「……これは、傑作だ」
ラヴェンダーの投げ込んだ煙幕はほとんどその役を果たさなくなり、その残りが薄く絨毯の上を這うだけになった頃、男がぽつりと呟いた。
「まさかこんなところで再会するとは……思ったよりずいぶん早かったものだな」
ク
ツクツと喉を鳴らす男に、ラヴェンダーは喉を震わせた。
落ち着きがあり、自信に満ちた声。暗く、影が差しているが、その分妖艶さも帯びている眼差し。
ナイフのように鋭利な空気を纏いながらどこまでも蠱惑的な男の顔が目の前にあった。
ひねり上げられた右腕と共に引き寄せられた彼女の細い腰は大きくのけぞり、それに覆い被さるように彼女の眼差しを覗き込んで来る男は、どこまでも優雅だった。端から見れば、二人はまるでダンスを踊っているようにも見えただろう。
けれどその実、男は圧倒的な力で彼女を押さえ込んでおり、泰然とした笑みを吐きながらの低い囁きは半ば恫喝だった。
「お前は、誰だ?」
「……答える義務はないわね」
震えそうになる自身を叱咤し、大きく胸を上下させてから返したその言葉。
それが、二人の”再会”だった——
アメリカのスラムの孤児院で育ったらラヴェンダーは、ヨーロッパの名家に引き取られながらも、その生活になじめずにいた。
性に合わない上品で退屈なお嬢様生活に飽き飽きしていた彼女に持ちかけられたのは、第二次世界大戦中に失われてしまったシューヴァンシュタイン家の美術品収集のための怪盗家業。
ブレインにしてリーダーのシューヴァンシュタイン家後継者のエリーゼと、その分家筋でハッキング担当のフェリスとともに、狙った獲物は決して逃さず、神出鬼没に盗み出す彼女は、予告状に描かれた黒猫のイラストに関連づけて、怪盗”黒猫(シュヴァルツ=カッツェ)”と呼ばれていた。
その怪盗黒猫が初めて対決した、”同業者”は、彼女が盗み出そうとしていた美術品だけでなく、もう一つ、大切なモノも奪っていって——
暇をもてあましたお嬢様の華麗な”怪盗黒猫”としての生活が幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-04 16:00:00
219669文字
会話率:38%
自分を「所有」している者に、莫大な富をもたらすという正体不明の「お姫様」を手に入れてしまった事で、歴史の表舞台へと上がる事になった、源(みなもと)一族
だが、それを奪い返そうとやって来る正体不明の生き物たちと、戦い続けざるを得な
くなってしまう。
源頼光(みなもとのらいこう)、渡辺綱(わたなべのつな)、坂田金時(さかたきんとき)、碓井貞光(うすいさだみつ)、そして卜部季武(うらべすえたけ)の5人は、時と場所を問わずに現れる敵と、生涯をかけて戦い続ける。
それ以降、由緒正しい鬼退治の家柄である、渡辺(わたなべ)、坂田(さかた)、碓井(うすい)、卜部(うらべ)という四つの家は、主君格である源(みなもと)家ともども、代を重ねて、この戦いを1000年以上続けていく。
そして21世紀を迎えた現在、五つの家の血は薄まり、「敵」と戦える力の持ち主である「見鬼(けんき)」は、その数を大きく減らしていた。
渡辺家の、「本家」ではなく「分家(ぶんけ)」で初めて見鬼として生まれてきた渡辺(わたなべ)遥(はるか)は、ある日、突然、京都にある「坂(さか)ノ上(うえ)学院」へと強制的に転校させられる。
そこは、鬼に狙われ続けることを運命付けられた「繁栄をもたらす姫」こと源(みなもと)鈴子(すずこ)を守るための学校だった。
遥は、千年前、魂を封じられて謎の敵と戦うための武器と化した少女、「童子切安綱(どうじきりやすつな)」を卜部家の見鬼、季武(すえたけ)より与えられ、同じく見鬼の坂田(さかた)皐月(さつき)、碓井(うすい)由良(ゆら)と共に、否応なく戦いの渦中へと放り込まれてゆく。
源鈴子が、夢の中で会う「もう1人の自分」が誘う、正体不明の怪物「鬼」と、かつて平安京にて鬼退治で名を馳せた、頼光四天王(らいこうしてんのう)の子孫達との戦いは続いてゆく……
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-31 17:41:17
178542文字
会話率:35%
主人公の御神 琉(ミカミ リュウ)の本家にあたる岸家(キシケ)が存在する粟野町(アワノチョウ)そこは水脈と潮の流れの関係で、多くの霊たちが流れ着き、交わり人に危害を加える妖や怨霊へと成る地。千年前から岸家とその分家たちは協力してそれらを浄化
し、獄卒へ受け渡す役目を担ってきた。
悲劇の始まりは、蒸し暑い初夏のこと。
