時は2055年。
貧困、内戦、あらゆる人的災害を経験した人間たちは世界政府を結成して世界中の国々を一つの国家とみなすことにした。世界政府の核を担うのは先進諸国。新自由主義とグローバル化の名のもとに進んだ経済は結果的に『世界』を潤した。しかし
、先進諸国の人間は、失念していた。自分たちの利益の影には、利益を吸い上げられる人間が必ず存在していることを。
犯罪者増加率が過去最高を迎え、政府はある組織の存在を公にする。組織の名は『WILL』。世界中の大犯罪者達が集うこの組織は、いずれ世界政府を転覆させて自分たち以外の人間を滅ぼすつもりだという。
翡瀬唯翔は日々考えていた。
自分が発展途上国の人間なら何を考えるだろう。とりあえずは、生きることだろう。なら、何が必要か。金と、安全な水、食料。家。それらを手に入れるために邪魔なものは。
自分が世界政府の人間なら、給料は目を疑うほどの額なのだろう。聖人君子ならばそれを世の中に還元するだろうが、政治に関わる人間なんてほとんどが強欲だ。なら、強欲な人間が恐れることは?富を失い、地位を剥奪されること。ならば何が敵になると一番怖い?
もし自分が、犯罪者なら―――。
犯罪とは、なんだ?
世界政府の存在を疑った唯翔は、世界政府日本支部によって思想犯認定されて『犯罪者』となる。未来を奪われた唯翔に差し伸ばされた手は、『一般人』なら取るべきでない人間のものだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-21 15:53:00
2972文字
会話率:7%
「この結末は偽物だよ。何も救われちゃいない」
MR=Mixed Reality=複合現実とは。
仮想ではない現実空間に電子的な情報を上書きし体験する技術や、電子的な情報で拡張し体験を可能とした現実そのものを指す。
未だ発展途上にあるこの
技術を、試験的に導入している学園があった。
MR設備は授業の他に提供企業側のデバッグを目的とした大掛かりなシステムに用いられている。
潜在色(シンボルカラー)と影響/効果(エフェクト)。
それは、この学園に在籍する者だけに許された、特別な非日常。
平野恵流は学友にこう呼ばれていた。
『ゲス』と。
ゲスがゲスらしく忌避されながらも何のそので学園生活を満喫していたある日、学園主催のイベントに参加していた恵流がクリア条件不明の設定世界を攻略中、ひょんな事から本来遭遇しない筈の人間――AI――と出会い、非日常が更なる非日常へと深化する。
「私を解放して」
AIは間違いなく頼む相手を間違えた。
でも、ある意味では正解だったのかも知れない。
「クエストNo:00『この世界の真実を暴け』」
それでは、答えという名のエンディングに至りましょう。
――「偽りに混じりあった現実の先に、真実の結末を」
~Information~
不定期更新です。
Eエブリスタより少し修正を加えたものを転載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-27 22:22:46
33909文字
会話率:39%
ヒト科の生物が理由が不明ではあるがゆっくりと衰退し、絶滅に至った後の話
ヒトがいなくなり、後に地球はヒトがヒトの衰退を止めようとしてやむおえず遺伝子操作や人工的な進化の末作った、亜人種とも言えるヒトと獣の子孫達がヒトの文化を引き継いでいた
。
そして、創歴1900年代。
世界の未開の地が次々となくなって行ったこの世界の人類達は過去の技術を何らかの形で入手することに成功しており、それが様々なカタチで生活や武器につかわれていた。その中に遺伝子工学の知識も多少含まれていたが、前時代の遺産ということもあってか知識の理解が進まず、解明も遅れていた。
しかし、解明したごく少数の研究機関は発展途上地域の子供などを実験対象とし、遺伝子操作技術の非人道的な実験を行ってもいた。
それらの研究が進む一方で世界各地では未開の地の探索が国をあげて行われた。これは、植民地拡大と地下資源やその他の資源の搾取、そして前時代の技術や遺産の発見が目的であった。
