ハベリア家伯爵令嬢、マイア。
マイアは身分に相応しくない冷遇を受けていた。
食事はまともに与えられず、血色も悪い。
髪はちりぢりに乱れて、ドレスは着せてもらえない。
父がかわいがる義妹に虐められ、このような仕打ちを受けることとなった。
絶望
的な状況で生きる中、マイアにひとつの縁談が舞い込んでくる。
ジョシュア公爵──社交界の堅物で、大の女嫌いが相手だ。
これは契約結婚であり、あくまで建前の婚約。
しかし、ジョシュアの態度は誠実だった。
「君は思っていたよりも話のわかる人だな」
「それでは美しい姿がもったいない」
「マイア嬢、食べられないものはあるか?」
健気なマイアの態度に、ジョシュアは思わぬ優しさを見せる。
そんな中、マイアには特殊な「おまじない」の能力があることが発覚し……
マイアを支度金目当てに送り出した実家では、母と妹のせいで家計が傾き……マイアが幸福になる一方で、実家は徐々に崩壊していく。
これは不遇な令嬢が愛され、ただ幸福な日々を送る話である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-15 14:12:26
49566文字
会話率:33%
高校二年生で毎週小説投稿サイトへ短編をアップしている翔(かける)には、同級生で自称文学少女のミナコという熱烈な読者がいた。
彼が小説を書いていることは、彼女しか知らない。つまり、二人だけの秘密。
ところが、同じクラスに傘行(かさゆき)とい
う、作家の息子が転校生としてやって来た。
傘行は、偶然、翔が投稿作家である事を知るや否や、作品への猛烈な批判を開始する。
作家としてのアドバイスではなく、もはや、いじめでしかない傘行の口撃に対して、翔は反論せず、受け入れようとする。
傘行の高圧的な態度はもちろん、翔の軟弱な態度にも怒るミナコだったが……。
---------------- 本改訂版はエブリスタでsutasan名義で公開している作品を大幅に加筆・修正したものです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-09 09:38:05
57492文字
会話率:62%
「ローゼ・ファラー様。あなたは聖剣の主として選ばれたのでございます」
辺境の村で平和に暮らしていた17歳のローゼは、ある日王都の大神殿から来た使者にそう告げられる。
「聖剣の主……? あたしが……?」
魔物を倒すための武器として、人
が神から10振の聖剣を与えられて約1000年経つ。
しかし聖剣を持てる血筋は決まっているはずだった。
戸惑うローゼに向かって使者はさらに告げる。
「あなたに与えられるのは、400年の間誰も手にしていない『11振目の聖剣』です」と。
詳しい話を聞きたいローゼだが、使者の態度はどこかおかしく、何かを企んでいるようにも見える。
そこでローゼは使者ではなく、親しくしている神官のアーヴィンに聖剣のことを質問してみるのだが、分かったのは
「『11振目の聖剣』に関しての記録はほとんどなく、色々と謎がある」
ということだけだった……。
かくして聖剣を手にするため故郷を出る村娘は、様々な人と出会い、助けられながら、少しずつ成長して世に名を知らしめていく。
◆展開は遅め。恋愛は主に中盤~後半。
◆毎週『火曜』『土曜』に本編更新。たまにお休みすることや、他の曜日で余話更新があるかもしれません(次回更新日については最新話の後書きでお知らせいたします)。
◆アルファポリス様 ノベルアッププラス様 カクヨム様(3章で終了)でも公開中です。
<挿絵>
◆第1章 1話:白玉ぜんざい 様(@shiratama5222)
◆第1章 3話:幡ヶ谷 誓 様(@sei_hatagaya6)
◆第1章 21話:ベアごん 様(@beargon227)
◆第1章 24話:白玉ぜんざい 様(@shiratama5222)
◆第3章(後)余話:エリオット 7:青羽 様(@aoba_bw)
◆第3章(後)36話:白玉ぜんざい 様(@shiratama5222)
◆第3章(後)余話:村祭りの前:宿花 様(@yomihana_second)
