核戦争によって終末を迎えた世界で、残された人々は皆、思い思いの形で最期の時を過ごしていた。そんな中、誰に頼まれてか、『終末の郵便屋』を勤めていた少女、桜。ある日彼女は一人の男、間宮に手紙を届ける。間宮はその手紙の内容を桜に打ち明ける。その手
紙の内容とは、『手紙に書かれた人たちを集めた後、人類生誕の地、アフリカを目指せ』というものであった。果たしてその手紙の送り主は神か、また別の存在か。何も無い世界で彼女らは一体何を掴み取るのか。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-27 01:20:38
17625文字
会話率:40%
世の中には様々な仕事が、死因が存在する。自殺には、様々な理由があるように。
医者、死刑執行人、暗殺者。
人の死が関わる仕事など様々にある中、夢乃在処は奇妙にもリスクの高い犯罪である自殺幇助人として生計を立てていた。
報酬を得る代わ
りに死を望む人間に手を貸し、知識や技術、あるいは奈落へと繋がる少し前の穴へと進む勇気を与える。
世の中には様々なルール、マナーが存在する。自殺はマナー違反であり、他殺や自殺幇助等の犯罪はルール違反である。
そして夢乃が行う仕事にも一つ不思議なルールが存在していた。
――最期の時が訪れるまで、依頼主は彼女と一日を過ごすこと。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-12 11:28:14
102168文字
会話率:39%
ある男、ギンジナには才能が無かった。
あらゆる者に蔑まれ、考えうる限りの罵りや嘲りを受け、絶望の渦の中で歪な人格を形成していった。
踏みつけられている時、ふと彼は思った。
「自分が皆と同じような事が出来たなら、認められるのだろうか。」
それはふとした思いつきに過ぎなかったが、それでも、ギンジナには諦められなかった。
数々の、神とさえ呼ばれる様な研究者が為しえなかった事象を可能にしようと言うのだ。
周囲から才能無しと烙印を押されたギンジナには無理だろうと自分でも思った程だ。
しかし、それからその生涯を閉じるまで、ギンジナは血の滲む努力を積み重ねた。
ついに完成するその日まで。
そして最期の時、世界はギンジナに最初で最後の慈悲を与えた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-09 22:43:13
1628文字
会話率:13%
時は幕末。人と妖怪が共存していた最期の時代。
一人の老人が後に語った、あやかしたちと過ごした日々。
今では失われてしまった、古き良き、夢のようだった青春時代の物語。
全てはあの日、死にかけていた銀色の美しい毛並みをした猫を拾ったこと
から始まった。
彼岸と此岸を生きる者たちの楽しく、時に切なく、時に悲しく、時にはちょっぴりお色気まじりの青春絵巻。 葉介とあやかしたちとの日常が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-04 13:38:39
116498文字
会話率:27%
地球環境の悪化により、生身での屋外活動が制限された時代。
人々はシンクライアントと呼ばれる遠隔操作ロボットで日常生活を送っていた。
人生の伴侶を喪った男。
妻が遺したのは、1匹の犬。
男と犬の最期の時間。
キーワード:
最終更新:2018-08-02 22:04:22
4114文字
会話率:24%
2年間彼女は眠り続けていた。
近年増加し続ける孤独死に終止符を打つべくして政府が打ち立てた計画は、余命宣告を受けた全国の患者達に無償で家庭を提供すること。対象者は元暗殺者の少女と笑顔の絶えない謎に包まれた好青年。片腕を無くし引退を余儀なくさ
れた蒼は主治医である神谷から余命1年と宣告を受けた。『幸せ』を提供し合う契約上の関係に拭いきれない違和感を抱えながら、鋭利に翻弄されつつも蒼は犠牲にしてきた普通の生活を営み始める。
期限付きの夫婦生活。その先に待つ最後とは。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-28 13:27:07
2819文字
会話率:60%
軍による暴力的かつ絶対的な支配の中懸命に生きる孤独な少女カナの働く酒場に黒いトレンチコートを着た男が訪れた、破壊と再生を司る蛇の刻まれた「破銃」を持って。
物語は大きく動き出し彼女は歩き出したのだ残酷な世界を。
破樹とは? 軍とは?
生きる事とは? 人は最期の時に誰を想うのか?