そして、北極で各国の調査隊が合同で調査をしていた際、とある小国の探索チームが小規模な地下シェルターを発見。中から2000年間冷凍冬眠処置をされ眠っていたヒトを発見する。
ヒトと呼ばれる生物はすでにケモノ達の記憶になく、それは遺跡から見つかった数少ないデータでしか知られていない、いわゆる生きるブラックボックスであった。
その探索チームは共同調査隊の規約である発見された遺産分配を破り、自国へそのヒトを持ち帰り秘匿しようとする。
しかし、そう簡単にいかず帰還途中で謎の戦艦から攻撃を受け、戦闘のどさくさに紛れてヒトは眠ったまま、消息不明となってしまう…
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-04-28 17:46:43
5563文字
会話率:35%
私は今、発展途上の国に留学しています。先日現地特有の病気に掛かり、一度死を覚悟しました。その時、父に宛てたメールの返信が私の命を救ってくれました。名前は偽名ですがノンフィクションです。
最終更新:2015-03-21 12:56:42
434文字
会話率:6%
発展途上系異世界トリップ物です。
最終更新:2015-02-08 18:25:18
496636文字
会話率:15%
西暦2090年。世界でも有数の発展途上国であるマルファリガーロ王国では、治安や政治、国民の生活情勢が著しく悪化し、王国軍とレジスタンス組織との終わりなき戦いが続いていた。
そんな中、ストリートチルドレンとして日々を生きてきた少年・イオタはあ
る日、王国軍から脱走してきた美少女・ミューと出会う。行き場がないというミューとともに、イオタは新たな生活を始めるのだが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-03 08:00:31
25153文字
会話率:31%
西暦二一二〇年、
この国は集中都市化政策により、先進地区と発展途上地区に分断された。
その中でも超先進地区・天ヶ崎にそびえ立つ壮大な規模の国立天ヶ崎学園。
そこに新たな入学生としてやって来た音切拓海とその幼馴染の四人組。
武学科、聖学科、賢
学科、普通科の四エリアが存在するこの学園を舞台に様々な事件が起こる。
そして四人の少年少女には忘れられない七年前の事件があった。
幼い頃に誓いあった願いを叶えるため、天ヶ崎地区の見えない闇に立ち向かう!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-29 00:08:00
19020文字
会話率:48%
橙乃ままれ先生著「ログ・ホライズン」の二次創作です。
〈大災害〉から約ひと月後、〈円卓会議〉が設立される直前あたりの舞台設定。あるクエストに挑んだ、零細ギルド所属で発展途上の中級プレイヤー達が、奇妙で不可解な体験をします。たどり着いたダンジ
ョンで彼らの前に現れる真の敵とは!?
中級プレイヤー達の、〈大災害〉後の世界で必死に踏ん張る姿を楽しんでいただけたらと思います。
登場人物多数。しかも誰が主人公とも言えないドタバタ劇。コミカル要素とシリアス要素、あとミステリー要素などもブレンドしています。
LHTRPG用に作ったキャラクターを、喋らせたりバトルさせたくて書いてみました(リプレイではないです)。
お時間ございましたらお付き合いいただければ幸いです。なお、独自設定もいろいろ入っています(特にバトル方面)。予めご了承くださいませ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-10-10 22:00:00
82028文字
会話率:42%
来月号の新聞作りに追われていた石橋直守(いしばしなおす)は、ネタ集めの為家の雑草抜きを兼ねて季節外れの物を探していた。
その最中古いあめ玉の缶を見つける。
彼の平和な日常は、それを見つけたことで、終わろうとしていた......