◆第3章(後)48話:宿花 様(@yomihana_second)
◆第4章 23話:青羽 様(@aoba_bw)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-03 19:44:09
1057180文字
会話率:33%
剣聖の息子ユノ・オルランドは、みずからも《剣聖》スキルを授かることを周囲に期待されていた。
スキルは血筋に大きく影響する。
だからユノも例に漏れず、剣にまつわる強力なスキルを授かるだろうと思われていた。
その期待に応えられるようユノも
懸命に特訓してきたし、そのぶん父に期待されていた。
しかし彼が実際に授かったのは――《強制ゲームオーバー》。
実際に発動してもなにも起こらず、前例のないこのスキルは《外れスキル》扱いを受けてしまう。
その一方で、怠惰な生活を送っていた弟のベルフが《剣聖》スキルを授かってしまい。
父の態度は一転して、そのベルフだけを寵愛するようになる。
無慈悲にも実家を追放されたユノは、旅をする傍らで、《強制ゲームオーバー》というスキルの恐ろしさを知る。
このスキルの謎や、そして自身の過去世を知るにつれ、この《強制ゲームオーバー》はまさしく世界最強スキルにまで上りつめていく。
さらには幼馴染の第二王女、世界を創造した女神にさえ溺愛されてしまい――!?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-22 02:23:43
30165文字
会話率:41%
イラクに住むイギリス人天才少女「サラ」は、ある日預けられている英国人専用幼稚園で保母さんの目を盗んでコッソリ見たテレビのニュースで、大規模なホテルの爆破テロのニュースを見て一抹の不安を覚える。
サラの不安は的中し、その日はパパもママも幼稚園
の迎えには来てくれなかった。
保母さんたちはサラの不安など他所に、美貌で賢いサラを誰が預かるのか取り合いになる。
やがて幼稚園に警察官がやって来て両親が死んだことと、その両親が偽名を使って何かの活動をしていたことを知らされるや保母さんたちの態度は一変し、誰もがサラの存在を薄気味悪い物を見る様に遠ざけてしまう。
サラは警察の人に聞いた「妹は、どうなったのか」と。
サラには「ナトー」と言う0歳の妹が居たが、警察はその死体も行方も知らなかった。
幼稚園を放り出されてイラクの孤児院に入所したサラは、小学校で酷い虐めに会いながらも、その英知でなんなく切り抜けていた。
そして、それから当てもない妹を探す旅が始まる……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-15 07:14:05
237626文字
会話率:31%
悪役令嬢に転生してしまったリリアンヌは、全ての婚約者候補とのフラグを折りまくっていた。
そうすれば、最終的には神殿送りのスローライフが待っていると信じて。
けれど、リリアンヌがたどり着いたのは魔王の花嫁。
なぜか聖女にならずに幼馴染とゴー
ルインしてしまったヒロインの弊害で、魔王に供物としてささげられてしまったのだ。
「こうなったら、下女になってでもここで幸せに暮らして見せる!」
まじめで仕事熱心で、心根の真っすぐすぎる姉御肌の人間の貴族令嬢に、困惑していた魔王や魔物たちの態度は、次第に変わっていくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-16 15:51:02
27663文字
会話率:35%
恋人に裏切られ、一人で迎えたキッチンカー『Crepe de Coco』開店初日の早朝、道に迷ったあげく接触事故を起こしてしまったココこと花山瑚子。
幸い大事には至らなかったものの、どういうわけかキッチンカーごと異世界トリップしてしまって
いた⁉︎
事故を起こしたショックで運転ができなくなったココに手を差し伸べたのは、現場に居合わせたミランドラ公爵ノヴェル。
大国と魔物の国の間に位置し人間と魔物の秩序を守る役目を負うミランドラ公国において、ココは君主のノヴェルをオーナーとしてキッチンカーを営業させてもらえることに!