小学五年生だった琉の不注意から、従兄弟の優樹(ユウキ)は両足を双子の兄の新(シン)が肉体を屍に持って行かれ、魂だけの存在になってしまう。
そして中学生になる琉は、従兄弟達と共同生活を送り、兄の体を探す戦いの日々が始まる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-19 13:01:52
31361文字
会話率:37%
クラスと呼ばれる神から与えられる職業適正のある世界。
剣の名門ヴァイシュタイン家の分家に生まれるも剣士のクラスを持っていなかった主人公リゼル。それどころかあったクラスはヴァイシュタイン家にとっていわくのある鍛冶士のクラスで……
そんな理由で
家を出るも最強剣士を夢見る少年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-02 00:00:00
67018文字
会話率:42%
代々、魔王討伐を目標に掲げ、戦闘に特化した一族があった。その名も【巫覡】。少年・ジハードは、本家として育てられては居たが、世界でたった一人の無属性使い。それは同時に、人としての価値が“無”に等しい事を意味していた。
皆がジハードに対し、
暴言と共に蔑視を向け続け、それでも愛する妹の為に歯を食いしばっている中で事件は起こる。
ジハードを追放し、魔王討伐に向かった巫覡の分家を筆頭にした元パーティーメンバーの敗退。
そして、皆は知ることとなった。【魔王及び眷属には属性攻撃が効かない】と。
何故、ジハードのみが無属性なのか。何故、巫覡の本家は魔王討伐を掲げているのか。何故、分家は世界を治める役割を担っているのか。
ジハードを中心に、様々な陰謀が渦を巻き始めるのだった。
※完結作品・仲間に騙され死にかけた元白魔道士は、取得した固有付与魔法【限界突破】で最強軍団を作る~腐りきった世界に宣戦布告~もよろしくです折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-11-08 04:11:09
77376文字
会話率:55%
こちらは「王伝編集官」から分家したお話です。同世界観と同時代ですのでそちらもお楽しみいただけます。
マラストーリス国の王女カノアリィが夢や希望を持ったり叶えたりするかもしれない物語。ただしそれはときめくものかはまだ不明。「王伝編集官」
の登場人物が多数出る予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-10-11 03:50:51
17045文字
会話率:54%
重複ではない「 25作品目( 33投稿作品 ) 」です。
「 夏のホラー2020 」3作目の投稿になります。
【 人形駅の呪い 】の続編になります。
陰陽師の家系から分家した退魔師のタマゴの高校生男子を主人公にしてみました。
曽井
子駅で頻繁に起こる怪奇を解決出来るのか?!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-27 00:04:53
31231文字
会話率:30%
言ったことがない分家の墓参りにはじめて行った。
最終更新:2020-08-11 17:40:50
968文字
会話率:25%
この世には『魔法』というものがある。
人口の3分の2の人達は魔法を使える。
そしてその中でも優れた力を持つものがいる。
三花見一族(みつかみ)
三花見家に連なる多数の分家を持つ一族。
一族の共通点として苗字に「三」、姓に「
花の名前」が必ず入っており、社会的地位が非常に高い名家が多い。
三花見一族は代々桁外れな魔力を持っており、そのなかでも三花見家は日本自体を動かす権力を持っている。
国立魔法三花見学園は魔法による魔法だけの学園。
その学園に実花美 皐月は婚約破棄されて転校生として門をくぐった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-07-24 12:53:59
3396文字
会話率:39%
元化25年皐月の候。
1人の年若い特命遊撃士が、国鉄京都駅に降り立った。
絶好の行楽日和に不釣り合いな、何とも浮かない表情を浮かべて…
彼女の名は、生駒英里奈。
防人の乙女である英里奈を憂鬱にさせているのは、二条城を会場にした茶席
と、それへの参加を要請してきた双子の妹・生駒美里亜との久々の対面であった。
養子先である嵐山の分家で大切に育てられ、強気で堂々たる自信家に成長した妹に、内気で気弱な姉・英里奈は、後ろめたい気後れを感じていた。
真逆の成長過程を辿ってしまった双子の姉妹に、此度の再会は如何なる意味を持つのだろうか?
