漂泊の民、と呼ばれる者達がいる。
足の向くまま気の向くまま、国境を越えて世界を巡る、自由であり孤独な者達。
彼らは家を持たない。重い荷物を持たない。辿り着く場所も、帰る場所も持たない。
彷徨の路を進む活力は、美味い飯ぐらいしかない、そんな者
達だ。
冤罪をかけられ、罪人の焼印を頬に押された青年スヴェンと、
閉鎖的な故郷から飛び出した蜥蜴人の術師である“赤紫鱗(マゼンタスケイル)”。
そんなふたりが道行のさなかで、「巨人の娘」と曰くつきの女に出会った。
短編連作です。今後増えるかもしれないし、増えないかもしれません。
個人サイトのリクエスト企画にて製作しました。
個人サイトおよびカクヨム様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-09 01:09:24
90133文字
会話率:58%
魔力が一定量を超えると、己のジョブが紋章となって現れる世界。
Eランク冒険者『深山の緑鱗』の前衛であるフレディーに現れた紋章は、バーサーカーとヒーラーだった。
彼は世にも珍しい二つの紋章持ちだったが……その取り合わせがあまりにも悪かった。
バーサーカーは肉体を超強化するものの、戦闘の最中に我を忘れるバーサクの状態異常にかかってしまうため、団体行動に向いていない外れジョブ。
そして残るヒーラーとしての力もパーティーメンバーに劣っており、彼の役割は完全になくなってしまう。
パーティーを追放されたフレディーは、仕方なくソロでダンジョンに潜る。
そこでフレディーは自分の回復が、効力は低いものの持続性だけは妙に高いことに気付く。「バーサク状態を自分で癒やし続ければ……常に超強化したまま理性を保てるんじゃないか?」
バーサクの状態異常を回復魔法で癒やし続け意識を保つ独自のやり方を身につけた彼は、がむしゃらにダンジョンに潜り続ける。
ソロで暴れ回るのに、なぜか理性を保っているバーサーカーがいる。
そしてなぜかそいつは出会いがけに、傷を治してくれるらしい。
「「「――そんなヒーラーがいてたまるか!」」」
フレディーがダンジョンの有名人になるまで、時間はかからなかった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-08 17:48:15
7884文字
会話率:19%
世紀末ウィーンほのぼの日常×獣人×異種ラブ+ブロマンス?
19世紀末、オーストリアはウィーン。
こぢんまりとした法律事務所には3人の主だった面子が今日も忙しく立ち働いています。
これはその3人の日記や手記を中心にまとめた、一連のストーリー。
失恋、失敗、そしてほほえましい日常。
さて、今日はどんな出来事が記されているのでしょう…
⚪︎物語の背景・世界
19世紀末~現代西欧史、地誌などに即した世界です。
登場人物はすべて「獣の姿」をしております。宮崎駿の犬ホームズやますむらひろし版の猫の銀河鉄道などを想像していただけるとよいかと思います。
「獣人」の登場人物たちが、19世紀末ウィーン、20世紀アメリカ、イタリア、バルカン半島など様々な場所に残した「記録」により成り立つ物語です。
「記録」の形式は日記、録音、記事、心理学資料など様々です。書き手により口調や文体が変わります。
番外編として主人公を設定した小説形式のものもあります。
外伝には性的な表現も含まれます。
主要な人物
○マクシミリアン=フォン=フェルダー
ウィーン「神よ助けたまえ通り」にある法律事務所の所長。32歳。アライグマ人の弁護士。背は低く右眼に片眼鏡、口元にはダマ毛(毛玉を作るおしゃれ)をしている。のんびりおっとり大らかで、非常に善良で他者への警戒心の薄い好人物。貴族。女性に惚れっぽく振られてばかりいる。緑色の瞳が特徴。
○イアン=アグラム
フェルダー法律事務所に勤める若き法律家の熊人。年齢より老けた言動の25歳。パリへの留学経験があり、勤勉で厳格で有能だが皮肉屋。その裏に繊細で優しい一面を隠している。マクシミリアンに友情を越えた感情を抱いている。オーストリア・ハンガリー二重帝国領ダルマチア出身のアシュケナディム(東方ユダヤ人)。