事務的な印象のノヴェルに緊張するココだったが、目を合わせるごとに彼の態度は和らいでいき……
接触事故の被害者である魔物の青年マノンに茶々を入れられつつ、ノヴェルの姉や部下達、小さな可愛い魔物達、そしてミランドラ公国の人々と交流を深めるも、やがて大国で秘密裏に進む不穏な計画やマノンの真の目的が明らかになっていく。
さらに、ココが異世界トリップした原因まで……
「私のせいか……私のせいで、ココはこちらの世界に引っ張り込まれてしまったのか……?」
人間と魔物が交錯する、世界を越えたラブストーリー。
キッチンカーのハンドルは、致命的に運転が下手くそなココに代わり、彼女に過保護な歴代最強のミランドラ公爵が握る。
※完結まで毎日更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-10 12:04:13
175441文字
会話率:37%
いつもはツンツンな幼馴染が主人公と美人先輩をくっつけようと画策して体育祭の借りもの競争で主人公に『好きな人』をひかせようとする。
しかし主人公はその策略に気付き、冗談かつ揶揄い目的で敢えてその幼馴染を借りることにした。
動揺する幼馴染
を揶揄うつもりだった主人公は、普段とは違う恋する乙女状態の幼馴染の姿に戸惑い、昔幼馴染が好きだった頃の気持ちが蘇る。
ゴール後に幼馴染からこれまでのキツい態度は照れ隠しだったと知った主人公は思わず幼馴染を抱き締めてしまい……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-08 21:03:21
3377文字
会話率:28%
星帝が統治する月界。宰相府官吏として視察の任を負った天鵝皇女は、同行予定の衛士、地使団長と対面し、息をのむ。8年前、誘拐された自分を救い出してくれた少年は彼ではないかと思うが、地使団長の態度はそっけなく……。
最終更新:2022-05-26 14:10:16
95079文字
会話率:42%
祖父が亡くなった。
顔すら知らない、そんな祖父が残したのは、目を見張る様な屋敷と一人のメイド…………メイド!?
輝く金髪に、誰もが振り向く美貌、スタイルまで完璧な明るい見た目とは裏腹に、人へ向ける態度はとてつもなく冷ややかな彼女が、手渡して
きたのは一冊の本だった。
隠し部屋に保存された大量の蔵書、祖父とメイドの関係、最近何度も見る夢、考えることは山ほどあるのに、何だか怪しげな影も迫ってきて
怪しく、不思議な物語……いやそれ以上、奇々怪々な沢山の物語が始まります。
一冊の本を開いた瞬間から、人生は動き出す……
※この作品は「カクヨム」にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-05-10 21:37:17
144269文字
会話率:42%
心が読めるエスパーの球審は決めた。うんちが漏れそうな投手の為に悪役になる事を。
「なんだその態度は!?」
キャッチャーが球審を止めにはいる。
最終更新:2022-04-26 22:05:39
1156文字
会話率:31%
シャノン=スフィア伯爵令嬢は、癒しの力を持ち聖女と言われる妹リンディだけを一方的に贔屓する両親から、十分な食事も与えられず、無視、迫害を受ける毎日を送っていた。妹のリンディもまたそんな姉を冷笑し、使用人からも侮られ、シャノンは家の中で居場所
のない日々を過ごしていた。
そんなシャノンはある日唐突に婚約が決定した旨を告げられる。その相手とは女性を次々に捨てるという悪い噂の絶えない横暴なロベルタ大公爵であった。追放同然で家を追い出されるシャノンは、何の取り柄もない自分は早々に捨てられ野垂れ死ぬことを覚悟するが、一方で、自分の身よりも唯一付いて来てくれたメイドの安全や、自分を捨てた家族、更に残して来た領民たちの安寧を願うのだった。
そんな謙虚で健気な彼女の姿に、徐々に理由があって横暴な態度を取っていた大公爵の態度は変わって行く。
また元々、実家で碌な食事も与えられておらず痩せぎすで、髪の手入れすらされていなかった彼女は、公爵領で普通の生活をするだけで、その本来の美しさをも取り戻して行った。