選択物語の
第一章
前回の内容大幅訂正をかねての新章です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-30 00:18:13
15773文字
会話率:13%
××××年
発展途上国による内戦が、激しさを増し、隣国にも影響が出るようになった。些細なすれ違いからくる争いや、過去にあった自国への残酷な仕打ちからくる争いや、未だに解決できないでいた領土争いが、論争から武力戦争へと変わってしまうことなど、
様々な戦が世界中で、勃発していた。日本は、平和を好み、平和を創り、平和を守り、平和を宣言していた。しかし、それは長くも続かなかった。北の領土から、着実に日本も戦乱の最中に巻き込まれていくのだった。初めは、自衛隊を駆使し何とか死者を出すことを防いでいた。故に、国民はそんな危機を知らずに、変わらずの日常を送っていた。混乱を防ぐために、国家はそれを黙認し、何とか抑え込もうと奮闘していたのだ。しかし、周囲の国は更に激昂し、日本に総攻撃を仕掛けようとも一部ではささやかれていた。それに逸早く気がついた日本は、ある政策を実行に移すのだった。
平和とは、脆く儚く。花のように、一瞬にして咲き誇り、散りゆく。
戦争を知った者は、その凄惨な経験を子孫へと語り継ぎ、後世へと残し二度と戦を起こしてはならないと、伝えたかったのだろう。しかし、経験した者にしか恐怖は分からない。戦の恐怖、悲しみ、怒り、虚しさ。現代人はあまりにも無力で、そして恐怖に関して無知だった。自分たちが、生きていることがどれほど奇跡的なものでいて、生命の繋がり、いわば先祖が懸命に生きた末の生命をもっているということを、微塵も感じない傲慢な現代人。いずれは、排除されるべきだったのかもしれない。日常こそが平和というべき存在だったのだ。平和を創るには、人間は不要なのかもしれない。
犯罪がなくなればいい。不平等がなくなればいい。戦争がなくなればいい。貧困がなくなればいい。差別がなくなればいい。
そんなもの、理想に過ぎない。そう言っているものも、「なればいい」としか思わない。行動には移さない。だから、平和は消えてしまう。
欲にまみれた人間は、必ずしも生きている中で、人を傷つける。傷がつきやすい感情があり、高い知能を有する人間という名の哺乳類は、永遠に争い続ける哀しい生物だ。
国家は、激化する戦乱に恐怖した。そして、とある政策を実行することになる。
「少年少女減殺計画」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-07-29 20:37:43
26070文字
会話率:35%
平凡なサラリーマンの男性が、日本が発展途上国であること。先進国という夢を見ているということを、謎の声をききながら認識していく物語。
キーワード:
最終更新:2014-06-18 18:50:07
843文字
会話率:0%
数々の「さえ」という名前の女の末端の話。
それはすべて、末端の先に立つ彼女たちの物語。
「それさえや。」
第一期
一、「泳げない人魚姫の夢」 海に浮かぶ恋
紗江 (21歳)
二、「五月蝿い六月の雨」 雨に滴る恋
早栄 (16)
三、「自暴自棄の四畳半」 自分に篭る恋
咲依 (20)
四、「針をもって言葉を刺す」 言葉を制する恋
紗絵 (20)
五、「人工衛星の歌を聴く」 記憶を唄う恋
佐伯 (14)
六、「星になった椅子」 愛に座る恋
サエ
七、「三角形の演劇合奏曲」 嫉妬を演じる恋
冴愛 (16)
八、「正義の嘘は仮面の裏に」 嘘を繕う恋
小枝 (14)
九、「世界の中心で本を描く」 信じた末の恋
彩恵 (25)
~2年後の話(一期完結)~
十、 「星を観る人魚姫」
十一、「自暴自棄の指針」
十二、「煩い筈の直角形」
十三、「正義を唄う本棚」
第二期
十四、「空に浮かぶ自己共同論」 宙に浮いた恋
櫻枝(16)
十五、「純粋な愛を奏でる福音」 純粋な言葉の恋
嗄慧(26)
十六、「捨てた謙虚が私の切り札」 謙虚な恋
茶栄(17)
十七、「有り触れた日常の裏と憾」 すれ違いな恋
左枝(16)、小依(16)
十八、「発展途上の下を向いて歩く」 忘れかけた恋
然恵(18)
十九、「顔のない偽善者の名前」 あざ笑う恋
嗄会(18)
二十、「抽象的で我侭な恋の嘲笑」 好き未満の恋
佐重(16)
二十一、「過去完了の時節甘味を現在進行に添えて」 青春浮気の恋
指惠(22)
二十二、「笑顔と涙の共通鍵暗号」 似合った恋
灑江(18)
~文化祭(二期完結)~
二十三、「文化祭前夜」
二十四、「文化祭午前」
二十五、「文化祭午後」
二十六、「文化祭後夜」
二十七、「それさえできない私たち」(それさえや。完結)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-06-01 15:50:09
38799文字
会話率:34%
近い未来、遠い次元。
神や天使が住まう世界、天空界では、魔界との戦争後のベビーブームにより、人口が急激に増加した。
このままでは食料危機が起こり、天空界の存続さえ危ぶまれる・・・。
そして神・ゼウスは、新たな世界を作り、増えすぎた人口を分
散させる計画を建てる。
発展途上な新世界を開拓する使命を神から受けられる人間の条件。
それは――
「とりあえず、『7月10日の午後に、アイスの当たり棒を引いた人間』という条件を持つ者に集まってもらったのだが―」
「神さまテキトーすぎるっ!」
超テキトーな人事を行う神と、それに選ばれた人間と天使たち!!
一癖も二癖もある彼らが巻き起こす、ドタバタ開拓アクションコメディ!!