(※ 未成年者の飲酒シーンが登場しますが、当作品は現実の未成年の飲酒を推奨した物ではありません。当作品はフィクションであり、現実とは別の歴史を辿り、現実とは異なる法律が施行された日本が舞台です。フィクションと現実を分けて考えて下さい。また、本作は第3話「堺電気館のスクリーンに誓え!」のエピソードと同じ日に、生駒英里奈ちゃんサイドで起きた出来事を描いたエピソードです。)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-07 07:54:04
23261文字
会話率:24%
ユーラシア大陸に全面戦争の影が迫る壬午の年。極東に位置する島国、「皇国」の運命は大きく変化した。
「国土転移」という未知の現象により異世界へと渡った「皇国」は、弱肉強食の新世界で確固たる地位を築くべく、西に東に奔走する。
機関銃が戦列歩兵を
薙ぎ払い、レシプロ戦闘機が飛竜を切り裂き、駆逐艦が木造戦列艦を爆破する。
魔法なし亜人なしチートマシマシの国ごと転移戦記。
※重要※
本作は
「自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた(分家)」
https://jbbs.shitaraba.net/movie/4152/
にて不定期連載中の「皇国召喚 ~壬午の大転移~」の重複投稿となります。
また本作には、自衛隊やそれをモデルにした軍事組織、現代日本やそれをモデルにした国家は登場しません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-06 00:00:00
393581文字
会話率:30%
もしも現代日本が国ごと異世界転移したら、日本や異世界の社会はどのように変わって行くでしょうか。
異世界ファンタジー社会問題を綴る掌編です。
※重要※
本作は
「自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた(分家)」
に投稿した短編の重複投稿と
なります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-25 00:00:00
883文字
会話率:5%
もしも現代日本が国ごと異世界転移したら、日本や異世界の社会はどのように変わって行くでしょうか。
異世界ファンタジー社会問題を綴る掌編です。
※重要※
本作は
「自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた(分家)」
に投稿した短編の重複投稿と
なります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-17 00:00:00
281文字
会話率:29%
大学に落ちて浪人したにもかかわらず毎日を自堕落に過ごす直は自分の分家筋に当たる家に遊びに行き衝撃の事実を知らされる、そして自分の生きる意味や能力、それを取り巻く環境になんとか適応していきながら自分の人生について考えていく
最終更新:2020-05-03 19:09:04
25339文字
会話率:59%
古代から天帝一族を支えてきた藤ノ宮家。
どの時代の権力者も、彼らの血と意思を受け継いできた。
十二支と呼ばれる分家たちの中から、最も優れた人物を筆頭に立てる。
直系というものが存在せず、あくまで実力主義で代々の当主が選ばれる。
そ
うして現代までの日本は、天帝の名の下に、藤ノ宮の意思で統治されてきた。
表の天帝。
裏の藤ノ宮。
その藤ノ宮の役割は、「忌人」の討伐と管理。
忌人は人間の悪意から生れ出る。そして、その社会を統治するのは藤ノ宮に他ならない。
悪意が生まれることを許容し、その悪意を利用する。
藤ノ宮と日本は、そうやって繁栄してきた。
