ここはどこだ。青い塊を見上げて呟く言葉は、いつも同じだった。いつからここに、いつまでここに。答える声はない。ただ、青い物体は決まって顔をのぞかせるし、決まって沈んでしまう。
俺の隣に、石壁を隔てた隣には、同じように青い物体を見上げる子がいる
。でも、これは運命も絆でもない。いつもそこにいて、隣りにいるだけだ。
それは、あの夜空を支配する穏やかな物体と同じだ。あれは、月という名前らしい。彼女は、自分の名前も知らないのにあの夜天を漂う青い塊の名前を教えてくれた。ただ、それだけだ。俺に月の名前を教えてくれるだけの存在。
精霊世界リテリュス。七つの大陸からなる世界。転輪聖王リュンヌが、創造した世界。その中でも一番大きな大陸アンフェールでは、建国以来ふたつの国が争っていた。800年以上も続く争いに、大きな変化が訪れようとしている。勝者は、イストワール王国か? ターブルロンド帝国か? 争いの闇にとらわれていた道化師は、高貴なる少年の手によって救われた。道化師は、その手をとる。
次は、俺に真昼の空に浮かぶ塊の名前を教えてくれないか? 太陽? そうではない。黒い塊だ。あの名前を俺に教えてほしい。
観客もいない道化の戦いが、はじまった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-03 19:10:00
72574文字
会話率:19%
《星屑*CollarCageへ ようこそ》
無機質な機械音声がどこからともなく聞こえ、目の前に浮かぶ青白く半透明のウィンドウに機械音声と同じ言葉が書かれている。
「……。……ん?」
可笑しいおかしい…なんで僕ここに? …さっきまで部屋だ
ったよねぇ!? なんで!!?
《|清水 夏世《きよみず なつせ》 様 貴方はPlayerに選ばれました》
主人公の清水 夏世が呼ばれた世界は、今をときめく大人気RPGのゲームの中!!?
自然と星を大切にしていた異種族が仲良く暮らす世界だったはずなのに魔法の暴走により規定概念が壊れてしまったというストーリーの星屑✴CollarCageは話しのダークさとイラストの綺麗さ、そして選択肢の多さでエンディングが何百とある事で人気だった。
夏世はその中の悪役令嬢であるリーシェにゾッコンなのだが、一向に救われる未来は来ず…なんなら魔王キャラでさえも重い過去を持っていて…?
だがしかし、この主人公…どこか頼りない。
「…い、いいよっ! まとめて僕が救いだしてしんぜよう!」
人と話すのが大の苦手なオタクゲーマー夏世は、推しを救えるのか?
ギャグ? シリアス系ファンタジーここに開幕折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-02 01:59:12
29580文字
会話率:36%
氷海に浮かぶ巨大ドームで、広告コピーすら書けなくなった三十路男〈欠落コピーライター〉綾瀬透は、世界の音が 0.7 秒だけ消える怪現象を取材していた。
その瞬間にだけ顔を上げる十三歳の無口な少女——〈無音天才少女〉宙。彼女のカメラには、人の目
に映らない虹色の輪が写り込む。
「この子を数日あずかってほしい」
頼みを引き受けた透は、氷港の地下で“音のない階層”に落下し、宙が示す座標が北のガラス湾から南の珊瑚礁へ伸びていることを知る。
潮が止まり、島全体が息をひそめる夜——ふたりの鼓動だけが静寂を破り、閉ざされた世界に小さな音を灯す。
失われた言葉を持たない少女と、言葉を失った大人。
0.7 秒の静寂が重なるたび、ふたりは凍った海を渡り、赤い珊瑚の底へ潜り、やがて“結び目層”と呼ばれるもう一つの世界の扉を叩く。