「ローマは一日にしてならず・・・俺たちは、世界を作ってるんだ。焦る必要なんか、ないだろ?」
開拓を進めるうちに、主人公・真神創(マガミ ハジメ)は、少しずつ成長してゆく。
――何かに一生懸命になることの素晴らしさを、彼を通して見つめてみませんか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-05-30 20:02:56
16199文字
会話率:35%
青年海外協力隊での経験を生かした作品です。事業仕分けにより、JICAや青年海外協力隊などがなくなり、民間主導の海外ボランティア集団協力隊が創設された後のお話です。
一人の女性が発展途上国の村落に単身で乗り込んで、現地の人と二人三脚で教育
環境を良くしようとするが…。
日本とは言葉も文化も習慣も全く違う環境で、何をやっても全くうまくいかない。いつしか、思い描いていた青写真【自分を必要としてくれている人のためなら、どんなことでもやる心意気】もボロボロとなり、心や体すらも蝕んで行くようになる。
そんな時に出会った一人の少年、ロベルト・エルナンデスは学年末の進級テストで不合格となり、再試験で合格しなければ留年して小学五年生をもう一回しなければいけない状態であった。
そんな中で金村カナの試行錯誤が始まった。時には心が完全に折れて、日本へ帰ろうと思いながらも、回りに助けられながら初心を貫徹していく物語。
【2010年2月作】
【2014年4月加筆訂正】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-04-15 22:37:16
100040文字
会話率:20%
そこは、少女の知らない町だった。どこか不気味で、夜に人魂が飛ぶ。見たことのない秘人(ひと)に、食べたことのない料理、おそろしい獣、そして不思議な力――。
秘人の暮らす町で、12歳の真緒は魔法学校へ通
いながら自分の家に帰る方法を探すことになる。
だが、真緒の正体を知る者が現れ、いろんなできごとが真緒を襲う。
異世界トリップ魔法学園ファンタジー
※誤字・脱字など発見しましたら報告してくださるとありがたいです
※他サイトにも載せております
※作者は物書きの見習いである為、文章などが発展途上です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-05 20:20:27
118690文字
会話率:52%
多くの開拓民が移住し、今まさに商業の発展途上にあるロクサナ大陸。
日々商人たちがしのぎを削って馬車を走らせる交易路には、主要な六つの街道がある。
各地を行きかう交易商たちの護衛を専門として依頼を受けていた冒険者オルタナは、
彼らの交易馬車の
隣を歩いて道を旅する中で、様々な人々と出会っていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-01-28 23:37:10
12420文字
会話率:12%
オレはフツーだった
ゲームの中以外では
MMORPG、Meviusの中でトップランカーだったシギン・コガトラ
が飛行機事故で異世界に転生
めんどくさがりな神様達のちょっといい加減な決定でMevius内での能力・容姿で生きていくことに!?
それって全然フツーじゃない!
2体の神獣と適当な理由で同行する神様
しかもなんか役割があるとか……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-12-23 16:16:57
25225文字
会話率:55%
宗教改革によって教会の権威が地に堕ち,ピュロン主義(懐疑主義)が復権を果たした17世紀,哲学者たちは確実知の問題に取り組んでいた。人間は疑いようのない知識を手に入れることができるのか,それとも全ては貧弱な知性の臆見に過ぎないのか。デカルトの
「我思う,故に我在り」を鏑矢とする議論は,英仏のみならず,未だ発展途上のドイツ地方にも波及。その地にあった万能人ライプニッツは,デカルト批判を展開する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-14 01:00:00
20930文字
会話率:0%
お金持ちが通う私立清蘭学園に特待生として入学した波多野徹は周囲が腫れ物に触るように扱う少女九條院藍に下僕という立場だが関わりを持つ事になる。どうやら彼女は天の邪鬼、要はツンデレのようで?
ラブコメに発展するのかしないのか作者にもわからない
そんなドタバタコメディ(今回はシリアス抜き)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-25 11:15:11
8237文字
会話率:50%
君は、ちゃらんぽらんな青春人間だったのさ!……詩集です。作品タイトル:反抗青年B/カミカクシ/17才限定パンデミック/致死遺伝子、発展途上中/反抗期にかかる山椒 (※全て一度、ブログ「ぽんこつペチカ(http://fblg.jp/marim
orinn/)」に載せたことがあるものです。) 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-03-06 12:41:07
884文字
会話率:0%