他の人よりも頭が良かった少年がいた。
その少年の名前さ天月日影《あまつき ひかげ》。
彼は人を思い遣れる優しい少年だった。
そう。"だった"のだ。
頭が良いだけではどうしようもないことに、小学生の時、彼は気付いてし
まった。
自分は頭がちょっと良いだけの"モブ"だと。
決して、物語の"主人公"になることは出来ない、と。
だから彼は逃げた。
そんな残酷な現実を認めたくない。
そんな理不尽は嫌いだ。
そんなの許せない。
その一心で、日影は全てを虚偽で塗り固めた。
それから詐欺師として、全てを騙し続けていた日影は、トラックに轢かれそうになっている1人の少女を見つける。
見捨てようとした日影だったが、どうしても"あの日抱いた幻想"を振り払う事が出来ずに、少女を庇って、死んだ。
全てを騙し続けてきた詐欺師は、最後まで自分を騙しきる事が出来なかった。
その後死んだと思った日影だったが、気が付けばそこは異世界、そして魔法が存在しているファンタジー。
理不尽を認めなくなかった力無き少年は、貴族として新たな人生をやり直す。
今度こそ、"主人公"になる為に。
「勝てない?だったら逃げればいい」
「逃げれない?はっ、そんなこと知った事か。だったら、どんな手を使ってでも勝て。卑怯?勝てばよかろうなのだァァァァッ!!」
「勝てないんだったら、逃げれないことなんて無視して逃げてやれ。逃げは、負けじゃない。負けとは、諦めなんだ」
これは、"主人公"になりたかった詐欺師が異世界で詐欺しまくったり内政しなかったり無双したり死闘を演じたり演じなかったりする1つの物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-01 00:00:00
15220文字
会話率:8%
私、リリー・フォーサイスには前世の記憶がある。そしてその前世で私は六歳から死ぬ十七歳まで病院で極めて稀な病気と戦っていたために、してみたかったことが何一つ出来なかった。ずっと夢だった医者になる夢も叶える事が出来なかった。だから今世は健康的な
この体で平穏な幸せを掴みたい!病死後転生した少女が、魔法が発展した異世界で幸せのために奮闘したり、溺愛されたりするお話です。週一回程度、午後11時頃に更新予定です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-03-21 23:00:00
572文字
会話率:15%
ゼロは現世の日本で悪役という立場で華々しくも惨めに散った。そして、目が覚めると目の前には世界の時間が巻き戻ったかのような中世に近い世界があった。だが、言語自体が違くコミニュケーションもままならずゼロは異世界転移三日目で死を目の前にしていた。
しかし、そんなゼロの前に日本語が何故か読める一人のシスター、グラジアが水とパンを与えてくれ、前世では味わう事が出来なかった人の温かみに触れる。そして、今からは人の為に生きてみようとゼロは決心する。
そうして、ゼロはグラジアと共に異世界でトラブルに巻き込まれていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-02-13 21:00:00
6561文字
会話率:22%
「アーリア・メリル・テレネスティ。今日を持って貴様との婚約は破棄する。今迄のレイラ・コーストへの数々の嫌がらせ、脅迫はいくら公爵令嬢と言えども見過ごす事は出来ない。」
学園の恒例行事、夏の舞踏会場の真ん中で、婚約者であった第二王子殿下にそ
う宣言されたアーリア様。私は王子の護衛に阻まれて、彼女を庇う事が出来なかった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-09 15:42:30
5672文字
会話率:22%
この作品はタイトルに外伝とありますがシリーズ一作目となります。
若干ではありますが精神的苦痛や暴力的な描写がありますので苦手な方はご注意下さい。
あらすじ
「早く大人になりたかったな」
雪のようにもろく、美しく、年相応に不器用
だった銀の少年。
言葉も通じぬ地で一人、その身に秘めた異能と生き抜いた。
死者を見る事が出来る8歳の日本人少年は遠いロシアで産まれ育つ。
しかし、白髪交じりの見た目や環境もあり周囲から孤立。
母親と会話する際に使う日本語しか話す事が出来なかった。
ある日、少年は大きな事件に巻き込まれてしまい警察に保護される。
そこで、ロシア警察は偶然逮捕されていた、バックパッカーの20歳日本人青年に通訳を依頼。
青年は少年を励まそうとするが、共に更なる事件へと巻き込まれてしまう。
やがて、特殊な力に目覚め犯人グループと戦う少年。
そんな少年を助ける、青年とロシア人女性警察官。
犯人達の目的は何か。
少年に幸せな日々は訪れるのか。
そして、秘められた召喚の力とは。
幸せの青い鳥を追い続けた彼の人生。
それは、ただ復讐の為だけにあったのか。
ダークでシリアスな、ちょっぴりギャグもある霊能ファンタジーです。
本編の話から先に書くつもりでプロットの作成をしていたのですか、予定通りに書き進めると、先に語りたい世界観の部分まで時間がかかってしまうと感じ、本編途中から登場する予定のキャラのスピンオフ作品である本作品から執筆する事に致しました。