全ては引き金を引き続けた先にある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-04-05 23:47:04
19557文字
会話率:33%
2222年東京。軍による暴力的かつ絶対的な支配の中懸命に生きる孤独な少女カナの働く酒場に黒いトレンチコートを着た男が訪れた、破壊と再生を司る蛇の刻まれた「破銃」を持って。
物語は大きく動き出し彼女は歩き出したのだ残酷な世界を。
人は最期の
時に誰を想うのかーー折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-08 00:18:56
94503文字
会話率:43%
少年アキオは、持病を抱え間もなく終焉の時を迎えようとしていた。そんなとき、夢の中で謎の声に呼び掛けられる。遂に最期の時が訪れた時、その謎の声は、お互いの肉体を交換しようと提案してくる。
最終更新:2017-12-26 03:00:00
148668文字
会話率:61%
平凡で代わり映えのしない毎日に、「生きていても仕方がない」と考えていた女子高校生がある日突然【死】を宣告される。余命幾許もないと告げられるが、もともと【生】への執着が薄かった彼女はただ冷静に言葉を受け止める。そんな時どういう巡り合わせか、
ある一人の不良男子高校生と偶然知り合い、成り行きで『上辺だけの恋人』として付き合う事になってしまう。
初めは彼の事を何とも思っていなかった彼女だが、二人で話をしていく内に段々彼に想いを寄せるようになる。その内感情を誤魔化し切れなくなった彼女は、自分は先が長くないと吐露して彼との決別を図る。それでも彼は最期まで彼女を愛する事を誓い、ジレンマと闘いながら彼女もそれを受け入れ、晴れて二人は本当の恋人同士になる。
だが普通の生活は長くは続かず、次第に深雪の身体を病魔が襲う。それまで漠然と死にたいと考えていた彼女が、実際に【死】に直面した事で生きる事の意味を改めて考え直していくようになる。彼との出逢いと触れ合いを通して、希望や不安、苦しみや哀しみ、喜びや楽しみを経験し、人生とは何かを思い直して生きていこうとする彼女。最期の時、「彼を好きになって良かった」と思いながら彼女の物語が終わりを告げる……かのように思われた。
物語は反転する。
彼女を支える彼との出逢いは、実は偶然ではなかった。
彼女と彼が公園で出逢うよりも、少し前。
両親を事故で失くし、引き取られた先で暴力を受け、学校でも虐められるという過去を持つ彼は、当時人生を諦めかけていた。そんな矢先彼女と巡り逢う。周りに蔑ろにされていた自分の存在に目を留め手を差し伸べてくれた彼女に再び生きる勇気を貰った彼は、自分の容姿を偽りながらも生きていく事を決心する。ある日偶然彼女を見掛ける事になった彼だが当時とは打って変わって生気のない様子の彼女。そんな彼女を目にし、今度は自分が助けたいと思うようになり彼女との接触を画策していく。彼女に嫌われる事も厭わず彼女の心に踏み込んでいく彼。漸く彼女の心の声を聞く事が出来た彼は「もう長くはない」というその衝撃の事実に頭を悩ませそれでも彼女を支えていく決断をする。
二人の出逢いがそれぞれの運命を変える。
紆余曲折の末、二人に起こった奇跡とは……
※この作品は2017年オレンジ文庫ノベル大賞第三次落選作品を一部修正したものになります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-09-01 23:58:44
67768文字
会話率:37%
「若い神よ。ラグナロクの真実について語ろう」
彼は語る。
神々の王・オーディンが恐れた予言について。
終末の必然と、彼が辿り着いた答えを。
彼は、人々から豊穣を期待されて生まれた大地の神である。
同時に雨を呼び、虹と川を統べる水
の神である。
病を人の力で治せるよう助言を与える医療の神である。
その一方で、その逆の効果も与える毒の神である。
また、約束の順守を期待された契約の神である。
彼は他のどの神よりも人々に対し慈悲深い神として知られる。
その神の本体は、大きな白い蛇の姿をしていた。
彼女は彼に想いを馳せる。
最期の時まで共に居ると誓った彼のことを。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-26 01:00:00
128598文字
会話率:54%
自殺の名所として知られる富士の樹海。死を決意した男はその聖地とも伏魔殿とも呼ばれる地にて、最期の時に何を目撃したのか――。
最終更新:2017-07-16 19:53:58
5080文字
会話率:4%
これは人類最後の神話にしてお伽噺。人類以外の全ての生物が死に絶えた、岩盤しか存在しない不毛なる世界。食事も睡眠も必要無くなった進化、あるいは退化した人類は、既に滅びを迎えた化石の大地で、今、最期の時を迎えようとしていた。