その負の連鎖はどこまで続くのか。
あなたは、どう思いますか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-14 01:49:52
99321文字
会話率:32%
生まれつき陰陽師になることを宿命づけられた草壁昶は、今日も惰性のままに修行の日々を送っていた。宗家でありながら分家ほどの力しか持たない昶は、ついに“できそこないと”言われるまでになってしまう。『こんなとこ、いたくねぇ』そんな昶の願いは、あ
る日唐突に叶ってしまった。瀕死の状態から回復した昶が目にしたのは、未知の世界と魔法を学ぶための学校。しかも知らないうちに、女の子と契約をしてしまっていたのである。昶とツンデレなマスターを中心に繰り広げられるラブコメと命懸けの闘いの日々が幕を開ける。「俺にどうしろってんだよ……」「うちの力、その目によう焼き付けときぃ」「ネームレスの名に懸けて……」
※ブラウザとOSの関係で、正常に表示されないことがあります。
草壁昶のお姉さん、草壁朱音の学園生活を綴ったスピンオフ『朱音ノ悪鬼調伏譚』も、まったり連載中。社蓄生活が始まってしまった……。でも頑張って書いてます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-07-13 20:33:24
1454883文字
会話率:33%
私の名前は露火 真狐兎。
私立十六夜高校に通う普通の女子高生だ。
ある日、私はなんとなく寄った神社で妖怪を目撃してしまった。
私は妖怪に怯えて逃げようとしていがそこに現れた謎の少女によって助けられる。
そして家に帰ると私の家柄が私の住
んでいる町、十六夜町を妖怪から守る特殊な家系の分家だと言われて
拒否権なしに妖怪から町を守る使命を持たされることになってしまった。
今、私は妖怪と戦うために日々修行に励んでいる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-29 21:33:39
64974文字
会話率:18%
彼女は小さい頃何度も世界の闇に触れ、心を閉ざしてしまった。
何年もずっと、ずっと一人であの小さな部屋に閉じこもった。
だが彼女は出会ってしまった、エンターテイメントを極めた『ラノベ』という存在に、『ティクランシェ』という声優アイドルグルー
プという存在に、
だから引きこもりでコミュ障な彼女は、龍穏寺ミナは決めた、
一生明るくて可愛い『清原みき』と作家の『青花ライカ』で居続けようっと。
~~~~~~~~~
~~~~~~~~~
龍穏寺グループ
それは総財産数兆円で世界でも誇る超有名商業財閥。
その中で龍穏寺分家当主龍穏寺遥大(ようた)、妻の冷夏(れいか)、長女の涼香(りょうか)とハイスペックアイドルの長男霧人(きりと)はその肩書、知性と容姿のおかげで毎日周りから黄色い歓声が響く。
だがその一族には忘れられた存在がいた。
龍穏寺ミナ、
本家では禁忌とされた存在であり、分家の姉弟たちには存在すら明かされてない存在。
彼女は今日も『開かずの間』に閉じこもり、執事のジイだけにしか声を聞かせない。
っと、思われている。
いやだってさ~~私、龍穏寺と血が繋がってないんだよ、ただお母さんが義理父と再婚しただけなんだよ、
まあ、小さい頃の私はそのせいで世界の闇に触れ閉じこもったんだけどさ、
でも今は違う、だって私には“子供”の『ティクランシェ』がいるから!
え?!他のマネージャーが戦力外になったから私が『ティクランシェ』チーフマネージャーになれって?!
よし!やるしかないっしょ!!
え、『ティクランシェ』の後ろ盾が奪われて芸能界から干された?!!
そんなの関係ねぇ、前に進んででつっかかれーー!!
って、義理兄と愉快なリア充仲間たちだ!みんな逃げろーーーーー!!!!!!