外伝ではありますが本編へと繋がるまでの物語を、単体として読める単独作品にしています。
初めて小説を書かせて頂きました。
稚拙な点が多々あるかと思いますが、読んで頂けたら嬉しいです。
2018/08/0719:00 完結致しました。
新シリーズは8月末か9月初めを予定しております。
この小説は同内容にて マグネット エブリスタ にも掲載しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-08-07 19:00:00
122543文字
会話率:33%
ある日の部活の帰り道の話
『私』は非政府組織の募金活動を見た
行き交う数多な人と友達と私
先に断っておくと私はここに募金したかった
でも、
そんな当たり前に正しい事が出来なかった
最終更新:2018-07-08 22:49:01
2222文字
会話率:2%
本多龍也と遠藤沙耶。お互いに惹かれ合うも気持ちを伝える事が出来なかった。やっと気持ちを伝える事が出来た時、新しい世界へと導かれる…
最終更新:2018-03-17 23:33:26
16072文字
会話率:35%
昔々、あるところに桃太郎と呼ばれる勇敢な少年が居ました。
彼は人々に迷惑を掛ける鬼たちに痺れを切らし、お供を連れて鬼を懲らしめに向かいました。
しかし鬼たちには害意など毛頭無く、ただ人間達と仲良くしたかっただけなのです。不器用な彼ら
には、ちょっかいを出すという結論しか出す事が出来なかったのです。
結果、鬼たちを簡単に屠ってしまった桃太郎は、人々に盛大に迎え入れられ幾千もの時を超え現代まで語り継がれる英雄となりました。
――だが、この話はここで終わりでは無いのです。鬼は全滅していない。どころか、桃太郎が葬った鬼は彼らの中で戦士と呼ばれたほんの一握りだったのです。
彼らは考えました。桃太郎が喉から血反吐を出しても尚、叫びもがき苦しむ程の復讐を。それが自らの種を冒涜するようなモノであっても。
エブリスタでも同様に公開しています。此方よりそっちの方が更新早いです。一頁千文字程度なので。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-21 11:02:57
16053文字
会話率:36%
3度目の転生はまさかの1番最初に生きていた場所?!
その人物は世界中を旅し多くの事に貢献するが
誰も彼に利益を与える事が出来なかった…
最終更新:2018-02-01 21:04:26
9665文字
会話率:1%
進み過ぎた世界で平和ボケしていた人類、ある時、今までただの道具として使っていた機械達が虐殺を行う。
人類は3分の2程の人口と領土を失い、その領土を奪還する為に“プレイヤー”という兵器を造った。
プレイヤーのパイロットを育てる為の学園に幼なじ
みであり、命の恩人の少女 有馬 ハルと共に通う事になった主人公の鳴海 護は、十分、今の生活に満足していた。そして迎えたパイロット選定式で、護は308機あるプレイヤーのどれにも選ばれる事が出来なかった。
その為、強制送還されることになり、内心喜んでいた護だったが、敵の戦闘用ロボットが選定式会場に現れた事を知り、ハルを守る為、護はプレイヤーに乗る…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-01-27 01:00:00
6781文字
会話率:51%
世界一の大賢者『テスカ』は、才もなければ血統も無い身で、唯一得意だった『毒魔法』のみで大賢者まで上り詰め『五大賢者』の頂点までなった。
しかしそんな大賢者も老いには勝てず、寿命で力は衰え余命がすぐそこまで来ていた。
昔自分が大賢者になっ
た時の式典で起きた『暗殺事件』の犯人を結局見つける事が出来なかった事を悔やむテスカだが、ひょんなことから他の賢者の回復魔法により、身体が若返り全盛期の力を取り戻す。
「なぜ死なない!! なぜだなぜだなぜだ!! その傷は回復魔法も不可の呪いで」
「当然だ。これは回復魔法ではない。俺の毒魔法による自己回復力の増強だ」
「そん、な……出鱈目な……!!」
「これがこそが一つの魔法を極めた大賢者。見たこともない光景だろうよ」
帝國から追われる謎の少女を守りながら。
テスカは、大切な人を犯人に殺された復讐を果たす為、旅に出る。
かつての最強賢者が『毒魔法』を使って復讐する物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-29 21:08:48
16867文字
会話率:41%
その日、友人が落ちた。永遠にも思える暗闇に落ちて行った。俺の手は友人に届く事はなく、助ける事が出来なかった。
何度も悔いた。悔いて後悔して悲しみ続けた。けれど、友人は戻ってこなかった。
その日、俺は落ちた。地獄のような深淵に落ちた。だけど
、俺は生き残れた。
死にたくない。その言葉だけが俺の心に釘となって深く突き刺さり、俺を動かし続けた。
そして俺は、俺達は、人間を辞め、身体を捨て、心を変化させた。
次に会う時。それは、感動の再会か、それとも、非情なる殺し合いか…。
主人公最強系です。それと、主人公よく暴走します。横暴な所もあります。御都合主義的な所もあると思います。苦手な方は…。
週に何度か投稿すると思います。
なので、暇な時にでも一気読みでもして下さい。
