一九八六年。
地方都市の進学校に入学した『ぼく』は、乗り込んだ筐体が揺れ動く巨大なビデオゲーム、【スペースハリアー】に出会う。
ビデオゲームが遊べる場所――ゲームセンターと言えば、不良の溜まり場と目されている怪しげな店。
不安を覚えながら、
それでも【スペースハリアー】を遊んでみたいという欲求に抗いきれず、裏通りの小さなゲームセンターへ足を踏み入れる『ぼく』。
色鮮やかなコンピューターグラフィック。軽快なシンセサイザーのメロディー。唸りを上げて揺れ動くシート。
すっかり【スペースハリアー】の、そしてビデオゲームの世界に魅了された『ぼく』は、家族や学校に気付かれないようゲームセンター通いを続けていく……。
※本作は「カクヨム」に投稿した長編「VIDEO GAME LINKS」の改題・加筆修正版です。
※本作の挿話集「<HAL>のゲーム・ダイアリー」を不定期投稿中です。
http://ncode.syosetu.com/n6607dn/折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-08-22 13:36:18
120406文字
会話率:2%
平凡なサラリーマン橋場宏作(はしばこうさく)は疲れた心と身体を癒すためにゴールデンウィーク中、とある自然豊かな旅館を訪れた。一通り満喫した宏作だったが、真夜中に目が覚めてしまう。寝付けずに館内を散策していると立ち入り禁止の看板がなくなって
いる事に気がつく。好奇心に駆られて中に入るとそこはゲームコーナー。
そしてその中の一台だけ電源が入っている筐体があった。
橋場宏作の独白という形で描く短編ホラーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-06-16 13:33:19
4841文字
会話率:11%
大型筐体を使った体感型ゲーム「無限機関クライムエンジン」を見つけた俺は子供の頃にクリアできなかったこともあって吸い寄せられるままにプレイを始めた。
こいつの二作目はかなりやりこんだが、一作目のこいつは早々に撤去されたこともありネットの
攻略サイトと少ない画像、そして子供の頃の記憶にしかない。
良い機会だと思い、俺は二作目で鍛えた技術を武器にプレイすることにしたのだ。
だが何かがおかしい。
知らない分岐ルート、まったくでないリザルト画面、基地への着陸プロセス。
ヒロイン役のゲームキャラクターがコックピットを開けて俺の前に現れたとき、ようやく自体を飲み込んだ。
俺は、ゲームの中にいる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-27 01:41:16
63399文字
会話率:16%
公海暦3年。
新大陸からの侵攻と内紛によって六大公国が、新たに統一国家として再建されて三年。
時代の流れによって、多くの寺社や儀式が排除されようとしていた。
その波に乗じるかのように、過去の『ある少女』が唱えた、絶対的な秩序に
よる統治を主張する集団が、軍や国家、民間を蚕食していた。
彼らは「ムダなもの」「秩序を妨げるもの」と称して寺社仏閣を打ち壊し、それらにまつわる文化財や書物を焼き尽くし、テロ活動を行う。
そんな新たな『宗教』がはびこるなか、水上の社殿、盤龍宮にて回収作業にあたっていた軍の調査員、小早祈は、海にそびえる大鳥居の下に沈む、小舟型の筐体を発見する。
六公時代初期……あるいはその前の時代、『樹治』と呼ばれる年代のものと推測されるその中に眠っていたのは、花嫁姿をした少年だった。
戦国の世から数百年を隔てて蘇ったその子を、様々な思惑を秘めた異形が付け狙う……
「樹治名将言行録 ~鐘山環伝~」から三百年後の世界をえがく、魔と法と神とが入り乱れる和風ファンタジー。
作者の悪趣味全開のヤケクソでえがく、ブラックジョークだらけの挑戦作です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-21 01:02:20
22501文字
会話率:24%
少しだけ技術が進んだ近未来。大型筐体【ドレッドノート】と進化したモバイル端末【ユニフォン】が実現した擬似VRロボットアクションゲーム、【クアド・ラングル】。それは高い完成度と奥深いゲーム性で多くのプレイヤーを魅了し三年目を迎えようとしていた
。
そんなゲームに出会った主人公とそれを取り巻くゲームセンター【すばる】の面々。彼らは別に世界を救うだとかいう事はなく、これといって特別な境遇もないまま、ゲーセンに集まる人々らしい日々を送っていた……。
静流と陽毬の和解から一ヶ月後。静流と同じ私立高校に通う少女、春子は【すばる】に通い詰める静流を見つけ、片思いの相手が【オタク】になったと愕然。静流を元の不良に戻す為に奔走を開始する。一方、静流はゲーセンで時間を潰す冴えないサラリーマン、遠見と出会い……。第二章、「春風は遠く」連載中。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-05 06:56:15
187774文字
会話率:58%
ガンシューティングゲーム、略してガンシューとは、銃型のコントローラー、通称ガンコンを用い主観視点でプレイする、所謂アーケードゲームの一つである。
そんなガンシューをこよなく愛する、ごく平凡な腕前のガンシューター(ガンシュープレイヤー)の高校