音のない空白に、最初の一行を書き込むために——。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 21:08:44
38815文字
会話率:16%
目が覚めると、そこは見たこともない荒れ果てた世界だった。
空は紫色に濁り、音のない風が吹き、ひび割れた大地の上にただひとり立たされている。
理由も、説明も、警告もない。昨夜までの現実は、何の前触れもなく終わっていた。
目の前に浮かぶのは、
国家を作れと促す無機質なウィンドウ。
選ばなければ進まない。
けれど選んでも、何がどうなるのかはわからない。
それでも、主人公は一歩を踏み出す。
これは、眠っている間に「選ばされた」少年が、
名前もない村を、国家に変えていく物語。
支配も栄光も望まないまま、ただ従うように始まった国造りは、
やがて、この世界の“設計”そのものに触れていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-25 08:22:03
9327文字
会話率:24%
前髪投稿の続きです
ジーク マイケル の話
最終更新:2025-04-25 00:23:34
1799文字
会話率:33%
今度の舞台は大海原だ! おいちょっと待て、パンゲニアどこ行った!? 構想中のオリジナルTRPG『パンゲニアTRPG2.0』のワールドガイド小説です。
巨人兵器<アーカディウス>災害を防げず、パンゲニア大陸に<大破滅>が訪れた少し後の時
代。パンゲニア大陸の裏側にある<第八界洋(オクトパシフィックオーシャン)>とそこに浮かぶ島々では、パンゲニア大陸とはまた別のルーツを持つ様々な種族の人々が逞しく暮らしていた。
そんな中の一人、暴れん坊半魚娘のレイネルは古代文明【セノアテ】の財宝の噂を嗅ぎつけ、セイウチ系年下マイダーリン・チョミィと共にとある弱小海賊船へと忍び込む。まさかその海賊船が、弱小すぎて1話と保たずに沈んでしまうとも知らずに…
これは後の世にて《女大海賊レイネル》として恐れられた女傑が、初めて大海原へと漕ぎ出したきっかけを綴る物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-24 20:55:40
17210文字
会話率:55%
朝起きればまた
あの子が真っ先に想い浮かぶ
これはそういうこと
キーワード:
最終更新:2025-04-23 17:47:20
216文字
会話率:0%
波の音が囁く夜明け
青い海に浮かぶベッド
キーワード:
最終更新:2025-01-10 23:11:28
348文字
会話率:0%
星々の海に浮かぶ夜
君は輝く星の如く
その光に導かれ
僕の心は君へと向かう
キーワード:
最終更新:2024-11-07 19:41:30
208文字
会話率:0%
宇宙のどこかに浮かぶ「星ではないどこか」で、孤独な少女が手紙を書きました。……SF童話です。
最終更新:2025-04-23 11:20:57
998文字
会話率:50%
ブラック企業で心も体も限界だったOL・白野ゆの。
癒しを求めて訪れた秘湯で、白湯片手に「はあ〜…極楽…」とひと息ついた瞬間、湯けむりの中に怪しく光る魔法陣が現れた!
気づけばそこは、空に二つの月が浮かぶ不思議な異世界。
言葉を話す豚「ポロ
リーノ」や、なぜかローブで顔を隠した謎の青年「クルト」と出会い、ゆのは“癒されたいだけ”のはずが、なぜか王都へ巻き込まれるハメに。
そして、王都の片隅で出会った一人の美しい王子。
彼にはどこか懐かしさを感じてしまうのに、お互い記憶にはない──
その正体は、ゆのの幼なじみで、かつて一緒に転生した相手だった…!?