○ブレーズ
フォアアルルベルク出身の碧毛の犬人の18歳。気が荒く、喧嘩にも女性にも手が早い。文盲だったが、イアンの指導により読み書きができるようになった。料理、洗濯、大工など事務所の雑用の一切を引き受けている。ドイツ語がかなり訛っている。
○ラウル=ド=リブロン
フランス侯爵。イアンと同じくソルボンヌ大学を卒業した紫の毛並みの美貌の虎人。「人生は楽しむためにあり、そのためならどんなことをもする」というのが信条。取材ノートや手紙、小説や戯曲などの記録が残っている。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-30 22:19:28
157942文字
会話率:15%
幼い頃人魚の少年に会った梨花。成長して高校生になってからも、その面影を探し続けていた。友人関係に思い悩む中、彼に似た人に出会う。投げやりに肌を重ね、自暴自棄になっていた時に、再び人魚の彼に再会する――。
最終更新:2024-07-30 15:05:55
16083文字
会話率:54%
神は世界を創造し、その世界を管理するためにドラゴンを作った。ドラゴンは、大いなる力を持ち、賢者のような豊富な知恵を用い、世界に安寧と繁栄をもたらした。また、神の使徒として、彼らは世界のどこかに里を作り、常に見守っている。東に、噴火の予兆あれ
ば、人々のために尽力し収め、西に自然を蔑ろにする愚王がいれば裁きを下す。それが、彼らドラゴンの役目である。そんなドラゴンの鱗は固くマグマの高熱にも耐え、牙、爪は岩をも容易く砕く。そんなドラゴンの素材で作られた武器は【竜器】と呼ばれ、伝説の武具として数々の伝承を残す。しかし、ドラゴンの素材はその硬度から加工は不可能だとされていた。できるのは、隠れ里にいると言われる、伝説の【竜の鍛冶師】のみである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-22 07:00:00
65904文字
会話率:62%
ある研究所に勤める不道徳な警備員の日記です。
彼はお金欲しさに罪を犯しますがそれ相応の報いをあとから受けることになります
最終更新:2024-07-20 15:32:55
839文字
会話率:7%
魔法も魔物もあるし居る、そんなファンタジー世界のお話があった。
人間や亜人が協力しあって生きていたり、魔物達が自由気ままに暮らすこの世界。
そんな世界において一番強いのはどんな種族なのか。
何者も寄せ付けない堅牢な鱗と大空を翔る翼を持った魔
物。
そう、ドラゴンだ。
他にも居そうなものだって? 確かに、最強格が例えば悪魔や夢魔の世界だってあるかもしれない。
けれど、この世界において最強格はドラゴンなのです。
それはそうとそこのアナタ。 ドラゴンって好きですか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-17 15:35:33
79170文字
会話率:48%
「きーくち!ねぇ、今夜みんなで肝試しに行くんだけど、菊池も行くよね?」
無理矢理連れて行かれた肝試し。
本当に怖いのは…
最終更新:2024-07-13 20:44:07
1892文字
会話率:43%
現実世界の終わらなかった大正時代、『まじない』と言う形で少しの超常現象(ちょっとだけ幸運にしたり)が信じられていた。日本はこれから発展を遂げる技術革新の時代を迎えるにあたり目指し暗部を解体しなかった事にしようと『闇狩り』を頻繁に行う。
そんな中、根が温厚だが日本刀一つで自動小銃を装備した一個師団の軍人を惨殺する技量を持つ。強すぎて『手出し厳禁』と政府認定された月夜連合の一人、水無月蓮夜。
半面、不器用の塊で勉強が苦手で組織が解体されて在野に降りたものの生活に困り金髪碧眼で巨乳低身長、目が悪く丸眼鏡。頭の回転は速く日常に必要な知識はあるが自主性に乏しい見習い暗殺者の望月灯子に拾われる。
お金はあれど生活できない蓮夜と無一文の灯子は互いの弱点を補い普通の生活を始めようとするが、国の威信をかけた闇狩りと言う……組織でありプロジェクトに狙われた灯子の元師匠を助けるべく動く。しかし、それはさらなる黒幕の逆鱗に触れ蓮夜と灯子もターゲットとなる。