生、八代十太郎は、ある時行きつけのゲームセンターで、見慣れない真っ黒なガンシューの筐体を発見する。
ガンコンは一つだけ、タイトルや絵は筐体に一切書かれていない、オマケに画面には奇妙な波紋しか映っておらず、怪しさしかないその筐体に、十太郎は興味本位で百円を投入してしまう。その瞬間、画面から溢れ出る光に包まれ――気が付くと、そこは異世界だった。
そこで出会った魔女の少女ミュゼから、魔銃と呼ばれる銃を操る者―『魔弾の射手』として、魔王を倒して欲しいと頼まれる。
現在稼働中のガンシューを全て幾度となくプレイし、ノーコンクリアにスコアアタックでランキング総取りもやってしまった。加えて新たなガンシューの開発予定も聞かない為に飽き飽きとしていた十太郎は、「折角だから」という理由だけで、魔王退治に赴く事に。
「目指せ!初見ノーコンクリア!」を掲げる十太郎は、まだ知らなかった。これが紛れもない現実である事に。そして、彼の財布に入っている百円玉(残り5枚)が、彼の命《ライフ》をこの世に繋ぎとめる、唯一の命綱だという事に。
ガンシュー特有のチート銃を手に、異世界を舞台にしたリアルガンシューに挑む!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-07 00:47:43
16710文字
会話率:35%
独特の世界を持つ少女と彼を見つめる女の子の話。
最終更新:2015-07-04 23:15:29
3861文字
会話率:17%
とある未来。ゲームセンターに取って代わったのは、《超体感オンラインゲーム》と銘打たれたゲーム『X・O・D』だった。
カプセル型の筐体に入り、ヘッドセットを被れば、意識はデータの世界へと入り込める。
プレイヤーはそこで自分のパートナーと共に冒
険を繰り広げる事ができる。
そんなゲームに夢中になる少年少女のお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-12-03 16:41:02
20839文字
会話率:42%
VR(ヴァーチャル・リアリティ)技術が軍事や医療関係に使われ続けた時代。
今まで一般人に縁の無かった技術だったが、海外産の人気TCAGがVR技術を用いた新作を発表した。
世界初のVRゲームということで世界はその動向に注目を集めた。日本国内で
もローカライズされ、筐体が設置される程に。
カードゲーム好きの主人公、良哉とその友人達が織り成す、いずれ来るかもしれない架空の現代日常。その一幕。
――――"アリフェレット異海譚"の展開に行き詰った時にふと更新するかも知れない不定期更新確定作品です。カードとVRとご都合展開の物語ですが、どうぞよろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-03-26 20:04:20
8311文字
会話率:33%
ロボットを操り、チーム対戦する筐体型アーケードゲーム、『Doll』。
世界中で大人気の銃弾飛び交うこのゲームで唯一近接武器のみでプレイする主人公、神内ツクモ。
人見知りで友達のいないツクモが、ひょんなことから学校のアイドル新城沙織とチー
ムを組むことになり……いつしかツクモは新城と共に日本を守るため、暴走した人工知能にロボットゲームで戦いを挑むことになる。
※11月2日、完結いたしました。
※12月10日、コンプティーク1月号にて紹介してもらいました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-02-14 18:00:00
166534文字
会話率:53%
なんでもない一日の放課後。帰路についていた高校一年生、浅堂隼斗は、気づけば謎の空間にいた。そこには、ゲームの筐体が一つ。その現象に頭を捻りつつも、指示通りコインを入れたところ――未来の科学者を名乗る男によって告げられたのは、ゲーム世界<モル
ス>の存在。そして、現実とゲーム、双方において命を賭けた戦いだった。
だが、科学者に、ある制限をされてしまった隼斗は他のプレイヤーよりも不利な条件でのスタートとなり、ソロプレイヤーとして低ランクモンスターを相手にする日々。しかしある日、現実での失態により、同学年にして学内外問わずの有名人の少女、柊千雪にプレイヤーであることが露見してしまった。そしてなぜか、彼女がリーダーの実力者チーム『ヴァーミリオン』へと入ることになってしまい……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-10-24 17:47:47
131024文字
会話率:26%
主人公である日向筐は田舎から東京へ引っ越してきた大学生だ。
日頃の疲れを癒すため、興味のあった街、秋葉原へと足を向かる。
そこで不運にもある悲惨な事件に巻き込まれてしまう。
携帯から掛かってきた不可解な電子音。
その音を聞いた途端、秋葉原の
街全体が突如揺れだした。
その地震は建物を飲み込み、人をも飲み込みこんだ。
そして筐もその一人だった。
死んだと思われた筐が目を覚ますと、そこは見たことあるようで、見たことない世界だった。
崩壊した秋葉原。
筐はディストピアへと迷い込んだ。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-08-24 21:08:15
108838文字
会話率:29%
“日常と非日常が交差するとき運命の輪が加速する!”