これは世間知らずでナチュラルサイコパス的な元引きこもりが3つの顔を使い分けながらこの世界を仲間たちと一緒に熱くさせる痛快ラブ(?)ストーリーである。(メイドの親友と家族愛もあり)
***この物語はフィクションなので人物、及び団体名はすべて架空となります。
(ですからキャラとかリアルテイー方面ではちょっと大目に見てください!!)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-16 23:10:32
43535文字
会話率:60%
歴史の裏に潜み、人知れず悪を切る異能の暗殺者達。
天見蓮太郎(あまみ・れんたろう)は、暗殺者の家系である天見家の次期頭領でありながら、暗殺者としての才能の薄い〝薄血頭領〟である。
先代である父親が【魔族】と結託し仲間を裏切った事から
、裏切り者の息子とも揶揄されていた彼だったが、そんな数々の苦難にも負けず、同級生の時雨(しぐれ)の協力も受けながら努力を重ねていた。
ある日、時雨の身に降り掛かった理不尽な暴力から彼女を守ろうとした時、蓮太郎の中に眠っていた力が覚醒する。
分家で血が薄く、才の無い落ちこぼれ――しかし真実は、かつて暗殺者の始祖となった二人の天才が持っていた『暗殺者の異能を打ち消す力』と『異能をコピーする力』を持つ、最強のハイブリットだった。
「落ちこぼれの〝薄血頭領〟がよぉ! 一人前に、この俺に楯突くつもりかぁ!?」
彼を見下し虐げる者達を蹴散らし、プロの暗殺者と同様に功績を上げ、蓮太郎の存在は周囲から認められていく事になる。
「天見蓮太郎、貴方には、これから【アサシン】を統べる……いえ、この闇の世界に君臨する、そんな器があると私は見ているわ」
やがて闇の世界を統べる、一人の暗殺者の物語――。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-15 19:00:00
67822文字
会話率:35%
神城 夢梨(かみじょう ゆり)はごく普通の高校生。
高校1年の5月に転校生がやってきた。
入学から1カ月後という不思議な時期に転校してきた謎の転校生、名前は神村 龍(かみむら りゅう)。
龍との出会いから約2カ月後、夢梨の誕生日の日夢梨の人
生が一変する。
夢梨は常識では考えられない出来事に次々と巻き込まれ、とある一族に命を狙われる事となり、10年前その一族が母親を死に追いやった事を知る。
そんな夢梨を守り、共に戦うべく龍は夢梨の前に現れたのであった。
また、龍と夢梨には他にも何かあるようで…
後に、神城家の分家にあたる花野家の、花野 忍(はなの しのぶ)も合流し、
夢梨と龍は母親を死に追いやった謎の一族を追いかけるのであった…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-29 06:00:00
16541文字
会話率:32%
京都のとある町で旧くから土地を統べている茜家という製薬会社を生業とするそれは大きな一族があった。
その茜本家の次期当主にあたる、大学2年生の汐里には、生まれながらにしてある特殊な力があり、その力が原因で、彼女は一族の宝とされている。
しかし
汐里はそんな自分を取り巻く環境から逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。
けれどそう上手くはいかず、一族に囚われながら生きる彼女。
そしてその汐里の力に目をつける人物まで現れてーー。
これはそんな彼女の幼馴染や、御庭番、分家である従弟の人生をも巻き込んだ、1人の女の壮大な人生の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-10 18:00:00
11459文字
会話率:28%
心の鍵2003の続編です。
◆社会人になって初めての冬時期を迎えた一恵。彼女は「灘国内」では知らない人はいないという名家のひとつ「岩本家」本家の娘だが、祖父の命により、中級分家の娘として発表されたのち、再発表がなされ、一恵は次頭分家に格上げ
された。そんな彼女は、職場の女性から暗いと言われ、あまり人とかかわることを自ら避けていた春。中学時代の同級生、可奈に励まされ、心に受けた傷がゆっくりと治り始めたころ。また新たな物語がスタートする。岩本一恵、高藤司・守、仁科智春。そして曽根和也――。司を巡る、二人の恋バトルから、約6年の月日が流れ。第2ラウンドの恋のゴングが鳴り響く?!
【ご注意】この作品はフィクションです。舞台は日本(時代、文化、語源等)に似ておりますが、オリジナルの設定となっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-04 12:00:00
64171文字
会話率:47%
◆今年の春、一恵は新社会人になった。彼女は「灘国内」では知らない人はいないという名家のひとつ「岩本家」本家の娘。なのに、祖父の一言で、一恵は格下である、中級分家の娘として発表されていた。そんな彼女は、職場の女性から暗いと言われ、あまり人とか
かわることを自ら避けていた。高校時代、心にうけた傷を癒すため、自分を閉ざしてしまった過去があるからだ。その当時つきあっていた司を巡り、一恵と智春の間で繰り広げられた恋模様と結末……。
【ご注意】この作品はフィクションです。舞台は日本(時代、文化、語源等)に似ておりますが、オリジナルの設定となっております。
◆2003.8/26完結//
◆2011.4/20-5/8「E★エブリスタ」にて加筆修正後、完結。その後、サイトから卒業して公開終了//
◆2013.12/17-「小説家になろう」連載開始。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-08-31 12:00:00
50065文字
会話率:41%