しかし、あまりにも人外じみた蓮夜の強さに闇狩りの本気は町の人々への凶行へと駆り立てた。
武器も、親しくなった灯子も闇狩りの手に落ちた彼に町の人々は協力を申し出る。
そのおかげで闇狩りを撃破するも、黒幕は闇狩り結成に一役どころか私利私欲の為に動いたアメリカの大使。
蓮夜の逆鱗に触れ、町民と共に撃退。(一章ここまで!)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-11 20:28:44
113198文字
会話率:50%
キラ皇国の修道院で暮らす元令嬢シェリは13歳のある日、皇城へ呼び出されると『神の花嫁』として生贄になるよう告げられた。
シェリが死を覚悟して『異界の門』をくぐるとーー、そこは異界にあるルェイン大帝国白銀城の庭園で、同い年の『呪われた皇太子』
ルキアンと出会うことになる。
「俺のペットとして飼ってやろう」というルキアンの一言で、シェリはなぜか生かされることになった。
しかしある日、呪いの発作に苦しむルキアンを救ったことから、シェリはペットどころか彼の妃になってしまう。
ルキアンの呪いの発作を緩和しつつ、気が付けば16歳になっても白い結婚を続けていたある日。シェリはルキアンに他に好きな人がいるという噂を聞いてしまう。
ルキアンには本当に好きな人と結婚してほしいと願ったシェリは、離縁を目指して、彼に掛けられた呪いを完全に解くために奮闘することにした。
なんちゃって中華風ファンタジーです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-09 20:10:00
104373文字
会話率:43%
大学三回生。21歳。処女。
若槻鱗は、ひょんなことから自宅アパートの便所で孤独死してしまう。
「 おお鱗よ。死んでしまうとは情けない 」
呼びかけに目覚めると、目の前にはポテチ片手に鎮座するイケメン英国風紳士(身体は七福神恵比寿)。
自
らを〝真実の神〟と名乗る男は鱗に一つの提案をするのであった。
「——表があれば裏がある。表裏一体というよりも、これは〝可能性〟の裏返しだ。
いつ、いかなる存在においても「もしも」という可能性は示され、観測されている。
お前も、私も、この世界を創った「神」でさえも」
鱗が生きていた世界と別の世界。
「一」の世界と「二」の世界と呼ばれる二つの世界。
その狭間に在る「世界境界」は二つの世界を繋ぎ合わせる鎖のような役割を果たしているが、曖昧かつ不安定な繋がりしか保てないため、時おり「一」の世界から一時的なパスを通して繋がりを復元する必要があるのだという。
「…というわけで鱗よ。お前を「二」の世界へと送る。
無論、拒否権はない。すまんが、もう一度だけ生きてくれないか。
生涯最期の景色が便所なぞ——ぶふぅっ!…納得がいかんだろう」
若槻鱗は決意した。
必ず、この邪知暴虐な男にドロップキックを喰らわせると。
「二」の世界。
それは二つの大神と龍とエルフと人が築いた幻想世界。
真実の神から貰った「かえる力」を携え、不思議な少女と共に若槻鱗は‥
「ねえ マ~ちゃん! 「ふぅ~」ってして♪」
‥再び、生きていく?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-05 19:40:08
206213文字
会話率:32%
人智を超えた力を持つ魔法使いは、人々から恐れられ疎まれていた。
そんな世界で魔法使いの幼い弟を持つリンは、人目を避けるように森の中の小屋で弟と二人で暮らしていた。
魔法使いだからと故郷の村を追われたせいか、「魔法」と聞くとすぐに体が反
応してしまう。
なんでも王都に住む魔法使いである第二王子が行方不明らしい。
そんな話をきいた帰り道、リンは鱗に覆われた羽根のある不思議な生き物を拾う。
トカゲと思ったその生き物は、手当てをしようとしたリンに敵意を向け、しかも人の言葉まで喋るドラゴンだった。
そしてそのドラゴンにはなにやら秘密があるみたいで……?