「お湯と白湯と、たまに魔法。私の異世界、まったりスタート!」
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-23 00:19:29
19204文字
会話率:46%
混沌がうずまく『次元の宙』。そこに浮かぶ数多の世界のひとつ、【エルティナ】は魔導文明が栄える世界だ。
三千年以上つづくエルティナの歴史は、決して平穏なものばかりではなく、多くの争乱や厄災、世界滅亡の危機に見舞われてきた。その度に後に【勇者
】と呼ばれる人物が現れ、エルティナを救ってきたのである。
魔導文明が高水準に発展したレヴ歴678年の現代エルティナにおいて、厄災は遠い過去の出来事になり、世界滅亡の危機などそうそう起こらなくなったものの、高度な魔導技術をもってしても人類は自然災害や重大事故とは縁が切れることはなかった。
そんな自然災害や重大事故から人々を守る『現代の勇者たち』——それが【救助魔導士】なのである。
これは伝説の勇者に憧れる一匹の猫妖精(ビビリでカナヅチ)が、救助魔導士になって人々を救うために奮闘する物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-22 23:34:19
61441文字
会話率:58%
南の海に浮かぶこの小さな島には、不思議な話が一つある。南東の岬にぽつんと建っている朽ちかけた木造の小屋、そこから夜な夜な歌が聞こえてくるという。
最終更新:2025-04-22 23:15:32
26580文字
会話率:51%
南の海に浮かぶこの小さな島には、不思議な話が一つある。
南東の岬にぽつんと建っている、朽ちかけた木造の小屋、そこから夜な夜な、歌が聞こえてくるという。
最終更新:2024-03-16 01:31:25
2248文字
会話率:30%
空に浮かぶ孤島・星銀島。
その国の聖女であるリサは、〈武功の帝国〉ガルガタへ嫁ぐ前夜にため息を吐いていた。ガルガタの皇太子は〈騎馬上の堕天使〉と評される恐ろしい人物だからだ。そんなリサのもとにやってきたのは幼馴染の王女ミーリヤ。〈科学の
大国〉アベンロースの若き国王へ嫁ぐお転婆気質な彼女からの提案は度肝を抜くものだった。
「あたしたち、入れ替わらない?」
世界の命運をかけた“イタズラ”から始まるラブファンタジーの幕が切って落とされる…!
※人物視点は基本的に、リサ→ミーリヤの順で展開していきます。たまに他の人物からの視点になるので、サブタイトルの方に記載していきます。
※国際対立の細かい部分はゆるふわ設定です。ご容赦くださいませ m( _ _u )m折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-22 06:17:09
38934文字
会話率:48%
西日本の広島湾に浮かぶ小さな島・宮島。
厳島神社で有名なこの島は、“神の島”とも呼ばれ、今も数々の伝説を抱えている。
宮島は、厳島神社や大鳥居で知られ、多くの観光客が訪れる人気の観光地だ。しかし、観光地としての賑わいの裏には、ガイドブッ
クに載らない“七つの謎”が眠っていると言われている。
それは地元の人たちの間で、密かに語り継がれてきた都市伝説。
深夜の商店街に現れる女の霊、海の中から聞こえる謎の声――。
「そんなの、ただの噂でしょ」
そう思っていた、理屈っぽくてちょっと冷めた女子高生・月乃紅葉。
けれどその夜、彼女は“その噂”の真実に足を踏み入れてしまう。
―これは、神の島に潜む“7つの謎”と、ひとりの少女の物語。
『宮島のオカルト7選』
① 商店街の幽霊
② 大鳥居の人魂伝説
③ 幽閉された巫女
④ 弥山に潜む天狗
⑤ 影を追いかける狐
⑥ 厳島神社の足音
⑦ 海の底の祭壇折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-21 21:27:01
4568文字
会話率:9%
太平洋に浮かぶ、小さな島国。
その、とある地方――でっかいどう。
そこにいるのは、二人……いや、二匹。
シマエナガの大吉と、キュン太。
「もふもふ」
彼らは、自称“大使”。
エスコンフィールドの広場や札幌市内の公園を拠点に、のんびり活
動中。
ところがある日、キュン太の名古屋ピン公演が突然決定!?