これはどんな状況でも人に優しく、また本来の姿を取り戻すことで、大公爵の心を救い溺愛されるとともに、周囲の様々な人間たちも彼女に自然と惹かれてゆき、公爵や民から最も愛される真の聖女として崇められるようになる物語。
一方で伯爵家の両親と妹は、今更ながらに公爵夫人の地位が惜しくなり、妹のリンディを姉に代わって婚約者にしようとして、シャノンを脅すなどするのだが、彼女を溺愛するロベルタ公爵がもはやそれを許すはずがなく、シャノンの知らないところで公爵の逆鱗に触れ王国での居場所を失っていくのだった。
★は妹リンディやロベルタ公爵など主人公以外の視点のエピソードとなります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-27 07:40:33
72063文字
会話率:43%
ある日の席替えで主人公席になった"ボク"だったが、ヒロイン席はなんと、元カノだった——。
できるだけ関わらないように接していたが、授業中に『消しゴム』を貸してほしいと言われ、貸したのが、感謝の言葉もなく授業が進んで行く
……。
これだけは言える、彼女の態度はおかしい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-19 01:07:50
3162文字
会話率:13%
私の朝の身支度は、枕に擦れて絡まった髪を梳かす所から始まる。容姿に自信を持っているわけではないけれど、人から褒められることが多いさらさらの黒髪は私自身も気に入っていた。いつも通り朝ごはんを食べて、着替えに歯磨き。いつも通り始まっていく生活も
、放課後になれば少しだけ非日常の色を帯びる。
異世界探検部。
恐らくこの学校以外には無いであろう個性的な部活名に違わず、その内容にもボランティア活動の他に「異世界へ転移した場合に備えたサバイバル訓練」というものがある。最初はその独特な雰囲気や部活内容に戸惑っていた私も、部長や他の部員の明るい性格のおかげで一か月もすればもう馴染むことが出来ていた。
「織絵!おはよ!」
「おはよう綾香。今日も迎えに来てくれたの?」
家を出てからまだ数十秒。学校に行く道の最初の曲がり角を越えた頃、同学年の友達である綾香に声をかけられた。彼女は私が危ない目に遭わないよう何かと世話を焼いてくれていて、いつもこうして家のすぐ近くで待っている。こうして綾香と一緒に登校するのはすっかり通例となっているけれど、今日はもうひとつ人影があった。
「織絵、綾香。二人とも今日の部活には来るよね?」
そう言って彼女の背後から顔を出したのは、異世界探検部の部長を務めているあさひ先輩。実は「部」という漢字がついているにも関わらず異世界探検部はまだただの同好会に過ぎず、あと一人部員を集めなければ部に昇格することが出来ない。最初は自分一人で発案した活動に私達二人を巻き込み、同好会という形で活動権をもぎ取ったのがこの人だ。
「あれ、あさひ先輩?」
「おはよう織絵。今日は学校に行く途中に相談しておきたいことがあるの」
高身長の綾香とは対照的に背が低いあさひ先輩は、学年が違いにも関わらず綾香とは頭一つ分以上の身長差がある。しかしその態度はいつも堂々としていて、部活を引っ張る人物にふさわしいものだった。
「それで、相談事っていうのは来月のボランティア活動についてなんだけど…」
予定の兼ね合いや準備すべき物など細かな点について話しながら、あさひ先輩も交えて三人で学校に向かう。その後ろからじっと私を見つめる男子生徒がいることに、私達三人は気付かないままだった。
※この作品はカクヨムにも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-26 15:39:29
5959文字
会話率:50%
「兄さんの事なんて、大っ嫌い!!」
この言葉を兄さんに投げかけるのは何度目になることか。
私が心底嫌そうにしていても、兄の態度は一向に改善することもなく。
本気で罵倒をすれば、ありがとうございます!! などと全力で行ってくる始末。
馬鹿な
の? 阿呆なの? マゾなの? 真正のドMなの?