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-04 16:48:49
31774文字
会話率:36%
『魯鈍の人(ロドンノヒト) ~信長の弟、信秀の十男と言われて~』書籍化記念⁉
読者様の応援のお陰で書籍化する事になりました。
その書籍化を記念して、お約束の外伝を贈らせて頂きます。
魯鈍人 (ロドンヒト)と呼ばれた織田信照は転生者であった
。
幼名を魯坊丸と言う。
魯坊丸はただ生きのびる為に生活チートで生活向上を図っていたら、京に上る事になり、公方様である足利義輝を助けて天下に号令を掛ける羽目となった。
なし崩し的に三好長慶を下らせ、今川義元を討ってしまった。
武田晴信や毛利元就などが公方義輝に平伏し、関東征伐を終えた事で天下静謐を為した。
だが、天下太平への道は険しい。
魯坊丸にはお市、お栄、里の姉妹がおり、魯鈍人に懐いていた。
身近な者に甘い魯坊丸は、妹らに英才教育を施した。
お市は、武術に優れ、天運の申し子であった。
お栄は、人材構築に優れ、謀略家の片鱗を見せる。
里は、二人に巻き込まれて右往左往させられる運命だった。
そんな三人の姉妹達が、手が足りない魯坊丸の天下を助ける為に動き出す。
お市ちゃんの関東・奥州征伐物語の開幕です。
そんな訳で、『魯鈍の人(ロドンノヒト) ~信長の弟、信秀の十男と言われて~』第338部分第2.5章42話“お市の帰国”から始まる魯鈍人外伝です。
武神と呼ばれた市姫がはじめて『奥州王』と呼ばれるようになった関東・奥州でも『のじゃ姫のあばれ旅珍道中』のはじまりはじまり。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-04 11:10:50
22218文字
会話率:41%
オルデンベルク侯爵の三男クラウスは、ドラゴンの呪いにより右上半身に鱗が現れ、右目が金色に変化してしまう。鱗のせいで婚約は破棄、女性に怯えられるのが当然の状態に。生涯独身の一騎士であろうと決意していたクラウスに見合いの話が舞い込む。見合いの相
手はアメリア=マイツェン子爵令嬢。アメリアはクラウスに恋しているに違いないと周りは言うがクラウスはそれを信じることが出来ない。果たしてアメリアの本当に気持ちとは。
<第1部29話で完了予定>
【★爬虫類注意★軽く爬虫類を愛でる表現が登場します。苦手な方はご注意ください】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-03 12:13:10
97764文字
会話率:23%
ラプトルの爪 続編 別主人公
麻薬戦争から十年後、戦線拡大の世界。
最前線の山岳地帯に補給物資を配達するVTOLドローン部隊。
呪いの肌を持つ少女フェイリル・レーゼ、感情を失い無表情なコーンスネーク(鱗無しの蛇)は内閣情報室チヒロや仲間たち
と関わりながら徐々に失っていた時間を取り戻していく。
チヒロとフェイリルの時計を始まりに生と死と恋愛が絡み合う。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-01 07:32:55
148440文字
会話率:51%
王国騎士団、第5支団。
そこの支団長として、ナタリアは忙しくもやりがいがある日々を送っていた。
そんなある日、ナタリアは部下のロイドとデートすることになってしまう。
相手は10も年下、今まで母や姉のような心持ちであっただけに、完全
に寝耳に水だった。
デートを通して、ロイドを意識するようになるナタリアだったが、彼女にはとある秘密があった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-29 09:09:57
4543文字
会話率:33%
アクアマリン王国の第一王女ティレーネは、0歳の時に魔女に人魚の呪いを掛けられてしまう。
その呪いは、腕と足からは魚の鱗が生え、顔にアザができ、おまけに恋が成就しなければ泡となって消えてしまうという呪いだった。
呪いを掛けられたティレーネは、
鱗が生えた腕や足、アザのある顔を隠しながら護衛騎士と共に学園で生活をする。
学園で生活を送っていると隣国のエメラルド王国から王子リュシオンが留学生としてやってきた。
ティレーネはリュシオンとそこそこな交流しか交わしていなかったが、交流会でリュシオンに恋人にならないかとを告げられる。
隣国との繋がりは重要なため、ティレーネは恋人にを了承する。
しかし、ティレーネには想い人がいて…。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-23 14:56:50
21046文字
会話率:38%
その一太刀は巨岩を割り
その一太刀は魔法を消す
竜の鱗も紙きれの如く
竜の炎もそよ風の如く
その者に斬れぬもの無し
最終更新:2024-06-20 17:40:43
21419文字
会話率:43%
私、笠江智華は、高校生活の片手間にアクセサリーを作ってはお小遣い稼ぎをしている日々。
ある日、私のアクセサリーを買い取ってくれているイケメン外国人のコンドラチイさんに「アクセサリーを欲しがっているクライアントと実際に会って話をしてほしい」と
お願いされ、お客様のもとへ打ち合わせに行くことになったんだけど……。
───連れていかれた先にあったのは、ファンタジーがいっぱい異世界の魔法使い・コンドラチイの、魔法工房でした。
太陽の樹液に、魔物の鱗、妖精の鱗粉、魔法の草花。
それらを使った素敵なアクセサリーは、私の掌で魔法を帯びて、誰かの願いを叶える魔宝石になる。
叶える願いは有象無象。
恋に、金運、健康祈願!
アマチュアハンドメイド作家が、異世界でただ一つの魔宝石を造り出す!
※肥前文俊先生主催、第六回書き出し祭りの第二会場一位をいただきました!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-06-10 07:00:00
408454文字
会話率:42%
皮膚の病気に苦しんできた青年が、同じく皮膚の病に冒された女性と出会うはなし
キーワード:
最終更新:2024-06-06 19:15:40
17531文字
会話率:57%