なんちゃって大使ふたりの、もふもふでちょっぴり騒がしい日々が、はじまります。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-20 22:14:01
3049文字
会話率:26%
他の人間と異なる容姿で生まれてきた少女。
彼女は“忌子”と呼ばれ、齢わずか五つにして魔物の巣食う逢魔ノ森へと捨てられた。
それでも少女は、生きた。
剣を握り、術を覚え、父と呼ぶ男のもとでただひたすらに強さを磨いた。
名を緋暘瞬(ヒイズル
セツナ)。
十五の春、彼女は旅に出る。
異国セルビュリア王国、空に浮かぶ学舎“リュミエール”――
魔導と理の都に、剣を以って踏み入る。
剣に生き、術に学び、言葉に戸惑いながらも、
忌まれた少女はやがて、“彼岸の花”のように咲き誇る。
――これは、剣と冒険の物語。
傷つきながら、それでも“世界を知ろうとした”少女の軌跡。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-19 00:31:40
9866文字
会話率:35%
翼のないわたしは、風に擁きしめられたときだけ浮かぶことができる。
最終更新:2025-04-18 09:59:31
408文字
会話率:0%
空間としての空に浮かぶ、立体のしての雲。
私はそこにドラゴンと龍を見た。
※ 武 頼庵(藤谷 K介)先生 主催の【24夏のエッセイ祭り】参加作品です
最終更新:2024-08-19 19:00:26
1166文字
会話率:0%
朝焼けや夕焼けのの空に浮かぶ、どっしりした雲が好きだ。
最終更新:2023-12-03 10:46:26
737文字
会話率:0%
中学1年生になったばかりの篠原真奈(しのはら まな)は、平凡な日常を送る普通の少女。
入学式の翌日、真奈は突如として異世界に召喚されてしまう。
目の前に広がるのは、暗い空に紅い月が浮かぶ不思議な世界——
そこは魔族の住む「魔界」だった。
召
喚主を名乗るのは、鋭い角を持つ強面の王子・ラザール。
彼は真奈に、魔界を覆う混乱を鎮める「鍵」となる存在だと言う。
真奈は戸惑いながらも、次第に魔族たちの優しさや、彼らの独特な文化に魅了されていく。
一方、ラザールも、勇気を持ち困難に立ち向かおうとする真奈に惹かれ始める。
しかし、2人を待ち受けるのは過酷な試練や裏切り、そして魔界に潜む深い闇。
互いに支え合いながら旅を続ける2人。
果たして、魔界に平和を取り戻すことはできるのか。
そして、異世界の少女と魔族の王子の恋の行方は——。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-17 18:00:00
237110文字
会話率:47%
バンジージャンプを飛んだ瞬間、黒い雷に打たれて異世界へ飛ばされた桐生大地。
目を覚ますと、そこは“空中に浮かぶ世界”だった。彼の目の前には――魔王。しかも高所恐怖症!?
魔王リヴェルトと共に、空中から地上へと“落下”していく階層世界の旅が
始まる。
ただ落ちるだけじゃない、そこには試練があり、謎があり、笑いと涙の物語が待っていた。
世界の底には何があるのか?
落下することでしか辿り着けない真実とは――?
空から始まる、落下系異世界ファンタジー。
魔王と共に、今こそ“デスダイブ”せよ!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-15 10:49:09
3965文字
会話率:26%
夜空に浮かぶ「ほしぞら村」に住む小さな星空モチは、迷子になった星の赤ちゃんを探すため、長老ホシオから授かった「光の羽」で地球へ旅立ちます。地上で出会った少女ミキとおばあさんヨシエの助けを借りながら、モチは星の赤ちゃんが単なる迷子ではなく、3
00年前の不思議な約束に導かれていることを知ります。「どんなに小さくても、誰かを癒せる力がある」—星と人をつなぐ架け橋となったモチの、感動の冒険物語です。(本作品とあとがきはAIを利用して創作し、加筆修正しています。)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 22:46:11
5589文字
会話率:46%
珊瑚の海に浮かぶ島嶼群から成る藩王国・伊玖那見。
闇と死を司る太母神を信仰し、呪術が支配するこの国では、世継ぎである稚神女が空位のままだった。
第二王女の燦は候補のひとりだが、彼女には異父妹の香彌こそが世継ぎになるという確信があった。
香彌
の治世で力を尽くすことを待ち望む燦。しかし運命の波濤は、思わぬ未来へと少女を押し流していく――
古代アジア風・架空王朝ファンタジー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-04-14 20:33:23
33456文字
会話率:39%