほどの酸性雨、放射能に異常気象。動物も植物も死に絶えた世界で、少女とAIは出会った。
少女は桜を探し
ていた。お花見をすることが夢だった。
AIは研究者を探していた。研究に奉仕することが意味だった。
ヘンテコな2人組は旅を始めた。
これはさよならに続くお話。つまり、世界で2番目に美しい物語だ。
※しばらくは毎日更新する予定です。
感想・いいね・評価のどれかひとつでも執筆の励みになります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-17 18:00:00
117808文字
会話率:60%
ラクラスは、読書好きで魔導研究者になりたい一五歳。力を欲せず、争いを好まない。心優しく可憐な少女。
――少女の世界の始まりは、終わりと同時に訪れた。
氷結世界の極寒すら蒼褪めるような鋭い視線、一点の淀みも無い透き通った翠緑の瞳。その瞳の
奥には、想いを貫く強い意志と、哀愁を帯びた調べ。
奏でる旋律は、滅びへの導き――。
ラクラスは、「死の祝福」と「闇の加護」を宿し、贖罪の十字架を背負う、絶対領域の少女。
「祝福」は力、「加護」は守、「支配」は使者。
「祝福」、「加護」、「支配」を頂点の名前として描いた神の三角形。その三辺の内側領域に属する極一部の者の総称を絶対領域(Absolute Territory)という。
絶対領域……。
それは、禁忌の力。人智の及ばぬ力――。
キメ細やかな柔肌。薄く桜色に染めた頬。絹のような光沢を放つ艶やかで張りのある、腰まで真っすぐに伸びた線の細いサラサラとした金色(こんじき)の髪。小さく華奢で触れると壊れてしまいそうな幼さの残る肢体。
背筋が凍りつくような神気をまとう人形のように美しい幻想的な少女が、力の代償として生まれながらに失ったものは眠りの世界に広がる『夢』。
暗黒が支配する終わった世界の眠りに堕ちた少女は、永久の闇の果てに光差す世界の始まりを求めて、運命に抗うことを決意する――。
ラクラスの『夢』探しの旅と出会いの物語が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 23:00:26
179595文字
会話率:37%
「アイリーン・セラーズ公爵令嬢! 私は、お前との婚約を破棄し、このエリザと婚約する!」
「はいわかりました! すみません退出してよろしいですか!?」
ある夜会で、アイリーンは突然の婚約破棄を突きつけられる。けれど彼女にとって最も重要な問題は
、それではなかった。
視察に来ていた帝国の「皇太子」の後ろに控える、地味で眼鏡な下級役人。その人こそが、本物の皇太子こと、ヴィクター殿下だと気づいてしまったのだ。
更には正体を明かすことを本人から禁じられ、とはいえそのまま黙っているわけにもいかない。加えて、周囲は地味眼鏡だと侮って不敬を連発。
「私、詰んでない?」
何がなんでも不敬を回避したいアイリーンが思いついた作戦は、
「素晴らしい方でしたよ? まるで、皇太子のヴィクター様のような」
不敬を防ぎつつ、それとなく正体を伝えること。地味眼鏡を褒めたたえ、陰口を訂正してまわることに躍起になるアイリーンの姿を見た周囲は思った。
……もしかしてこの公爵令嬢、地味眼鏡のことが好きすぎる?
一方で、その正体に気づかず不敬を繰り返した平民の令嬢は……?
笑いあり涙あり。悪戯俺様系皇太子×強気研究者令嬢による、テンション高めのラブコメディです。
◇
同タイトルの短編からの連載版です。
一章は短編版に5〜8話を加筆したもの、二章からは完全書き下ろしです。ゆっくり更新になりますが、こちらもどうぞよろしくお願いいたします!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-16 22:59:07
181139文字
会話率:58%
「アイリーン・セラーズ公爵令嬢! 私は、お前との婚約を破棄し、このエリザと婚約する!」
「はいわかりました! すみません退出してよろしいですか!?」
ある夜会で、アイリーンは突然の婚約破棄を突きつけられる。けれど彼女にとって最も重要な問題は
、それではなかった。
視察に来ていた帝国の「皇太子」の後ろに控える、地味で眼鏡な下級役人。その人こそが、本物の皇太子こと、ヴィクター殿下だと気づいてしまったのだ。
更には正体を明かすことを本人から禁じられ、とはいえそのまま黙っているわけにもいかない。加えて、周囲は地味眼鏡だと侮って不敬を連発。
「私、詰んでない?」
何がなんでも不敬を回避したいアイリーンが思いついた作戦は、
「素晴らしい方でしたよ? まるで、皇太子のヴィクター様のような」
不敬を防ぎつつ、それとなく正体を伝えること。地味眼鏡を褒めたたえ、陰口を訂正してまわることに躍起になるアイリーンの姿を見た周囲は思った。
……もしかしてこの公爵令嬢、地味眼鏡のことが好きすぎる?
一方で、その正体に気づかず不敬を繰り返した元婚約者や平民の令嬢は……?
笑いあり涙あり。悪戯俺様系皇太子×強気研究者令嬢による、テンション高めのラブコメディです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-09 21:15:14
30277文字
会話率:55%
―「対の世界」で少女が紐解く、世界を揺るがす秘密とは?
並行世界「対の世界」に飛ばされた幸村凪。
祖母が隠した“世界を揺るがす秘密”を巡り、秘密警察SPTと宗教団体ミレニアの争いに巻き込まれる。
凪は、SPTの幹部の焔や八咫烏のヤトに助
けられ、記憶にないその秘密に戸惑いながらも、次第に自らの運命に立ち向かう決意を固めていく。
祖母が遺した禁断の力とは何なのか?今、凪の運命が大きく動き出す。
【登場人物(22話まで)】
・幸村凪…主人公。高校2年生。剣道部所属。優しい性格。
・焔…秘密警察SPTの幹部。内に闘志を秘めた銀髪の戦士。
・ヤト…八咫烏。人間の言葉を喋ることができる。明るい性格。
・丹後志門…SPT幹部。凪の祖母、藍子を恨んでいる。喧嘩っ早い。
・天宮昂生…SPT幹部。天宮財閥の御曹司。温厚な性格。
・瓜生蓮華…SPT幹部。美人なしっかり者。
・江藤律…SPT幹部最年少。やんちゃな赤毛の青年。
・橘龍之介…SPT長官。藍子と面識がある。
・上木凛…SPT隊員で瓜生の部下。無口で狐面で顔を隠す。
・幸村藍子…凪の祖母。「対の世界」の研究者だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-14 21:10:00
197495文字
会話率:51%