最終更新:2017-07-11 17:05:25
2589文字
会話率:46%
病院のベッドで最期の時を迎えた老人は、元海軍士官で戦闘機乗りだった。
意識不明の状態で突然に眼を開け、腕を挙げて何かを掴もうとするかの様な仕草の後に亡くなった。
見開かれた眼には、一体何が映っていたのだろうか。
若かりし頃の老人は輝かしい戦
果とは無縁だったが、それでも全力で戦った。護衛空母の一隻『瑞鳳』に乗り込み、戦闘機隊長として戦いに出た。
初めての本格的な実戦で彼は機位を見失い、どうにか帰還しようと母艦との会合予定海域を目指すが・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-05 22:41:50
5690文字
会話率:4%
ほぼ全編、主人公アンドロイドが自らの歴史を語るように物語が進む。
高性能アンドロイドとして開発された失敗作のアンドロイド。裕福とは程遠い無名の技術者ジョン・ハシディ―が譲り受けることになる。
ジョンは家族の意見を参考に、唯一無二の精巧なア
ンドロイドに改造する。ジョンは隠れた天才と言われ重役に昇進。彼と『気の利く精巧なアンドロイド』は、歴史に残る存在となった。
それから数百年、精巧なアンドロイドは何百年にも渡り、代々ハシディ―家に受け継がれていった。
しかし、このアンドロイドには悩みがあった。もうご主人様の死を見届けたくなかったのだ。
そこで、当時のご主人様であるエリックに協力してもらうことになる。彼はジョン程ではないが、天才技術者として、大企業となったジョンのアンドロイド会社で働いていたのだ。
そして、アンドロイドはあと十年で永久シャットダウンするようにプログラミングしてもらった。
アンドロイドの夢は、残された十年を人間のように過ごしたいということ。
まずは、これまでの思い出を全て記したノートを作成し、博物館に納品した。
そして、旅行をしながら恋人を見つける。
最愛の人との時間はあっという間に過ぎ、彼女と一緒にいられる時間はあとわずか。
そのことを未だ知らぬ彼女に打ち明ける。彼女は悲しみながらもアンドロイドの余生に笑顔で付き合ってくれる。
『気の利く精巧なアンドロイド』らしく、最期の時はゴミ処理場の金属の山で迎える。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-01-25 07:49:23
5998文字
会話率:17%
詩です。人生終わった時、「良かったな」と思えるような詩を書きました。若干抽象的で宗教めいていますが、筆者の特別な心変わりを表したものではありません。あしからず。よろしくお願いします。
最終更新:2016-11-22 18:50:05
552文字
会話率:0%
死ぬ瞬間、何を考えているのだろうか。
最終更新:2016-08-30 00:00:00
303文字
会話率:0%
過酷な運命を背負ったブラックチャイルドこと深井黒斗と暗殺家業を通じて知り合った少女たちの物語。ブラックチャイルドは孤独の中で一人「救いようのない悪人」の始末を暗殺屋として生業をなしていた。彼はそれすらも悪だということを自覚していながら最期の
時まで闘い続けることを心に決めていた。冷たく氷ついた心はもはや誰にも溶かすことができないと思われていた。だが、少女達と出会い温もりを感じた黒斗は少しずつ変化し始める。果たしてブラックチャイルドは最期にどのような決断をするのか。そして、少女達の想いは届くのだろうか。今、闇の中で一筋の光が蠢き始める。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-18 08:13:04
78850文字
会話率:68%
少年は、最期の時を迎えようとしていた。
これは、そんな最期の淵にいる少年の、悲しい真意の一人語り。
最終更新:2016-08-04 03:37:22
1449文字
会話率:12%
敬愛する祈祷師・マオのあとを継ぎ、壊滅したムラの生き残りを連れて新天地を探すイチコ。
ようやく探し当てた新たな故郷。そしてかけがえのない人との出逢い……。
そして最期の時を迎えた彼女に起こった奇跡とは?
『ユメ見る魔法少女』シリーズ
に登場する聖なる存在、マオの付き人イチコの生前の軌跡にスポットを当てたスピンオフ作品。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-07 21:54:12
11667文字
会話率:48%
就職に悩む一人の少年
突然の異世界でラスボス的な存在に遭遇し
ドラゴンの飼育を命じられる
日夜、モンスターファームで織りなされる黒(ブラック)企業との闘い
ドラゴンを育てる葛藤
その最期の時に、少年の決断は……
最終更新:2016-01-03 21:10:26
19644文字
会話率:34%