元野球少年“風原空汰”は日々を怠惰に過ごしていた。何事も無い日常。惰性のような毎日。だが空汰はひとりの少女との出逢いによって運命の歯車が動き出す。大型カードゲーム筐体“Lord of Ma
ges”で日夜行われる戦い。ゲームも大事だけれど日常も大事だ。恋や戦争に大忙し。腐れ縁トモミと後輩の神薙、そして仲間達とともに駆け抜ける激闘の数々が色付いていく。いま悲しみも喜びも受け入れて、空汰は王の道に目覚めていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-03-19 18:00:00
49413文字
会話率:45%
茨城県つくば市に住む”大谷 和哉”、”光石 誠”、”杉咲 結衣”は、ゲームセンターに設置してあるゲーム筐体『疾風機兵アサルト・コア』に夢中になっていた。変形機体を作ることが出来ると気付いたカズヤは、三機分のパーツを投入して変形ロボを作り上げ
る。高速機動『ツクヨミ』、重火力『アマテラス』、汎用近接戦闘『スサノヲ』の三形態である。この機体に『三機神』と名付け、全天周囲モニタの筐体に乗り込む。ゲーム開始を選ぶが【只今対戦者を受け付けています】の画面から中々変わらない。三人は、作戦会議で時間を潰すことにした。十分程が経った頃、さすがに”おかしい”と思った三人が筐体から出ようとする。扉が開かない。仕方なくシートに座ると、画面に【NOW LOADING】の文字が表示される。次の瞬間、三人は”意識”を切断され、気付くとそこは別の世界だった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-02-13 16:49:33
98847文字
会話率:50%
中学生の保治は最新のオモチャ、ボクスボットのユーザーだ。
プラモデルにチップを埋め込み、筐体にセットすればそこはロボットのコックピット。遠い遠い星で戦いを繰り広げる戦士の心臓部になる。
最終更新:2012-01-08 16:06:56
29116文字
会話率:34%
これは選ばなれなかった、もう一つの贈り火の物語――心燈(パイア)という字義通りの命の灯火を見出した人類は、企業が管理、運営する都市国家にて擬似的な不老不死と、器の研究が齎した自動機械に寄る生活を享受していた。そんな中、十五年前に他者の心燈を
手に掛けた罪で囚われの身となっていたというヴィクター・ナイトは、企都(ポリス)を襲っている正体不明の怪人《禿鷹》討伐を条件に企業より解放された。頼もしくも恐るべき改造を施された肉体と、電気仕掛の侍女メアリを宛てがわれた彼は、今、薄暗闇を駆けて行くのだが――【空想科学祭2011企画参加作品】折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-09-03 23:51:02
77860文字
会話率:40%
フィンダリア帝国史・短編集。
年齢制限のないものをここに集めました。
本編では語り尽くせぬ、作者の筐底(きょうてい)に貯まった挿話をどうぞ。
☆☆≪2011/04/27:追記≫ この小説は「小説家になろう」の他、作者のHPでも掲載していま
す。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-05-10 01:12:48
58597文字
会話率:26%
中華風ファンタジー。応龍江流域の街・假睡(すいか)には立派な枯れ「井戸」があった。その街を守る黄一族の少年・黄垣筐には同年同月同日に生まれた、母方の従妹がいた。七歳まで双子のように育った少女の名前は、林圭籃。おしゃべりでお転婆で、放っておけ
ない彼女は八年経った今も枯れた「井戸」を気にする。そして、妙に暖かい冬至の日がやってくる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-07-12 07:34:59
13602文字
会話率:34%