そんな関係を続けること十数年。
ある日、私達の間に『訳アリ』少女が現れて、その関係は変化していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-07 07:03:32
1240文字
会話率:14%
キャッチコピー
『堕落嫁←働かない。家事しない。勝手に人の物売る。コイツ養う価値あるか?』
高橋海斗(タカハシカイト)
25歳。大学在学中に楓と知り合い、そのまま大学卒業と共に結婚。
新卒で入った貿易会社で働いており、職場内での人気も高
い。
高橋楓(タカハシカエデ)
旧姓『小林楓』
大学在学中から海斗一筋で猛アタックを繰り返していたものの、結婚と共に態度は豹変。
働くこともしなければ、家事をすることもしない。毎日ダラダラと映画やゲーム三昧の日々を送り、海斗が必死に稼いだお金さえも、酒やパチンコで溶かしてしまう。容姿は可愛い系なので、割と憎めない。
『カクヨム』で先行公開しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-13 21:29:56
40789文字
会話率:46%
初夏になる前の爽やかな土曜の昼前に、雌猫ニャーは我が家にやってきた。猫は嫌いだと思っていた妻は、意外にも好意的にニャーを迎える。風通しのいい木陰で昼寝するニャー、女同士の共感のシャワーの溢れる平和な庭先の昼寝の特等席が温かな小春日和のあた
る場所に変わったころ、妻の態度は豹変する。妻が変わったのでない、妻ははじめっから雌猫を好きになるはずはないのだ。それを承知していながら、わたしは女同士の共感のシャワーを見続ける。
ニャーのいなくなった庭先を見つめながら・・・・・折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-27 08:53:32
6885文字
会話率:16%
※過去に書いていたものをリメイクして掲載しています。
フェリシタル王国の名門公爵家、エストレア公爵家の令嬢モニカには幼い頃から親に決められた婚約者がいた。
その婚約者は王国の第一王子であり、王太子であるアイザイア・フェリシタル。
いつも仲
良く過ごし、このまま結婚するのだと信じていたモニカ。
しかし……ある時モニカがとある貴族の令息と楽しそうに話していたことにより、アイザイアの態度は豹変する。
「モニカは俺だけ見ていたらいいんだよ。よそ見なんてしたら――俺、そいつを殺しちゃうかもね」
――狂愛の檻に囚われた公爵令嬢は、よそ見なんて許されない。
※エブリスタ、ベリーズカフェにも旧バージョンを掲載中。アルファポリスにも掲載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-21 17:00:00
99981文字
会話率:44%
トスカーナの経営も軌道に乗り始め、わたしことミレッタはいよいよ自動車が欲しくなる。
恩人モトベさんの手配で出物の良品を購入することになったのだが、その車を横からかっさらう二人組が現れた。
モトベさんの弟子を名乗るロックとノエルは件の車を彼に
とって思い入れがある車だと知っており、わたしに使わせたくないんだとか。
わたしやヨハネを怪しいと思うのは勝手だけど、あの態度はいかがなものか。
ここは一つ、正々堂々と勝負でケリをつけようじゃない。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-09 19:00:00
39668文字
会話率:47%
平々凡々な高校生十条新汰つまり俺には、自分にだけ滅茶苦茶甘くなる後輩鷹宮雛がいつも絡みついてくる。
おっと、絡みついてくるというのは比喩ではない。物理的に、だ。
雛は容姿端麗、学校でも超有名な美少女である。しかしこの後輩は、俺以外の前では
罵倒の天才。来るもの来るもの全てを拒み、今まで玉砕された男子は数知れず。
いくら俺であっても、もし雛が自分の友達の前だとしたら、俺に対しても罵倒をする。
こいつの本当の態度はどっちなんだろう。罵倒が本物で、甘々が演技なのか。それとも罵倒が演技で、甘々が本物なのか。
いやまて、そもそもこいつはなんで、俺にだけこんな姿を見せるんだろうか...折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-11-03 00:01:38
2428文字
会話率:63%