もし、お気に召してくれたらブックマークとか宜しくです。
感想や意見なども、気が向いたら宜しくです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-03 16:55:26
433922文字
会話率:33%
10歳の頃、神童として世間から崇められた少年は、ついぞその能力を発揮する事が出来なかった。5年が経過した今は、ごく潰しのただ飯食らいとして、世間から忌避の目にさらされていた。そんな彼が、本物の能力を手にし、変わっていく様を描いた物語である。
世界観は、中世ヨーロッパ風で、人類の版図は狭まり魔物が闊歩する世界です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-28 00:02:37
21839文字
会話率:39%
注意!この小説は、東方二次小説「蝶は、暁を知らない。」の続編です。未読の方は、先にそちらをご覧下さい。
http://ncode.syosetu.com/n1807ef/
幻想郷最大の異変から5年後。
あの異変をきっかけに、幻想郷は変わっ
た。それこそ、それまでの歴史が180度変わるほどに。
しかし、【幻想郷】を思う彼女達の心は、思うように変化を受け入れる事が出来なかった。
人々の期待を一心に受ける者。
追い続ける背中を失った者。
人と神の狭間で彷徨う者。
そして、二度も大切な者を奪われた者。
不変な日常の中で、彼女達は何を悩み、何の為に生きるのか?
『蝶は、暁を知らない。』シリーズ後編。
素敵な楽園が綴るのは、夢か、絶望か。
ーーーー
※この小説は上海アリス幻樂団様の「東方Project」の二次小説です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-21 10:16:05
18763文字
会話率:53%
この世のには自分の能力・身体能力を数値化出来る「ステータス用紙」と言う物がある。
ステータスは成長し。
成長した分を好きに割り振る事が出来る。
だが、ある男はステータス用紙を出す事が出来なかった・・・
そして、まさかの事態に困惑する。
この物語は、ステータス最弱の男が来世でtueee!する話。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-08-27 00:00:00
5279文字
会話率:21%
ある一匹のメスカマキリ。
メスカマキリはオスを餌と認識する。しかしオスを食べる事が出来なかった。
自分の中にある謎の感情の正体を知りたくて、メスカマキリは小さな旅に出る。
最終更新:2017-07-31 12:00:00
12568文字
会話率:59%
俺、ユートは三次元で成功する事が出来なかった可哀想な男だった。そんな中、現実逃避としてやっていたVRMMO『ブレイクオンライン』の中で春が到来する!今まで一緒に戦ってた3人も異性と感じるようになり、次第に恋という形に近づいていく―
最終更新:2017-07-01 18:31:15
11838文字
会話率:62%
俺、佐藤 ユートは三次元で成功する事が出来なかった可哀想な男だった。そんな現実逃避の為、遊んでいたVRMMO『ブレイクオンライン』にある恋が到来。今まで一緒に戦っていた友達が次第に恋という形に近づいていく。
最強職のユートが3人と美少女と
恋をしながら冒険をする、最後にユートが選ぶ『本当に好きな人』とは―折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-06-21 03:40:25
243文字
会話率:40%
ある日、僕は負け犬になった。
まだ学生だった頃、きっと自分は普通にどこかの会社に入って普通に恋愛して普通に家庭を持って普通に人生を送るんだろうと漠然と思った。
そんな事はなかった。
僕は普通でいる事が出来なかった。
僕は負け犬だった。
最終更新:2017-06-04 00:53:27
5432文字
会話率:12%
心は水のようだと聞くことがある。
私もそれは思う。
その心を収める器は人によって様々だ。
大きな器の人、小さな器の人、スポンジのような器の人、穴の空いたコップのような人、まさに十人十色だろう。
心は枯渇してしまえばやる気が出なかったり行動す
る事が出来なかったり。
逆に溢れてしまえば興奮状態で羽目を外してしまったり、泣きわめいたり。
ほどほどに満たされていて日々の平常時だと思う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-03-28 11:02:55
252文字
会話率:0%
蔵野 日陽斗は筋トレが大好きである。父を尊敬していた。その父の最期の言葉を彼は守る為、日々自分を鍛える。しかし彼は父の最期の言葉を守る事が出来なかった。彼は悔やんだ。自分の弱さを。そして彼は君臨する。異世界にて大切な誰かを守る為に・・・。
(投稿期間は不定期です。1話1話が短いので出来るだけ早く投稿します!初ですので温かい目で見ていただけると助かります)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-06 19:37:50
9045文字
会話率:17%